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Oracle® Databaseユーザーズ・ガイド
11gリリース2 (11.2) for Fujitsu BS2000/OSD
E49829-01
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2 Oracle Databaseユーティリティ

この章では、次のOracle Databaseユーティリティを起動する方法を説明します。

これらのユーティリティの詳細は、『Oracle Databaseユーティリティ』を参照してください。

2.1 SQL*Loader

SQL*Loaderは、1つの(または複数の)外部ファイルからOracle Databaseの表にデータを移動するために使用するツールです。SQL*Loaderはいくつかの形式のデータをロードでき、同時にいくつかの表をロードすることも可能です。特定のデータ値に一致するレコードのみをロードするために使用することも可能です。SQL*Loaderおよびそのデモンストレーション・ファイルの詳細は、『Oracle Databaseユーティリティ』のマニュアルを参照してください。

SQL*Loaderの使用の制限については、『Oracle Databaseインストレーションおよび構成ガイドfor Fujitsu BS2000/OSD』の既知の問題、制限および対処方法に関する説明を参照してください。

2.1.1 SQL*Loaderユーティリティの起動

SQL*Loaderを起動するには、次のコマンドを入力します。

/START-PROGRAM $ORAC1120.SQLLDR
* SCOTT/password

2.1.2 SQL*Loaderのデモンストレーション・ファイルの使用

デモンストレーション・ファイルは、次の含まれ出荷されています。

$ORAC1120.RDBMS.DEMO.ULCASE*.CTL
$ORAC1120.RDBMS.DEMO.ULCASE*.SQL
$ORAC1120.RDBMS.DEMO.ULCASE*.DAT

ULCASE1デモを実行するには、次の手順を使用します。

  1. SQL*Plusを実行し、次のコマンドを入力して、デモンストレーションで使用する表を設定します。

    START-PROGRAM $ORAC1120.SQLPLUS
    * SCOTT/password
    SQL> START $ORAC1120.RDBMS.DEMO.ULCASE1 
    

    注意:

    この例では、デモンストレーションを実行するユーザーSCOTT用に表を設定します。

  2. SQL*Loaderを起動し、次のコマンドを入力してデモンストレーションを実行します。

    /START-PROGRAM $ORAC1120.SQLLDR
    * SCOTT/password $ORAC1120.RDBMS.DEMO.ULCASE1 ULCASE1 ULCASE1 
    

2.2 エクスポート・ユーティリティ

エクスポート・ユーティリティは、Oracle DatabaseからBS2000のシステム・ファイルにデータを書き込むために使用します。このユーティリティをインポート・ユーティリティとともに使用すると、データをバックアップし、Oracle Database間でデータを移動できます。

エクスポート・ユーティリティの使用の制限について、『Oracle Databaseインストレーションおよび構成ガイドfor Fujitsu BS2000/OSD』の既知の問題、制限および対処方法に関する説明を参照してください。

2.2.1 エクスポート・ユーティリティの起動

エクスポート・ユーティリティEXPを起動するには、次のコマンドを入力します。

/START-PROGRAM $ORAC1120.EXP
* SCOTT/password
 

SCOTT/passwordパラメータを省略した場合には、その入力が求められます。

エクスポート・ダンプ・ファイルは、通常EXPによってSAMファイルとして作成されます。次のようなファイル・コマンドを実行すると、デフォルトの出力ファイルの仕様をオーバーライドできます。

/FILE expfile,LINK=explink,FCBTYPE=SAM,RECFORM=F, -
BLKSIZE=(STD,1),RECSIZE=2048 
 

続いて、出力ファイルの名前の要求に対し、次を指定し、EXPをコールます。

LINK=explink
 

キーのないパブリック・ボリュームのセットでは、ディスクを効率的に使用するために、BLKSIZEおよびRECSIZE値を調整する必要がある場合があります(キーのないディスクでは、RECSIZEは、BLKSIZEよりも16バイト小さくする必要があります)。エクスポートするレコードのサイズに一致するよう、RECSIZE値を指定します。

次に例を示します。

/FILE expfile,LINK=explink,FCBTYPE=SAM,RECFORM=F, -
BLKSIZE=(STD,1),RECSIZE=2032
 

注意:

SAMファイルで変数のレコード・サイズは使用しないでください。

2048以外のブロック・サイズ(PAM)またはレコード・サイズ(SAM)を使用する場合には、対応するRECORDLENGTHパラメータをオプション行でEXPに設定する必要があります。


大量のデータをエクスポートする場合、出力ファイル用に割り当てられたデフォルトのディスク領域は不適切になり、プログラムによってセカンダリ・エクステントのディスク領域の割当てに大量の時間が費やされます。エクステントの最大数がカタログ・エントリで保持できる最大数を超過する場合、出力ファイル・エラーが発生します。

これに対する対策として、エクスポート・ユーティリティを開始する前に、BS2000 /FILEコマンドを使用して常にEXP出力ファイルを事前に割り当てる必要があります。ファイルを割り当てる場合、現実的に見積もってプライマリおよびセカンダリ領域を割り当てる必要があります。

次に例を示します。

/FILE LARGE.EXPORT.DMP,LINK=EXPOUT,SPACE=(3000,3000)
/START-PROGRAM $ORAC1120.EXP
* system/manager
...
Export file: EXPDAT.DMP >link=expout
... 

2.2.2 外部システムへのエクスポート

次の方法を使用して、外部システムにエクスポートできます。

2.2.2.1 テープでのデータの転送

テープに直接エクスポートするには、次のようにFILEコマンドを入力します。

/FILE tapefile,LINK=tapelink,FCBTYPE=SAM,RECFORM=F, -
BLKSIZE=2048,RECSIZE=2048,DEV=<device>,VOL=<vsn> 

続いて、出力ファイルの名前の要求に対し、次の値を指定し、EXPをコールます。

LINK=tapelink 

また、ORAENVファイルでEXP_CLIB_FILE_IO環境変数にFALSEを設定する必要もあります。

エクスポート・ユーティリティでは、外部システムからOracle Databaseへのエクスポートを簡略化するSAMファイルとして出力を書き出します。

2.2.2.2 ファイル転送でのデータの転送

FTPを使用した場合、(EBCDICからASCIIへの自動変換を避けるために)バイナリ・モードを指定してください。

2.3 インポート・ユーティリティ

インポート・ユーティリティは、エクスポート・ユーティリティで作成されたファイルのデータをOracle Databaseに書き込むために使用されます。

インポート・ユーティリティの使用の制限について、『Oracle Databaseインストレーションおよび構成ガイドfor Fujitsu BS2000/OSD』の既知の問題、制限および対処方法に関する説明を参照してください。

2.3.1 インポート・ユーティリティの起動

インポート・ユーティリティのIMPを起動するには、次のコマンドを入力します。

/START-PROGRAM $ORAC1120.IMP 
* SCOTT/password [options] 

SCOTT/passwordパラメータを省略した場合には、その入力が求められます。

2.3.2 外部システムからのインポート

この項では、BS2000以外のシステムからデータをインポートする場合のガイドラインについて説明します。

2.3.2.1 インポート・ファイルのブロック・サイズ

BS2000/OSDオペレーティング・システムのインポート・ファイルのブロックのサイズ(BLKSIZE)が2KBと等しくない場合、インポート時にインポート・パラメータRECORDLENGTHを使用して、ブロック・サイズを指定する必要があります。

2.3.2.2 テープでのデータの転送

ファイルがSAMファイルとして処理できる場合、インポート・ユーティリティでは、テープから直接読み取ることができます(外部システムで、たとえば一連の固定2KBブロックとして作成されるEXPファイルでも通例可能です)。

外部エクスポート・ファイルを直接読み取るには、次のようなようにFILEコマンドを入力します。

/FILE tapefile,LINK=tapelink,DEV=T-C1,STATE=FOREIGN 

続いて、次を入力ファイル名の要求に対して入力ファイル名として指定し、IMPをコールます。

LINK=tapelink 

また、ORAENVファイルでIMP_CLIB_FILE_IO環境変数をFALSEに設定する必要もあります。

2.3.2.3 ファイル転送でのデータの転送

FTPを使用した場合、(ASCIIからEBCDICへの自動変換を避けるために)バイナリ・モードを指定してください。受信したファイルは、BS2000のFTPユーティリティによってPAMファイルとして格納され、IMPへの入力ファイルとして即座に利用できます。

ASCIIプラットフォームへのインポート・ファイルとしてBS2000プラットフォームからエクスポートされたファイルを使用する場合、BS2000側で転送ユーティリティとしてFTPを使用し、ブロックの境界でNL(新しい行)が挿入されないように、パラメータbinaryおよびftyp binaryを指定します。

2.4 データ・ポンプ・エクスポート・ユーティリティ

データ・ポンプのエクスポートおよびインポートの機能は、前述のエクスポートおよびインポートと似ていますが、ダンプ・ファイルのすべてのI/O処理はクライアント・ユーティリティ・セッションではなくOracle Databaseサーバーで実行されます。

データ・ポンプ・エクスポート・ユーティリティは、Oracle DatabaseからBS2000システム・ファイルにデータを書き込むために使用します。このユーティリティをデータ・ポンプ・インポート・ユーティリティとともに使用し、データをバックアップし、Oracle Database間でデータを移動します。

2.4.1 データ・ポンプ・エクスポート・ユーティリティの起動

データ・ポンプ・エクスポート・ユーティリティEXPDPを起動するには、次のコマンドを入力します。

/START-PROGRAM $ORAC1120.EXPDP
* username/password [options]

データ・ポンプ・エクスポート・ダンプ・ファイルはBLKSIZE=(STD,2)PAMファイルとしてEXPDPによって作成されます。

ASCIIプラットフォームでインポート・ファイルとしてBS2000からエクスポートされたファイルを使用する場合、転送ユーティリティFTPをBS2000側で使用し、パラメータbinaryを示します。


注意:

UNIX形式でEXPDPを起動し、対話方式コマンド・モード[K2]キーを使用した場合、コマンド・ラインからではなく要求された場合にパラメータを指定する必要があります。

テープへのデータ・ポンプ・エクスポートはサポートされていません。


2.5 データ・ポンプ・インポート・ユーティリティ

データ・ポンプ・インポート・ユーティリティは、Oracle Databaseに、データ・ポンプ・エクスポート・ユーティリティで作成したファイルのデータを書き込むために使用します。

2.5.1 データ・ポンプ・インポート・ユーティリティの起動

データ・ポンプ・インポート・ユーティリティIMPDPを起動するには、次のコマンドを入力します。

/START-PROGRAM $ORAC1120.IMPDP
* username/password [options]

BS2000でインポート・ファイルとしてASCIIプラットフォームからエクスポートされたファイルを使用する場合、転送ユーティリティFTPをBS2000側で使用し、パラメータbinaryを示します。

このファイルを取得する前に、FTPコマンドを発行します。

file dmp-file,fcbtype=pam,blksize=(std,2),blkctrl=no

注意:

UNIX形式でIMPDPを起動し、対話型コマンド・モード[K2]キーを使用した場合、コマンドラインからではなく、要求されたときにパラメータを指定する必要があります。

テープからのデータ・ポンプ・インポートはサポートされていません。


2.6 Oracle Textローダー

このユーティリティでは、テキスト・データをインポートおよびエクスポートできます。Oracleテキストのインストールの詳細は、『Oracle Databaseインストレーションおよび構成ガイドfor Fujitsu BS2000/OSD』のOracleテキストに関する説明を参照してください。

Oracle Textローダーを起動するには、次のコマンドを入力します。

/START-PROGRAM $ORAC1120.CTXLDR
*-USER username/password [options]

詳細は、『Oracle Textリファレンス』を参照してください。