この項では、Oracle Warehouse Builderのアーキテクチャとコンポーネントを説明し、インストールおよび構成手順について説明します。
この項では、次の項目について説明します。
ユーザーの組織のビジネス・ニーズに応じて、各種のOracle Warehouse Builderのインストールを実装できます。
インストールとメイン・デザイン・リポジトリの構成を含む、Oracle Warehouse Builderの主要インストール
開発者および管理者がOracle Warehouse Builderクライアント・ソフトウェアを実行し、リポジトリを含まないクライアント・コンピュータへのオプション・インストール
コントロール・センター・エージェント・サービスを実行し、リポジトリを含まないホストへのオプション・インストール
ETLジョブが実行され、リポジトリにランタイム・データのみが格納されるデータベース・サーバー・ホストへのオプション・インストール。
関連項目:
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この項では、一般的なインストール構成について説明、各種のコンポーネントの機能を示します。Oracle Warehouse Builderの主要コンポーネントには、次のものがあります。
Oracle Warehouse Builderクライアント(デザイン・センターおよびコントロール・センター・マネージャを含む)
Oracle Warehouse Builderリポジトリ
ワークスペース
ターゲット・スキーマ
関連項目: Oracle Warehouse Builderコンポーネントの概要は、『Oracle Warehouse Builder概要』を参照してください。 |
ビジネス・ニーズに応じて、多様なインストール構成を採用できます。この項では、最も一般的な5つのトポロジについて説明します。
注意: 通常、これらのトポロジーにはいずれも複数のデザイン・クライアントが含まれます。たとえば、Oracle Warehouse Builderの各開発者や各管理者は通常、対応するOracle Warehouse Builderクライアント(デザイン・クライアントとも呼ばれる)をインストールしています。 |
すべての操作を同一のコンピュータ上で実行する場合は、図1-1に示すように、Oracle Database 11gリリース2のデータベース・ホームにOracle Warehouse Builderの実行に必要なすべてのコンポーネントが含まれます。
クライアントの実行とリポジトリのホストに別のコンピュータを使用する場合は、図1-2に示すように、すべてのコンピュータにOracle Warehouse Builderソフトウェアをインストールする必要があります。データベース・サーバーのインストールの場合、Oracle Database 11gリリース2に必要なコンポーネントが組み込まれます。クライアントの場合、スタンドアロン・インストール・イメージからOracle Warehouse Builderソフトウェアをインストールする必要があります。
図1-2 2台のコンピュータのトポロジ、クライアントとデータベース・サーバーの独立インストール
関連項目: Oracle Warehouse Builderクライアントのインストール手順は、「Oracle Warehouse Builderスタンドアロン・インストール・パッケージでの作業」を参照してください。 |
あるコンピュータ上のデータベースを使用して、別のデータベース上で設計されたマッピングを実行する場合は、図1-3のように、すべてのコンピュータにOracle Warehouse Builderソフトウェアをインストールする必要があります。データベース・サーバーの場合、Oracle Database 11gリリース2に必要なコンポーネントが組み込まれます。クライアントの場合、スタンドアロン・インストール・イメージからOracle Warehouse Builderソフトウェアをインストールする必要があります。
すべてのデータベース・サーバー・コンピュータ上にOracle Warehouse Builderリポジトリを準備する必要があります。図1-3に示すように、1つのリポジトリがデザイン・リポジトリ(Server1)として機能します。マッピングが実行される追加の各サーバーにはそれぞれのリポジトリ(Server2)があり、この場合はランタイム・リポジトリとして機能します。実行データベース・サーバーのコントロール・センター・サービスにより、コードがデプロイされて実行されます。
Oracle Warehouse Builderクライアント、コントロール・センター・サービスおよびリポジトリを別々のコンピュータで実行する場合は、図1-4に示すように、これらのすべてのコンピュータにOracle Warehouse Builderソフトウェアをインストールする必要があります。データベース・サーバーの場合、Oracle Database 11gリリース2に必要なコンポーネントが組み込まれます。クライアントの場合、スタンドアロン・インストール・イメージからOracle Warehouse Builderソフトウェアをインストールする必要があります。コントロール・センター・サービスでは、いずれかのタイプのインストールを使用できます。ただし、スタンドアロン・イメージを使用するとOracle Warehouse Builderに必要なコンポーネントのみがインストールされるため、スタンドアロン・イメージの使用をお薦めします。
図1-4 クライアント、コントロール・サービス・センターおよびデータベース・サーバーが独立したトポロジ
関連項目:
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クライアント、コントロール・センター・エージェント・サービス(CCA)およびリポジトリの実行に別々のコンピュータを使用する場合は、図1-5に示すように、Oracle Warehouse Builderコードのデプロイまたは実行に使用するすべてのコンピュータにOracle Warehouse Builderソフトウェアをインストールする必要があります。データベース・サーバーの場合、Oracle Database 11gリリース2に必要なコンポーネントが組み込まれます。クライアントの場合、スタンドアロン・インストール・イメージからOracle Warehouse Builderソフトウェアをインストールする必要があります。コントロール・センター・エージェント・サービスでは、いずれかのインストールを使用できます。ただし、スタンドアロン・イメージを使用するとOracle Warehouse Builderに必要なコンポーネントのみがインストールされるため、このオプションの使用をお薦めします。
一部のデプロイメントでは、Oracle Databaseのインストールしていないホストでコントロール・センター・サービスが必要です。たとえば、Oracle以外のデータベース上でマッピングを実行する部分でコード・テンプレート・ベースのETLマッピングを使用する場合、Oracle以外のデータベース・ホストを実行できます。この場合、Oracleデータベースのホスト以外にOracle Warehouse Builderソフトウェアをインストールできます。
次のことにも注意してください。
Oracleデータベースのホスト以外では、使用されるOracle Warehouse Buildeソフトウェアのコンポーネントは、コントロール・センター・エージェントのみです。他のソフトウェアも存在しますが、使用はされません。
CCAをOracle Warehouse Buildeクライアント(Server1)と同じ場所に配置することもでき、この場合は追加のインストールは必要ありません。
図1-5では、Map1に3つの実行ユニット(a、b、c)があります。最初の2つは、ロード・コード・テンプレート(LCT)で、残りの1つはOracleターゲット・コード・テンプレートです。
Oracle Warehouse Builderのデザイン・センターには、Oracle Warehouse Builderの新しいリソースの検索とダウンロードを簡略化するために、次の機能を備えた更新の確認ウィザードが用意されています。
更新されたリリース・ノート、ホワイト・ペーパー、サンプル・コードおよびその他の情報リソースへのリンク
新しいソースおよびターゲットに対してOracle Warehouse Builderを拡張する、新しいコード・テンプレート、プラットフォーム定義およびドライバ。
Oracle Warehouse Builderの機能を強化し、特定のユースケースへの対応を支援する、新しい専門知識、スクリプト、およびその他のユーティリティ。
更新の確認ウィザードを介して提供されるリソースには、My Oracle Supportへのリンク、ダウンロード可能なドキュメント、ZIPアーカイブなどがあります。クライアント側およびサーバー側のコンポーネントには、必要に応じて各リソースとともにインストール指示が組み込まれています。
関連項目:
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注意: Oracle Warehouse Builderリポジトリ・アシスタントは、Linuxの場合はOWB_HOME /owb/bin/unix/reposinst.sh から、Windowsの場合はOWB_HOME \owb\bin\windows\reposinst.bat から起動できます。 |