共有メンバーに対して直接アクセス権を割り当てることはできません。共有メンバーは、その基本メンバー、親または祖先からアクセス権限を継承します。
Oracle Hyperion Planningにより、メンバーのアクセス権限継承関係に基づき、最初にユーザー、次にグループ、という順でアクセス権限が各レベルで確認されます。複数のアクセス権限が存在する場合、最も制限の少ないアクセス権限が適用されます(たとえば、書込みアクセスは読取りアクセスより優先されます)。
この例は、「データベースのリフレッシュ」または「データベースの作成」ページで「セキュリティ・フィルタ」および「共有メンバー」オプションが選択されて、データベースがリフレッシュまたは作成された場合に、基本メンバーおよびその共有メンバーへの有効なアクセス権を決定する方法について示します(アプリケーション・データベースの作成とリフレッシュを参照)。
サンプルのエンティティ・メンバー
親エンティティ | 子エンティティ |
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米国 |
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CA (ベース) |
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NY |
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西部 |
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CA (共有) |
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NV |
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営業地域1 |
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CA (共有) |
表3-2 共有メンバーへの継承されたアクセス権の例
ケース | アクセス権限 | 基本および共有メンバーCAへの有効なアクセス権 | 説明 |
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ケース1 |
CA (ベース) = なし iDescendants (西部) = 読取り |
読取り |
「読取り」は「なし」よりも制限が少ないため、CAはWestの親から「読取り」アクセス権を継承します。 |
ケース2 |
iDescendants (米国) =なし iDescendants (西部) = 読取り iDescendants (営業地域1) = 書込み |
書込み |
「書込み」は「読取り」および「なし」よりも制限が少ないため、CAは営業地域1の親から「書込み」アクセス権を継承します。 |
ケース3 |
iDescendants (米国) = 書込み iDescendants (西部) = なし iDescendants (営業地域1) = 読取り |
書込み |
「書込み」は「読取り」および「なし」よりも制限が少ないため、CAは米国の親から「書込み」アクセス権を継承します。 |