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Oracle® Warehouse Builderインストレーションおよび管理ガイド
11gリリース2 (11.2)
B61347-03
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1 インストールと構成アーキテクチャの概要

この項では、Oracle Warehouse Builderのアーキテクチャとコンポーネントを説明し、インストールおよび構成手順について説明します。

この項では、次の項目について説明します。

適切なインストール構成の選択

ユーザーの組織のビジネス・ニーズに応じて、各種のOracle Warehouse Builderのインストールを実装できます。

  • インストールとメイン・デザイン・リポジトリの構成を含む、Oracle Warehouse Builderの主要インストール

  • 開発者および管理者がOracle Warehouse Builderクライアント・ソフトウェアを実行し、リポジトリを含まないクライアント・コンピュータへのオプション・インストール

  • コントロール・センター・エージェント・サービスを実行し、リポジトリを含まないホストへのオプション・インストール

  • ETLジョブが実行され、リポジトリにランタイム・データのみが格納されるデータベース・サーバー・ホストへのオプション・インストール。


関連項目:


Oracle Warehouse Builderのアーキテクチャとコンポーネント

この項では、一般的なインストール構成について説明、各種のコンポーネントの機能を示します。Oracle Warehouse Builderの主要コンポーネントには、次のものがあります。

  • Oracle Warehouse Builderクライアント(デザイン・センターおよびコントロール・センター・マネージャを含む)

  • Oracle Warehouse Builderブラウザ

  • Oracle Warehouse Builderリポジトリ

  • ワークスペース

  • コントロール・センター・サービス

  • コントロール・センター・エージェント

  • ターゲット・スキーマ


関連項目:

Oracle Warehouse Builderコンポーネントの概要は、『Oracle Warehouse Builder概要』を参照してください。

ビジネス・ニーズに応じて、多様なインストール構成を採用できます。この項では、最も一般的な5つのトポロジについて説明します。


注意:

通常、これらのトポロジーにはいずれも複数のデザイン・クライアントが含まれます。たとえば、Oracle Warehouse Builderの各開発者や各管理者は通常、対応するOracle Warehouse Builderクライアント(デザイン・クライアントとも呼ばれる)をインストールしています。

単一コンピュータ・トポロジ

すべての操作を同一のコンピュータ上で実行する場合は、図1-1に示すように、Oracle Database 11gリリース2のデータベース・ホームにOracle Warehouse Builderの実行に必要なすべてのコンポーネントが含まれます。

図1-1 Oracle Database 11gリリース2の単一コンピュータ・トポロジ

図1-1の説明は図の下にあります。
「図1-1 Oracle Database 11gリリース2の単一コンピュータ・トポロジ」の説明

クライアントおよびデータベース・サーバーが独立したトポロジ

クライアントの実行とリポジトリのホストに別のコンピュータを使用する場合は、図1-2に示すように、すべてのコンピュータにOracle Warehouse Builderソフトウェアをインストールする必要があります。データベース・サーバーのインストールの場合、Oracle Database 11gリリース2に必要なコンポーネントが組み込まれます。クライアントの場合、スタンドアロン・インストール・イメージからOracle Warehouse Builderソフトウェアをインストールする必要があります。

図1-2 2台のコンピュータのトポロジ、クライアントとデータベース・サーバーの独立インストール

図1-2の説明は図の下にあります。
「図1-2 2台のコンピュータのトポロジ、クライアントとデータベース・サーバーの独立インストール」の説明


関連項目:

Oracle Warehouse Builderクライアントのインストール手順は、「Oracle Warehouse Builderスタンドアロン・インストール・パッケージでの作業」を参照してください。

複数データベースのトポロジ

あるコンピュータ上のデータベースを使用して、別のデータベース上で設計されたマッピングを実行する場合は、図1-3のように、すべてのコンピュータにOracle Warehouse Builderソフトウェアをインストールする必要があります。データベース・サーバーの場合、Oracle Database 11gリリース2に必要なコンポーネントが組み込まれます。クライアントの場合、スタンドアロン・インストール・イメージからOracle Warehouse Builderソフトウェアをインストールする必要があります。

すべてのデータベース・サーバー・コンピュータ上にOracle Warehouse Builderリポジトリを準備する必要があります。図1-3に示すように、1つのリポジトリがデザイン・リポジトリ(Server1)として機能します。マッピングが実行される追加の各サーバーにはそれぞれのリポジトリ(Server2)があり、この場合はランタイム・リポジトリとして機能します。実行データベース・サーバーのコントロール・センター・サービスにより、コードがデプロイされて実行されます。

図1-3 複数データベースのトポロジ

図1-3の説明は図の下にあります。
「図1-3 複数データベースのトポロジ」の説明

クライアント、コントロール・センター・サービスおよびデータベース・サーバーが独立したトポロジ

Oracle Warehouse Builderクライアント、コントロール・センター・サービスおよびリポジトリを別々のコンピュータで実行する場合は、図1-4に示すように、これらのすべてのコンピュータにOracle Warehouse Builderソフトウェアをインストールする必要があります。データベース・サーバーの場合、Oracle Database 11gリリース2に必要なコンポーネントが組み込まれます。クライアントの場合、スタンドアロン・インストール・イメージからOracle Warehouse Builderソフトウェアをインストールする必要があります。コントロール・センター・サービスでは、いずれかのタイプのインストールを使用できます。ただし、スタンドアロン・イメージを使用するとOracle Warehouse Builderに必要なコンポーネントのみがインストールされるため、スタンドアロン・イメージの使用をお薦めします。

図1-4 クライアント、コントロール・サービス・センターおよびデータベース・サーバーが独立したトポロジ

図1-4の説明は図の下にあります。
「図1-4 クライアント、コントロール・サービス・センターおよびサーバーが独立したトポロジ」の説明

コントロール・センター・エージェントのトポロジ

クライアント、コントロール・センター・エージェント・サービス(CCA)およびリポジトリの実行に別々のコンピュータを使用する場合は、図1-5に示すように、Oracle Warehouse Builderコードのデプロイまたは実行に使用するすべてのコンピュータにOracle Warehouse Builderソフトウェアをインストールする必要があります。データベース・サーバーの場合、Oracle Database 11gリリース2に必要なコンポーネントが組み込まれます。クライアントの場合、スタンドアロン・インストール・イメージからOracle Warehouse Builderソフトウェアをインストールする必要があります。コントロール・センター・エージェント・サービスでは、いずれかのインストールを使用できます。ただし、スタンドアロン・イメージを使用するとOracle Warehouse Builderに必要なコンポーネントのみがインストールされるため、このオプションの使用をお薦めします。

一部のデプロイメントでは、Oracle Databaseのインストールしていないホストでコントロール・センター・サービスが必要です。たとえば、Oracle以外のデータベース上でマッピングを実行する部分でコード・テンプレート・ベースのETLマッピングを使用する場合、Oracle以外のデータベース・ホストを実行できます。この場合、Oracleデータベースのホスト以外にOracle Warehouse Builderソフトウェアをインストールできます。

次のことにも注意してください。

  • Oracleデータベースのホスト以外では、使用されるOracle Warehouse Buildeソフトウェアのコンポーネントは、コントロール・センター・エージェントのみです。他のソフトウェアも存在しますが、使用はされません。

  • CCAをOracle Warehouse Buildeクライアント(Server1)と同じ場所に配置することもでき、この場合は追加のインストールは必要ありません。

  • 図1-5では、Map1に3つの実行ユニット(a、b、c)があります。最初の2つは、ロード・コード・テンプレート(LCT)で、残りの1つはOracleターゲット・コード・テンプレートです。

図1-5 コントロール・センター・エージェントのトポロジ

図1-5の説明は図の下にあります。
「図1-5 コントロール・センター・エージェントのトポロジ」の説明

Oracle Warehouse Builderの「更新の確認」ウィザードについて

Oracle Warehouse Builderのデザイン・センターには、Oracle Warehouse Builderの新しいリソースの検索とダウンロードを簡略化するために、次の機能を備えた更新の確認ウィザードが用意されています。

  • 更新されたリリース・ノート、ホワイト・ペーパー、サンプル・コードおよびその他の情報リソースへのリンク

  • 新しいソースおよびターゲットに対してOracle Warehouse Builderを拡張する、新しいコード・テンプレート、プラットフォーム定義およびドライバ。

  • Oracle Warehouse Builderの機能を強化し、特定のユースケースへの対応を支援する、新しい専門知識、スクリプト、およびその他のユーティリティ。

更新の確認ウィザードを介して提供されるリソースには、My Oracle Supportへのリンク、ダウンロード可能なドキュメント、ZIPアーカイブなどがあります。クライアント側およびサーバー側のコンポーネントには、必要に応じて各リソースとともにインストール指示が組み込まれています。


関連項目:



注意:

Oracle Warehouse Builderリポジトリ・アシスタントは、Linuxの場合はOWB_HOME/owb/bin/unix/reposinst.shから、Windowsの場合はOWB_HOME\owb\bin\windows\reposinst.batから起動できます。