SEM_PERFパッケージには、Oracle DatabaseのResource Description Framework (RDF)およびWeb Ontology Language (OWL)サポートのパフォーマンスを調査および拡張できるサブプログラムが含まれます。この章のサブプログラムを使用するには、第1章「Oracle Databaseセマンティク・テクノロジの概要」と第2章「OWLの概要」に記載されている概念および使用情報について理解しておく必要があります。
この章では、サブプログラムに関するリファレンス情報を示します(サブプログラムのリストはアルファベット順です)。
書式
SEM_PERF.GATHER_STATS();
just_on_values_table IN BOOLEAN DEFAULT FALSE,
degree IN NUMBER(38) DEFAULT NULL);
パラメータ
TRUE
は、トリプルの字句の値を含む表のみに関する統計を収集し、FALSE
(デフォルト)は、RDFおよびOWLデータの記憶域に関連したすべての主要な表に関する統計を収集します。
TRUE
の値はプロシージャの実行時間を短縮するため、値表に関する統計のみを収集する必要がある場合(たとえば、必要な他の統計を収集するために他のインタフェースを使用する場合)では、十分である可能性があります。
並列度。パラレル実行の詳細は、『Oracle Database VLDBおよびパーティショニング・ガイド』を参照してください。
使用方法
このプロシージャを使用するには、実行権限を持つユーザーとして接続する必要があります。デフォルトでは、SpatialがOracle Databaseの一部としてインストールされている場合、このプロシージャを実行できるのはMDSYSユーザーのみです(ただし、このプロシージャの実行権限は、必要に応じて各ユーザーに付与できます)。
このプロシージャは、推論パフォーマンスを向上するのに役立つ統計情報を収集します(2.2.7項を参照)。このプロシージャは、内部的にDBMS_STATS.GATHER_TABLE_STATSプロシージャをコールしてRDFおよびOWL関連の表とその索引に関する統計を収集し、その統計をOracle Databaseのデータ・ディクショナリに格納します。DBMS_STATSパッケージの使用方法の詳細は、『Oracle Database PL/SQLパッケージ・プロシージャおよびタイプ・リファレンス』を参照してください。
統計の収集ではシステム・リソースが大量に使用されるため、このプロシージャは重要なアプリケーションおよび操作が悪影響を受ける可能性のない時期に実行してください。