この章では、Oracle Communications Data Modelを削除する方法について説明します。
Oracle Communications Data Modelのバックアップおよびリカバリは、1) リレーショナル・オブジェクトのバックアップまたはリカバリ、2) Oracle Communications Data Modelの一部である分析ワークスペースのバックアップまたはリカバリの2ステップのプロセスで行います。これらのステップの概要を次のトピックで説明します。
次の手順を実行して、Oracle Communications Data Modelをバックアップします。
expdpユーティリティを実行して、OCDM_SYSおよびOCDM_MININGスキーマをバックアップします。
このユーティリティは、データおよび調整済マイニング・モデルを含むすべての物理表をエクスポートします。詳細は、『Oracle Databaseユーティリティ』を参照してください。
Oracle Communications Data Modelの一部である分析ワークスペースをバックアップします。分析ワークスペースは、OCDM_BAK.EIFという名前のEIFファイルとしてバックアップされます。このファイルは、ORACLE_HOME/ocdm/pdm/olapディレクトリに生成されます。
ocdm_sysでデータベースに接続します。
次のSQL文を発行します。
exec dbms_aw.execute('AW ATTACH OCDM');
exec dbms_aw.execute('CDA OCDM_OLAP_DIR');
exec dbms_aw.execute('EXPORT ALL TO EIF FILE ', 'OCDM_BAK.EIF', ' NOTEMPDATA');
exec dbms_aw.execute('AW DETACH OCDM');
次の手順を実行して、Oracle Communications Data Modelをバックアップ・ファイルからリストアします。
impdpユーティリティを実行して、OCDM_SYSおよびOCDM_MININGスキーマをリストアします。
このユーティリティは、データおよび調整済マイニング・モデルを含むすべての物理表をインポートします。詳細は、『Oracle Databaseユーティリティ』を参照してください。
ocdm_sysでデータベースに接続し、OCDM_BAK.EIFという名前のEIFファイルとして保存された分析ワークスペースをインポートします。このファイルは、ORACLE_HOME/ocdm/pdm/olapディレクトリにあります。
exec dbms_aw.execute('IMPORT ALL TO EIF FILE ','OCDM_BAK.EIF');
Oracle Communications Data Modelを削除する場合、Oracle Universal Installerを単純に削除モードで実行するのではありません。かわりに、次のタスクを実行します。
「Oracle Communications Data Modelのエクスポート」の説明に従ってOracle Communications Data Modelをバックアップします。
「削除前のタスク」の説明に従って、Oracle Communications Data Modelスキーマを使用するセッションを停止します。
「削除スクリプトの実行」の説明に従って削除スクリプトを実行します。
サンプル・レポートを削除する場合は、「削除後のタスク」で説明されているタスクを実行します。
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注意: Oracle Communications Data Modelを削除する場合、Oracle Universal Installerを単純に削除モードで実行するのではありません。 |
削除スクリプトでは、ocdm_sysおよびocdm_miningスキーマが削除されます。したがって、削除スクリプトを実行する前に、ocdm_sysスキーマまたはocdm_miningスキーマに接続するアクティブなセッションがないことを確認します。
ocdm_sysまたはocdm_miningスキーマがアクティブかどうかの識別
これらのスキーマに接続しているアクティブなセッションがあるかどうかを識別するには、次の手順を実行します。
DBAとしてサインインします。
次のSQL文を実行します。
select SID,SERIAL# from v$session where USERNAME='OCDM_SYS'; select SID,SERIAL# from v$session where USERNAME='OCDM_MINING';
これらの問合せのいずれかでセッションIDが返される場合は、アクティブなセッションがあります。
アクティブなocdm_sysまたはocdm_miningスキーマ・セッションの終了
アクティブなセッションを終了するには、次の文を実行します。この文のsidとserialは、前の問合せで返されたセッションIDとシリアル番号で置換します。
alter system kill session 'sid,serial' ;
Oracle Communications Data Model削除スクリプトを実行する手順は、次のとおりです。
ORACLE_HOMEを、Oracle Communications Data Modelを削除するデータベースの場所に設定します。
たとえば、Oracleホームがディレクトリ/loc/app/oracle/product/dbhomeにあるとします。
Bourne、BashまたはKornシェルでは、次のコマンドを使用してORACLE_HOMEを設定します。
$ ORACLE_HOME=/loc/app/oracle/product/dbhome $ export ORACLE_HOME
Cシェルでは、次のコマンドを使用してORACLE_HOMEを設定します。
% setenv ORACLE_HOME /loc/app/oracle/product/dbhome
Oracle Communications Data Model削除スクリプトを実行する手順は、次のとおりです。
$ORACLE_HOME/ocdm/ocdm_deinstall.sh
プロンプトが表示されたら、SYSTEMパスワードを入力します。
スクリプトによってOracle Communications Data Modelの構成が解除され、Oracle Universal Installerが削除サイレント・モードで実行されます。
サンプル・レポートを削除する場合は、削除スクリプトの実行後に、「削除後のタスク」で説明されているタスクを実行します。
Oracle Communications Data Modelのサンプル・レポートを削除する場合は、次の手順に従って追加のクリーンアップを実行します。
ディレクトリBIHome/Server/Repositoryにあるocdm.rpdを削除します。
BIDataHome/web/catalogにあるocdmwebcatフォルダを削除します。
BIHome/Server/Config/NQSConfig.INIから次の行を削除します。
Star = ocdm.rpd, DEFAULT