ヘッダーをスキップ
Oracle® Databaseプラットフォーム・ガイド
11gリリース2(11.2) for Microsoft Windows
B58885-08
  ドキュメント・ライブラリへ移動
ライブラリ
製品リストへ移動
製品
目次へ移動
目次
索引へ移動
索引

前
 
次
 

5 Windowsでのデータベースの管理

この章では、Oracle Database for Windowsを管理する方法について説明します。

この章の項目は次のとおりです。

Oracle Databaseサービスの管理

この項では、Oracle Databaseによりコンピュータにインストールされるサービスの管理方法を説明します。

この項では、次の内容について説明します。

複数のOracleホームに対するOracle Databaseサービスのネーミング規則

Oracle Database for Windowsでは、1台のコンピュータで複数のOracleホームを使用できます。この機能は、Oracle Databaseのインストレーション・ガイドの付録B「Optimal Flexible Architecture」で説明しており、Oracleサービスのネーミング規則に影響を与えます。Oracleホーム・ディレクトリへのインストールを実行する場合は、次の処理が必要です。

  • 各Oracleホーム・ディレクトリにデフォルトのOracleホーム名を使用するか、または別のOracleホーム名を指定する必要があります。

  • 各データベースのインストールでシステム識別子およびグローバル・データベース名の指定を求められます。

Oracle Databaseサービスの開始

Oracle Databaseとその製品を使用するには、Oracle Databaseサービスが開始されている必要があります。Oracle Databaseサービスは、3つの異なる場所から開始できます。

コントロール パネル

コントロール パネルからOracle Databaseサービスを開始するには、次のようにします。

  1. Windowsの「サービス」ダイアログにアクセスします。


    関連項目:

    詳細は、オペレーティング・システムのドキュメントを参照してください。

  2. 開始するサービスをリスト内で探して選択し、「開始」をクリックします。

    リストにOracleServiceSIDがない場合は、ORADIMを使用して作成します。

  3. 「閉じる」をクリックして「サービス」ダイアログを終了します。

コマンド・プロンプト

コマンド・プロンプトからOracle Databaseサービスを開始するには、次のように入力します。

C:\> NET START service

serviceは、OracleServiceORCLなどの特定のサービス名です。

1 Oracle Administration Assistant for Windows

Oracle Administration Assistant for WindowsからOracle Databaseサービスを開始するには、次のようにします。

  1. 「スタート」メニュー→「プログラム」「Oracle - HOME_NAME「Configuration and Migration Tools」「Administration Assistant for Windows」を選択します。

  2. SIDを右クリックします。

    SIDは、orclなどの特定のインスタンス名です。

  3. 「サービスの起動」をクリックします。

    これにより、サービスOracleServiceORCLが開始されます。

Oracle Databaseサービスの停止

場合によっては(たとえば、Oracle Databaseを再インストールする場合)、Oracle Databaseサービスを停止する必要があります。Oracle Databaseサービスは、3つの異なる場所から停止できます。

コントロール パネル

コントロール パネルからOracle Databaseサービスを停止するには、次のようにします。

  1. Windowsの「サービス」ダイアログにアクセスします。


    関連項目:

    詳細は、オペレーティング・システムのドキュメントを参照してください。

  2. OracleHOME_NAMETNSListenerを選択し、「停止」をクリックします。

    OracleHOME_NAMETNSListenerが停止します。

  3. OracleServiceSIDを選択して「停止」をクリックします。

  4. 「OK」をクリックします。

    OracleServiceSIDが停止します。

コマンド・プロンプト

コマンド・プロンプトからOracle Databaseサービスを停止するには、次のように入力します。

C:\> net STOP service

serviceは、OracleServiceORCLなどの特定のサービス名です。

1 Oracle Administration Assistant for Windows

Oracle Administration Assistant for WindowsからOracle Databaseサービスを停止するには、次のようにします。

  1. 「スタート」メニュー→「プログラム」「Oracle - HOME_NAME「Configuration and Migration Tools」「Administration Assistant for Windows」を選択します。

  2. SIDを右クリックします。

    SIDは、orclなどの特定のインスタンス名です。

  3. 「サービスの停止」をクリックします。

    これにより、サービスOracleServiceORCLが停止します。

Oracle Databaseサービスの自動開始

Oracle Databaseサービスは、Windowsコンピュータが再起動されるたびに自動的に開始されるよう設定できます。自動開始は、2つの異なる場所からオンまたはオフに設定できます。

コントロール パネル

コントロール パネルを使用して、いつどのようにOracle Databaseを起動するかを設定するには、次のようにします。

  1. Windowsの「サービス」ダイアログにアクセスします。


    関連項目:

    詳細は、オペレーティング・システムのドキュメントを参照してください。

  2. OracleServiceSIDサービスを選択し、「開始」をクリックします。

  3. 「スタートアップの種類」フィールドで「自動」を選択します。

  4. 「OK」をクリックします。

  5. 「閉じる」をクリックして「サービス」ダイアログを終了します。

1 Oracle Administration Assistant for Windows

Oracle Administration Assistant for WindowsからOracle Databaseサービスを自動的に開始するには、次のようにします。

  1. 「スタート」メニュー→「プログラム」「Oracle - HOME_NAME「Configuration and Migration Tools」「Administration Assistant for Windows」を選択します。

  2. SIDを右クリックします。

    SIDは、orclなどの特定のインスタンス名です。

  3. 「起動/停止オプション」を選択します。

  4. 「Oracle NTサービス」タブを選択します。

  5. 「Oracle NTサービス起動タイプ」「自動」を選択します。

  6. 「適用」をクリックします。

  7. 「OK」をクリックします。

ss_cnfg1.gifの説明が続きます
図ss_cnfg1.gifの説明

SQL*Plusを使用したデータベースの起動および停止

次の説明では、データベース・インスタンスが作成されていることを想定しています。


注意:

この章のディレクトリ・パスの例は、Optimal Flexible Architecture(OFA)のガイドラインに準拠しています。インストール時にOFAに準拠していないディレクトリを指定した場合、ディレクトリ・パスは異なったものになります。詳細は、Oracle Databaseのインストレーション・ガイドの付録B「Optimal Flexible Architecture」を参照してください。

Oracle Databaseを起動または停止するには、次のようにします。

  1. Oracle Databaseサーバーに移動します。

  2. コマンド・プロンプトからSQL*Plusを起動します。

    C:\> sqlplus /NOLOG
    
  3. Oracle Databaseにユーザー名SYSDBAで接続します。

    SQL> CONNECT / AS SYSDBA 
    
  4. データベースを起動するには、次のように入力します。

    SQL> STARTUP [PFILE=path\filename]
    

    このコマンドでは、path\filenameで指定した初期化パラメータ・ファイルが使用されます。次の場所にあるinit2.oraという名前のファイルを使用してデータベースを起動するとします。

    C:\app\oracle\product\11.2.0\admin\orcl\pfile
    

    この場合、次のように入力します。

    SQL> STARTUP PFILE=C:\app\oracle\product\11.2.0\admin\orcl\pfile\init2.ora
    

    PFILEが指定されていない場合、コマンドでは、ORACLE_HOME\databaseにあるSPFILEが検索されます。このファイルが見つかった場合は、データベースの起動にこのファイルが使用されます。SPFILEが見つからない場合は、ORACLE_BASE\ADMIN\db_name\pfileにあるデフォルトの初期化パラメータ・ファイルが使用されます。

  5. データベースを停止するには、次のように入力します。

    SQL> SHUTDOWN [mode]
    

    modeは、normalimmediateまたはabortです。

    normalの停止では、Oracle Databaseは停止する前に、現在接続しているすべてのユーザーが切断するまで待機し、新しい接続を禁止します。これがデフォルト・モードです。

    immediateの停止では、Oracle Databaseは、アクティブ・トランザクションを終了してロールバックし、クライアントを切断して、停止します。

    abortの停止では、Oracle Databaseは、アクティブ・トランザクションを終了しユーザーを切断しますが、トランザクションはロールバックしません。データベースが次に開始されたときに、自動リカバリとロールバックが実行されます。このモードは緊急の場合にのみ使用してください。


    関連項目:

    Oracle Databaseを起動できるその他のツールのリストは第2章「Windowsでのデータベース・ツール」、データベースの起動時に指定できるオプションの詳細はこのマニュアルを参照してください。

サービスを使用したデータベースの起動および停止

Oracle Databaseは、コントロール パネルからサービスOracleServiceSIDを開始または停止することにより、起動または停止できます。OracleServiceSIDを開始するには、STARTUPコマンドを使用するか、次のコマンドを手動で入力します。

C:\> oradim -STARTUP -SID SID [-STARTTYPE srvc | inst | srvc,inst] [-PFILE 
filename | -SPFILE]

OracleServiceSIDを停止するには、SHUTDOWNコマンドを使用するか、次のコマンドを手動で入力します。

C:\> oradim -SHUTDOWN -SID SID [-SHUTTYPE srvc | inst | srvc,inst] [-SHUTMODE 
normal | immediate | abort]

Oracle Databaseは、OracleServiceSIDを使用した次の2通りの方法で起動および停止できます。

1 Oracle Administration Assistant for Windows

Oracle Administration Assistant for WindowsからOracle Databaseサービスを使用してデータベースを起動または停止するには、次のようにします。

  1. 「スタート」メニュー→「プログラム」「Oracle - HOME_NAME「Configuration and Migration Tools」「Administration Assistant for Windows」を選択します。

  2. SIDを右クリックします。

    SIDは、ORCLなどの特定のインスタンス名です。

  3. 「起動/停止オプション」を選択します。

  4. 「Oracleインスタンス」タブを選択します。

  5. 「サービス開始時にインスタンスを起動」「サービス停止時にインスタンスを停止」またはその両方を選択します。

ss_cnfg2.gifの説明が続きます
図ss_cnfg2.gifの説明

レジストリ・パラメータの設定

Oracle Databaseサービスを使用してOracle Databaseを起動または停止するには、次のレジストリ・パラメータを示されている値に設定します。

  • ORA_SID_AUTOSTART

    このパラメータがデフォルト値のtrueに設定されている場合は、OracleServiceSIDの開始時に、Oracle Databaseが起動します。

  • ORA_SID_PFILE

    このパラメータは、初期化パラメータ・ファイルへのフルパスを設定します。このエントリが存在しない場合、oradimは、ORACLE_HOME\databaseSPFILEまたはPFILEを使用してデータベースの起動を試行します。

  • ORA_SHUTDOWN

    このパラメータがtrueに設定されている場合は、OracleServiceSIDの停止時に、選択したOracle Databaseのインスタンスが停止します。現在のOracleホーム内のすべてのデータベースが対象です。デフォルト値はfalseです。

  • ORA_SID_SHUTDOWN

    このパラメータがデフォルト値のtrueに設定されている場合は、コントロール パネルまたはNet stopコマンドを使用してOracleServiceSIDを手動で停止したときに、SID値で指定されているOracle Databaseのインスタンスが停止します。


    注意:

    ORA_SHUTDOWNまたはORA_SID_SHUTDOWNfalseに設定されている場合は、OracleServiceSIDを手動で停止するとOracle Databaseが停止します。ただし、これは異常停止であるため、お薦めしません。

次の2つのレジストリ・パラメータはオプションです。

  • ORA_SID_SHUTDOWNTYPE

    このパラメータは、データベース停止モードを制御します。a(abort)、i(immediate)またはn(normal)に設定します。このパラメータを設定しない場合、デフォルトのモードはi(immediate)です。

  • ORA_SID_SHUTDOWN_TIMEOUT

    このパラメータは、特定のSIDのサービスが停止するまでの待機時間の最大値を設定します。

これらの必須およびオプションのパラメータのレジストリの場所は、使用しているコンピュータのOracleホーム・ディレクトリ数によって異なります。Oracleホーム・ディレクトリが1つのみの場合、これらのパラメータは次の場所にあります。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ORACLE\HOME0

複数のOracleホーム・ディレクトリがある場合、これらのパラメータは次の場所にあります。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ORACLE\HOMEID 

IDは、コンピュータにOracleホーム・ディレクトリを追加するたびに数字が大きくなります。


注意:

ORADIMを使用してインスタンスを作成または編集する場合は、関連するレジストリ・パラメータが適切な値に自動的に設定されます。


関連項目:

レジストリ・パラメータの追加および編集方法の詳細は、第15章「パラメータおよびレジストリの構成」を参照してください。

コントロール パネルからのOracleServiceSIDの開始または停止

  1. データベースを起動するには、OracleServiceSIDを開始します。

    これにより、ORADIMが自動的に起動し、ORA_SID_PFILEで指定された初期化パラメータ・ファイルを使用して-STARTUPコマンドが発行されます。

  2. データベースを停止するには、OracleServiceSIDを停止します。

    これによりORADIMが自動的に起動し、ORA_SID_SHUTDOWNTYPEで指定されたモードで-SHUTDOWNコマンドが発行され、Oracle Databaseが停止します。


    関連項目:

    サービスの開始と停止の方法は、オペレーティング・システムのドキュメントを参照してください。

複数インスタンスの起動

  1. ORADIMまたは「コントロール パネル」の「サービス」ダイアログを使用して、各インスタンスのサービスを開始します。

  2. コマンド・プロンプトで、ORACLE_SID構成パラメータを、最初に実行するインスタンスのSIDに設定します。

    C:\> SET ORACLE_SID=SID
    

    SIDはOracle Databaseインスタンス名です。

  3. SQL*Plusを起動します。

    C:\> sqlplus /NOLOG
    
  4. AS SYSDBAに接続します。

    SQL> CONNECT / AS SYSDBA
    
  5. 最初のインスタンスを起動します。

    SQL> STARTUP PFILE=ORACLE_BASE\admin\db_name\pfile\init.ora
    

    ORACLE_BASEは、(インストール時に変更しないかぎり)c:\app\oracle\product\11.2.0です。db_nameはインスタンス名です。

  6. 実行するその他のインスタンスに対して、手順2から5を繰り返します。

パスワード・ファイルの作成および移入

パスワード・ファイルを作成するには、パスワード・ユーティリティを使用します。パスワード・ユーティリティは、Oracle Databaseユーティリティとともに自動的にインストールされます。パスワード・ファイルは、ORACLE_HOME\databaseディレクトリにあり、PWDsid.oraという名前が付けられています。SIDはOracle Databaseインスタンスを示します。Oracle Databaseとのローカル接続またはリモート接続にパスワードを使用できます。

パスワード・ファイルを作成および移入するには、次のようにします。

  1. パスワード・ユーティリティを使用してパスワード・ファイルを作成します。

    C:\> orapwd FILE=PWDsid.ora ENTRIES=max_users
    

    それぞれの意味は次のとおりです。

    • FILEは、パスワード・ファイル名を指定します。

    • SIDは、データベース・インスタンスを示します。

    • ENTRIESは、パスワード・ファイルのエントリの最大数を設定します。この数は、SYSDBAまたはSYSOPER DBA権限でデータベースに同時に接続できる個々のユーザーの最大数になります。

  2. 初期化パラメータ・ファイルのパラメータREMOTE_LOGIN_PASSWORDFILEexclusivesharedまたはnoneに設定します。

    exclusiveは、1つのインスタンスのみがパスワード・ファイルを使用できること、およびパスワード・ファイルにSYS以外の名前が格納されることを示します。パスワード・ファイルを探すときに、Oracle Databaseはレジストリ内のパラメータORA_SID_PWFILEの値を参照します。値の指定がなければ、レジストリ内のパラメータORA_PWFILEの値を参照します。このパラメータは、ユーザー、パスワードおよび権限が格納されているファイルを指します。これが設定されていない場合は、次のデフォルトが使用されます。

    ORACLE_HOME\DATABASE\PWDsid.ORA.
    

    デフォルト値はsharedです。これは、複数のインスタンス(Oracle RACの環境など)がパスワード・ファイルを使用できることを示します。しかし、パスワード・ファイルで認識されるユーザーはSYSのみです。その他のユーザーは、権限がパスワード・ファイルで付与されていても、SYSOPERおよびSYSDBAでログインすることはできません。このパラメータの値がsharedであると、旧バージョンのOracleリリースとの下位互換性が維持されます。値がexclusiveのときと同様に、Oracle Databaseは同じファイルを探します。

    noneは、Oracle Databaseでパスワード・ファイルが無視され、特権ユーザーはWindowsオペレーティング・システムで認証されることを指定します。

  3. SQL*Plusを起動します。

    C:\> sqlplus /NOLOG
    
  4. AS SYSDBAを指定して接続します。

    SQL> CONNECT / AS SYSDBA
    

    ASMインスタンスの場合、AS SYSASMを指定して接続します。

    SQL> CONNECT / AS SYSASM
    
  5. Oracle Databaseを起動します。

    SQL> STARTUP
    
  6. 各ユーザーに適切な権限を付与します。たとえば、データベース管理を実行する必要のあるユーザーには、権限SYSDBAが付与されます。

    SQL> GRANT SYSDBA TO db_administrator;
    

    ASMインスタンスの場合、次のようにします。

    SQL> GRANT SYSASM TO SYS;
    

    権限付与が正常に実行された場合は、次のメッセージが表示されます。

    Statement Processed.
    

    これにより、パスワード・ファイルにscottが追加され、scottSYSDBA権限でデータベースに接続できるようになります。パスワード・ファイルにユーザー名、ユーザー・パスワードおよびユーザー権限を追加または削除するには、SQL*Plusを使用します。


    注意:

    パスワード・ファイルをコピーしたり手動で移動したりすると、ORADIMで、インスタンスを起動するパスワードが検索できなくなる可能性があります。

パスワード・ファイルの表示および非表示

パスワード・ファイルは自動的に非表示になるわけではありません。これは、次の2つの場所で非表示と表示を切り替えることができます。

コマンド・プロンプト

  1. パスワード・ファイルを表示するには、次のように入力します。

    ORACLE_BASE\ORACLE_HOME\database> attrib
    

    パスワード・ファイルは、PWDsid.oraとして表示されます。

    A       ORACLE_HOME\database\oradba.exe
    A       ORACLE_HOME\database\oradim.log
    A       ORACLE_HOME\database\PWDsid.ora
    A       ORACLE_HOME\database\SPFILEsid.ora
    
  2. パスワード・ファイルを非表示にするには、次のように入力します。

    ORACLE_HOME\database> attrib +H PWDsid.ora
    
  3. 変更の結果を表示するには、次のように入力します。

    ORACLE_HOME\database> attrib
    

    パスワード・ファイルが非表示になっています。

    A       ORACLE_HOME\database\oradba.exe
    A       ORACLE_HOME\database\oradim.log
    A   H   ORACLE_HOME\database\PWDsid.ora
    A       ORACLE_HOME\database\SPFILEsid.ora
    
  4. パスワード・ファイルを再び表示するには、次のように入力します。

    ORACLE_HOME\database> attrib -H PWDsid.ora
    

Windowsエクスプローラ

パスワード・ファイルを非表示または再表示するには、次のようにします。

  1. ORACLE_HOME\databaseディレクトリに移動します。

  2. PWDsid.oraを右クリックします。

  3. 「プロパティ」を選択します。

    PWDsid.oraのプロパティ」ダイアログが開きます。

  4. 「属性」で、「隠しファイル」の隣にあるチェック・ボックスを選択するか選択を解除します。

  5. 「OK」をクリックします。

表示されないパスワード・ファイルを表示または非表示にするには、次のようにします。

  1. ORACLE_BASE\ORACLE_HOME\databaseディレクトリに移動します。

  2. 「表示」メイン・メニューの「フォルダ オプション」を選択します。

  3. 「表示」タブを選択します。

  4. 非表示のパスワード・ファイルを表示するには、「すべてのファイルとフォルダを表示する」を選択します。

  5. 表示されているパスワード・ファイルを非表示にするには、「隠しファイルおよび隠しフォルダを表示しない」を選択します。

  6. 「OK」をクリックします。

SYSでのデータベースへのリモート接続

リモート・コンピュータからSYSとして初期データベースに接続するときは、Oracle Databaseのインストレーション・ガイドに記載されている、SYSDBA権限でログインするときのパスワードとは異なるパスワードを使用する必要があります。これは、この場合はパスワード・ファイルによりデータベース・アクセスが可能になり、パスワードoracleが必要になるからです。

自動的に暗号化されたデータベース・パスワード

Oracle Databaseでは、リモート・データベース接続の検証に使用されるパスワードは自動的に暗号化されます。ユーザーがリモート・ログインを試行するたびに、Oracle Databaseはパスワードをリモート・データベースに送信する前に暗号化します。接続に失敗した場合は、エラーがオペレーティング・システム監査ログに記録されます。


注意:

構成パラメータORA_ENCRYPT_LOGINは、下位互換性を保つために保持されており、デフォルトでtrueに設定されます。レジストリの構成パラメータを追加および設定する方法は、第15章「パラメータおよびレジストリの構成」を参照してください。

REDOログ・ファイルのアーカイブ

Oracle Databaseを「標準」でインストールすると、データベースはNOARCHIVELOGモードで作成されます。Database Configuration Assistantの「カスタム」オプションでデータベースを作成した場合は、ARCHIVELOGNOARCHIVELOGのいずれかを選択します。

NOARCHIVELOGモードでは、REDOログはアーカイブされません。アーカイブ・モードをARCHIVELOGに設定して自動アーカイブを使用できるようにすると、REDOログ・ファイルがアーカイブされます。その結果、インスタンスとディスクの両方の障害からOracle Databaseを保護できます。


関連項目:

アーカイブ・モードおよびアーカイブ・プロセスの詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』の「アーカイブREDOログの管理」を参照してください。