ユーティリティを使用して共有子孫を削除

メンバーの子孫である共有ディメンション・メンバーを削除するにはDeleteSharedDescendantユーティリティを使用します。共有エンティティ、勘定科目、ユーザー定義のディメンション・メンバーを削除できます。指定メンバーの直属の子のみではなく、すべての共有子孫メンバーが削除されます。

管理者がコマンド・ライン・インタフェースを使用してこのユーティリティを実行します。ユーティリティの起動時にアプリケーション・サーバーまたはOracle RMIサービスが実行している場合、java.rmiまたは"ポートの使用中"エラーが発生する可能性があります。ユーティリティの機能に影響することはありません。

DeleteSharedDescendantsユーティリティを使用するには:

  1. 次の構文を使用して、Oracle Hyperion Planningがインストールされたサーバーのplanning1ディレクトリからDeleteSharedDescendants.cmdファイルを起動します:

    DeleteSharedDescendants [-f:passwordFile] servername username application member

    planning1ディレクトリの完全パスは、EPM Oracleインスタンスについてを参照してください。

    表12-15 DeleteSharedDescendantsユーティリティのパラメータ

    変数 説明

    [-f:passwordFile]

    オプション: 暗号化されたパスワードを設定する場合、passwordFileで指定されたファイルのフル・パスおよび名前からパスワードを読み取るため、コマンド・ラインでの最初のパラメータとして使用します。Planningユーティリティでパスワード・プロンプトを抑制を参照してください。

    servername

    Planningアプリケーションがあるサーバー名

    username

    Planning管理者の名前

    application

    削除する共有ディメンションを含むPlanningアプリケーションの名前

    member

    共有子孫を削除するメンバーです。メンバー名にスペースが含まれる場合、引用符で囲みます("Member One"など)。共有メンバーそのものがコマンド・ラインで指定されている場合、「member_nameの共有子孫が見つかりませんでした」というメッセージが表示されます。

    例:

    DeleteSharedDescendants localhost admin BUDGET account200

  2. プロンプト表示があればパスワードを入力します。
  3. ユーティリティ実行の結果を表示するには、EPM_ORACLE_INSTANCE /diagnostics/logs/planningディレクトリで生成されたログ・ファイルを確認します:
    • DeleteSharedDescendants.log: ステータス・メッセージが含まれます。

    • DeleteSharedDescendantsExceptions.log: エラー・メッセージが含まれます。

「データベースの管理」タスクが開いている間にこのユーティリティを実行する場合、エラー・メッセージは表示されませんが、メンバーは削除されません。EPM_ORACLE_INSTANCE /diagnostics/logs/planningディレクトリのLOGおよびCMDファイルでは、見つかった共有メンバーは1、削除された共有メンバーは0と表示されます。