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Oracle® Warehouse Builderインストレーションおよび管理ガイド
11gリリース2 (11.2)
B61347-03
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3 WindowsでのOracle Warehouse Builderの構成

この項では、LinuxプラットフォームでOracle Warehouse Builderを構成する方法について説明します。

この項では、次の項目について説明します。


注意:

Oracle Warehouse Builderリポジトリをホストするコンピュータで、Oracle Warehouse Builderの初期インストールを実行する必要があります。

WindowsにOracle Database 11gリリース2の一部としてインストールされたOracle Warehouse Builderの構成

Oracle Warehouse Builderは、Oracle Database 11gリリース2を実行するホスト上のすべてのデータベース・インストールの一部です。

Oracle Database 11gリリース2がインストールされたら、2つのアカウントOWBSYSおよびOWBSYS_AUDITのロックを解除するだけです。

追加のインストール作業は不要です。ただし、Oracle Warehouse Builderでプロセス・フローを使用する場合は、Oracle Workflowを構成する必要があります。

OWBSYSおよびOWBSYS_AUDITアカウントのロックを解除するには:

  1. コマンド・プロンプトでSQL*Plusを起動します。

    C:\> sqlplus
    
  2. ユーザー名を求められたら、管理者権限を持つユーザーとしてログインします。

    Enter user-name: sys as sysdba
    Enter password: password
    
    Connected to:
    Oracle Database 11g Enterprise Edition Release 11.2 - Production
    With the Partitioning, OLAP and Data Mining options
    
  3. OWBSYSユーザー・アカウントのロックを解除して、その新しいパスワードを設定します。

    SQL> alter user owbsys identified by password account unlock;
    
    User altered.
    
  4. OWBSYS_AUDITユーザー・アカウントのロックを解除して、その新しいパスワードを設定します。

    SQL> alter user owbsys_audit identified by password account unlock;
    
    User altered.
    

Windowsにスタンドアロン・インスタンスとしてインストールされたOracle Warehouse Builderの構成

この項では、次の項目について説明します。

スタンドアロン・インスタンスとしてインストールされたOracle Warehouse Builderの構成について

Oracle Database 10gリリース2などの、以前のデータベース・リリースを実行するホストでOracle Warehouse Builderとそのリポジトリを正しく構成するには、次の点に従ってください。

  • データベースが完全にインストールされ機能していることを確認する。そうでない場合は、『Oracle Databaseのインストレーション・ガイド』を参照してください。

  • ホスト名、ポート番号、およびこのデータベースのOracleサービス名を書き留める。この例では、localhost:1521:orclという接続情報を使用します。

  • SYSDBA権限を持つアカウントのユーザー名およびパスワードを所有していることを確認します。SYSDBA権限は、Oracle Database、Oracle Warehouse BuilderおよびそのOracle Warehouse Builderリポジトリの基本構成を変更するために必要です。

データベースでOracle Warehouse Builderリポジトリを作成するには、OWBSYSスキーマを作成してから、その中にリポジトリ・オブジェクトをインストールする必要があります。Oracle Warehouse Builderには、この作業を実行するためのコマンドレベル・スクリプトがあります。

  • clean_owbsys.sqlスクリプトは、既存のOWBSYSスキーマ・インストールの内容を削除しますが、スキーマのそれ以外の部分はそのまま残します。

  • cat_owb.sqlスクリプトは、OWBSYSスキーマがすでに存在しているかどうかを確認し、存在しない場合はスキーマを作成してから、Oracle Warehouse Builder 11.2リポジトリで必要とされるオブジェクトをインストールします。

  • reset_owbcc_home.sqlスクリプトにより、Oracle Warehouse Builderでコントロール・センター・サービスの11.2リリースが使用されることが確認されます。

  • (オプション)remote_owb_install.sqlスクリプトをサーバー上で実行すると、リモート・システムにリポジトリを確実にインストールできます。リモート・システムを認証するため、REMOTE_OWB_HOME変数を設定します。

Oracle Warehouse Builder 11.1以降では、メタデータ・リポジトリはワークスペース内のOWBSYSスキーマに格納されます。これは、ワークスペースがリポジトリに対応するOracle Warehouse Builder 10.2の用語とは異なります。

バージョン11.2と11.1のOracle Warehouse Builderリポジトリを同じデータベースに置くことはできません。11.2リポジトリを作成すると、データベース内の11.1リポジトリの内容が上書きされます。11.2リポジトリのインストールまたは11.2リポジトリへのアップグレードを行う前に、古いOracle Warehouse Builderリポジトリをバックアップすることをお薦めします。

Oracle Warehouse Builderリポジトリのクリーンアップ

既存のOracle Warehouse Builderリポジトリをクリーンアップするには:

  1. Microsoft Windowsのデスクトップで、「スタート」→「ファイル名を指定して実行」を選択します。

  2. SQL*Plusを起動します。

    C:> sqlplus
    
  3. ユーザー名を求められたら、owbsysユーザーとしてログインします。

    Enter user-name: owbsys
    Enter password: password
    
    Connected to:
    Oracle Database 11g Enterprise Edition Release 11.2 - Production
    With the Partitioning, OLAP and Data Mining options
    
  4. Oracle Warehouse Builderコントロール・センター・サービスを停止します。

    SQL> @c:\OWB112\owb\rtp\sql\stop_service.sql
    

    詳細は、「stop_service」を参照してください。

  5. 管理者権限を持つユーザーとして接続します。

    SQL> connect sys as sysdba
    Enter password: password
    
  6. clean_owbsys.sqlスクリプトを実行して、既存のOWBSYSスキーマにあるすべてのオブジェクトを削除します。

    SQL> @C:\OWB112\owb\UnifiedRepos\clean_owbsys.sql
    

リポジトリ・オブジェクトを含むOWBSYSスキーマの作成

OWBSYSスキーマの作成(またはリフレッシュ)プロセスでは、指定した表領域に、対応するユーザー・アカウントがロックされた状態で生成されます。この例では、表領域はUSERSです。スクリプトを実行すると、アカウントのロックを解除して、そのパスワードを設定します。「WindowsにOracle Database 11gリリース2の一部としてインストールされたOracle Warehouse Builderの構成」に、OWBSYSアカウントとOWBSYS_AUDITアカウントのロックを解除する方法を示しています。OWBSYSスキーマは、リポジトリ・アシスタントを初めて実行し、リポジトリに最初のワークスペースを作成したときにのみ移入されます。

リポジトリ・オブジェクトを含むOWBSYSスキーマを設定するには:

  1. Microsoft Windowsのデスクトップで、「スタート」→「ファイル名を指定して実行」を選択します。

  2. コマンド・プロンプトでSQL*Plusを起動します。

    C:\>sqlplus
    
  3. ユーザー名を求められたら、管理者権限を持つユーザーとしてログインします。

    Enter user-name: sys as sysdba
    Enter password: password
    
    Connected to:
    Oracle Database 11g Enterprise Edition Release 11.2 - Production
    With the Partitioning, OLAP and Data Mining options
    
  4. cat_owb.sqlスクリプトを実行して、データベースの表領域のOWBSYSを設定します。たとえば、このコマンドではUSERS表領域にOWBSYSを設定します。

    SQL> @C:\OWB112\owb\UnifiedRepos\cat_owb.sql USERS
    

コントロール・センター・サービスの構成

Oracle Warehouse Builder 11.2を古いOracle Databaseリリースにインストールする場合、またはOracle Warehouse BuilderをOracle Business Intelligence Standard Edition (Oracle Discoverer)と統合する場合、コントロール・センター・サービスが正常に機能するようにreset_owbcc_home.sqlスクリプトを実行する必要があります。

コントロール・センター・サービスを構成するには:

  1. Windows Explorerで、Oracle Warehouse Builder 11.2のOracleホーム・ディレクトリを開き、特に大文字と小文字の区別に注意して、Oracleホームのパスが正しいことを確認します。この例のパスは、C:\OWB112です。

    通常、Windowsでは大文字と小文字が区別されませんが、次の手順で入力するパスは、Windows Explorerのアドレス・バーに表示されるとおりにOracle Warehouse Builderのホーム・ディレクトリと完全に一致させる必要があります。エラーを防止するため、パスをコピーして、貼り付けてください。

  2. Microsoft Windowsのデスクトップで、「スタート」→「ファイル名を指定して実行」を選択します。

  3. コマンド・プロンプトでSQL*Plusを起動します。

    C:\> sqlplus
    
  4. ユーザー名を求められたら、管理者権限を持つユーザーとしてログインします。

    Enter user-name: sys as sysdba
    Enter password: password
    
    Connected to:
    Oracle Database 11g Enterprise Edition Release 11.2 - Production
    With the Partitioning, OLAP and Data Mining options
    
  5. reset_owbcc_home.sqlスクリプトを実行して、コントロール・センター・サービスがOracle Warehouse Builder 11.2インストールから実行されるようにします。

    SQL> @C:\OWB112\owb\UnifiedRepos\reset_owbcc_home.sql C:\OWB112
    

OWBSYSおよびOWBSYS_AUDITアカウントのロック解除

OWBSYSおよびOWBSYS_AUDITアカウントのロックを解除するには:

  1. Microsoft Windowsのデスクトップで、「スタート」→「ファイル名を指定して実行」を選択します。

  2. コマンド・プロンプトでSQL*Plusを起動します。

    C:\>sqlplus
    
  3. ユーザー名を求められたら、管理者権限を持つユーザーとしてログインします。

    Enter user-name: sys as sysdba
    Enter password: password
    
    Connected to:
    Oracle Database 11g Enterprise Edition Release 11.2 - Production
    With the Partitioning, OLAP and Data Mining options
    
  4. OWBSYSユーザー・アカウントのロックを解除して、その新しいパスワードを設定します。

    SQL> alter user owbsys identified by password account unlock;
    
    User altered.
    
  5. OWBSYS_AUDITユーザー・アカウントのロックを解除して、その新しいパスワードを設定します。

    SQL> alter user owbsys_audit identified by password account unlock;
    
    User altered.
    

Oracle Warehouse Builderプロセス・フローをサポートするためのOracle Workflowの構成

プロセス・フローを使用するには、Oracle Warehouse Builderで使用できるようにOracle Workflowを構成する必要があります。Oracle Workflowの構成の詳細は、「Oracle Workflowとの統合」を参照してください。

リモート・インストールのためのOracle Warehouse Builderホームの設定

リモート・インストールでアクセスするデータベース・ディレクトリOWB_REMOTE_ADMINを作成し、サーバーのOWB_HOME/owb/bin/adminディレクトリを読み取ることができるようにする必要があります。

  1. Microsoft Windowsのデスクトップで、「スタート」→「ファイル名を指定して実行」を選択します。

  2. コマンド・プロンプトでSQL*Plusを起動します。

    C:\> sqlplus
    
  3. ユーザー名を求められたら、管理者権限を持つユーザーとしてログインします。

    Enter user-name: sys as sysdba
    Enter password: password
    
    Connected to:
    Oracle Database 11g Enterprise Edition Release 11.2 - Production
    With the Partitioning, OLAP and Data Mining options
    
  4. スクリプトremote_owb_install.sqlを使用してOWB_REMOTE_HOME変数を設定します。

    SQL> @remote_owb_install.sql OWB_REMOTE_HOME
    

Windows上のリポジトリでの最初のワークスペースの作成

リポジトリを使用するには、初期ワークスペースとその所有者を定義する必要があります。次の手順では、リポジトリ・アシスタントを使用します。

ワークスペースを作成するには:

  1. スタート」メニューから、「プログラム ファイル」→「Oracle - OWB112」→「Warehouse Builder」→「管理」→「リポジトリ・アシスタント」を選択します。

    図workspace_01.gifの説明は図の下にあります。
    図workspace_01.gifの説明

  2. リポジトリ・アシスタントの「ようこそ」画面で、「次へ」をクリックします。

    図workspace_02.gifの説明は図の下にあります。
    図workspace_02.gifの説明

  3. 「データベース情報」画面で、リポジトリ・データベースの接続情報(ホスト名、ポート番号およびOracleサービス名)を入力し、「次へ」をクリックします。

    図workspace_03.gifの説明は図の下にあります。
    図workspace_03.gifの説明

  4. 「操作を選択」画面で、「Warehouse Builderワークスペースの管理」を選択します。「次へ」をクリックします。

    図workspace_04.gifの説明は図の下にあります。
    図workspace_04.gifの説明

  5. 「ワークスペース操作の選択」画面で、「新規Warehouse Builderワークスペースの作成」を選択します。「次へ」をクリックします。

    図workspace_05.gifの説明は図の下にあります。
    図workspace_05.gifの説明

  6. 「新規または既存ユーザー」画面で、「新規ワークスペース所有者でワークスペースを作成」を選択します。「次へ」をクリックします。

    図workspace_06.gifの説明は図の下にあります。
    図workspace_06.gifの説明

  7. 「DBA情報」画面で、SYS権限を持つユーザーを「ユーザー名」に、そのユーザーのパスワードを「パスワード」に入力します。

    「次へ」をクリックします。

    図workspace_07.gifの説明は図の下にあります。
    図workspace_07.gifの説明

  8. 「ワークスペース所有者(新規)」画面で、次の情報を入力します。

    • ワークスペース所有者のユーザー名(wks_owner1)

    • ワークスペース所有者のパスワード

    • ワークスペース所有者のパスワード確認

    • ワークスペース名(wks1) (ワークスペース名には空白を使用できません)

    「次へ」をクリックします。

    図workspace_08.gifの説明は図の下にあります。
    図workspace_08.gifの説明

  9. OWBSYSの情報画面で、OWBSYSパスワードを入力します。

    「次へ」をクリックします。

    図workspace_09.gifの説明は図の下にあります。
    図workspace_09.gifの説明

  10. [オプション] リモート・インストールの場合(スキーマがリモート・システムに存在する場合)、バージョンの検証が実行され、「互換性のあるバージョンのOWBソフトウェアが、パスREMOTE_OWB_HOMEのデータベース・サーバー・マシンにローカルでインストールされていることが検出されました。」というダイアログが表示されます。

    バージョンに互換性がない場合、またはバージョンが見つからない場合、互換性のあるバージョンのOWBソフトウェアが、データベース・サーバー・コンピュータにローカルでインストールされている必要があります。というダイアログが表示されます。インストールされている場合は、「リモート・インストールのためのOracle Warehouse Builderホームの設定」の説明に従って、DBAユーザー資格証明を取得し、Oracle Databaseサーバーのコンピュータでremote_owb_install.sqlスクリプトを実行します。

  11. 「表領域の選択」画面で、次の情報を入力します。

    • データ用の表領域(USERS、または必要な表領域の名前)

    • 索引用の表領域(USERS、同じ表領域の名前)

    • 一時データ用の表領域(TEMP)

    • スナップショット用の表領域(USERS、同じ表領域の名前)

    「次へ」をクリックします。

    この手順では、デフォルトの表領域詳細を変更できます。Oracle Warehouse BuilderリポジトリはOWBSYSスキーマに格納されますが、OWBSYSおよびその他の特定のオブジェクト(スナップショットなど)の格納に使用する表領域を特定する必要があります。ストレージ管理戦略によっては、USERS以外の表領域を選択する必要があります。

    図workspace_10.gifの説明は図の下にあります。
    図workspace_10.gifの説明

  12. 「言語の選択」画面で、メニューから「ベース言語」を選択します。

    (オプション)左側の使用可能な言語リストから追加の表示言語を選択し、右側の選択済の言語リストに移動することもできます。

    「次へ」をクリックします。

    図workspace_11.gifの説明は図の下にあります。
    図workspace_11.gifの説明

  13. 「ワークスペース・ユーザー(オプション)」画面で、「使用可能」リストから適切な既存のユーザーを選択し、「選択済」リストに追加します。

    [オプション] 「新規ユーザーの作成」をクリックして、Oracle Warehouse Builderにアクセスできる新規ユーザーを作成します。手順14に進みます。

    「次へ」をクリックします。手順16に進みます。

    図workspace_12.gifの説明は図の下にあります。
    図workspace_12.gifの説明

  14. (オプション)「新規データベース・ユーザーの作成」画面で、次の情報を入力します。

    • ユーザー名(demo_user)

    • パスワード

    • パスワードを再入力します。

    「OK」をクリックします。

    「DBAユーザー名」(system)および「DBAユーザー・パスワード」は無効なフィールドであり、編集できません。

    図workspace_13.gifの説明は図の下にあります。
    図workspace_13.gifの説明

  15. 「ワークスペース・ユーザー(オプション)」画面で、「次へ」をクリックします。

    図workspace_14.gifの説明は図の下にあります。
    図workspace_14.gifの説明

  16. 「サマリー」画面で、「終了」をクリックします。

    図workspace_15.gifの説明は図の下にあります。
    図workspace_15.gifの説明

  17. 「インストール結果」画面が表示されたら、「OK」をクリックします。

    図workspace_16.gifの説明は図の下にあります。
    図workspace_16.gifの説明