コマンドライン引数

[-b]: ベース・パスを指定します

[-b]引数は、ファイル・システム・パスが設定されている場所に相対するベース・パスを使用するようライフサイクル管理ユーティリティに指示します(ファイル・システムは、すべてのエクスポートとインポートが保管される場所です)。

utility.bat c:/lcm/lcmdefinition.xml [-b path]

パスには、現在の作業ディレクトリに対して絶対パスまたは相対パスを指定できます(また、絶対パスに対して"."および".."も含められます)。ベース・パスが指定されていない場合は、MDFファイルのディレクトリの場所が使用されます(このディレクトリは、ユーティリティが存在するディレクトリとはかぎりません)。

次に例を示します:

utility.bat c:\import_export\HPFullApplicationSuite\Import.xml

utility.bat c:\import.xml -b c:\Oracle\Middleware\user_projects\epmsystem1\import_export\HPFullApplicationSuite

注:

指定したパスが存在しない場合は、Oracle Hyperion Enterprise Performance Management Systemライフサイクル管理にエラーが表示されます。

次に、エクスポートされたコンテンツ内に存在するMDFファイルを指定する例を示します:

utility.bat c:\Oracle\Middleware\user_projects\epmsystem1\import_export\SS1.zip\Export.xml

utility.bat c:\Oracle\Middleware\user_projects\epmsystem1\import_export\SS1.zip\HSS-Shared Services\Import.xml

[-ls]: EPM Systemのコンテンツのリスト

[-ls]引数は、移行定義ファイルによって定義された移行のアーティファクトをリストします。ソース・システムとターゲット・システム両方のアーティファクトをリストします。エクスポートMDFでは、たとえば、ソースがOracle Enterprise Performance Management Systemアプリケーションになり、ターゲットがファイル・システムになります。

utility.bat importMDF.xml -ls

utility.bat exportMDF.xml -ls

結果の出力は2つのファイルで、1つはソース、もう1つは宛先に関するものです:

  • <mdf name>_application name.txt

  • <mdf name>_file system folder name.txt

サード・パーティのファイル比較ユーティリティを使用して出力を比較できます。これにより、移行の成功を確認できます。

出力ファイルの詳細:

  • アーティファクト名

  • アーティファクト・タイプ

  • パス

  • コンテンツ・サマリーのサマリー

    コンテンツ・サマリーの例:

    CONNECTION NAME = AppConnection2
    CONNECTION TYPE = Application
    
    APPLICATION RESOURCE DETAILS - 
    APPLICATION ID - 1111
    PRODUCT NAME - Hyperion Shared Services
    PRODUCT CODE - HUB
    PRODUCT VERSION - 11.x.x.x
    PROJECT NAME - Foundation
    
    TOTAL ARTIFACT: 48
    Aggregated Roles        1     (artifact count by type)
    Assigned Roles          15
    Groups                  1
    Process Definition      15
    Taskflow ACL            15
    Users                   1

出力ファイルは、MDFファイルと同じパスに作成され、同じ名前の既存のファイルを置換します。出力ファイルのパスは次のように指定できます:

utility.sh c:\importMDF.xml -ls -p c:\compare\

複数のタスクがあるMDFファイルの場合、タスクごとに異なるリスト構造セットが作成され、ファイルの先頭にタスク番号が付きます:

  • <mdf name>_application name_<tasknumber>.txt

  • <mdf name>_file system folder name_<tasknumber>.txt

-ls -msを指定した場合、最終エクスポート時間以降に変更されたアーティファクトがリストされます。ls -lmu "username"を指定した場合、エクスポートされたコンテンツの中で、該当するユーザーによって変更されたすべてのアーティファクトがリストされます。

[-ls -ms]: 最終エクスポート時間以降に変更されたアーティファクトのリスト

[-ls -ms]引数は、移行定義ファイルによって定義された最終移行後にシステムで変更されたアーティファクトをリストします。これらのアーティファクトは、Oracle Hyperion Shared Services Consoleにリストされます。

エクスポートMDFファイル(ソース = アプリケーション、ターゲット = ファイル・システム・コンテンツ)の場合、[-ls -ms]によって、最終変更日がファイル・システム・コンテンツのアーティファクトの日付と異なっているアプリケーション内のアーティファクトがリストされます。

インポートMDFファイル(ソース = ファイル・システム・コンテンツ、ターゲット = アプリケーション)では、[-ls -ms]によって、最終変更日がアプリケーションのアーティファクトの日付とファイル・システム内で異なっているアーティファクトがリストされます。

注:

アーティファクトの変更日を使用できない場合、そのアーティファクトはリストされます。

utility.bat c:\exportMDF.xml -ls -ms

コンソールの出力フォーマット:

アーティファクト・タイプ アーティファクト 最終変更日

[-ls -lmu ユーザー名]: エクスポートされたコンテンツでユーザーによって変更されたアーティファクトのリスト

[-ls -lmu]引数は、特定のユーザーによって変更されたアーティファクトをリストします。

エクスポートMDFファイル(ソース=アプリケーション、ターゲット=ファイル・システム・コンテンツ)では、ユーティリティによって、変更者名がファイル・システム・リストのアーティファクトと照合されます。

インポートMDFファイル(ソース=ファイル・システム・コンテンツ、ターゲット=アプリケーション)では、ライフサイクル管理ユーティリティによって、変更者名が製品リストのアーティファクトと照合されます。

utility.bat c:\exportMDF.xml -ls -lmu "user"

コンソールの出力フォーマット:

アーティファクト・タイプ アーティファクト 変更者

注:

ユーザー名を指定しない場合、エラーが表示されます。ユーザー名は引用符で囲まれている必要があります。