通貨換算計算スクリプトの操作

通貨換算の作成時にOracle Hyperion Planningアプリケーションで複数通貨が使用可能になっている場合、選択されたシナリオ、バージョンおよび通貨に基づいて通貨換算計算スクリプトが作成されます。2番目の計算スクリプトはPlanningによって作成されます。勘定科目レート・タイプに基づいて適切な為替レートが勘定科目にコピーされます。通貨換算では、勘定科目タイプが常に優先されます。データ型評価順序は考慮されません。計算コピー・スクリプトは、ボトムアップ・バージョンではHspCrtB.csc、ターゲット・バージョンではHspCrtT.cscという名前になります。計算コピー・スクリプトを実行すると、通貨換算計算スクリプトがCELLモードよりも効率的なBLOCKモードで実行されます。

選択済のシナリオ、バージョンおよび通貨は、データベースのアウトラインへのデータ保管が可能である必要があります。「動的計算」、「動的計算および保管」および「ラベルのみ」はデータを保管しない仮想メンバーです。ターゲット・バージョンに仮想メンバーが存在する場合、これらのメンバーの計算結果はPlanningによって破棄されるため、通貨換算計算スクリプトのコピーを実行する利点はありません。

通貨を正しく換算するには、通貨換算の初回起動時に管理者は通貨レート計算コピー・スクリプトおよび通貨換算計算スクリプトを実行する必要があります。HSPCrtB.cscまたはHspCrtT.csc計算コピー・スクリプトの実行後、データベース・アウトラインを変更したら再度これらを起動する必要があります(たとえば、為替レート、勘定科目レート・タイプ、バージョン、シナリオ、勘定科目またはユーザー定義のディメンション・メンバーの追加または変更など)。

計算スクリプトの通貨計算コピー・スクリプトを作成するには、通貨換算計算スクリプトを再度作成する必要があります。