備考
このプロパティは、データベースのオプションのモードを設定するために使用されるビット・フラグ文字です。options = 0の場合、デフォルトの設定が適用されます。使用可能なモードは次のとおりです。
列デフォルト・モード
デフォルト・モードは、VBモードです。VBモードでは、AddNew
またはEdit
の使用時、明示的に設定されていないフィールド(列)値はNULL
に設定されます。
オプションで、Oracleモードも使用できます。Oracleモードでは、フィールド(列)への変更が、データベースからその変更行を取得することによって、ローカル・ミラーに即時反映され、これにより、Oracle Databaseで列にデフォルトを設定し、必要な計算を実行できます。列デフォルト・モードは、AddNew
メソッドおよびEdit
メソッドの動作に影響します。
ロック待機モード
デフォルト・モードは、待機モードです。待機モードでは、ダイナセット行の変更を試行すると(Edit
を使用)、データベースの既存行が、SQL "SELECT
...
FOR
UPDATE"
文を使用して取得され、その行はデータベースでロックされます。変更される行がすでに他のプロセス(またはユーザー)によってロックされている場合、"SELECT
...
FOR
UPDATE"
文は、その行のロックが解除されるまで待機してから処理が実行されます。
オプションで、非待機モードも使用できます。非待機モードの場合、更新対象行がロックされていることを示すエラー・コードが即時に戻されます。
ロック待機モードは、ExecuteSQL
を使用して処理されるSQL文にも影響します。
再フェッチなしモード
このモードでは、ORADB_ORAMODE
の場合と同様、NULL
は明示的に挿入されません。ORADB_NO_REFETCH
モードでは、データがローカル・キャッシュに再フェッチされないため、パフォーマンスが向上します。
Optionsプロパティのフラグ値
Options
プロパティのフラグ値は次のとおりです。
定数 | 値 | 説明 |
---|---|---|
ORADB_DEFAULT |
&H0& |
デフォルトの動作を使用します。 |
ORADB_ORAMODE |
&H1& |
Oracle Databaseによるデフォルトのフィールド(列)値の設定を許可します。 |
ORADB_NOWAIT |
&H2& |
SQLの"SELECT ... の実行時、行ロックで待機はしません。FOR UPDATE" 文 |
これらの値は、oraconst.txt
ファイルにあります。オプションは、それぞれの値を追加することで組み合せることができます。
このプロパティは、OpenDatabase
メソッドに渡されるオプションと同じです。OpenDatabase
の場合と同様、これらのオプションは、OraDatabase
オブジェクト、およびそのデータベースから作成された関連ダイナセットすべてに影響します。
このプロパティへの変更は、Refresh
メソッドがデータ・コントロールに送信された後に有効になります。