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Oracle Fusion Middleware Repository Creation Utilityユーザーズ・ガイド
11gリリース1(11.1.1)
B55904-01
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2 Repository Creation Utility(RCU)の実行

この章では、RCUを使用してスキーマを作成および削除する方法を、グラフィカル・インタフェースとコマンドライン・インタフェースの両方について説明します。

この付録は、次の項で構成されています。

2.1 RCUの起動

RCUを起動するには、RCU CD-ROMを挿入して、rcuHome/binディレクトリ(UNIX)またはrcuHome\binディレクトリ(Windows)からRCUを起動します。

UNIX:

./rcu

Windows:

rcu.bat

Oracle Technology Network(OTN)から、RCUを含む.zipファイルをダウンロードすることもできます。

http://www.oracle.com/technology/

.zipファイルをダウンロードした後、選択したディレクトリにコンテンツを抽出して、RCU_HOME/binディレクトリ(UNIX)またはRCU_HOME\binディレクトリ(Windows)から前述のコマンドを使ってRCUを実行します。RCU_HOMEは、RCUの解凍先フォルダ、またはCD-ROMのドライブあるいはマウント・ポイントになります。


注意:

Windowsシステムでは、RCUの.zipファイルを名前にスペースを含むディレクトリに解凍しないでください。


注意:

RCUは、LinuxプラットフォームまたはWindowsプラットフォームでのみ使用できます。Linux RCUまたはWindows RCUを使用して、サポートされるデータベース・プラットフォーム上にスキーマを作成できます。

2.2 RCUでのJava Access Bridgeの使用(Windowsのみ)

Java Access Bridgeを使用すると、JAWSスクリーン・リーダーなどのアシスティブ・テクノロジを使用して、Windowsプラットフォームで実行されているJavaアプリケーションを読み取ることができます。アシスティブ・テクノロジでは、Oracle Universal InstallerやOracle Enterprise ManagerなどのJavaベースのインタフェースを読み取ることができます。

2.2.1 Java Access Bridgeのインストール

Java Access Bridgeをインストールするには、次の手順を実行します。

  1. 次のURLからJava Access Bridgeをダウンロードします。

    http://java.sun.com/javase/technologies/accessibility/accessbridge/
    
  2. Java Access Bridgeをインストールします。

  3. インストール場所からjre\lib\extディレクトリへ、access-bridge.jarjaccess-1_4.jarをコピーします。

  4. インストール場所からjre\binディレクトリへ、WindowsAccessBridge.dllファイル、JavaAccessBridge.dllファイルおよびJAWTAccessBridge.dllファイルをコピーします。

  5. jre\libディレクトリへaccessibility.propertiesファイルをコピーします。

2.2.2 Java Access Bridgeを使用するためのRCUの構成

インストールの完了後、Java Access Bridgeを使用するようにRCUを構成するには、インストールしたJava Access Bridgeファイルを指すようにシステム変数ORACLE_OEM_CLASSPATHを設定します。

  1. コントロール・パネルから「システムのプロパティ」を表示します。

  2. 詳細設定」タブを選択します。

  3. システム環境変数リストで「新規」ボタンをクリックします。「新しいシステム変数」ダイアログが表示されます。

  4. 「変数名」フィールドに、ORACLE_OEM_CLASSPATHと入力します。

  5. 「変数値」フィールドに、access-bridge.jarおよびjaccess-1_4.jarへのフルパスを入力します。

    セミコロンを使用して2つのパスを区切ります。引用符や空白は使用しないでください。

  6. OK」をクリックします。

2.3 スキーマの作成

RCUを使用して、既存のデータベース内に様々なコンポーネント・スキーマを作成できます。

2.3.1 データベース内でのスキーマの配置場所

スキーマは、すべてを単一のデータベース内に作成することも、複数のデータベースに分散して作成することもできます。

2.3.2 同一スキーマの複数バージョンのサポート

RCUでは、カスタムの接頭辞を使用することで、1つのスキーマに対して複数のバージョンを作成できます。たとえば、Metadata Servicesスキーマのテスト・バージョンTEST_MDSと本番バージョン(ライブ・バージョン)PROD_MDSを同じデータベース上に配置できます。

2.3.3 スキーマの作成時に実行される処理

RCUを使用したスキーマの作成では、次のシーケンスが実行されます。

  1. スキーマの作成に先立ち、RCUは、グローバルおよびコンポーネント・レベルの前提条件をチェックし、特定の最低要件が満たされていることを確認します。

  2. スキーマが作成され、必要な表領域およびデータ・ファイルが作成されます。

  3. schema_version_registry表が更新され、スキーマ・タイプが実際のスキーマ名にマップされます。たとえば、Test_MDSはMDSスキーマ・タイプにマップされます。

  4. 様々なコンポーネント所有者の提供するスクリプトが起動され、これらのスクリプトにより次の処理が実行されます。

    1. ユーザーを作成し、必要なロールを付与します。

    2. ALTER SESSION SET CURRENT SCHEMAを実行して、スキーマをユーザー・コンテキストに切り替えます。

    3. スキーマ・オブジェクトを作成します。

2.3.4 スキーマの作成

RCUを正常に起動したら(第2.1項「RCUの起動」を参照)、表2-1の指示に従ってスキーマを作成します。

画面の名前をクリックすると、その画面の詳細情報が表示されます。特に指定がなければ、「次へ」をクリックして次の画面に進みます。

表2-1 スキーマの作成方法

No. RCU画面 手順および必要な操作

1

「ようこそ」画面


なし。

2

「リポジトリの作成」画面


作成」を選択します。

3

「データベース接続の詳細」画面


Oracleデータベースの接続の詳細を指定します。

4

「コンポーネントの選択」画面(作成操作の場合)


スキーマの接頭辞を指定して、データベースにスキーマを作成するコンポーネントを選択します。

インストールするコンポーネントの接頭辞とスキーマ名は忘れないでください。Fusion Middleware製品インストールの構成フェーズで必要になります。これらの値はメモしておくことをお薦めします。

5

「スキーマ・パスワード」画面


スキーマ所有者のパスワードを指定します。

この画面で入力したパスワードは忘れないでください。Fusion Middleware製品インストールの構成フェーズで必要となります。これらの値はメモしておくことをお薦めします。

6

「表領域のマップ」画面


作成するスキーマに対して、目的の表領域マッピングを構成します。

7

「サマリー」画面(作成操作の場合)


この画面上の情報を確認し、「作成」をクリックしてスキーマの作成を開始します。

8

「完了サマリー」画面(作成操作の場合)


ログ・ファイルの場所を確認し、「閉じる」をクリックして画面を閉じます。


2.4 スキーマの削除

データベースからスキーマを削除するには、RCUを起動して(第2.1項「RCUの起動」を参照)、表2-2の指示に従います。

画面の名前をクリックすると、その画面の詳細情報が表示されます。特に指定がなければ、「次へ」をクリックして次の画面に進みます。

表2-2 スキーマの削除方法

No. 画面 手順および必要な操作

1

「ようこそ」画面


なし。

2

「リポジトリの作成」画面


削除」を選択します。

3

「データベース接続の詳細」画面


データベースの接続の詳細を指定します。

4

「コンポーネントの選択」画面(削除操作の場合)


削除する接頭辞とスキーマを選択します。

5

「サマリー」画面(削除操作の場合)


画面上の情報を確認し、「削除」をクリックしてスキーマを削除します。

6

「完了サマリー」画面(削除操作の場合)


ログ・ファイルの場所を確認し、「閉じる」をクリックして画面を閉じます。


2.5 Repository Creation Utility CLIの使用

ここでは、Repository Creation Utility(RCU)のコマンドライン・インタフェース(CLI)の使用方法について説明します。CLIは、アプリケーションのデプロイ時に、Oracle Fusion MiddlewareインストーラおよびEnterprise Managerとの統合を行うために必要です。また、Xサーバーが構成されていない場合や、適切な表示機能を持たないtelnet端末を使用している場合にも、CLIを使用できます。

この項は、次のトピックで構成されています。

2.5.1 CLIの構文およびパラメータ

RCUのコマンドライン・インタフェースの構文は、次のとおりです。

rcu [-silent | -interactive] {<command> <options>}

表2-3は、様々なコマンドライン・オプションを示しています。

表2-3 RCUコマンドライン・インタフェースのオプションおよび説明

オプション 説明

-silentまたは-interactive

コマンドを入力した後、最小限のやり取りでRCUを実行するには、-silentを指定します。必要なすべてのコマンドライン・パラメータを指定する必要があります。

RCUを実行し、パラメータごとにプロンプトを表示させるには、-interactiveを指定します。

command

次のいずれかを指定します。


2.5.2 RCUとパスワード処理

-silentフラグを使用すると、RCUではデータベースおよびスキーマのパスワードの入力が求められます。-randomizePasswordsパラメータを使用し、値として"false"を渡すと、スキーマのパスワードの入力が求められます。パスワードを入力しなかった場合、RCUによってランダムなパスワードが生成され、そのパスワードが使用されます。

2.5.3 リポジトリの作成

リポジトリを作成するためのRCUコマンドライン・インタフェースの完全な構文は、次のとおりです。

rcu [-silent | -interactive] -createRepository
   [-compInfoXMLLocation <location of ComponentInfo.xml file>]
   [-storageXMLLocation <location of Storage.xml file>]
   [-databaseType ORACLE]
   -connectString <database connect string (for example: host:port:service_id)>
   -dbUser <database username>
   [-dbRole <database role>]
   [-variables <comma separated variables in the format: variablename=value>]
   [-lockSchemas <true|false>]
   [-randomizePasswords <true|false>]
   [-schemaPrefix <schema prefix (optional for non-prefixable components)>]
   -component <component name>
]

注意:

スキーマをロードする際は、ロードするコンポーネントのすべての依存性を認識し、指定する必要があります。たとえば、SOAINFRAスキーマはMDSスキーマとORASDPMスキーマに依存します。MDSスキーマとORASDPMスキーマの両方を指定せずにSOAINFRAスキーマをロードしようとすると、ロードが実行される前にRCUが停止します。

正常に動作させるには、パラメータがリストされた同じ順序で指定されていることを確認してください。たとえば、-compInfoXMLLocationパラメータは-componentパラメータの前には指定しないでください。

2.5.4 リポジトリの削除

リポジトリを削除するためのRCUコマンドライン・インタフェースの完全な構文は、次のとおりです。

rcu [-silent | -interactive] -dropRepository
   [-compInfoXMLLocation <location of ComponentInfo.xml file>]
   [-storageXMLLocation <location of Storage.xml file>]
   [-databaseType ORACLE]
   -connectString <database connect string (for example: host:port:service_id)>
   -dbUser <database username>
   [-dbRole <database role>]
   [-variables <comma separated variables in the format: variablename=value>]
   [-schemaPrefix <schema prefix (optional for non-prefixable components)>]
   -component <component name>

正常に動作させるには、パラメータがリストされた同じ順序で指定されていることを確認してください。たとえば、-compInfoXMLLocationパラメータは-componentパラメータの前には指定しないでください。

2.5.5 RCUの環境変数

表2-4は、RCUが環境から取得する変数を示しています。その環境変数が設定されていない場合は、デフォルト値が使用されます。

表2-4 RCU環境変数

変数 デフォルト 説明

RCU_LOG_LOCATION

ORACLE_HOME/rcu/log(UNIX)

ORACLE_HOME\rcu\log(Windows)

RCUログ・ファイルの場所。

RCU_TIMESTAMP_LOG_DIR

true

RCUログ・ファイル用にlogdir.yyyy-dd_hh-mmという形式のディレクトリを作成するかどうかを決定します。

この変数をtrueまたはfalseに設定します。

RCU_LOG_NAME

rcu.log

RCUログ・ファイルの名前。

RCU_LOG_LEVEL

ERROR

RCUログ・レベルを決定します。

この変数をSEVEREERRORNOTIFICATIONTRACEのいずれかに設定します。