この項では、Oracle Data Miningの新機能についてまとめます。内容は次のとおりです。
Oracle Data Mining Java APIは、このリリースでは非推奨です。
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注意: 新しいアプリケーションでは、非推奨となった機能を使用しないことをお薦めします。推奨されない機能は、下位互換性を維持する目的のみでサポートされています。 |
Oracle Data Miningでは、Oracle Data Minerの新しいリリースがサポートされています。以前のリリース(Oracle Data Miner Classic)は、OTNからダウンロードして入手できますが、開発は終了しています。
『Oracle Data Miner 11gリリース2』は、次のURLからダウンロードできます。
http://www.oracle.com/technetwork/database/options/odm/dataminerworkflow-168677.html
Oracle Data Miner Classicは、次のURLからダウンロードできます。
http://www.oracle.com/technetwork/database/options/advanced-analytics/odm/downloads/index.html
Oracle Data Mining 11gリリース 2 (11.2.0.2)では、有効なPMMLドキュメントとして表示されている場合、外部作成されたデータ・マイニング・モデルをインポートできます。モデルのタイプは、RegressionModel(線形回帰またはバイナリ・ロジスティック回帰)である必要があります。
PMMLは、データ・マイニング・モデルを表示するXML-ベースの標準です。
DBMS_DATA_MININGパッケージのIMPORT_MODELプロシージャは、PMMLインポートをサポートする新しい構文でオーバーロードされます。この構文で起動すると、IMPORT_MODELプロシージャはPMMLドキュメントを受け入れ、情報をOracle Data Miningモデルに変換します。これには、モデル表やSYSモデル・メタデータの作成および移入が含まれます。
この方法でインポートされた外部モデルは、自動的にExadataスコアリング・オフロードに対して有効化されます。
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関連項目:
Oracle Exadataにおけるスコアリングの詳細は、Oracle Data Mining概要を参照してください。 |
Oracle Data Mining 11gリリース1 (11.1)では、次の機能が導入されました。
Oracle Data Mining 11gは、以前のリリースよりOracle Databaseとの統合が進みました。データ・マイニングのメタデータおよびPL/SQLパッケージは、DMSYSからSYSに移行されました。Oracle Database 11gの新規インストールでは、DMSYSスキーマは存在しません。
以前のリリースでデータ・マイニングに必要だった権限に加え、モデルを作成するにはCREATE MINING MODEL権限が必要です。この権限は、11gにアップグレードするアカウントすべてに追加してください。
11gでマイニング操作を制御するには、追加のシステム権限およびオブジェクト権限が必要です。
11gでは、Oracle Data Miningのセキュリティ機能が大幅に強化されています。データ・マイニングのセキュリティの改善点は次のとおりです。
従来、Oracle Data Miningでは、リポジトリ・スキーマとしてDMSYSを使用していました。そのため、非システム・アカウントであるDMSYSに対して高度なデータベース権限を付与する必要がありました。11gでは、Oracle Data Miningのメタデータ・リポジトリは、システムのDBAのみがアクセスできるSYSにあります。
SQL監査システムを使用して、マイニング・モデル・オブジェクトに対する操作を追跡できます。
11gでは、マイニング・モデル・オブジェクトに必要な新しいシステム権限およびオブジェクト権限が導入されています。
Oracle Database 11gでは、Data Miningの新しいカタログ・ビューが導入されています。
ALL/DBA/USER_MINING_MODEL_ATTRIBUTESは、マイニング・モデルの作成に使用するデータ列に関する情報を提供します。
ALL/DBA/USER_MINING_MODEL_SETTINGSは、マイニング・モデルの構成設定に関する情報を提供します。
ALL/DBA/USER_OBJECTSカタログ・ビューでマイニング・モデルが識別されます。
次の機能は、Oracle Data Mining 11gではサポートされなくなります。
DMSYSスキーマ。
Oracle Data Miningのメタデータをデータベースに追加するとき、Database Configuration Assistant (DBCA)は不要になります。Oracle 11gでは、Oracle Data MiningはOracle Databaseメタデータの一部です。
Oracle 10gで別途インストール可能だったデータベース・オプションであるOracle Data Mining Scoring Engineは、Oracle 11gでは使用できません。Oracle Data Miningスコアリング・エンジン・オプションのすべての機能は、データ・マイニング・オプションで提供されます。
Basic Local Alignment Search Tool(BLAST)。
次の機能は、Oracle Data Mining 11gでは非推奨となります。
Adaptive Bayes Networkの分類アルゴリズム。
DM_USER_MODELSビューはデータ・ディクショナリ・ビューに代替されました。
一部のPL/SQLプロシージャが非推奨となっています。
GET_DEFAULT_SETTINGS
データ・ディクショナリ・ビューUSER/ALL/DBA_MINING_MODEL_SETTINGSに代替
GET_MODEL_SETTINGS
データ・ディクショナリ・ビューUSER/ALL/DBA_MINING_MODEL_SETTINGSに代替
GET_MODEL_SIGNATURE
データ・ディクショナリ・ビューUSER/ALL/DBA_MINING_MODEL_ATTRIBUTESに代替
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注意: 新しいアプリケーションでは、非推奨となった機能を使用しないことをお薦めします。非推奨の機能は、下位互換性のためにのみサポートされています。 |
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関連項目: 『Oracle Database PL/SQLパッケージ・プロシージャおよびタイプ・リファレンス』 |