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Oracle® Database高可用性概要
11gリリース2 (11.2)
B56308-04
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用語集

ビジネス影響分析

IT関連の停止の影響の重大度に基づいてビジネス・プロセスを分類します。

クラスタ全体の障害

Oracle RACデータベースのホストであるクラスタ全体が使用不可能になるか、故障します。これには、クラスタ内のノードの障害や、クラスタが使用不可能になる原因となった他のコンポーネントの障害、使用不可能なサイト上のOracleデータベースやインスタンスの障害が含まれます。

コンピュータ障害

データベースが稼働しているシステムが、停止またはアクセス不可能のために使用できない状態になったときに発生する停止。

停止時間のコスト

ビジネス影響分析を完全に実施すれば、計画外停止時間および計画停止時間のコストの定量化に必要な見通しが得られます。このコストは、高可用性の投資の優先付けに役立ち、停止時間のリスクを最小限に抑えるために選択する高可用性テクノロジに直接影響を与えるため、必ず理解しておく必要があります。

データ破損

破損ブロックは変更されたブロックです。そのため、Oracle Databaseが検出するものとは異なります。ブロック破損は、物理的ブロック破損と論理的ブロック破損の2つに分類されます。

「物理的破損」および「論理的破損」も参照してください。

停止または減速

停止または減速は、リソースやロックの競合が原因でデータベースまたはアプリケーションがトランザクションを処理できない場合に発生します。認識される停止は、システム・リソースの不足が原因で起こります。

人的エラー

データベース内のデータを論理的に破損または使用不可能の状態にする意図的でない、または悪意のある操作が行われた場合に発生する停止。人的エラーによる停止から受けるサービス・レベルの影響は、影響を受けたデータの量および重大性によって大きく異なります。

論理的破損

ブロックの内容が論理的に一貫していない状態。論理的破損の例として、行の一部や索引エントリの破損があげられます。

論理ユニット番号(LUN)

同じSCSI IDを持つ最大8つのデバイス(論理ユニット)を区別するために、SCSIバスで使用される3ビットの識別子。

書込み欠落

永続記憶域で実際には書込みI/Oが発生していないのに、サブシステムがブロック書込みの完了を確認したときに発生する可能性のあるデータ破損のもう1つの形。I/OサブシステムからOracle Databaseにはエラーは報告されません。

MAA環境

Oracle RACを使用したOracle Database 11gとOracle Data Guardを使用したOracle Database 11gの両方の機能とメリットが継承されるため、計画外停止と計画停止の両方に対して、最も包括的なソリューション・セットを提供するアーキテクチャ。

MAA環境は、Oracle RACプライマリ・データベースの存在するサイトと、ロジカル・スタンバイ・データベースとフィジカル・スタンバイ・データベースの両方のホストとなるクラスタ、または少なくとも1つのフィジカルまたはロジカル・スタンバイ・データベースが存在するもう1つのサイトで構成されます。

管理性目標

管理性目標はRPOやRTOよりも主観的であり、組織で使用できるスキル・セットや管理リソースの客観的な評価、および組織が高可用性アーキテクチャのすべての要素を正常に管理できる程度に起因します。管理性目標を理解すれば、組織で実現が可能と思われる事項と実現が実用的である事項とを区別する際に役立ちます。

ネットワーク・サーバー・プロセス

プライマリ・データベースのData Guardネットワーク・サーバー・プロセス(LNSnプロセスともいう)は、スタンバイ・データベースのRFSプロセスへのネットワーク送信を実行します。宛先ごとに1つのネットワーク・サーバー・プロセスがあります。

Oracle Active Data Guardオプション

Oracle Active Data Guardオプションのライセンスを購入していない場合、フィジカル・スタンバイ・データベースは、REDO Applyがアクティブなとき、読取り専用アクセスに対して開くことができます。この機能はActive Data Guardといい、スタンバイ・データベースでブロック変更トラッキングも可能で、その結果、スタンバイで増分バックアップを実行できます。

注意: Active Data Guardオプションは、他のドキュメントではリアルタイム問合せと呼ばれる場合もあります。

物理的破損

データベースがブロックをまったく認識しない状態。チェックサムは無効になり、ブロック内はすべてゼロになるか、またはブロックのヘッダーとフッターが一致しません。メディア破損とも呼ばれます。

リカバリ・ポイント目標(RPO)

組織に損害を与えずに、ITベースのビジネス・プロセスで失うことのできる最大データ量。RPOは、一般的に、ビジネス・プロセスまたは組織の許容データ損失量に相当します。このデータ損失は、通常、5時間または2日分のデータ損失というように、時間に換算して測定されます。

リカバリ時間目標(RTO)

組織に重大な物質的損失を与えずに、ITベースのビジネス・プロセスを停止できる最大時間。RTOは、一般的に、ビジネス・プロセスまたは組織の許容停止時間に相当します。

投資利益率(ROI)

投資利益率(収益率)は、金融や経済での投資効率の評価に使用されます。

サイト障害

イベントが原因で、すべてまたは大部分のアプリケーションが処理を停止したか、または使用不可のサービス・レベルまで減速した場合に発生します。サイト障害は、データ・センターでのすべての処理か、またはデータ・センターでサポートされているアプリケーションのサブセットに影響する可能性があります。

ストレージ障害

データベース・コンテンツの一部またはすべてが格納されている記憶域が停止またはアクセス不可能になり、使用できない状態になったときに発生する停止。

総所有コスト(TCO)

顧客および企業管理者が直接費と間接費を評価するのに役立つ金銭上の推定。完全な原価計算の形態として多くの業界で使用されています。

一時的なロジカル・スタンバイ・データベース

一時的なロジカル・スタンバイ・データベースでは、現在のフィジカル・スタンバイ・データベースを一時的にロジカル・スタンバイに変換して、ローリング・データベース・アップグレードを実行し、停止時間を最小限に抑えて再利用できます。