この章では、Oracle Database 11gリリース2 (11.2)の新機能と追加情報の参照先について説明します。現在のリリースへ移行するユーザーのため、前のリリースの新機能の説明が残されています。
次の各項では、このマニュアルに記載されている新機能について説明します。
『Oracle Database Heterogeneous Connectivityユーザーズ・ガイド』に記載されているOracle Database 11gリリース2 (11.2)の新機能は次のとおりです。
ゲートウェイのCHARセマンティクス
この機能により、HSベース・ゲートウェイで、必要に応じてCHARセマンティクス・モードで実行できるようになります。この新しい機能は、常にOracle以外のデータベース列をCHAR(n BYTE)として記述するのではなく、CHAR(n CHAR)およびVARCHAR(n CHAR)として記述します。概念は、Oracle Database CHARセマンティクスと同様です。
マルチバイト文字セットの比率の抑制
この機能は、必要に応じてマルチバイト文字セット(たとえば、US7ASCIIからAL32UTF8またはKO16MSWIN949からKO16KSC5601)を含むOracle以外のデータベースから比率が拡張されるのを抑制します。デフォルトでは、Oracle Gatewayは、データが切り捨てられたり、不十分なバッファ・サイズにならないように最低比率を想定します。
IPv6
このリリースでは、Oracle DatabaseおよびOracle Database Gateway間のIPv6を完全にサポートしています。一部のゲートウェイの場合、IPv6はOracle Database GatewayとOracle以外のターゲット間でもサポートされています。
ゲートウェイ・アイドル・タイムアウト
このリリースでは、ゲートウェイでセッション・アイドル・タイムアウト制限を指定できます。ゲートウェイ・セッションは、指定された時間制限を超えてアイドル状態になると、保留中の更新をロールバックして自動的に終了します(ゲートウェイに適切なロールバック機能がある場合)。
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関連項目: 詳細は、個別のゲートウェイのOracleドキュメントを参照してください |
『Oracle Database Heterogeneous Connectivityユーザーズ・ガイド』に記載されているOracle Database 11gリリース1 (11.1)の新機能は次のとおりです。
パラレル・データ取得
異機種間サービス・エージェントのアーキテクチャは、Oracle以外のリモート・データベースからデータをパラレル取得できるよう、強化されました。この機能で、データ取得およびロードの経過時間が改善されます。
この機能には、新しいDBMS_HS_PARALLELパッケージが含まれています。このパッケージでは、4つの新しいプロシージャが導入されています。
LOAD_TABLE
このプロシージャは、リモートの表からローカルのOracle表にデータを並列にロードします。ローカルのOracle表が存在しない場合は、自動的に作成されます。
CREATE_TABLE_TEMPLATE
このプロシージャはリモート表から集めた情報に基づき、CREATE TABLEテンプレートを作成します。この情報を使用すると、最適なOracleのCREATE TABLE句を追加できます。
CREATE_OR_REPLACE_VIEW
このプロシージャは、リモート表からデータをパラレル取得するために参照される、読取り専用のビューを作成(または置換)します。
DROP_VIEW
このプロシージャは、CREATE_OR_REPLACE_VIEWプロシージャによって作成されたビューおよび内部オブジェクトを削除します。CREATE_OR_REPLACE_VIEWプロシージャによってビューが作成されていない場合は、エラー・メッセージが戻されます。
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関連項目: 『Oracle Database PL/SQLパッケージ・プロシージャおよびタイプ・リファレンス』 |
オプティマイザ・インタフェースの改善
異機種間サービスの統計インタフェースが強化され、リモートのOracleデータベースおよびエージェントを扱う場合、Oracleオプティマイザは分散SQLと同等の実行計画が得られます。この機能により、経過時間がゲートウェイ間で分散SQLと同等以上となります。