この項では、グローバリゼーション・サポートの新機能と追加情報の参照先を次のような項目に分けて説明します。
Unicode 5.0のサポート(Unicode 5.0は、過去のUnicode規格すべてに優先するUnicode規格の主要バージョンです。)
1,369個の文字が新しくUnicode規格になりました。この追加された文字の中には、キリル文字、ギリシャ文字、ヘブライ文字、カンナダ文字、ラテン文字、および数学記号、発音記号などの記号が含まれます。
Unicode 5.0には次のスクリプトも新しく追加されました: N'Ko、Balinese、Phags-pa、Phoenician、Cuneiform
プロパティや表示アルゴリズムなどの文字の使用方法が改善されました。
新しい文字すべてが分類されただけでなく、多くの東南アジア文字が再分類されました。
推奨するデータベース・キャラクタ・セットおよび指示書
データベース・キャラクタ・セットとして使用するためにオラクル社が推奨するキャラクタ・セットのリストがコンパイルされました。新しいシステムをデプロイする場合、データベースのキャラクタ・セットはこのリストに示す推奨キャラクタ・セットに制限されます。
キャラクタ・セット変換のパフォーマンス向上
データ・ディクショナリの小型バイナリXML(CSX)データに関する情報を提供するDatabase Character Set Scannerの新しいレポート・セクション
カスタマイズしたロケール・ファイルをJavaコンポーネントに追加するGINSTALLユーティリティ
3つの言語(アルバニア語、ベラルーシ語、アイルランド語)の新規追加および2つの地域(アルバニア、ベラルーシ)の新規追加
照合依存のSQL LIKE条件の言語索引サポート
Unicode 4.0のサポート
最新バージョンのUnicode規格をサポートするために、Unicodeのサポートが拡張されています。
Character Set Scannerユーティリティの拡張
Database Character Set Scanner(CSSCAN)ではQUERYおよびCOLUMNの2つのパラメータが新たに導入され、選択式のスキャンの実行を詳細に制御できるようになりました。また、マルチレベルのVARRAYおよびネストした表に対するサポートも追加されています。
Language and Character Set File Scanner(LCSSCAN)では、HTMLファイルの検出がサポートされるようになりました。短いテキスト文字列の検出精度が向上しています。
Globalization Development Kit
PL/SQL用Globalization Development Kit(GDK)は新しいロケール・マッピング機能を備えており、UTL_I18Nパッケージの新しい文字変換機能を使用して日本語のカナ変換をサポートします。
NCHAR文字列リテラルのサポート
挿入文および更新文で使用されるSQL NCHARリテラルは、変換の際にデータベース・キャラクタ・セットに依存しません。これは、16進数のUnicode値を指定するなどの制限がなく、多言語データを追加できることを意味します。この機能は、SQL、PL/SQL、OCIおよびJDBCでサポートされます。
一貫した文字順序のサポート
NLS_SORT設定を使用するすべてのSQL関数と演算子が、新しいNLS_SORTモードのLINGUISTICを使用してサポートされるようになりました。この機能によって、すべてのSQL文字列比較で一貫性が保持され、比較は、NLS_SORTパラメータで指定した言語表記規則に従って実行されます。