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Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suite開発者ガイド
11g リリース1(11.1.1)
B56238-01
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34 Oracle Data IntegratorとOracle BAMの併用

この章では、Oracle Data IntegratorとOracle Business Activity Monitoringの統合について説明します。項目は次のとおりです。

Oracle Data Integratorのドキュメントは、次のOracle Technology Network Webサイトにあります。

http://www.oracle.com/technology/products/oracle-data-integrator/10.1.3/htdocs/1013_support.html

34.1 Oracle Data IntegratorとOracle Business Activity Monitoringの併用の概要

この章では、次のことを前提としています。

Oracle Data IntegratorとOracle BAMを併用する場合は、次のことに注意してください。

34.2 Oracle Data Integrator統合ファイルのインストール

Oracle BAMとOracle Data Integratorの統合を設定する方法は、次の2通りあります。

1番目は、インストール・スクリプトを使用する方法です。この方法は通常、Oracle Data IntegratorとOracle BAMが同じシステムまたは同じネットワーク・ファイル・システムにデプロイされている場合に使用します(第34.2.1項「スクリプトを使用した統合ファイルのインストール方法」)。

2番目は、手動ステップを使用して、プロパティを構成し、必要なファイルをOracle Data Integratorディレクトリにコピーする方法です(第34.2.2項「手動による統合ファイルのインストール方法」)。 この方法は通常、Oracle BAMがインストールされているシステムからODI_HOMEドライブをマップできない場合(通常はOracle Data IntegratorとOracle BAMが異なるネットワークまたはファイル・システムにインストールされている場合)に使用します。

34.2.1 スクリプトを使用した統合ファイルのインストール方法

Oracle Data IntegratorとOracle BAMを同じシステムまたは同じネットワーク・ファイル・システムにインストールしている場合は、インストール・スクリプトを使用します。

統合ファイルをインストールする手順は、次のとおりです。

  1. Oracle BAMホストで、ORACLE_HOME\bam\configディレクトリに移動し、bam_odi_configuration.propertiesファイルを編集します。

    • ODI_HOME

      このプロパティには、Oracle Data Integratorのホーム・ディレクトリのパスを指定します。

      Linuxの場合のデフォルト値は、/scratch/$user/ODI_HOME/oraclediです。

      Microsoft Windowsシステムでは、短い8文字の名前規則が使用されます。 また、ディレクトリ・セパレータを表すために二重の円記号(\\)を使用します。 たとえば、C:\Program Files\ODI_HOME\oraclediは、次のようになります。

      ODI_HOME = C:\\Progra~1\\ODI_HOME\\oracledi
      

      注意:

      Oracle BAMサーバーとOracle Data Integratorが2つの異なるマシンにデプロイされている場合は、Oracle BAMのシステムにOracle Data Integratorのドライブをマップし、そのマップしたドライブを使用してODI_HOMEのパスを設定し、統合構成スクリプトを正しく使用できるようにします。 ドライブのマッピングができない場合は、第34.2.2項「手動による統合ファイルのインストール方法」を参照してください。

    • WL_SERVER

      このプロパティには、Oracle BAMシステム上のOracle WebLogic Serverフォルダ名を指定します。

      デフォルト値はwlserver_10.3です。

  2. ORACLE_HOME\bam\binbam_odi_configuration.sh(またはMicrosoft Windowsホストの場合はbam_odi_configuration.bat)を実行します。

    図34-1 統合構成スクリプトのユーザー入力

    図34-1の説明は次にあります。
    「図34-1 統合構成スクリプトのユーザー入力」の説明

    図34-1(例としてOracle XEデータベースを使用)に示すように、スクリプトの要求に従って値を入力します。 スクリプトの実行を完了するには、Oracle Data Integratorマスター・リポジトリおよびOracle Data Integrator作業リポジトリのアカウント資格証明が必要です。

    [値]とともに表示されるプロンプトの場合、カッコ内はデフォルト値です。 デフォルトを選択するには[Enter]を押します。 カッコで囲まれたデフォルト値が表示されない場合は、値を入力する必要があります。入力しないとスクリプトが停止します。

    スクリプトは、Oracle BAM Webアプリケーションに必要なリソースを作成し、Oracle Data IntegratorにOracle BAMの構成プロパティを設定し、Oracle WebLogic ServerクライアントJavaアーカイブ(JAR)を生成してOracle Data Integratorシステムにデプロイし、必要なファイルをすべて適切なOracle Data Integratorディレクトリにコピーします。


    注意:

    現在の環境でスクリプトを使用できない場合は、第34.2.2項「手動による統合ファイルのインストール方法」の手順を使用してください。

  3. スクリプトの実行後、ODI_HOME/oracledi/lib/config/BAMCommonConfig.xmlファイルを編集し、ADCServerNameADCServerPortのエントリを、Oracle BAMサーバーを実行しているホスト名とポート番号の値に更新します。

  4. Oracle Data Integratorトポロジ・マネージャおよびデザイナ・アプリケーションを停止して再起動し、BAMCommonConfig.xmlファイルの変更をロードします。

これで、Oracle Data Integratorトポロジ・マネージャでOracle BAMターゲットを作成できます。 手順は、第34.3項「Oracle BAMターゲットの作成」を参照してください。

34.2.2 手動による統合ファイルのインストール方法

Oracle Data IntegratorとOracle BAMサーバーが異なるネットワークのマシンにインストールされている場合、またはなんらかの理由で現在の環境でスクリプトを使用できない場合は、次の手順を使用します。

このプロセスには、4つの主要手順があります。

  1. Oracle Data Integrator用の外部データ・ソースの作成

  2. Oracle Data Integrator構成パラメータの設定

  3. Oracle Data Integratorディレクトリへのファイルのコピー

  4. Oracle WebLogic ServerクライアントJARの生成

  5. BAMCommonConfig.xmlファイルの編集

Oracle Data Integrator用の外部データ・ソースの作成

Oracle BAMアーキテクトで外部データ・ソースを作成します。

  1. Oracle BAMアーキテクトを開き、「外部データ・ソース」ページを選択します。

    bam_architect_menu_eds.gifの説明は次にあります。
    図bam_architect_menu_eds.gifの説明

  2. 「作成」をクリックし、表34-1および表34-2に示されている値を指定して、2つの外部データ・ソース(ODI_MasterおよびODI_Work)を構成します。

    表34-1 ODI_Master外部データ・ソースの値

    プロパティ

    外部データ・ソース名

    ODI_Master

    ドライバ

    oracle.jdbc.driver.OracleDriver

    ログイン

    Oracle Data Integratorマスター・リポジトリのアカウント・ユーザー名

    パスワード

    Oracle Data Integratorマスター・リポジトリのアカウント・パスワード

    接続文字列

    jdbc:oracle:thin:ip_address:port_number:db_service_name


    表34-2 ODI_Work外部データ・ソースの値

    プロパティ

    外部データ・ソース名

    ODI_Work

    ドライバ

    oracle.jdbc.driver.OracleDriver

    ログイン

    Oracle Data Integrator作業リポジトリのアカウント・ユーザー名

    パスワード

    Oracle Data Integrator作業リポジトリのアカウント・パスワード

    接続文字列

    jdbc:oracle:thin:ip_address:port_number:db_service_name


Oracle Data Integrator構成パラメータの設定

ODI_HOME/binにあるodiparams.sh(bat)ファイルのODI_ADDITIONAL_JAVA_OPTIONSおよびODI_ADDITIONAL_CLASSPATHの値を、例34-1および例34-2に示すように変更します。

例34-1 ODI_ADDITIONAL_JAVA_OPTIONSの変更

ODI_ADDITIONAL_JAVA_OPTIONS="-Djava.util.logging.config.file=../lib/bam_odi.logging.properties"

例34-2 ODI_ADDITIONAL_CLASSPATHの変更

ODI_ADDITIONAL_CLASSPATH=../lib/weblogic/wlfullclient.jar

Oracle Data Integratorディレクトリへのファイルのコピー

この手順では、いくつかのJARファイル、ロギング・プロパティおよびナレッジ・モジュールをOracle Data Integratorディレクトリにコピーします。

  1. 次のファイルをORACLE_HOME/bam/modules/oracle.bam_11.1.1からODI_HOME/libにコピーします。

    • oracle-bam-common.jar

    • oracle-bam-etl.jar

    • oracle-bam-adc-ejb.jar

  2. 次のファイルをORACLE_HOME/bam/modules/oracle.bam.thirdparty_11.1.1からODI_HOME/libにコピーします。

    • commons-codec-1.3.jar

    • xstream-1.1.3.jar

  3. 次のファイルをORACLE_HOME/modules/oracle.odl_11.1.1からODI_HOME/libにコピーします。

    • ojdl.jar

  4. 次のファイルをORACLE_HOME/modules/oracle.jps_11.1.1からODI_HOME/libにコピーします。

    • jps-api.jar

  5. 次のファイルをORACLE_HOME/modules/oracle.dms_11.1.1からODI_HOME/libにコピーします。

    • dms.jar

  6. 次のファイルをORACLE_HOME/modulesからODI_HOME/libにコピーします。

    • org.jaxen_1.1.1.jar

  7. 次のファイルをORACLE_HOME/bam/config to ODI_HOME/libにコピーします。

    • bam.odi.logging.properties

  8. 次のファイルをORACLE_HOME/bam/ODI/configからODI_HOME/lib/configにコピーします。

    • BAMCommonConfig.xml

  9. すべてのXMLファイルをORACLE_HOME/bam/odi/knowledge_modulesからODI_HOME/impexpにコピーします。

Oracle WebLogic ServerクライアントJARの生成

  1. Oracle WebLogic Server JarBuilderツールを使用して、wlfullclient.jarファイルを生成します。 手順は、『Oracle Fusion Middleware Programming Stand-alone Clients for Oracle WebLogic Server』のWebLogic JARBuilderツールの使用に関する項を参照してください。

  2. ODI_HOME/oracledi/lib/weblogicという名前のサブディレクトリを作成します。

  3. wlfullclient.jarODI_HOME/oracledi/lib/weblogicにコピーします。

BAMCommonConfig.xmlファイルの編集

  1. ODI_HOME/oracledi/lib/config/BAMCommonConfig.xmlファイルを編集し、ADCServerNameADCServerPortのエントリを、Oracle BAMサーバーを実行しているホスト名とポート番号の値に更新します。

  2. Oracle Data Integratorトポロジ・マネージャおよびデザイナ・アプリケーションを停止して再起動し、BAMCommonConfig.xmlファイルの変更をロードします。

34.3 Oracle BAMターゲットの作成

この項では、Oracle Data Integratorトポロジ・マネージャを使用してOracle BAMターゲットを作成する手順を詳細に説明します。

Oracle Data Integratorの使用方法の詳細は、次のOracle Technology Network WebサイトにあるOracle Data Integratorのドキュメントを参照してください。

http://www.oracle.com/technology/products/oracle-data-integrator/10.1.3/htdocs/1013_support.html

34.3.1 Oracle BAMターゲットの作成方法

Oracle Data IntegratorでOracle BAMターゲットを作成する手順は、次のとおりです。

  1. Oracle Data Integratorトポロジ・マネージャを開きます。

  2. 「物理アーキテクチャ」→「テクノロジ」→Oracle BAMの順に移動します。

  3. 右クリックしてデータ・サーバーの挿入を選択します。

  4. データ・サーバー定義タブで次の項目を構成します。

    • 名前: Oracle BAMターゲット名。

    • サーバー(データ・サーバー): 空白のままにします。

    • ユーザー: Oracle BAM管理者のユーザー名。

    • パスワード: Oracle BAM管理者のパスワード。

  5. 「JDBC」タブで次の項目を構成します。

    • JDBCドライバ: any_text_will_do。

    • JDBC URL: instance1:host_name:port_number

      host_nameの値は、BAMCommonConfig.xmlファイルのADCServerNameプロパティの値と同じである必要があります。また、port_numberの値は、BAMCommonConfig.xmlファイルのADCServerPortプロパティの値と同じである必要があります。

    • このダイアログ・ボックスの「テスト」ボタンはOracle BAMとOracle Data Integrator間の統合では機能しないため、使用しないでください。 Oracle BAMモデルのデータ・オブジェクトが正常にリバース・エンジニアリングされた後、接続情報が正しいことを検証できます。

  6. 「OK」をクリックします。

  7. 物理データ・サーバー・ダイアログ・ボックスで次の項目を構成します。

    • 物理スキーマ定義タブで次のように設定します。

      • 「ローカル・オブジェクト・マスク」を %OBJECTに変更します。

    • 「コンテキスト」タブで次のように設定します。

      • 新しい行を作成します。この行には、Globalという「コンテキスト」名の行が自動的に挿入されます。

        この行の「論理スキーマ」の値は最初は「<未定義>」です。 「<未定義>」のテキストを選択して、Oracle BAMの表示名に置換する必要があります。

      • 新しい「論理スキーマ」の名前として、Oracle BAMターゲットの表示名(例: BAM_TARGET)を入力します。 Oracle Data Integratorによって、論理スキーマが自動的に作成されます。

    • 「OK」をクリックします。

34.4 Oracle BAMナレッジ・モジュールの使用

ナレッジ・モジュールは、データ統合パターンに必要な一連のコマンドが含まれている汎用コード・テンプレートです。 ナレッジ・モジュールには、Oracle Data Integratorが特定の記憶域テクノロジに対して特定のタスク・セットを実行するために必要なナレッジが含まれています。 特定の記憶域テクノロジに関連するメソッドが定義されており、そのテクノロジに対するプロセスの生成を可能にします。

(ソース・データ・ストアからの)ロード、(ターゲット・データ・ストアへの)統合、チェック、リバース・エンジニアリング、ジャーナル化およびサービスの作成ごとに異なるナレッジ・モジュールがあります。 ナレッジ・モジュールはすべて、実行時にナレッジ・モジュール・インタプリタによって実行されるコードを生成することによって機能します。

Oracle Data Integrator内には、Oracle BAM機能に固有のナレッジ・モジュールのセットがあります。 これらのナレッジ・モジュールは、統合ファイルのインストール時にODI_HOME/oracledi/impexpディレクトリにインストールされます。 これらのOracle BAM固有のナレッジ・モジュールを使用するには、Oracle Data Integratorデザイナ・アプリケーションの適切なプロジェクトにインポートする必要があります。 表34-3で、これらのOracle BAM固有のナレッジ・モジュールについて説明します。

表34-3 Oracle BAMナレッジ・モジュール

ナレッジ・モジュール 説明

CKM Get Oracle BAM Metadata

統合ナレッジ・モジュール手順の前に内部的に使用されるチェック・ナレッジ・モジュール。 このチェック・ナレッジ・モジュールは、Oracle BAMテクノロジのデフォルト・ナレッジであり、Oracle Data Integratorによって自動的に取得されます。 このチェック・ナレッジ・モジュールでは、同じJavaセッション内のOracle BAM固有の統合ナレッジ・モジュールによって後で使用される2つの配列が作成されます。

このナレッジ・モジュールにオプションはありません。

IKM SQL to Oracle BAM (delete)

一致するキー列の値を送信してOracle BAMデータ・オブジェクトから行を削除する場合に使用できる統合ナレッジ・モジュール。 次のオプションがあります。

COMMIT_SIZE

BATCH_SIZE

DATETIME_PATTERN

KEY_CONDITION

LAST_BAM_TASK

LOCALE_COUNTRY

LOCALE_LANGUAGE

LOCALE_VARIANT

IKM SQL to Oracle BAM (insert)

異種データ・ソースからOracle BAMデータ・オブジェクトに行を挿入する場合に使用できる統合ナレッジ・モジュール。 次のオプションがあります。

BATCH_SIZE

COMMIT_SIZE

CREATE_TARG_TABLE

DATETIME_PATTERN

LAST_BAM_TASK

LOCALE_COUNTRY

LOCALE_LANGUAGE

LOCALE_VARIANT

IKM SQL to Oracle BAM (looksert natural)

異種データ・ソースからOracle BAMデータ・オブジェクトに行を挿入する場合に使用できる統合ナレッジ・モジュール。 IKM SQL to Oracle BAM (insert)と異なる点は、エントリが存在しない場合に、ディメンション表(参照列が参照しているデータ・オブジェクト)への新規エントリの挿入も行うことです。

ルックサート統合ナレッジ・モジュールでは、参照フィールドに基づいてOracle BAMターゲットへの挿入が行われます。 通常は、スター・スキーマのファクト表のロードに使用されます (スター・スキーマの特徴は、データ・ウェアハウスの主要情報が含まれる1つ以上の大規模なファクト表と、それより小規模のディメンション表(または参照表)がいくつか存在し、各ディメンション表にファクト表内の特定の属性に対するエントリの情報が含まれていることです)。

この統合ナレッジ・モジュールは、パフォーマンスを向上させるために提供されています。 次のオプションがあります。

BATCH_SIZE

COMMIT_SIZE

DATETIME_PATTERN

LAST_BAM_TASK

LOCALE_COUNTRY

LOCALE_LANGUAGE

LOCALE_VARIANT

NON_KEY_MATCHING

IKM SQL to Oracle BAM (looksert surrogate)

異種データ・ソースからOracle BAMデータ・オブジェクトに行を挿入する場合に使用できる統合ナレッジ・モジュール。 IKM SQL to Oracle BAM (looksert natural)に類似しており、異なる点は、ファクト・データ・オブジェクトとディメンション・オブジェクトの間で、自然キーではなくサロゲート・キーを使用することです。

ルックサート統合ナレッジ・モジュールでは、参照フィールドに基づいてOracle BAMデータ・オブジェクトへの挿入が行われます。 通常は、スター・スキーマのファクト表のロードに使用されます (スター・スキーマの特徴は、データ・ウェアハウスの主要情報が含まれる1つ以上の大規模なファクト表と、それより小規模のディメンション表(または参照表)がいくつか存在し、各ディメンション表にファクト表内の特定の属性に対するエントリの情報が含まれていることです)。

参照フィールドの値が関連ディメンション表に存在しない場合は、値が自動的に挿入されます。

この統合ナレッジ・モジュールは、LKM Get Source MetadataおよびCKM Get Oracle BAM Metadataとともに使用する必要があります。

このナレッジ・モジュールには次のオプションがあります。

BATCH_SIZE

COMMIT_SIZE

DATETIME_PATTERN

LAST_BAM_TASK

LOCALE_COUNTRY

LOCALE_LANGUAGE

LOCALE_VARIANT

NON_KEY_MATCHING

IKM SQL to Oracle BAM (update)

異種データ・ソースからOracle BAMデータ・オブジェクトの行を更新する場合に使用できる統合ナレッジ・モジュール。 次のオプションがあります。

BATCH_SIZE

COMMIT_SIZE

DATETIME_PATTERN

LAST_BAM_TASK

LOCALE_COUNTRY

LOCALE_LANGUAGE

LOCALE_VARIANT

IKM SQL to Oracle BAM (upsert)

異種データ・ソースからOracle BAMデータ・オブジェクトに行をマージ(アップサート)(つまり、一致する行が存在する場合はデータ・オブジェクトを更新し、新しい行の場合はデータ・オブジェクトを挿入)する場合に使用できる統合ナレッジ・モジュール。 次のオプションがあります。

BATCH_SIZE

COMMIT_SIZE

DATETIME_PATTERN

LAST_BAM_TASK

LOCALE_COUNTRY

LOCALE_LANGUAGE

LOCALE_VARIANT

注意: 実行時に、アップサート操作の数は「更新数」フィールドにレポートされます。これは、Oracle Data Integratorオペレータ・ユーザー・インタフェースにアップサート数のフィールドがないためです。

LKM Get Source Metadata

ロード・ナレッジ・モジュール。 これは、従来のロード・ナレッジ・モジュールではなく、ソースからステージング領域にデータをロードしません。 かわりに、統合ナレッジ・モジュールIKM SQL to Oracle BAM (looksert surrogate)で必要なメタデータの収集のみを実行します。

IKM ORACLE to BAM (looksert surrogate)は、SQLソースからOracle BAMターゲットに直接ロードするタスクを実行します。 この実行時に、LKM Get Source Metadataで提供されたメタデータを使用します。

このナレッジ・モジュールにオプションはありません。

LKM Oracle BAM to SQL

クライアント・アプリケーションでOracle BAMからデータをロードできるようにするロード・ナレッジ・モジュール。

Oracle BAMロード・ナレッジ・モジュールをインタフェースでソースとして使用する場合(たとえば、LKM Oracle BAM to SQL)、ユーザーは、ターゲット内の各マップ・フィールドに対するデフォルトの「実行」ボタンを「ステージング領域」に変更する必要があります。 デフォルトの「ソース」のままにした場合は、エラーが発生します。 Oracle BAMなど、ステージング領域を考慮しないテクノロジでは、トランスフォーメーションを実行しないでください。

次のオプションがあります。

DELETE_TEMPORARY_OBJECTS

DROP_PURGE

LAST_BAM_TASK

RKM Oracle BAM

Oracle BAM用のカスタマイズ・リバース・ナレッジ・モジュール。 次のオプションがあります。

GET_COLUMNS

GET_FOREIGN_KEYS

GET_INDEXES

GET_PRIMARY_KEYS

LOG_FILE_NAME

USE_LOG


表34-4では、Oracle BAMナレッジ・モジュールで使用されるパラメータについて説明します。

表34-4 Oracle BAMナレッジ・モジュールのパラメータ

パラメータ 説明

BATCH_SIZE

クライアントからサーバーにバッチとして送信される最大レコード数。

クライアントからサーバーにバッチを送信するために使用されるバッチ・サイズ。 Java仮想マシンのサイズが大きくなり大規模なマシンが使用されるようになると、パフォーマンスを向上させるためにこのパラメータを増加する場合があります。

デフォルト値: 1024

COMMIT_SIZE

単一トランザクションの最大レコード数。 デフォルトは0(ゼロ)で、これは1つのトランザクションですべての入力レコードをコミットすることを意味します。 ゼロ以外の正の値は、一度にコミットするレコードの最大数を示します。このオプションでは負の値は無効です。

デフォルト値: 0

CREATE_TARG_TABLE

Oracle BAMサーバーにターゲット・データ・オブジェクトを作成する場合は、このオプションを選択します。

DATETIME_PATTERN

このオプションおよびロケール仕様(例: LOCALE_LANGUAGE、LOCALE_COUNTRYおよびLOCALE_VARIANT)は、日時のデータ文字列の解析で使用されるJava SimpleDateFormatオブジェクトを作成するために使用します。

SimpleDateFormatの詳細は、第33.2.2項「日時仕様の構成方法」を参照してください。

DELETE_TEMPORARY_OBJECTS

統合後に一時オブジェクトを保持する場合は、このオプションをNOに設定します。 このオプションはデバッグに有効です。

DROP_PURGE

作業表の削除のみでなくパージも行う場合は、このオプションをYESに設定します。 表を削除した場合、表はデータベースのごみ箱でリカバリ可能な状態です。 表を削除してパージした場合、表は完全に削除されます。

GET_COLUMNS

列をリバース・エンジニアリングする場合は、Yesに設定します。

GET_FOREIGN_KEYS

外部キーをリバース・エンジニアリングする場合は、Yesに設定します。

GET_INDEXES

索引をリバース・エンジニアリングする場合は、Yesに設定します。

GET_PRIMARY_KEYS

主キーをリバース・エンジニアリングする場合は、Yesに設定します。

KEY_CONDITION

ターゲットに対してソースの1つ以上の対応する行を一致させる場合は、このオプションを設定します。 次の演算子を使用します。*、=、!=、<、<=、>、>=。 一致する値(つまり、where句の値)は、Oracle Data Integratorデザイナのインタフェース用の「ダイアグラム」タブにある、ターゲット・データ・ストアのキー・フィールドに対するマッピング値として指定する必要があります。

*演算子をKEY_CONDITIONオプションの値として選択した場合、そのキー・フィールドのマッピング値に関係なく、すべての行がターゲット・データ・ストアから削除されます。

LAST_BAM_TASK

Oracle BAM JDBC接続のライフ・サイクルを管理する場合は、このオプションを使用します。 このタスクがワークフロー内の最後のOracle BAMタスクの場合は、JDBC接続をクローズします。それ以外の場合は、接続をオープンしたままにします。

LOCALE_COUNTRY

国オプションは有効なISO国コードです。 これらのコードは、ISO-3166で定義されている大文字の2文字のコードです。

Javaロケール・オブジェクトを作成するには、このオプションとLOCALE_LANGUAGEおよびLOCALE_VARIANTを組み合せて使用します。

LOCALE_LANGUAGE

言語オプションは有効なISO言語コードです。 これらのコードは、ISO-639で定義されている小文字の2文字のコードです。

Javaロケール・オブジェクトを作成するには、このオプションとLOCALE_COUNTRYおよびLOCALE_VARIANTを組み合せて使用します。

LOCALE_VARIANT

変数オプションは、ベンダーまたはブラウザ固有のコードです。 たとえば、WindowsにはWIN、MacintoshにはMAC、POSIXにはPOSIXを使用します。 2つの変数がある場合は、アンダースコアで区切り、最も重要な変数を最初に記述します。 たとえば、古スペイン語照合では、言語、国および変数のパラメータをes, ES, Traditional_WINのように使用してロケールが作成されます。

Javaロケール・オブジェクトを作成するには、このオプションとLOCALE_LANGUAGEおよびLOCALE_COUNTRYを組み合せて使用します。

LOG_FILE_NAME

USE_LOGYesに設定した場合に指定します。 ログのパスとファイル名を指定します。 リバース・エンジニアリングを実行する前に、このプロパティの値を必ず正しく設定してください(つまり、ユーザーに書込み権限がある場所を選択します)。

NON_KEY_MATCHING

入力のキー以外の列値をディメンション表内のキー以外の列値と比較するかどうかを決定します。

NON_KEY_MATCHINGtrueに設定すると、入力のキー以外の列値がディメンション表内の列値と一致する場合は、行がファクト表(ターゲット・データ・ストア)に挿入されます。 一致しない場合、その行の挿入は失敗し、トランザクション全体がロールバックされる場合(COMMIT_SIZEが0(ゼロ)に設定されていた場合)もあります。 COMMIT_SIZEが1の場合は、この行のみがロールバックされて無視され、他の行の挿入はすべて通常どおり処理されます。

NON_KEY_MATCHINGfalseに設定し、参照が成功した場合、ディメンション表に対する入力のキー以外の列値は無視されます。

USE_LOG

リバース・エンジニアリング・プロセスでログ・ファイルに詳細を記録する場合は、Yesに設定します。 LOG_FILE_NAMEオプションを使用してログ・ファイルの場所を指定します。


34.5 Oracle Data Integrator外部データ・ソース定義の更新

Oracle Data Integrator用のOracle BAM統合ファイルを、適切に移入したプロパティ・ファイルとともにインストールした場合は、Oracle BAMで他の構成を実行する必要はありません。 インストール・プロセス中に作成された2つの外部データ・ソース(EDS)定義には、Oracle BAMサーバーをOracle Data IntegratorのODI_MasterリポジトリとODI_Workリポジトリに接続するための適切な値が移入されます。 これらのOracle Data Integrator固有のEDS定義は削除しないでください。

次の場合は、Oracle Data Integrator EDS定義を更新する必要があります。

34.5.1 Oracle Data Integrator外部データ・ソース定義の更新方法

Oracle Data Integrator外部データ・ソース定義を更新する手順は、次のとおりです。

  1. Oracle BAMアーキテクトを開き、「外部データ・ソース」ページに移動します。

    図34-2 Oracle BAMアーキテクトで「外部データ・ソース」ページを開く方法

    図34-2の説明は次にあります。
    「図34-2 Oracle BAMアーキテクトで「外部データ・ソース」ページを開く方法」の説明

  2. 「ODI_Master」または「ODI_Work」を選択し、「編集」をクリックします。

    図34-3 ODI_Master外部データ・ソースの編集

    図34-3の説明は次にあります。
    「図34-3 ODI_Master外部データ・ソースの編集」の説明

  3. 必要に応じて「ログイン」「パスワード」または「接続文字列」パラメータを更新し、「保存」をクリックします。

34.6 Oracle BAMアラートからのOracle Data Integratorシナリオの起動

Oracle BAMで作成したアラートで、指定した条件を満たす場合にOracle Data Integratorシナリオを起動できます。 詳細は、F.3.9項「Oracle Data Integratorシナリオの実行」を参照してください。