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Oracle® Application Expressアドバンスト・チュートリアル
リリース3.2
B53796-03
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2 表形式フォームの作成方法

表形式フォームでは、単一ページから表の複数の行を一度に更新できます。「表形式フォーム」ウィザードを使用すると、複数行更新プロセスが組み込まれた表形式フォームを作成できます。この組込みプロセスによって、バックグラウンドでオプティミスティック・ロックが実行され、データの整合性が保持されます。

このチュートリアルでは、新しいアプリケーション内から表形式フォームを作成する方法について説明した後、更新可能ないずれかの列をテキスト・フィールドから選択リストに変更する方法について説明します。チュートリアルを始める前に、必要なサンプル・データベース・オブジェクトにアクセスできるように、OEHR Sample Objectsアプリケーションをインポートしてインストールする必要があります。詳細は、「サンプル・オブジェクトのロード方法の概要」を参照してください。

この項には、次の項目が含まれます。

このトピックおよび関連トピックに関するその他の例は、次に示すOracle by Examples (OBE)を参照してください。

アプリケーションの作成

最初に、「アプリケーションの作成」ウィザードを使用してアプリケーションを作成する必要があります。

「アプリケーションの作成」ウィザードでアプリケーションを作成するには、次のステップを実行します。

  1. 「ワークスペース」ホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。

    「アプリケーション・ビルダー」ホームページが表示されます。

  2. 作成」をクリックします。

  3. アプリケーションの作成」を選択して「次へ」をクリックします。

  4. 「名前」で、次のステップを実行します。

    1. 「名前」に、Tabular Formと入力します。

    2. 「アプリケーション」で、デフォルトを受け入れます。

    3. 「アプリケーションの作成」で、「最初から」を選択します。

    4. 「スキーマ」で、OEHR Sample Objectsをインストールしたスキーマを選択します。

    5. 次へ」をクリックします。

      次に、ページを追加する必要があります。ここでは、空白ページ、レポート、フォーム、表形式フォームまたはレポートおよびフォームを追加できます。次の演習では、空白ページを含むアプリケーションを作成します。続いて、表形式フォームを作成します。

  5. 次のステップで空白ページを追加します。

    1. 「ページ・タイプの選択」で「空白」を選択し、「ページの追加」をクリックします。

      ページ上部のリストに、新しいページが表示されます。

    2. 次へ」をクリックします。

  6. 「タブ」で、デフォルトの「1レベルのタブ」を受け入れて「次へ」をクリックします。

  7. 「別のアプリケーションから共有コンポーネントのコピー」で、デフォルトの「いいえ」を受け入れて「次へ」をクリックします。

  8. 「属性」で、「認証スキーム」、「言語」、「ユーザー言語プリファレンスの派生元」にデフォルトを受け入れて、「次へ」をクリックします。

  9. 「ユーザー・インタフェース」で、「テーマ2」を選択して「次へ」をクリックします。

    テーマは、アプリケーションのレイアウトおよびスタイルの定義に使用できるテンプレート集です。テーマは随時変更できます。

  10. 選択内容を確認して、「作成」をクリックします。

    「アプリケーション」ホームページが表示されます。


関連項目:

『Oracle Database Application Expressユーザーズ・ガイド』の「テーマの管理」

ウィザードを使用した表形式フォームの作成

「表形式フォーム」ウィザードでは、データベース表の複数の行に対して更新、挿入および削除を行うフォームを作成します。また、更新が失われないように、更新を行う前にMD5チェックサム値を確認する複数行更新プロセスも作成します。次の演習では、OEHR_EMPLOYEES表に表形式フォームを作成します。

「表形式フォーム」ウィザードを使用して表形式フォームを作成するには、次のステップを実行します。

  1. 「アプリケーション」ホームページで、「ページの作成」をクリックします。

  2. そのページ・タイプに応じて「フォーム」を選択し、「次へ」をクリックします。

  3. 「表形式フォーム」を選択して、「次へ」をクリックします。

  4. 「表/ビューの所有者」で、次のステップを実行します。

    1. 「表/ビューの所有者」で、デフォルトを受け入れます。

    2. 「実行可能な操作」で、デフォルトの「更新」、「挿入」、「削除」を受け入れます。

    3. 次へ」をクリックします。

  5. 「表/ビューの名前」で、「OEHR_EMPLOYEES」を選択して「次へ」をクリックします。

  6. 「表示列」で、次のステップを実行します。

    1. 「列の選択」で、[Ctrl]キーを押しながら次の列を選択します。

      FIRST_NAME, LAST_NAME, HIRE_DATE, SALARY, DEPARTMENT_ID
      

      注意:

      この演習では、列数を制限して最適な表示画面にしています。実際のフォームでは、列を追加する必要がある場合があります。

    2. 次へ」をクリックします。

  7. 「主キー」で、デフォルトの「EMPLOYEE_ID (Number)」を受け入れて「次へ」をクリックします。

  8. 「ソース・タイプ」で、デフォルトの「既存のトリガー」を受け入れて「次へ」をクリックします。

  9. 「更新可能な列」で、すべての列を選択して「次へ」をクリックします。

  10. 「ページおよびリージョン属性」で、次のステップを実行します。

    1. 「ページ」で、デフォルトを受け入れます。

    2. 「ページ名」に、Tabular Formと入力します。

    3. 「リージョン・タイトル」で、デフォルトの「Tabular Form」を受け入れます。

    4. 「リージョン・テンプレート」と「レポート・テンプレート」で、デフォルトを受け入れます。

    5. 「ブレッドクラム」で、デフォルトを受け入れます。

    6. 次へ」をクリックします。

  11. 「タブ」で、デフォルトの「タブを使用しない」を受け入れて「次へ」をクリックします。

  12. 「ボタン・ラベル」で、次の各項目を指定します。

    1. 「送信」ボタンに、変更の適用と入力します。

    2. 「取消」、「削除」および「行の追加」ボタンの、デフォルトのラベル・テキストを受け入れます。

    3. 次へ」をクリックします。

  13. 「ブランチ」でデフォルト値を受け入れ、「次へ」をクリックします。

    「ブランチ」には、カレント・ページを処理するために送信したとき、Webブラウザに表示するページを指定します。この演習では、カレント・ページが表示されたままにします。

  14. 選択内容を確認して、「終了」をクリックします。

次に、新しいフォームを表示するページを実行します。

ページを実行するには、次のステップを実行します。

  1. 図2-1に示すように、「ページの実行」アイコンをクリックします。

    図2-1 「ページの実行」アイコン

    図2-1の説明が続きます。
    「図2-1 「ページの実行」アイコン」の説明

  2. ユーザー名およびパスワードを入力するように要求されたら、ワークスペースのユーザー名およびパスワードを入力して、「ログイン」をクリックします。詳細は、「アプリケーション認証の概要」を参照してください。

    図2-2に示すように、表形式フォームが表示されます。

    図2-2 表形式フォーム

    図2-2の説明が続きます。
    「図2-2 表形式フォーム」の説明

図2-2に示すとおり、表形式フォームには4つのボタンがあります。「取消」、「削除」および「変更の適用」が右上に、「行の追加」が右下に表示されます。また、カレント行を選択できるように、各行の左側にチェック・ボックスが表示されます。列ヘッダーの左側にあるチェック・ボックスを選択することによって、一度にすべての行を選択することもできます。削除する行を指定するには、同じチェック・ボックスを「削除」ボタンと組み合せて使用します。

全体のフォーム・レイアウト(カラー・スキーム、ボタンの配置、リージョン・ヘッダーの配置など)は、現在選択しているテーマに含まれているテンプレートによって制御されることに注意してください。


関連項目:

『Oracle Database Application Expressユーザーズ・ガイド』の「テーマの管理」

更新可能な列の選択リストへの変更

「表形式フォーム」ウィザードで表形式フォームを作成すると、デフォルトでは、更新可能な列がテキスト・フィールドとして表示されます。次の演習では、「Department Id」列のデフォルト表示を選択リストに変更します。これを行うには、名前付きLOVを作成し、列属性を編集します。

この項の内容は次のとおりです。


関連項目:

『Oracle Database Application Expressユーザーズ・ガイド』の「LOVの作成」

名前付きLOVの作成

「Department Id」の名前付きLOVを作成するには、次のステップを実行します。

  1. 図2-3に示す「開発者」ツールバーで、「ページの編集2」をクリックします。

    図2-3 「開発者」ツールバー

    図2-3の説明が続きます。
    「図2-3 「開発者」ツールバー」の説明

    ページ2のページ定義が表示されます。

  2. 「LOV」で、「作成」アイコンをクリックします。

    図2-4 「作成」アイコン

    図2-4の説明が続きます。
    「図2-4 「作成」アイコン」の説明

    「LOVの作成」ウィザードが表示されます。

  3. 「ソース」で「最初から」を選択し、「次へ」をクリックします。

  4. 「名前およびタイプ」で、次のステップを実行します。

    1. 「名前」に、DEPTIDと入力します。

    2. 「タイプ」で、「動的」を選択します。

    3. 次へ」をクリックします。

  5. 「問合せまたは静的値」で、既存のテキストを次の内容に置き換えます。

    SELECT DISTINCT department_id a, department_id b FROM oehr_employees
    
  6. LOVの作成」をクリックします。

    ページ2のページ定義が表示されます。LOVは、まだページ定義に表示されません。

選択リストとして表示するための列の編集

列を編集して選択リストとして表示するには、次のステップを実行します。

  1. 「リージョン」で、「レポート」リンクをクリックします。

    図2-5に示すとおり、「レポート属性」ページが表示されます。

    図2-5 「レポート属性」ページの「列属性」

    図2-5の説明が続きます。
    「図2-5 「レポート属性」ページの「列属性」」の説明

  2. 「列属性」で、図2-5に示すように、DEPARTMENT_ID列の横にある「編集」アイコンをクリックします。「編集」アイコンは、鉛筆が付いた小さいページに似ています。

    「列属性」ページが表示されます。

    次に、この列のデフォルト表示を選択リストに変更します。

  3. 「表形式フォームの要素」までスクロールします。「表示形式」から、「選択リスト(名前付きLOV)」を選択します。

  4. 「LOV」までスクロールします。「名前付きLOV」で、「DEPTID」を選択します。

  5. ページ上部までスクロールして「変更の適用」をクリックします。

  6. ページの右上にある「ページの実行」アイコンをクリックします。

    図2-6に示すとおり、Department Id列が選択リストとして表示されます。

    図2-6 選択リストに変更されたDepartment Id列がある表形式フォーム

    図2-6の説明が続きます。
    「図2-6 選択リストに変更されたDepartment Id列がある表形式フォーム」の説明


注意:

表形式フォームのSQL文のSELECT構文のリストは、生成後、変更しないでください。変更すると、フォームのデータを変更し、更新を適用したときにチェックサム・エラーが発生します。

次に例を示します。

SELECT first_name FROM oehr_employees;

これは、次のようには変更しないでください。

SELECT lower(first_name) FROM oehr_employees