V$RESOURCE_LIMITは、一部のシステム・リソースでのグローバル・リソースの使用状況に関する情報を示します。このビューを使用してリソースの消費量を監視することによって、必要に応じて対処措置をとることができます。大部分のリソースは、表8-5に記載されている初期化パラメータに対応しています。
たとえば、DLMに使用されている一部のリソースには初期の割当て(ソフト制限)と、論理的には無制限なハード制限があります(実際はSGAサイズによって制限されます)。SGAの確保または初期化中は、SGA内にリソースのINITIAL_ALLOCATION用に領域が確保されますが、この割当ての限度を超えた場合、LIMIT_VALUEに示される値まで追加リソースが割り当てられます。CURRENT_UTILIZATION列は、初期の割当ての限度を超えているかどうかを示します。初期の割当て値を超えている場合は、追加で必要なリソースが共有プールから割り当てられますが、共有プールでは他のリソースと領域の競合があります。
INITIAL_ALLOCATIONには、領域が競合しないような値を指定してください。ほとんどのリソースについては、INITIAL_ALLOCATIONの値はLIMIT_VALUEの値と同じです。LIMIT_VALUEより大きい値はエラーになります。
| 列 | データ型 | 説明 | 
|---|---|---|
| RESOURCE_NAME | VARCHAR2(30) | リソース名(表8-5を参照) | 
| CURRENT_UTILIZATION | NUMBER | 現在使用されている(リソースまたはロック、プロセスの)数 | 
| MAX_UTILIZATION | NUMBER | 最後にインスタンスを起動してからのこのリソースの最大消費量 | 
| INITIAL_ALLOCATION | VARCHAR2(10) | 初期の割当て。これは、初期化パラメータ・ファイルに指定したリソースの値と同じ(無制限の場合、 UNLIMITED)。 | 
| LIMIT_VALUE | VARCHAR2(10) | リソースおよびロックの場合は無制限。これは、初期の割当て値より大きくてもかまわない(無制限の場合、 UNLIMITED)。 | 
表8-5 RESOURCE_NAME列の値
| リソース名 | 対応する初期化パラメータ | 
|---|---|
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 | 「DML_LOCKS」を参照 | 
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 | Oracle Databaseによって計算される値。エンキュー・ロックの詳細は、V$ENQUEUE_LOCKを参照。 | 
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 | グローバル・エンキュー・サービス・ロック | 
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 | グローバル・エンキュー・サービス・プロセス | 
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 | グローバル・エンキュー・サービス・リソース | 
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 | 「PROCESSES」を参照 | 
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 | 「SESSIONS」を参照 | 
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 | Oracle Databaseによって計算される値 | 
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 | Oracle Databaseによって計算される値 | 
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