次の各項では、Oracle Provider for OLE DB(OraOLEDB)の新機能について説明します。
Oracle11gリリース1(11.1)のOracle Provider for OLE DBには、次のものが含まれます。
文およびメタデータのキャッシュの強化
このリリースでは、OraOLEDBのデータ・バッファおよびメタデータ情報をキャッシュする既存のキャッシング・インフラストラクチャが強化されました。 この機能はデータベースのバージョンに依存せず、サポートされているすべてのデータベース・バージョンで使用できます。 この機能により、同じ文を繰返し実行するアプリケーションでパフォーマンスが著しく向上します。
拡張フェイルオーバー機能
Oracle Provider for OLE DBでは、新しい接続文字列属性およびレジストリ・エントリが導入され、フェイルオーバー機能が強化されました。
ADOの非接続レコードセットのサポート
Oracle Provider for OLE DBでは、新しい接続文字列属性およびレジストリ・エントリが導入され、ADOの非接続レコードセットがサポートされるようになりました。
文キャッシュのサポートが、Oracle10gリリース2(10.2)対応のOracle Provider for OLE DBの新機能として追加されています。
この機能により、各セッションで文のキャッシュが提供および管理されます。開発者は、キャッシュする文の種類と数を制御することができます。これにより、データベースのパフォーマンスとスケーラビリティが向上します。
次の項目について説明します。
OraOLEDBはグリッド対応のため、開発者はアプリケーション・コードを変更せずに、Oracleデータベースのグリッド・サポートを利用できます。
Oracle Database 10gに導入された次のデータ型のサポート
BINARY_DOUBLE
BINARY_FLOAT
Oracle 10gリリース1(10.1)から、Oracle Provider for OLE DBを複数のOracleホームにインストールできるようになりました。ただし、Oracle Provider for OLE DBはCOMコンポーネントであるため、コンピュータ上でアクティブにできるのは1つのインスタンスのみです。つまり、前のインストールは、現在(最新)のインストールにより非アクティブにされます。
複数のホームを使用できるようにするため、一部のOraOLEDBファイル名にバージョン番号が含まれ、KEY_
HOMENAME
の使用が必須になりました。
Oracle9iリリース2(9.2.0.4)のOraOLEDBには、次のものが含まれます。
OraOLEDB固有の接続文字列属性UseSessionFormat
UseSessionFormat
では、セッションの間、NLSセッションのデフォルトの書式を使用するか、OraOLEDBでこれらの書式の一部を上書きするかを指定します。
Oracle9iに導入された次のデータ型のサポート
TIMESTAMP
TIMESTAMP
WITH
TIME
ZONE
TIMESTAMP
WITH
LOCAL
TIME
ZONE
INTERVAL
YEAR
TO
MONTH
INTERVAL
DAY
TO
SECOND
次の項目について説明します。
OLEDB.NETデータ・プロバイダでのOraOLEDBの使用のサポート
ADO.NETアプリケーション開発者は、OLEDB.NETデータ・プロバイダを介してOraOLEDBを使用できます。接続属性OLEDB.NET
は、接続時にOraOLEDBがOLEDB.NETデータ・プロバイダと互換性を持つよう設定できます。
次の項目について説明します。
Windows 2000でのOracle9iの使用
Windows 2000とそれ以前のWindowsとでは、Oracle9iの使用方法が多少異なります。
関連項目: Oracle Databaseのプラットフォーム・ガイド |
Oracle8iリリース8.1.7では、次の機能が追加されました。
複数の行セットを返す機能のサポート
コンシューマは、この機能を使用して、ストアド・プロシージャから返されたすべてのREF CURSOR
値にアクセスできます。
Unicodeキャラクタ・セットのサポート
コンシューマは、この機能を使用して、OraOLEDBで同一クライアント・コンピュータ上の複数の言語のデータにアクセスできます。この機能は、Unicode標準で必要とされる数の言語をサポートするグローバル・インターネット・アプリケーションの作成に特に役立ちます。たとえば、Oracle8iデータベースにアクセスするActive Server Pages(ASP)アプリケーションを1つ作成するだけで、日本語、アラビア語、英語およびタイ語のコンテンツを動的に生成することが可能です。