プライマリ・コンテンツに移動
Oracle® Database Net Services管理者ガイド
11gリリース2 (11.2)
B56288-05
  ドキュメント・ライブラリへ移動
ライブラリ
製品リストへ移動
製品
目次へ移動
目次
索引へ移動
索引

前
 
次
 

Oracle Net Servicesの新機能

この章では、Oracle Database 11gの新しいネットワーキング機能について説明します。また、関連項目も示します。

Oracle Database 11g リリース2のOracle Net Servicesの新機能

Oracle Database 11g リリース2のOracle Net Servicesに関連する新機能は、次のとおりです。

  • Internet Protocol Version 6(IPv6)アドレッシングと接続

    この機能には、次の拡張機能が含まれます。

    • シングル・インスタンス・データベース環境でのIPv6のサポート

    • すべてのIPv4およびIPv6インタフェース間のリスニングをサポートするためのセッション層抽象化

  • Oracle Restart

    Oracle Restartは、ハードウェアまたはソフトウェアの障害発生後、またはデータベース・ホスト・コンピュータの再起動時に、データベース、リスナーおよびその他のOracleコンポーネントを再起動することで、シングル・インスタンス環境でOracle Databaseの可用性を強化します。コンポーネントは、コンポーネント間の依存関係を考慮して、適切な順序で起動されます。

  • 接続文字列の説明レベルでのTRANSPORT_CONNECT_TIMEOUTおよびCONNECT_TIMEOUTのサポート。これらのタイムアウトは、ホスト名に解決される各IPアドレスに適用されます。

    • TRANSPORT_CONNECT_TIMEOUTは、クライアントがデータベース・サーバーにTCP接続を確立するための時間を秒単位で指定します。デフォルト値は60秒です。

    • CONNECT_TIMEOUTは、クライアントがデータベース・インスタンスにOracle Net接続を確立するための時間を秒単位で指定します。このパラメータは、SQLNET.OUTBOUND_CONNECT_TIMEOUTパラメータより優先されます。

  • 有効なノードのチェックに対するCIDRおよびワイルドカードのサポート。

    有効なノードのチェックのリストに、IPv4およびIPv6アドレスのCIDR表記を含めることができます。ワイルドカード形式(*)は、IPv4アドレスにサポートされます。

Oracle Database 11g リリース1のOracle Net Servicesの新機能

Oracle Database 11g リリース1のOracle Net Servicesに関連する新機能は、次のとおりです。

  • ネットワーク管理セキュリティの強化

  • パフォーマンスの向上

    • 一般的な用法のシナリオに対応する新しいOracle Net fastpathにより、Oracle Netパフォーマンスが大幅に向上します。この機能は、Oracle Database 11gではデフォルトで使用可能です。ユーザーは、この機能について構成を実行する必要はありません。

    • バルク・データ転送に対する効率的なネットワーク・サポート(SecureFiles LOBなど)。この機能は、セッション・データ・ユニット(SDU)の概念を緩和し、新規パラダイムを使用してOracle Net接続を介した大量のデータ転送を最適化します。

      「セッション・データ・ユニットの構成」を参照してください。

    • PHPの拡張性

      この機能によって、プラットフォームでの効率的なイベント・ディスパッチ・メカニズムがOracle Netのサポートに追加されます。この機能はPHP使用のシナリオ用に内部で有効になっており、ユーザーは、この機能について構成を実行する必要はありません。

  • 高可用性(HA)のための高速再接続

    • この機能は、効率的な終了済ノード検出および接続時フェイルオーバーのためのメカニズムを追加します。構成可能なタイムアウトが様々なレベルで実装されています。

  • データベース常駐接続プーリングのサポート

    • この機能により、複数の中間層プロセス間で接続またはセッションを共有できます。


      関連項目:


  • 簡易接続ネーミング・メソッドの拡張

    TCP/IP環境では、簡易接続ネーミング・メソッドを使用することにより、クライアント構成を簡略化できます。簡易接続ネーミング・メソッドを使用すると、クライアントは最初にネット・サービス名を構成しなくても、Oracle Databaseサービスに接続できるため、ネットワーク管理が容易になります。かわりにクライアントは、データベースのホスト名、およびオプションのポートとサービス名を使用して、接続を確立します。「簡易接続ネーミング・メソッドの使用」を参照してください。