この項では、Oracle Databaseの新機能について説明し、追加情報の参照先を示します。
関連項目: プラットフォーム固有ではないOracle Database 11g リリース2(11.2)の新機能の詳細は、『Oracle Database新機能ガイド』を参照してください。 |
Windows固有の新機能は次のとおりです。
セキュア・データベース・サービス
Oracle Database 11gでは、公開が前提とされるActive Directoryでデータベース・サービスのデータを保護できます。データベース・サービスのデータを対象にアクセス制御リスト(ACL)を設定することでそれらのデータへのアクセスを制御し、認証済のユーザーのみにデータへのアクセスを許可できます。
Oracle Database 11gで拡張セキュリティ機能を使用するには、Oracle Database 11g以上のクライアントで認証バインドの構成を行う必要があります。ただし、これより前のリリースのクライアントでは、制限されたACLの設定後はデータベース・サービスにアクセスできなくなります。
Active Directoryのセキュリティ強化
この機能により、デフォルトのActive Directory構成との統合の緊密化を通じてセキュリティが強化され、Active Directoryにおいてオペレーティング・システム認証のサポートが追加されます。
この機能により、Microsoft Active Directoryのネット・ネーミング・サポート機能が改善されます。
ボリューム・シャドウ・コピー・サービス(VSS)・ライター
Oracle VSSライターを使用すると、Windows 2003以上でVSSにより起動されるバックアップおよびリカバリ操作にOracle Databaseを参加させることができます。VSSは、次の3つの関連コンポーネントで構成されるWindowsインフラストラクチャです。
リクエスタ - バックアップおよびリカバリを起動する管理アプリケーション
ライター - データを所有するアプリケーション
プロバイダ - 適切なストレージに対するデータの読取りと書込みを調整するストレージ(ハードウェア)・アプリケーション
現在、いくつかの主要なバックアップおよびストレージ・ベンダーでは、リクエスタおよびプロバイダ・アプリケーションを提供しています。Oracle VSSライターを使用することで、ユーザーは、これらの各ベンダーのコンポーネントと相互運用されるVSS環境において、Oracleデータを確実にバックアップおよびリカバリできます。
この機能により、Windows 2003以上のボリューム・シャドウ・コピー・サービス(VSS)・インフラストラクチャとの完全な相互運用性が確保されます。
注意: Windowsのデータ・アクセス・クライアント機能は、この項に含まれません。 |
Windowsオペレーティング・システムのサポート
Starting with Oracle Database 11g リリース2以上では、次のWindowsオペレーティング・システムがサポートされます。
Windows Server 2008 R2
Windows 7
Windows 8
Windows 8.1
Windows Server 2012
Windows Server 2012 R2
オンライン・パッチのサポート
オンライン・パッチは、ライブ・データベース・インスタンスに適用できる特殊なパッチです。オンライン・パッチのインストールでは、データベース・インスタンスを停止する必要はありません。オンライン・パッチは、OPatch
コマンドを使用してインストールまたはアンインストールできます。Oracle Database 11g リリース2以上では、オンライン・パッチはWindows(32-bitおよび64-bit)プラットフォームでサポートされています。