この項では、ASMCMDテンプレート管理コマンドについて説明します。
表12-48に、テンプレート管理コマンドの概要を示します。
表12-48 ASMCMDテンプレート管理コマンドの概要
| コマンド | 説明 |
|---|---|
|
|
テンプレートの属性を変更します。 |
|
|
ディスク・グループ・テンプレートをリストします。 |
|
|
ディスク・グループにテンプレートを追加します。 |
|
|
ディスク・グループからテンプレートを削除します。 |
用途
テンプレートの属性を変更します。
構文および説明
chtmpl -G diskgroup { [--striping {coarse|fine}] [--redundancy {high|mirror|unprotected} ] [--primary {hot|cold}] [--secondary {hot|cold}]} template表12-49に、chtmplコマンドの構文オプションを示します。
表12-49 chtmplコマンドのオプション
| オプション | 説明 |
|---|---|
|
|
ディスク・グループの名前。 |
|
|
変更するテンプレートの名前。 |
|
|
ストライプ化の指定。 |
|
|
冗長性の指定。 |
|
|
プライマリ・エクステントに対するインテリジェント・データ配置の指定。 |
|
|
セカンダリ・エクステントに対するインテリジェント・データ配置の指定。 |
--striping、--redundancy、--primaryまたは--secondaryのうち、1つ以上のオプションが必須です。
テンプレートの更新の詳細は、「ディスク・グループ・テンプレートの変更」を参照してください。
例
次に、chtmplコマンドの例を示します。この例では、dataディスク・グループのmytemplateテンプレートを更新します。冗長性属性をhighに、ストライプ化属性をfineに設定します。
用途
すべてのディスク・グループのすべてのテンプレート、または指定したディスク・グループのテンプレートをリストします。
構文および説明
lstmpl [--suppressheader] [-l] [-G diskgroup] [pattern]表12-50に、lstmplコマンドの構文オプションを示します。
表12-50 lstmplコマンドのオプション
| オプション | 説明 |
|---|---|
|
|
ディスク・グループ名を指定します。 |
|
|
列ヘッダーを非表示にします。 |
|
|
すべての詳細を表示します。 |
|
|
パターン表現に一致するテンプレートを表示します。 |
テンプレート属性の詳細は、「テンプレート属性」を参照してください。
例
次に、lstmplコマンドの例を示します。この例では、dataディスク・グループのテンプレートの詳細をすべて表示します。
例12-53 ASMCMD lstmplコマンドの使用方法
ASMCMD [+] > lstmpl -l -G data Group_Name Group_Num Name Stripe Sys Redund PriReg MirrReg DATA 1 ARCHIVELOG COARSE Y MIRROR COLD COLD DATA 1 ASMPARAMETERFILE COARSE Y MIRROR COLD COLD DATA 1 AUTOBACKUP COARSE Y MIRROR COLD COLD DATA 1 BACKUPSET COARSE Y MIRROR COLD COLD DATA 1 CHANGETRACKING COARSE Y MIRROR COLD COLD DATA 1 CONTROLFILE FINE Y HIGH COLD COLD DATA 1 DATAFILE COARSE Y MIRROR COLD COLD DATA 1 DATAGUARDCONFIG COARSE Y MIRROR COLD COLD DATA 1 DUMPSET COARSE Y MIRROR COLD COLD DATA 1 FLASHBACK COARSE Y MIRROR COLD COLD DATA 1 FLASHFILE COARSE Y MIRROR COLD COLD DATA 1 MYTEMPLATE FINE N HIGH COLD COLD DATA 1 OCRFILE COARSE Y MIRROR COLD COLD DATA 1 ONLINELOG COARSE Y MIRROR COLD COLD DATA 1 PARAMETERFILE COARSE Y MIRROR COLD COLD DATA 1 TEMPFILE COARSE Y MIRROR COLD COLD DATA 1 XTRANSPORT COARSE Y MIRROR COLD COLD
用途
ディスク・グループにテンプレートを追加します。
構文および説明
mktmpl -G diskgroup [--striping {coarse|fine}] [--redundancy {high|mirror|unprotected} ] [--primary {hot|cold}] [--secondary {hot|cold}] template表12-51に、mktmplコマンドの構文オプションを示します。
表12-51 mktmplコマンドのオプション
| オプション | 説明 |
|---|---|
|
|
ディスク・グループの名前。 |
|
|
作成するテンプレートの名前。 |
|
|
ストライプ化の指定。 |
|
|
冗長性の指定。 |
|
|
プライマリ・エクステントに対するインテリジェント・データ配置の指定。 |
|
|
セカンダリ・エクステントに対するインテリジェント・データ配置の指定。 |
テンプレートの追加の詳細は、「ディスク・グループへのテンプレートの追加」を参照してください。
例
次に、mktmplコマンドの例を示します。この例では、dataディスク・グループにmytemplateテンプレートを追加します。新しいテンプレートの冗長性をmirrorに、ストライプ化をcoarseに設定します。
用途
ディスク・グループからテンプレートを削除します。
構文および説明
rmtmpl -G diskgroup template表12-52に、rmtmplコマンドの構文オプションを示します。
テンプレート属性の詳細は、「テンプレート属性」を参照してください。
例
次に、rmtmplコマンドの例を示します。この例では、dataディスク・グループからmytemplateテンプレートを削除します。