Oracle® Databaseインストレーションおよび構成ガイド 11gリリース2 (11.2) for Fujitsu BS2000/OSD E49830-02 |
|
![]() 前 |
![]() 次 |
この章では、データベースでのJavaのBS2000に固有の機能を説明します。この章の内容は次のとおりです。
詳細は、Oracle Javaのドキュメント・セットを参照してください。
$ORAC1120.INSTALL.P.SUPER
をコールし、JAVAパラメータをYESに設定している場合、適切なORAENV
ファイル(前述のORACLE_HOME
が設定された)、Java要件にサイズが設定されたデータベースおよびデータベース内にインストールされたJavaが作成されます。
既存のOracle DatabaseでJavaの有効化を試みる場合は、サンプルとしてこの手順のJava関連の部分を使用して、要件に応じて変更(DBサイズを増やす、shared_pool_size
を増やす、大きいロールバック・セグメントを作成する、initjvm.sql
を実行するなど)できます。詳細は、『Oracle Database Java開発者ガイド』を参照してください。
Javaに関連するファイルの場所およびエンコード方法
Javaで使用されるファイルの格納場所およびそれらのエンコード方法はまったく単純ではありません。通常、ファイルはネイティブBS2000またはPOSIXファイル・システムに存在できますが、例外もあります。
次の表に、APIまたは文のファイル・タイプ、場所、デフォルトのエンコーディングおよびエンコーディングの変更の概要を示します。
文またはAPI | ファイル・タイプ | 場所 | デフォルトのエンコーディング | エンコーディングの変更 |
---|---|---|---|---|
CREATE JAVA CLASS USING BFILE |
.class | BS2000 PAMファイルまたはPOSIX | バイナリ | 適用なし |
CREATE JAVA RESOURCE USING BFILE |
.properties | BS2000 PAMファイルまたはPOSIX | ascii | なし(デフォルトのエンコーディングを変更する方法はありません) |
CREATE JAVA SOURCE USING BFILE |
.java, .sqlj | BS2000 PAMファイルまたはPOSIX | データベースのキャラクタ・セット | dbms_java. set_compiler_option (' ', 'encoding', 'ISO8859-1') を実行 |
CREATE JAVA SOURCE AS |
.sql | 文の一部 | NLS_LANG で指定されたセッションのキャラクタ・セット |
NLS_LANG |
CALL DBMS_JAVA.LOADJAVA |
*, .jar, .zip | POSIX | データベースのキャラクタ・セット | loadjavaコールのオプションのエンコーディング |
java.io-package |
* |
POSIX | データベースのキャラクタ・セット | 使用するクラスに依存 |
asciiのBS2000 PAMファイルは、asciiプラットフォームからBS2000にバイナリ・モードでファイルを転送する(FTP)ことによって作成できます。
ネイティブBS2000のファイル名とPOSIXのファイル名は、先頭のスラッシュ('/')で区別します。したがって、相対パス名をPOSIXファイル名に使用することはできません。
ただし、dbms_java.loadjava
内で使用する場合、ORAENV
ファイルの相対パス名の前にORACLE_HOME
の値が付くという例外が1つあります。
I/Oに関するかぎり、Oracle JAVAVMは、データベース・キャラクタ・セットをシステム・プロパティfile.encoding
として使用します。そのため、次のOracleおよびBS2000データベース・キャラクタ・セットがサポートされるJavaエンコーディングのリストに追加されています。
WE8BS2000 WE8BS2000E EE8BS2000 CE8BS2000 CL8BS2000 WE8BS2000L5
これらのエンコーディングは、その他のJava実装では認識されません。
ただし、システム・プロパティfile.encoding
はJavaのプロパティ・ファイルには適用されません。プロパティ・ファイルは、常にエンコーディング8859_1を使用します(『Oracle Database SQLJ開発者ガイド』を参照)。システム・プロパティfile.encoding
は、ソース・ファイルのコンパイル時に使用されます。このデフォルトは、次のプロシージャを使用することによって、またはプロシージャdbms_java.loadjava
のエンコーディング・オプションを設定することによって変更できます。
dbms_java.set_compiler_option('','encoding',...)
サーバー内で動作する単純なJavaのデモンストレーション・プログラムは次の場所にあります。
$ORAC1120.JAVAVM.DEMO.HELLO.SQL
サーバー側内部ドライバを使用したデータベース接続のサンプルは次の場所にあります。
$ORAC1120.JAVAVM.DEMO.EMPLOYEE*