データ検証の条件演算子

データ検証ルール・ビルダーの条件演算子には、次のタイプの比較を組み込むことができます:

  • 次の演算子を使用した数値比較:

    • = (次と等しい)
    • != (次と等しくない)
    • < (次より小さい)
    • <= (次以下)
    • > (次より大きい)
    • >= (次以上)
  • 次の演算子を使用した文字列値比較:

    • 次と等しい
    • 次と等しくない
    • 次を含む
    • 次で始まる
    • 次で終わる
    • 次に含まれる
    • 次に含まれない

ルールにより、テキストやスマート・リストなどの様々なデータ型を持つセルを比較できます。セルのデータ型が保持されるのは、常に1つのセルからの値が参照される場合です。「現在のセル値」と「ディメンション間メンバー」を使用してセル値を参照する場合がこれに該当します。比較対象の値が複数のセルからの値(行値、列値およびセル値など)である場合、データ型はデフォルトでdouble型に設定されます。

これらのデータ型の値を比較する場合、次のような処理が行われます:

  • double型の場合、double値に対して文字列表現(123.45など)が使用されます。double型が小数部を持たない整数(123.00など)である場合、整数値(この場合、123)が使用されます。

  • スマート・リストの場合、ルールには、Oracle Essbaseに格納されているスマート・リスト名と数値が使用されます。これらのルールでは、スマート・リスト・ラベルは使用されません。これは、スマート・リスト・ラベルはユーザー・ロケールに応じてユーザーごとに異なる可能性があるためです。

  • テキストの場合、ルールで比較対象として使用するのはテキスト値のみです。

  • その他すべてのデータ型(通貨、通貨以外、パーセンテージおよび日付)は、double型として処理されます。

  • 日付の場合、ルールで比較対象として使用するのは、Essbaseに格納されている数値です。たとえば、ユーザーがMM/DD/YYYYというフォーマットを前提として12/11/1999と入力した場合、この値は19991211としてEssbaseに格納され、この数値が比較対象として使用されます。

表8-2 「次で始まる」、「次で終わる」および「次を含む」の結果の例

演算子 比較値 比較先の値
次で始まる 2.0 2
  1234.0 12.0
  101.0 10
  2.0 2.0
  2.5 "2."
  "YearTotal" "Year"
次で終わる 2.0 2.0
  2.0 2
  2.5 5
  2.5 ".5"
  "YearTotal" "al"
  "YearTotal" "Total"
次を含む 2.0 2.0
  2.0 2
  2.5 5
  2.5 ".5"
  2.5 2.5
  23.567 3.5
  23.567 67
  23.567 "23."
  23.567 ".56"
  "YearTotal" "al"

データ検証に関する追加情報は、次を参照してください: