次の項では、このマニュアルで導入または変更された機能について説明します。
XMLノードへのDOMストリーム・アクセスは、PL/SQLおよびJavaのAPIによって実行されます。XML文書内のノードは64Kバイトを大幅に超えます。
新しくXDKにコンパクトなバイナリXMLプロセッサが追加されたことにより、エンコーダ、デコーダおよびトークン・マネージャが提供され、スキーマ・ベースまたはスキーマ・ベースでないストリームをXML1.0テキストおよびSAXイベントに、およびXML1.0テキストおよびSAXイベントから変換できます。形式は『Oracle XML DB開発者ガイド』で使用されているものと同一です。
バイナリXMLは、データベースの永続XMLに関する3番目の格納モデルであるバイナリXMLを追加します。JavaおよびCのAPIおよびPL/SQLパッケージに影響します。C APIでのバイナリXMLサポートは、XML Developer's KitとXML DBの両方で使用されます。
Javaでのプラガブルな拡張性のあるDOMにもサポートが提供されます。
拡張性のあるDOM
のJavaサポートには、DOM
ノードの遅延ロード、DOM
によるバイナリXMLの更新、同一のDOM
ソースを共有する複数のアプリケーション、出力としてのバイナリXML、およびDOM
におけるシャドウ・コピーが含まれます。
プラガブルなDOMは、DOM実装を2つのレイヤー(DOM
APIレイヤーおよびデータ・レイヤー)に分割します。データは内部またはプラグインのいずれかで、InfosetReader
インタフェースの実装によりアクセスされます。
Java DOMに対して構成可能なサポートも提供されます。
統合Java API for XMLにより、接続管理のセッション・プール・モデルを使用して、中間層のJavaプログラムがすべてのXMLType
のメリットを利用できます。これにより、XMLType
オブジェクトは、作成に使用されるデータベース・セッションから切断可能になります。
JAXP 1.3の拡張XPath
へのサポートにより、JavaのXSLT
のパフォーマンスも向上します。サポートは静的および動的コンテキストに関するもので、ユーザーは実行時のコンテキストを登録できます。
HTTP
server for SOA
が有効です。データベースは、PL/SQLパッケージ、プロシージャおよび機能をWebサービスとしてエクスポーズできます。データベースは、XQuery
およびSQL
問合せを実行できます。
SOAP for Java and C++の各章は削除されました。
XmlDiff
for Cは、2つのXML文書間の差分を検出し、XMLに差分を表示します。XmlPatch
は差分を出力し、ターゲットXML文書に変更を適用します。
JSR 170標準がサポートされています。
C Pull Parserは、SAXモデルと比較してメモリーのオーバーヘッドを削減します。
ストリーミング・バリデータによるCのサポートでXML処理が改善されます。
Document Updates For DLF/TransXが拡張されました。
新規のアプリケーションでは次の機能を使用しないようにすることをお薦めします。これらの機能は現行リリースではサポートされていますが、将来のリリースでは非推奨となる可能性があります。特に、次の点に注意してください。
XML DBアプリケーションでXSQL機能を使用しないでください。
第5章「バイナリXML for Javaの使用」の次の項で指定されているエンコーディング・タイプを使用しないでください。
パフォーマンス向上のため、第11章「XSUの使用: 基本プロセス」で指定されているDBMS_XMLQueryおよびDBMS_XMLSaveパッケージはなく、Cで記述されデータベースに構築されているPL/SQLパッケージのDBMS_XMLGenおよびDBMS_XMLStoreを使用することを検討してください。
関連項目: 非推奨となったOracle XML DB構造体の詳細は、『Oracle XML DB開発者ガイド』を参照してください。 |