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Oracle Fusion Middlewareアップグレード・プランニング・ガイド
11g リリース1(11.1.1)
B56244-01
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1 アップグレード計画の開発

Oracle Fusion Middleware 11g へのアップグレードを開始する前に、アップグレードの準備として実行する必要がある重要なタスクがあります。

次のタスクを使用して、アップグレードが日常業務にほとんど影響を及ぼさないようにします。

1.1 タスク1: Oracle Application Server 10g とOracle Fusion Middleware 11g の相違点の理解

Oracle Fusion Middlewareへのアップグレードを計画する前に、Oracle Application Server 10g とOracle Fusion Middleware 11g の相違点について理解しておく必要があります。

Oracle Fusion Middleware 11g のアーキテクチャ、ディレクトリ構造、用語、インストール・ツールおよび構成ツールの概要については、第2章「10g ユーザーのためのOracle Fusion Middlewareの概要」を参照してください。

1.2 タスク2: アップグレード開始点の理解

Oracle Fusion Middleware 11g にアップグレードする場合にサポートされているOracle Application Serverのバージョンの詳細は、次の項を参照してください。

1.2.1 アップグレード開始点の概要

アップグレード開始点とは、Oracle Fusion Middleware 11g にアップグレードするために実行している必要があるOracle Application Serverの特定のバージョンです。サポートされているアップグレード開始点であるOracle Application Serverのバージョンを実行していない場合は、まずサポートされている開始点にアップグレードする必要があります。

たとえば、Oracle Application Server 10g(9.0.4)を実行している場合は、Oracle Fusion Middleware 11g にアップグレードする前に、まず10g リリース2(10.1.2)にアップグレードする必要があります。

1.2.2 Oracle Fusion Middleware 11g でサポートされている開始点

次のOracle Application Server 10g のバージョンからOracle Fusion Middleware 11g にアップグレードできます。

  • Oracle Application Server 10g リリース2(10.1.2)

  • Oracle Application Server 10g リリース3(10.1.3)

  • Oracle Application Server Portal 10g リリース2(10.1.4)

  • Oracle Identity Management 10g(10.1.4)のIdentity Managementインスタンス

Oracle Fusion Middleware 11g でサポートされている最新のデータベース・バージョンについては、第6章「データベースのアップグレードおよび準備」を参照してください。


注意:

アップグレードを開始する前に、使用しているリリースの最新のパッチ・セットにアップグレードすることをお薦めします。 たとえば、10g リリース2(10.1.2)からアップグレードする場合は、アップグレード・プロセスを開始する前に、10g リリース2(10.1.2)の最新のパッチ・セットを適用する必要があります。

詳細は、1.2.3項「OracleMetaLink を使用したOracle Application Serverの最新のパッチ・セットの取得」を参照してください。


1.2.3 OracleMetaLink を使用したOracle Application Serverの最新のパッチ・セットの取得

Oracle Fusion Middleware 11g リリース1(11.1.1)に必要なデータベース・バージョンを含む、Oracle Application Server 10g の入手可能なパッチ・セットの最新情報については、My Oracle Support(旧OracleMetaLink)を参照してください。

http://metalink.oracle.com/

My Oracle Supportにログインした後、「パッチおよび更新」タブをクリックします。表示されたWebページから、製品、プラットフォーム、製品の可用性ごとに、最新の動作保証リストを閲覧できます。

1.2.4 サポートされているアップグレード開始点を実行していない場合

サポートされているアップグレード開始点より前のOracle Application Serverリリースを実行している場合は、まずサポートされているアップグレード開始点にアップグレードする必要があります。サポートされている開始点にアップグレードした後、Oracle Fusion Middleware 11g のアップグレード・ドキュメントを使用してアップグレードを実行します。

特に、以前のバージョンのOracle Application Serverからサポートされている開始点にアップグレードする方法については、表1-1を参照してください。

表1-1 Oracle Fusion Middleware 11g のサポートされているアップグレード開始点へのアップグレード・パス

バージョン 開始点へのアップグレード・パス 詳細

Oracle Application Serverリリース2(9.0.2)

Oracle Application Server 10g リリース2(10.1.2)へのアップグレード

使用しているプラットフォームの『Oracle Application Serverアップグレードおよび互換性ガイド』(Oracle Application Server 10g リリース2(10.1.2)ドキュメント・ライブラリで入手可能)

Oracle Application Serverリリース2(9.0.3)

Oracle Application Server 10g リリース3(10.1.3)へのアップグレード

使用しているプラットフォームの『Oracle Application Serverアップグレードおよび互換性ガイド』(Oracle Application Server 10g リリース3(10.1.3)ドキュメント・ライブラリで入手可能)

Oracle Application Server 10g(9.0.4)

Oracle Application Server 10g リリース2(10.1.2)へのアップグレード

使用しているプラットフォームの『Oracle Application Serverアップグレードおよび互換性ガイド』(Oracle Application Server 10g リリース2(10.1.2)ドキュメント・ライブラリで入手可能)


1.3 タスク3: インストールおよびアップグレード・ツールの理解

Oracle Fusion Middlewareコンポーネントのインストールおよび構成に使用する手順とツールは、Oracle Application Server 10g をインストールおよび構成するために使用したものとはかなり異なります。

完全なOracle Fusion Middleware 11g 環境を設定するために必要なインストール・ツールおよび構成ツールの概要については、2.2項「Oracle Fusion Middlewareのインストール・ツールおよび構成ツール」を参照してください。

1.4 タスク4: アップグレードのためのバックアップ計画の開発

Oracle Application Server 10g 環境をアップグレードする前に、システムの重要なファイルがバックアップされていることを確認します。

アップグレードに失敗した際、環境のすべてのコンポーネントを確実にリストアできるようにするための詳細は第5章「アップグレードのバックアップ計画」を参照してください。

1.5 タスク5: 互換性および相互運用性に関する要件の理解

Oracle Application Server 10g 環境をアップグレードする前に、アップグレードに関連した互換性および相互運用性に関する問題を検討してください。

詳細は、第4章「バージョン互換性および相互運用性の理解」を参照してください。

最新のOracle Application Server 10g パッチ・セットを適用していること、およびアップグレード中の問題の発生を回避するよう設計された推奨パッチ・リストを確認することで、重要な問題を回避できます。

詳細は、4.5項「アップグレードの相互運用性に関する特定の問題に対応するパッチ・セットの適用」を参照してください。

1.6 タスク6: アップグレードのシステム要件の確認

インストールを実行する前に、システム要件と動作保証のドキュメントをよく読み、これからインストールを行う製品の最小インストール要件を現在の環境が満たしていることを確認する必要があります。

詳細は、『Oracle Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド』のシステム要件および前提条件に関する項を参照してください。

1.7 タスク7: 必要なアップグレード・ドキュメントの特定

Oracle Fusion Middlewareドキュメント・ライブラリには、各Oracle Fusion Middleware製品スイートのアップグレード・ドキュメントが提供されています。

アップグレードする10g リリース2(10.1.2)または10g リリース3(10.1.3)環境に応じて、表1-2を参照して、Oracle Application ServerコンポーネントをOracle Fusion Middlewareにアップグレードする場合に使用するドキュメントを特定してください。

表1-2 Oracle Fusion Middlewareアップグレード・ドキュメントへのロード・マップ

アップグレード対象 参照ドキュメント

10g リリース2(10.1.2)Portal and Wireless中間層

『Oracle Fusion Middleware Oracle Portal, Forms, Reports and Discovererアップグレード・ガイド』


10g リリース2(10.1.2)Business Intelligence and Forms

『Oracle Fusion Middleware Oracle Portal, Forms, Reports and Discovererアップグレード・ガイド』


10g リリース2(10.1.2)Forms and Reports Services

『Oracle Fusion Middleware Oracle Portal, Forms, Reports and Discovererアップグレード・ガイド』


10g リリース2(10.1.2)Identity Management

『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managementアップグレード・ガイド』


10g リリース3(10.1.3)中間層またはクラスタ・トポロジ

  • Java EEアプリケーションのOracle Containers for Java EE(OC4J)からOracle WebLogic Serverへのアップグレードについては、『Oracle Fusion Middleware Java EEアップグレード・ガイド』を参照してください。

  • Oracle SOA Suite、Oracle WebCenterおよびOracle ADFのアプリケーションのアップグレードについては、『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suite, WebCenterおよびADFアップグレード・ガイド』を参照してください。

10g(10.1.4)のIdentity Managementインスタンス

『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managementアップグレード・ガイド』