Oracle® Real Application Clustersインストレーション・ガイド 11g リリース2 (11.2) for Linux and UNIX Systems B56272-08 |
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この章では、Oracle Database 11g リリース2(11.2)およびOracle Real Application Clusters(Oracle RAC)ソフトウェアをインストールした後に実行する、インストール後の作業について説明します。この章の内容は次のとおりです。
注意: この章では、基本的な構成についてのみ説明します。より高度な構成およびチューニング情報については、『Oracle Database管理者ガイド』および製品の管理者ガイドとチューニング・ガイドを参照してください。また、インストール後の構成情報の詳細は、ご使用のプラットフォーム用のOracle Databaseのインストレーション・ガイドを参照してください。 |
インストールを完了したら、次の作業を実行します。
My Oracle Support Webサイトを参照して、インストールした環境に必要なパッチの更新を確認します。
注意: My Oracle Supportを使用するには、ブラウザにバージョン9.0.115以上のAdobe Flashプラグインがインストールされている必要があります。Adobe Flashのチェッカ・ページに移動して、ご使用のブラウザでFlashプラグインの正確なバージョンをチェックし、最新バージョンのAdobe Flashがインストールされていることを確認します。Flashをインストールしていない場合は、次のAdobe Webサイトから最新バージョンのFlash Playerをダウンロードします。
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必要なパッチの更新をダウンロードするには、次の手順を実行します。
Webブラウザを使用して、次のMy Oracle Support Webサイトを表示します。
My Oracle Supportにログインします。
注意: My Oracle Supportの登録ユーザーでない場合は、「My Oracle Supportへの登録」をクリックして、登録します。 |
My Oracle Supportのメイン・ページで「パッチと更新版」をクリックします。
「パッチ」セクションで「簡易検索」をクリックします。
次の情報を指定して、「実行」をクリックします。
「検索条件」フィールドで「製品またはファミリ」を選択し、「RDBMSサーバー」を指定します。
「リリース」フィールドで現在のリリース番号を指定します。
「パッチ・タイプ」フィールドで「パッチセット/ミニパック」を指定します。
「プラットフォームまたは言語」フィールドでご使用のプラットフォームを選択します。
「結果」リストで、Oracle Databaseの最新のパッチ・セットを見つけます。
Oracle Databaseのパッチ・セットは、「説明」列の説明(Product:Patchset x.x.x.x PATCH SET FOR ORACLE DATABASE SERVER)で確認できます。
「Patch」列のダウンロードするパッチの番号をクリックします。
「パッチセット」ページで「READMEの表示」 をクリックして、表示されるページを読みます。READMEページには、そのパッチ・セットに関する情報と、パッチの適用方法が記載されています。
「パッチセット」ページに戻って「ダウンロード」をクリックし、ファイルをシステムに保存します。
Oracle Database 11g リリース2(11.2)に付属のunzipユーティリティを使用して、My Oracle SupportからダウンロードしたOracleパッチの更新を解凍します。unzipユーティリティは$ORACLE_HOME/bin
ディレクトリにあります。
HP-UXプラットフォームの場合にのみ、次の手順を実行して権限の低いユーザーextjob
に外部ジョブ所有者を設定します。
rootとしてログインします。
ディレクトリをOracle Database Oracleホームに変更します。
# cd $ORACLE_HOME/rdbms/admin/
テキスト・エディタでexternaljob.ora
を開き、パラメータrun_user
およびrun_group
を検索します。
run_user
に外部ジョブ・ユーザー(extjob
)を設定し、run_group
に権限の低いグループ(other
など)を設定します。次に例を示します。
run_user=extproc run_group=other
ファイルを保存します。
注意: root としてexternaljob.ora のみを変更します。 |
多くのOracle製品およびオプションは、初めて使用する前に構成する必要があります。個々のOracle Database 11g リリース2(11.2)のデータベース製品またはオプションを使用する前に、Oracle Databaseインストール・メディアのDOCディレクトリから参照できるその製品のドキュメント・ライブラリ内のマニュアル、またはOTN Webサイトから入手できるマニュアルを参照してください。
標準のローカル・ファイル・システムにOracle RACをインストールした場合、この項を読む必要はありません。
Linuxでは、Oracle RACのインストールがOCFS2に作成され、ご使用のOCFS2のバージョンが1.4.1以前のバージョンである場合、そのバージョンを引き続き使用するには、次の作業を行う必要があります。
1.4.1以前のバージョンのOCFS2では、ヘルス・チェック・ファイル(*.dat
)(通常は、$ORACLE_HOME/dbs
にあります)をローカル・ファイル・システムに再配置し、そこに元のパスからシンボリック・リンクを作成する必要があります。これは、OCFS2バージョンfor Linuxでは、ヘルス・チェック・ファイルを操作するためにOracleソフトウェアが使用する、書込み可能な共有mapアクセスをサポートしていないためです。
ファイルを再配置するには、次の手順を実行します。
Oracle Databaseインスタンスを停止します。
$ORACLE_HOME/dbs/*.dat
ファイルをローカル・ファイル・システムのディレクトリに移動します。
$ORACLE_HOME/dbs
ディレクトリからローカル・ファイル・システムにある*.dat
ファイルへのシンボリック・リンクを作成します。
Oracle Databaseインスタンスを再起動します。
Oracle RACをインストールした後で、次の作業を行うことをお薦めします。
インストールの完了後に、root.sh
スクリプトをバックアップすることをお薦めします。同じOracleホーム・ディレクトリに他の製品をインストールすると、Oracle Universal Installer(OUI)は、インストール中に既存のroot.sh
スクリプトの内容を更新します。元のroot.sh
スクリプトの情報が必要になった場合は、root.sh
ファイルのコピーから元に戻すことができます。
各ノードで、インストール所有者ユーザーのprofileファイル(この例ではoracle
)の環境変数ORACLE_BASE
、ORACLE_HOME
およびORACLE_SID
を設定し、ORACLE_HOME/bin
をパス環境変数に追加します。
次に例を示します。
export ORACLE_BASE=/u01/app/oracle export ORACLE_HOME=/u01/app/oracle/11.2.0/dbhome_1 export PATH=$PATH:$ORACLE_HOME/bin export ORACLE_SID=sales1
環境変数ORACLE_HOME
およびORACLE_SID
を設定せずに、SQL*Plusなどのツールを使用しようとすると、これらの変数を設定するように求めるエラー・メッセージが表示されます。
データベースの作成またはアップグレード後に、utlrp.sql
スクリプトを実行することをお薦めします。このスクリプトを実行すると、パッケージ、プロシージャ、タイプなど、無効な状態になっている可能性があるすべてのPL/SQLモジュールが再コンパイルされます。この手順の実行は任意ですが、後日ではなくインストール直後に実行することをお薦めします。
前述の項「oracleユーザーの環境変数の設定」の説明に従って、Oracleソフトウェア所有者のユーザー・アカウントの環境(oracle
など)を設定します。
次のコマンドを実行して、SQL*Plusを起動します。
$ sqlplus "/ AS SYSDBA"
utlrp.sql
スクリプトを実行します。Oracle_home
はOracleホームのパスです。
SQL> @Oracle_home/rdbms/admin/utlrp.sql
ユーザー・アカウントを任意に追加する設定の詳細は、Oracle Databaseの管理者ガイドを参照してください。
この章の手順を完了すると、第5章「Oracle Real Application Clusters環境でのサーバー・パラメータ・ファイルの構成」で説明する基本的な構成作業を実行できます。
Oracle RAC構成監査ツール(RACcheck)を実行して、Oracle RACインストールをチェックすることをお薦めします。RACcheckは、Oracle Real Application Clusters、Oracle Clusterware、Oracle Automatic Storage ManagementおよびOracle Grid Infrastructure環境の重要な様々な構成設定を確認するOracle RAC監査ツールです。
My Oracle SupportからRACcheckの最新バージョンをダウンロードして実行することをお薦めします。RACcheck構成監査ツールのダウンロード、構成および実行の詳細は、次のURLからMy Oracle Supportのノート1268927.1を参照してください。
https://support.oracle.com/CSP/main/article?cmd=show&type=NOT&id=1268927.1
関連項目: 『Oracle Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイド』 |
Oracle Configuration Managerをインストールした場合、スクリプトを実行して、データベース構成収集を行うデータベース・アカウントを作成する必要があります。このアカウントは、接続モードと切断モードの両方で作成する必要があります。データベース・アカウントには、構成情報を収集するPL/SQLプロシージャが格納され、そのアカウントが、収集を行うデータベース管理システム(DBMS)・ジョブの所有者になります。アカウントの設定後、ログイン権限は不要になるため、アカウントはロックされます。
構成収集が行われるようにデータベースを構成するには、次のスクリプトを実行します。
$ORACLE_HOME/ccr/admin/scripts/installCCRSQL.sh collectconfig -s SID -r\ SYSDBA-USER -p SYSDBA-PASSWORD
スクリプトinstallCCRSQL.sh
を実行すると、Oracle Configuration Managerユーザーが作成され、PL/SQLプロシージャがORACLE_SID
で定義されているデータベースにロードされます。コマンドラインで-s
オプションを使用して、データベースSIDを指定することもできます。次の例では、SIDをorcl
に指定しています。
$ORACLE_HOME/ccr/admin/scripts/installCCRSQL.sh collectconfig -s orcl
Oracle RACの場合、データベース・スクリプトを実行する必要があるのは、インストールを行ったローカル・インスタンスなど、1つのインスタンスに対してのみです。ただし、Oracle Configuration Managerはすべてのインスタンス・ホームにインストールする必要があります。
関連項目:
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Oracle Databaseをインストールすると、一部のオプションは有効になり、それ以外は無効になります。Oracleホームの特定のデータベース機能を有効または無効にするには、データベースを停止してchopt
ツールを使用します。
choptツールはコマンドライン・ユーティリティで、ディレクトリORACLE_HOME/bin
に格納されています。次の構文を使用し、db_optionにステータスを変更する対象のオプションを指定します。
chopt [enable | disable] db_option
db_optionに指定可能な値を、表4-1に示します。