この章では、Oracle Database 11gリリース2 (11.2) for Fujitsu BS2000/OSDで利用可能なグローバリゼーション・サポートについて、次の内容で説明します。
(日付形式、月の名前などに関係する)キャラクタ・セット表、国および地域情報は、実行時に動的にロードされます。これによって、実際に必要な記憶域を減らし、すべてのアプリケーションを再リンクせずに、将来新しい言語を追加することが可能になります。
キャラクタ・セット情報を含むこれらのファイルは、現在のBS2000ユーザーIDに作成されます。これらのファイルの名前の形式は次のとおりです。
O11NLS.LXnnnnn.NLB
これらのファイルは内部のみで使用されます。変更はしないでください。表示されていないキャラクタ・セット、言語、地域コードが必要な場合、更新があるかどうかを確認できるOracleサポート・サービス担当者に問い合せてください。
『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』に記述されているユーザー定義のキャラクタ・セットは、このリリースではサポートされていません。
使用する言語、地域、キャラクタ・セットを選択する際には、Oracle DatabaseとサポートされているOracle Databaseユーティリティでは、別の手順を実行する必要があります。
Oracle Databaseについては、『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』に説明されているとおり、データベース管理者が初期化ファイルのNLS_LANGUAGE
およびNLS_TERRITORY
パラメータを設定します。
サポートされているOracle Database製品については、ORAENV
変数NLS_LANG
値を設定して、言語、地域、キャラクタ・セットをBS2000/OSDから選択します。この環境変数は、次のように設定します。
NLS_LANG = language_territory.characterset
各パラメータの意味は次のとおりです。
language
はサポート対象の任意の言語です
territory
はサポート対象の任意の地域です
characterset
は端末で必要なキャラクタ・セットです
次に例を示します。
NLS_LANG=German_Germany.D8BS2000
Oracle Database 11gリリース2 (11.2) for Fujitsu BS2000/OSDでは、次の言語の曜日名および月名などの言語規則をサポートしています。
英語(米国): american
(デフォルト)
チェコ語: czech
デンマーク語: danish
オランダ語: dutch
フィンランド語: finnish
フランス語: french
ドイツ語: german
ハンガリー語: hungarian
イタリア語: italian
ノルウェー語: norwegian
ポーランド語: polish
ポルトガル語: portuguese
スロバキア語: slovak
スペイン語: spanish
スウェーデン語: swedish
ロシア語: russian
トルコ語: turkish
Oracle Databaseのグローバリゼーション・サポートでは、次の地域の週の開始日などの地域規則をサポートしています。
アメリカ: america
(デフォルト)
チェコ共和国: czech republic
デンマーク: denmark
フィンランド: finland
フランス: france
ドイツ: germany
ハンガリー: hungary
イタリア: italy
オランダ王国: the netherlands
ノルウェー: norway
ポーランド: poland
ポルトガル: portugal
スペイン: spain
スウェーデン: sweden
CIS: CIS
スロバキア: slovakia
トルコ: turkey
イギリス: united kingdom
BS2000/OSD上のサーバーおよびクライアント上のOracle Database 11gリリース2 (11.2)では、次のキャラクタ・セットをサポートしています。
名前 | 説明 | 用途 |
---|---|---|
US8BS2000 | Siemens 9750-62 EBCDIC 8ビット | アメリカ英語 |
D8BS2000 | Siemens 9750-62 EBCDIC 8ビット | ドイツ語 |
F8BS2000 | Siemens 9750-62 EBCDIC 8ビット | フランス語 |
E8BS2000 | Siemens 9750-62 EBCDIC 8ビット | スペイン語 |
DK8BS2000 | Siemens 9750-62 EBCDIC 8ビット | デンマーク語 |
S8BS2000 | Siemens 9750-62 EBCDIC 8ビット | スウェーデン語 |
WE8BS2000 | Siemens EBCDIC.DF.04-1 8ビット | 西ヨーロッパ(= ISO 8859/1) |
CL8BS2000 | Siemens EBCDIC.EHC.LC 8ビット | ラテン語/キリル語-1 (= ISO 8859/5) |
WE8BS2000L5 | Siemens EBCDIC.DF.04-9 8ビット | 東ヨーロッパおよびトルコ語(= ISO 8859/9) |
EE8BS2000 | Siemens EBCDIC.EHC.L2 8ビット | 東ヨーロッパ言語(= ISO 8859/2) |
CE8BS2000 | Siemens EBCDIC.DF.04-2 8ビット | 中央ヨーロッパ語(= ISO 8859/2) |
WE8BS2000E | Siemens EBCDIC.DF.04-F 8ビット | ユーロ記号を含む東ヨーロッパ言語(= ISO 8859/15) |
キャラクタ・セット、WE8BS2000、CL8BS2000、WE8BS2000L5、EE8BS2000、CE8BS2000およびWE8BS2000Eは、データベースに推奨されるキャラクタ・セットです。その他のキャラクタ・セットは、クライアントのキャラクタ・セットのみとして使用する必要があります。
キャラクタ・セットWE8BS2000Eは、データベースにユーロ記号を使用したい場合やユーロ記号を二重通貨記号に使用する場合に使用します。
BS2000のキャラクタ・セットではないOracle Databaseインストールに接続する場合、これらのサポート対象のキャラクタ・セット以外にも、それらのサーバーでは、『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』に記載されている任意のキャラクタ・セットを使用できます。
注意: Unicodeのデータベースのキャラクタ・セットは、BS2000/OSDではサポートされていません。データベースでUnicode文字のキャラクタを格納する場合は、Unicodeのデータ型、NCHAR 、NVARCHAR2 およびNCLOB を利用する必要があります。データベースの作成時、AL16UTF16またはUTF8をこれらのデータ型の各国語キャラクタ・セットとして指定します。Unicodeのサポートの詳細は、『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』の第6章を参照してください。 |
すべてのメッセージ・ファイルは、インストール・ユーザーIDのORAMESG.LIB
の下に配置されています。