この項では、Oracle Warehouse Builderをインストールおよび設定する際に実行する必要のあるトラブルシューティング・タスクについて説明します。
この項では、次の項目について説明します。
Oracle Warehouse Builderで発生したエラーのトラブルシューティングを行うには、次の手順を実行します。
この項を参照して、問題を解決します。
Oracle Warehouse Builderでインストール・プロセス中にエラー・メッセージが表示される場合は、「インストールに関連したエラー・メッセージ」を参照してください。エラー番号を控えていない場合は、「インストール・エラーのログ・ファイル」を参照してください。
エラー・メッセージがない場合は、「その他のインストール時の問題のトラブルシューティング」を参照してください。
「Oracle Warehouse Builderでのログ・ファイルの調査」で、問題に関する追加情報がないか確認します。
それでも問題が解決されない場合は、https://support.oracle.com/
にある「My Oracle Support」にアクセスして解決方法を検索します。
「リポジトリ・アシスタント」から、問題に対応するパッチまたは情報があるかどうかを確認するには「更新の確認」ウィザードを使用します。「Oracle Warehouse Builderの「更新の確認」ウィザードについて」を参照してください。
『Oracle Warehouse Builderリリース・ノート』で、インストールに関する注意点や既知の問題を確認します。
前の手順で問題を解決できない場合は、Oracleサポート・サービスに連絡してください。
「Oracle Warehouse Builderクライアントのロギングを使用したロギングの管理と問題のトレース」に記載された手順を実行するように、Oracleサポートが依頼することがあります。
この項では、Oracle Warehouse Builderにより記録されるすべてのタイプのエラー・メッセージおよびそのアクセス方法について概説します。
Oracle Warehouse Builderでは、次のタイプのエラーが記録されます。
インストール・エラーのログ・ファイル
Oracle Universal Installerを実行してOracle Warehouse Builderをインストールする場合、インストール・エラー・ログが次の場所に自動的に格納されます。
C:\ProgramFiles\Oracle\Inventory\logs\installActions
timestamp
.log
Oracle Warehouse Builderリポジトリ・アシスタントを実行する場合、ワークスペース・インストール・エラー・ログが次の場所に格納されます。
OWB_HOME
\UnifiedRepos\log_
timestamp
.log
インストール時に発生する一般的なエラーに対して推奨されるアクションについては、「インストールに関連したエラー・メッセージ」を参照してください。
メタデータのインポートおよびエクスポート・エラーのログ・ファイル
メタデータのインポート: メタデータ・インポート・ユーティリティを使用してプロジェクトや特定のオブジェクトをワークスペースにインポートすると、Oracle Warehouse Builderでインポート・プロセスの詳細がログ・ファイルに記録されます。このログ・ファイルの名前と場所は、「メタデータのインポート」ダイアログ・ボックスで指定できます。
メタデータのエクスポート: メタデータ・エクスポート・ユーティリティを使用してWarehouse Builderのプロジェクトや特定のオブジェクトをエクスポートすると、Oracle Warehouse Builderでエクスポートの詳細がログ・ファイルに記録されます。このログ・ファイルの名前と場所は、「メタデータのエクスポート」ダイアログ・ボックスで指定できます。
検証エラーのログ・ファイル
Oracle Warehouse Builderでは、コンソール・ツリーでオブジェクトを選択し、「オブジェクト」メニューから「検証」を選択すると、すべてのオブジェクトを検証できます。検証が完了すると、「検証結果」ウィンドウに検証メッセージが表示されます。
マッピング・エディタで「マッピング」→「検証」を選択すると、マッピングを検証することもできます。検証メッセージおよびエラーが「検証結果」ウィンドウに表示されます。
「検証結果」ウィンドウの「検証」タブで「オブジェクト」列にあるオブジェクト名をダブルクリックすると、そのオブジェクトのエディタが表示されます。エディタでエラーを修正できます。「メッセージ」列のメッセージをダブルクリックすると、メッセージ・エディタのウィンドウに詳細なエラー・メッセージが表示されます。メッセージをローカル・システムに保存するには、メニュー・バーで「コード」→「ファイルとして保存」を選択します。
Oracle Warehouse Builderでは、検証されたオブジェクトごとに最新の検証メッセージが保存されます。これらのメッセージには、プロジェクト・ナビゲータ内のコンソール・ツリーでオブジェクトを選択し、メニュー・バーから「表示」→「検証メッセージ」を選択することでいつでもアクセスできます。メッセージが「検証結果」ウィンドウに表示されます。
生成エラーのログ・ファイル
Oracle Warehouse Builderオブジェクト用のスクリプトを生成すると、「生成結果」ウィンドウに生成結果およびエラーが表示されます。「検証」タブの「メッセージ」列でエラーをダブルクリックすると、メッセージ・エディタが表示され、そこでエラーをローカル・システムに保存できます。
Oracle Warehouse Builderオブジェクト用のスクリプトを生成すると、「生成結果」ウィンドウに生成結果およびエラーが表示されます。「検証」タブの「メッセージ」列でエラーをダブルクリックすると、メッセージ・エディタが表示され、そこでエラーをローカル・システムに保存できます。
デプロイメントおよび実行エラーのログ・ファイル
場所を指定することによって、実行またはデプロイメント・エラーおよび警告メッセージのログをローカル・システムに保存できます。プロジェクト・ナビゲータでプロジェクトを選択します。次に、「ツール」メニューから「プリファレンス」を選択します。「プリファレンス」ダイアログ・ボックスで、左側のオブジェクト・ツリーにある「ロギング」オプションをクリックします。右側のリスト・ボックスで、ログ・ファイルのパス、名前および最大サイズを設定できます。保存するログのタイプを選択することもできます。
Oracle Warehouse Builderのコンソールからこのデプロイメントおよびエラー・メッセージのログを表示するには、メニュー・バーから「表示」→「メッセージ・ログ」を選択します。この「メッセージ・ログ」ダイアログ・ボックスは読取り専用です。
コントロール・センター・サービスに関するエラーは、次のパスに保存されます。
Oracle Databaseサーバー上のOWB_HOME\log\Repository_Name
\log.xx
。
データの変換またはロードに関連するエラーは、コントロールセンター監査表に保存されます。これらのエラー・レポートには、リポジトリ・ブラウザを使用してアクセスできます。このブラウザには、過去のデプロイメントおよび実行に関する詳細情報が表示されます。エラー・メッセージを表示して詳細を監査するには、実行レポートで「実行」タブをクリックします。
Name and Addressサーバー・エラーのログ・ファイル
Oracle Warehouse Builderで提供されるName and Addressのクレンジング・サービスを使用している場合は、それに関連したエラーが表示されることがあります。
Name and Addressサーバーの起動および実行のエラーは、次の場所にあります。
OWB_HOME
¥owb¥bin¥admin¥NASver.log
たとえば、Name and Addressサーバーが次の設定で有効化されているとします。
OWB_HOME
¥owb¥bin¥admin¥NameAddr.properties:TraceLevel=1
この場合、ログ・ファイルNASvrTrace.log
が作成されます。
この項では、次の項目について説明します。
'drive:\Program Files\ Qarbon\viewlet Builder3jre\lib\fonts'にフォントが見つかりません
IMP-00003: ORACLEエラー30371が発生しました ORA-30371: 同じ列で複数のディメンションのレベルを定義することはできません
「ORA-04020: オブジェクトをロックしようとしてデッドロックを検出しました。」または「ORA-0402: オブジェクトのロック待ちでタイムアウトが発生しました」
原因と処置
OWBSYS
にOWB_HOME
/owb/bin/admin/rtrepos.properties
へのアクセス権が付与されません: コントロール・センター・サービスの実行元であるOracleホームのパスを指定してからUnifiedRepos/reset_owbcc_home.sql
を実行してください reset_owbcc_home.sql
の実行時にはOWB_HOME
の入力を要求されますが、ここで入力したOWB_HOME
のパスが無効です。WindowsとUNIXを含むすべてのプラットフォームで、入力するパスにスラッシュを使用し、大文字と小文字を区別する必要があります。ここで入力したパスの大文字と小文字は、オペレーティング・システムで認識されるWarehouse Builderホームのパスと一致している必要があります。
UNIXの場合、正しいパスはOWB_HOME
ディレクトリのパスになります。WindowsでOWB_HOME
ディレクトリの正しいパスを決定するには、デフォルトのWindowsコマンド・プロンプトの一部として表示されるパスを確認します。
SYSDBA
権限がありません。 SYS
ユーザーはSYSDBA
資格証明とREMOTE_LOGIN_PASSWORDFILE=EXCLUSIVE
を持ちます。この資格証明は、次のconnect文を発行することにより確認できます。
SQL> CONNECT sys@tns_name_of_db AS SYSDBA;
パスワードとしてsys_password
を入力します。
データベースがREMOTE_LOGIN_PASSWORDFILE=NONE
を使用して構成されている場合は、前述の文が失敗します。
データベースを
REMOTE_LOGIN_PASSWORDFILE=EXCLUSIVE
を使用して再構成し、パスワード・ファイルが存在しない場合は作成します。
前述の操作が不可能な場合は、
O7_DICTIONARY_ACCESSIBILITY=TRUE
を使用してデータベースを再構成します。
start_service.sql
を使用します。
コントロール・センター・サービスをサーバー・ホストで実行できない場合は、適切なスクリプトlocal_service_login.sh
またはlocal_service_login.bat
を使用して、ローカル・コンピュータで起動します。このスクリプトは次のように使用します。
local_service_login.sh [-startup | -closedown]
OWB_HOME
この場合、コントロール・センター・サービスはローカル・コンピュータで実行され、そのローカル・コンピュータが稼動状態でコントロール・センターに接続できる場合のみ使用可能になります。
サービスのステータスを調べるには、スクリプトshow_service.sql
を使用します。
NAMESPACESERVICEIMPL
が無効になっている可能性があります。リポジトリ所有者がSYS.V_$SESSION
に対するSELECT
権限を持たない場合、Oracle Warehouse Builderリポジトリ・スキーマからデータベースをエクスポートまたはインポートした後にこの問題が発生します。この問題の原因は、次の手順で診断できます。
SQL*Plusで、Oracle Warehouse Builderリポジトリ・スキーマに接続します。
SQLプロンプトで次のコマンドを入力します。
ALTER PACKAGE NAMESPACESERVICEIMPL compile body;
「警告: パッケージ本体が変更されましたが、コンパイル・エラーがあります。」というメッセージが表示された場合は、SQLプロンプトで次のコマンドを入力します。
show errors;
次のエラーは、Oracle Warehouse Builderリポジトリ所有者にSYS.V_$SESSION
に対するSELECT
権限がないことを意味します。
PL/SQL: SQL statement ignored PLS-00201: Identifier 'SYS.V_$SESSION' must be declared
SQL*Plusで、SYS
ユーザーとして接続します。
SQLプロンプトで、次のコマンドを入力します。
grant SELECT on V_$SESSION to Oracle Warehouse Builder_Repository_Owner;
Repository_Owner
に接続します。
SQLプロンプトで次のコマンドを入力します。
alter package NAMESPACESERVICEIMPL compile;
SYS
ユーザーはSYSDBA
資格証明を持ちます。これはSQL*Plusで次のconnect文を発行することにより確認できます。
connect sys/
sys_password
@
TNS_NAME_OF_DB
as sysdba;
を発行してSQL*Plusから確認できます。
標準のデータベースのインストールでは、REMOTE_LOGIN_PASSWORDFILE
=EXCLUSIVE
およびデフォルトのパスワード・ファイルがインストール・プロセスで作成されるため、前述のconnect文が機能します。
データベースが
REMOTE_LOGIN_PASSWORDFILE
=NONE
を使用して構成されている場合は、次の文が失敗します。
connect sys/
sys_password
@
TNS_NAME_OF_DB
as sysdba;
を発行してSQL*Plusから確認できます。
この場合は、次のいずれかの操作を実行できます。
REMOTE_LOGIN_PASSWORDFILE
=EXCLUSIVE
を使用して再構成し、パスワード・ファイルが存在しない場合は作成します。
O7_DICTIONARY_ACCESSIBILITY
=TRUE
を使用してデータベースを再構成します。この設定を使用すると、
connect sys/
sys_password
@
TNS_NAME_OF_DB
文が機能し、Oracle Warehouse BuilderアシスタントでSYS
ユーザーに接続できるようになります。
NAS_DATA
ディレクトリへのリージョン・データの抽出が成功していることを確認します。
OWB_HOME
から、Name and Addressサーバーを起動します。
Windowsの場合、owb\bin\win32\NAStart.bat
を実行します。
Linuxの場合、owb/bin/unix/NASTART.sh
を実行します。
ログ・ファイルowb\bin\admin\NASvr.log
を開きます。
このログには、インストールされた国のリストが含まれます。
このようなリストがない場合は、リージョン・ライブラリ・データが正しいロケーションに抽出されていることを確認します。不適切なロケーションにデータを抽出していた場合は、データを再インストールするか、またはowb\bin\admin\NameAddr.properties
ファイルを変更して、適切なファイル・パスを示します。NameAddr.properties
ファイルを変更する場合は、次の手順でName and Addressサーバーを停止し、再起動します。
Windowsの場合、サーバーを起動するには、owb\bin\win32\NAStart.bat
を実行します。サーバーを停止するには、owb\bin\win32\NAStop.bat
を実行します。
UNIXの場合、サーバーを起動するには、owb/bin/unix/NAStart.sh
を実行します。サーバーを停止するには、owb/bin/unix/NAStop.sh
を実行します。
インストールの確認後は、Name and Address演算子を使用するマッピングの実行時にName and Addressサーバーが自動的に起動されるため、必要に応じてこのサーバーを停止できます。
Autoextend On
に設定されていることを確認します。
注意: タスクを実行するためのEnterprise Managerの使用権限をOracle Warehouse Builderリポジトリ・ユーザーに付与するには、SQL*Plusで次のコマンドを入力します。GRANT SELECT any dictionary to "&OWB repository user" ; |
owbclient.bat
ファイルの-mx
パラメータで定義されているように、最大ヒープ・サイズで実行されます。owbclient.bat
ファイルの-Dlimit
パラメータは、Oracle Warehouse Builderメモリー・マネージャがJavaのガベージ・コレクションのサポートを開始するメモリーのしきい値(Dlimitの80%)を指定します。-mx
パラメータ値を変更する場合は、-Dlimit
パラメータを同じ値か、または少なくともその値の90%に設定します。-Dlimit
を低い値に設定すると、Oracle Warehouse Builderのパフォーマンスが低下することがあります。-Dlimit
パラメータの値を大きくします。
Oracle Warehouse Builderを終了します。
テキスト・エディタで次のファイルを開きます。
Windowsの場合、$OWB_HOME
\bin\win32\ombplus.bat
を開きます。
UNIXの場合、$OWB_HOME
\bin\win32\owbclient.sh
を開きます。
-Dlimit
パラメータを334に変更します。
ファイルを保存し、閉じます。
Oracle Warehouse Builderを再起動します。
MAX_ENABLED_ROLES
パラメータの値を超えると、このエラーが発生します。init.ora
ファイルで、MAX_ENABLED_ROLES
パラメータの値を増やします。リポジトリまたはターゲット・スキーマを削除するときには、関連するロールも削除します。SQL*Plusで、SYS
ユーザーに接続します。
Create user test_lj identified by test_lj; Grant connect, resource to test_lj;
次の内容を含むOWB_HOME
/owb/bin/unix/test.sh
を作成します。
../unix/loadjava -thin -verbose -order -resolve -user 'test_lj/test_lj@(DESCRIPTION=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=hpdgpa3)(PORT=1522))(CONNECT_DATA=(SERVICE_NAME=dgpadw)))' ../../lib/int/rtpserver.jar
ディレクトリをOWB_HOME
/owb/bin/unix/
に変更します。
test.sh
を実行します。
OWB_HOME
からこのTNS名にアクセスできる必要があります。TNS名に確実にアクセスできるようにするには、OWB_HOME
からNet Configuration Assistantを実行した後でコントロール・センター・サービスを再起動します。
TNS名をデータベース・リンクで使用できるように設定するには、このTNS名がデータベース・サーバー・ホームからアクセスできる必要があります。TNS名に確実にアクセスできるようにするには、データベース・サーバー・ホームからNet Configuration Assistantを実行します。
SERVICE_NAME
が、ネット・サービス名エントリ内のCONNECT_DATA
セクションの副次句としてTNSNAMES.ORA
に追加されます。この副次句は、データベースの以前のリリース(たとえば、Oracle Database8i(8.1.x))の(SID=SIDname)
副次句と入れ替わります。TNSNAMES.ORA
ファイルを次の手順で実装します。
個別のサービスとして指定するSIDごとに、LISTENER.ORA
内にGLOBAL_DBNAME
パラメータを使用します。このパラメータの値を、SERVICE_NAME
パラメータの値として使用します。この目的で、リスナー・プロセスをいったん停止してから再起動して、LISTENER.ORA
で変更した内容をすべてアクティブ化する必要があります。
INIT.ORA
に存在するパラメータ(すなわち、SERVICE_NAMES
およびDB_DOMAIN
)の値を使用して、TNSNAMES.ORA
で使用する必要のあるSERVICE_NAME
の値を決定します。この値の有効な構成はSERVICE_NAMES.DB_DOMAIN
で、ピリオドにより2つのINIT.ORA
値が分けられています。SERVICE_NAMES
がBIKES
で、DB_DOMAIN
がCOM
の場合、SERVICE_NAME
はBIKES.COM
となります。
INIT.ORA
で設定されているDB_DOMAIN
パラメータがない場合、またはLISTENER.ORA
にGLOBAL_DBNAME
がない場合は、SERVICE_NAME
パラメータ用にTNSNAMES.ORA
内のINIT.ORA
からSERVICE_NAMES
を使用できます。
たとえば、INIT.ORA
にSERVICE_NAMES = "TEST817"
が含まれており、db_domain
が設定されていない場合、TNSNAMES.ORA
エントリはCONNECT_DATA =(SERVICE_NAME = "TEST817"))
となります。
init.ora
のSERVICE_NAMES
パラメータで複数の値が指定されている場合は、これらの値のうち1つを使用できます。SERVICE_NAMES
が設定されていない場合は、INIT.ORA
ファイルからDB_NAME.DB_DOMAIN
パラメータを使用できます。
INIT.ORA
でSERVICE_NAMES
およびDB_DOMAIN
が設定されておらず、LISTENER.ORA
にGLOBAL_DBNAME
が存在しない場合、TNSNAMES.ORA
ファイルのSERVICE_NAME
は、DB_NAME
となります。
SYS
ユーザーとしてログインし、コマンドSELECT * FROM GLOBAL_NAME;
を入力すると、原因を確認できます。古いデータベースのグローバル名が新しいデータベースのグローバル名と一致しないと、ドメインの不一致によってこのエラーが発生します。ALTER DATABASE RENAME GLOBAL_NAME TO
xxx10G.US.ORACLE.COM
;
のようなコマンドを発行して、新しいデータベースのグローバル名にドメイン名を追加するか、あるいはコネクタを再デプロイします。
コネクタのデプロイの詳細は、『Oracle Warehouse Builderユーザーズ・ガイド』を参照してください。
select_catalog_role
権限を使用して作成されます。複数のOracle Warehouse Builderターゲット・スキーマで同じディメンション・オブジェクトを定義すると、Oracle Exportによって複製がエクスポート・ファイルに作成されるため、インポート時にこのエラーが発生します。SYS
ユーザーとして接続します。次の文を入力します。
SQL*Plusでrevoke select_catalog_role from
OLD_Target_Schema
;
という文を入力します。
もう一度ターゲット・スキーマをOracle .DMP
ファイルにエクスポートしてから、そのファイルをOracle Databaseにインポートします。
OWB_HOME
とPATH
が正しく設定されていることを確認します。Oracleホーム・ディレクトリはOWB_HOME
を指し示している必要があります。PATH
変数は、OWB_HOME
¥bin
ディレクトリを、他のOracle製品よりも前に含むように設定します。
TNSNames.ora
ファイルが正しく構成されていることを確認します。
Windowsの場合、Oracle Databaseのプログラム・グループからNet Configuration Assistantを起動し、「ローカル・ネット・サービス名構成」を選択してTNSNames.ora
を構成します。
UNIXの場合、OWB_HOME
とPATH
をOracle Warehouse Builder 11gリリース2 (11.2)用のOWB_HOME
に設定し、OWB_HOME
/bin/netca
を実行してNet Configuration Assistantを起動します。「ローカル・ネット・サービス名構成」を選択して、TNSNames.ora
を構成します。
sys.dbms_aq
をロックしようとすると、オブジェクトの作成が停止され、エラー・ログにこのエラーが出力されます。SYS
ユーザーとしてログインし、次の例に示すような問合せを実行して、アドバンスト・キュー・オブジェクトをPinしているユーザー・セッションを識別します。
column s.sid format a5; column s.serial# format a8; column s.username format a10; column objectname format a10; select distinct s.sid, s.serial#, s.username, x.kglnaobj as objectname from dba_kgllock l, v$session s, x$kgllk x where l.kgllktype = 'Pin' and s.saddr = l.kgllkuse and s.saddr = x.kgllkuse and x.kglnaobj in ('DBMS_AQ', 'DBMS_AQADM');
この例では、問合せの結果は次のようになります。
SID SERIAL# USERNAME OBJECTNAME --- ------- -------- ---------- 9 29623 RTU_4942 DBMS_AQ
SIDおよびシリアル番号をメモし、次のコマンドを発行してユーザー・セッションを停止します。
ALTER SYSTEM KILL SESSION '
SIDNoted
,
SerialNumberNoted
';
たとえば、このエラーの出力例に表示されたセッションを停止するには、次のコマンドを入力します。
ALTER SYSTEM KILL SESSION '9,29623';
この項では、次のインストール時の問題の原因と処置について説明します。
原因と処置
クライアントがWindowsにインストールされている場合、そのクライアントを「スタート」メニューから起動すると、エラー・メッセージが表示されないことがあります。
run OWB_HOME
\owb\owbclient.bat
と入力して、クライアントを手動で起動します。'drive:\Program Files\ Qarbon\viewlet Builder3jre\lib\fonts'にフォントが見つかりませんのようなエラー・メッセージが表示される場合があります。データベース内のJava Virtual Machine(JVM)サーバーのチェック、確認、または再インストールを行うには、My Oracle Supportを参照します。
Webブラウザで次のURLに接続します。https://support.oracle.com
。
My Oracle Supportにログインするか、新規ユーザーとして登録します。
「Search」フィールドに次の用語を入力します(各用語をセミコロンで区切る)。
INITJVM.SQL;
INSTALL;
JAVAVM;
JVM;
VERIFY;
SERVER;
INSTALL;
CLEANUP
[Enter]キーを押します。
この検索によって、JVMのサポート・ノートが戻されます。My Oracle Supportでは様々なサポート・ノートの作成、マージおよび削除を行っているため、使用可能なドキュメントの数は頻繁に変わります。この検索文字列によって最新の関連ドキュメントが戻されます。
OracleWarehouse Builderでエラーが発生したり、予期しない結果が生じた場合は、追加のエラー・ログを作成すると、ユーザーおよびOracleサポートによる原因の特定に役立ちます。Oracle Warehouse Builderユーザー・ホーム・ディレクトリのowbclient.logging.properties
を使用してロギング用の一時ファイルを作成すると、クライアントからトレース情報を取得することができます。システムに残しておくと過度なデバッグ情報が生成されるため、これは特定のトラブルシューティングの目的にのみ使用してください。次の例では、ロギング・ファイルowbclient.log
を/tmp
に書き込みます。Javaのロギング・プロあティを使用して、次のように入力します。
console.messageFormat={1,time}: {2} file.messageFormat=[{3} ({4})] {1,time}: <{0}> {2} handlers=java.util.logging.FileHandler java.util.logging.FileHandler.pattern=/tmp/owbclient.log level = DEBUG_ALL java.util.logging.FileHandler.level=ALL java.util.logging.ConsoleHandler.level=DEBUG_ALL
これを有効にするにはクライアントを停止して、再起動します。ログを取得したらこれを削除し、クライアントを再度停止して、再起動します。
新たにインストールしたOracle Warehouse Builder 11.2のbin
ディレクトリが、システム・パス内の他のOracle製品のbin
ディレクトリより前の位置に追加されていることを確認する必要があります。これは、コマンド・プロンプトを使用して簡単にチェックできます。
WindowsでOracle Warehouse Builderのシステム・パスを確認するには:
コマンド・プロンプトで、path
と入力します。
C:\> path
パス変数の値が返されます。C:\OWB112
が他のOracle製品よりも前にあることを確認します。
PATH=C:\OWB112\bin;C:\oracle\product\11.2.0\db_1\bin; ... \
LinuxでOracle Warehouse Builderのシステム・パスを確認するには:
シェルのPATH
変数をエコーします。
Oracle Warehouse BuilderをOracle RACクラスタにインストールする場合は、RACサービス名は一意で、RACサービスが実行されているノードに一致する必要があります。これにより、コントロール・センター・サービスで適切なノードのデータベース・サービスが使用されるようになるため、適切なファイル・システムへのアクセスが保証されます。
たとえば、wb_rt_service_nodes
は、表A-1のようになります。