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Oracle Fusion Middlewareアップグレード・プランニング・ガイド
11g リリース1(11.1.1)
B56244-01
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6 データベースのアップグレードおよび準備

この章の内容は次のとおりです。

6.1 タスク1: Oracle Fusion Middleware Metadata Repositoryのデータベース要件の確認

次の項では、Oracle Fusion MiddlewareのOracle Spatial GeoRasterコンポーネント・スキーマに必要な、サポートされているデータベース・バージョンについて説明します。

6.1.1 Oracle Fusion Middleware 11g リリース1(11.1.1)のデータベース要件の概要

Oracle Fusion Middleware 11g リリース1(11.1.1)では、次のデータベース・バージョンを使用できます。

  • Oracle Database 10g リリース2(10.2.0.4)

  • Oracle Database 11g リリース1(11.1.0.7)

6.1.2 最新のOracle Application Serverのデータベース要件の取得

このマニュアルに記載されているOracle Fusion Middleware 11g のソフトウェア要件は、このマニュアルが作成された時点では正確でした。

Oracle Fusion Middleware 11g に必要なデータベース・バージョンを含むソフトウェア要件の最新情報へのリンクについては、『Oracle Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド』のシステム要件および前提条件に関する項を参照してください。

6.2 タスク2: 現行データベースのバージョンの判別

Oracle Databaseのバージョンを判別するには、次のようにPRODUCT_COMPONENT_VERSIONビューを問い合せます。

prompt> sqlplus "sys/password as sysdba"
SQL> SELECT version FROM v$instance;

この例では、password をSYSデータベース・ユーザーのパスワードに置き換えてください。

6.3 タスク3: Oracle Fusion Middleware 11g でサポートされているバージョンへのデータベースのアップグレード

次の項では、Oracle Fusion Middleware 11g でサポートされているバージョンにデータベースをアップグレードする場合に実行する必要がある手順の概要を示します。

6.3.1 Oracle Portalに必要なOracle Textのデータベース・オプションのインストール

Oracle Fusion Middleware 11g をサポートするバージョンにデータベースをアップグレードする際に、Oracle Portalを使用している場合、データベースのアップグレード・プロセスの一部としてOracle Textのデータベース・オプションがインストールされ、構成される必要があります。

特に、次の点に注意してください。

  • Oracle Database 10g リリース2(10.2.0.4)にアップグレードする場合は、10g リリース 2(10.2.0.1)をインストールした後で、なおかつOracle Database 10g リリース2(10.2.0.4)のパッチ・セットを適用する前に、Oracle TextのオプションをOracle Database Companion CD-ROMからインストールする必要があります。

    詳細は、Oracle Database 10g のインストールに関するドキュメントを参照してください。

  • Oracle Database 11g(11.1.0.7)にアップグレードする場合は、11g (11.1.0.1)をインストールした後で、なおかつOracle Database 11g (11.1.0.7)のパッチ・セットを適用する前に、Oracle TextをOracle Database Example CD-ROMからインストールする必要があります。

    詳細は、Oracle Database 11g のインストールに関するドキュメントを参照してください。

6.3.2 Oracle Database 10g リリース2(10.2.0.4)へのアップグレード

Oracle Database 10g リリース2(10.2.0.4)へのアップグレードの詳細は、次に示すOracle Technology Network(OTN)のOracle Database 10g リリース2(10.2.0.4)ドキュメント・ライブラリの『Oracle Databaseアップグレード・ガイド』を参照してください。

http://www.oracle.com/technology/documentation/database10gR2.html

特に、サポートされているOracle Databaseのバージョンからのアップグレードの詳細は、Oracle Database 10g リリース2(10.2.0.4)用の『Oracle Databaseアップグレード・ガイド』の新しいOracle Database 10g リリースへのアップグレード・パスの決定に関する項を参照してください。

図6-1に、Oracle Database 10g リリース2(10.2.0.4)にアップグレードする場合に必要となる手順の概要を示します。


注意:

アップグレード・プロセスを開始する前に、パッチ5126270が必要です。このパッチを使用しないと、Database Upgrade Assistantは、データベースのアップグレード時に失敗する可能性があります。 このパッチを取得するには、My Oracle Support(旧OracleMetaLink)にログインし、「パッチおよび更新」をクリックした後、パッチ5126270を検索します。
http://metalink.oracle.com/

図6-1 Oracle Database 10g リリース2(10.2.0.4)への一般的なアップグレード・パス

図6-1の説明が続きます。
「図6-1 Oracle Database 10g リリース2(10.2.0.4)への一般的なアップグレード・パス」の説明

6.3.3 Oracle Database 11g リリース1(11.1.0.7)へのアップグレード

Oracle Database 11g リリース1(11.1.0.7)へのアップグレードの詳細は、次に示すOracle Technology Network(OTN)のOracle Database 11g リリース1(11.1.0.7)ドキュメント・ライブラリの『Oracle Databaseアップグレード・ガイド』を参照してください。

http://www.oracle.com/technology/documentation/

特に、サポートされているOracle Databaseのバージョンからのアップグレードの詳細は、Oracle Database 11g リリース1(11.1.0.7)用の『Oracle Databaseアップグレード・ガイド』のアップグレード・パスの決定に関する項を参照してください。

図6-2に、Oracle Database 11g リリース1(11.1.0.7)にアップグレードする場合に必要となる手順の概要を示します。

図6-2 Oracle Database 11g リリース1(11.1.0.7)への一般的なアップグレード・パス

図6-2の説明が続きます。
「図6-2 Oracle Database 11g リリース1(11.1.0.7)への一般的なアップグレード・パス」の説明

6.4 タスク4: アップグレードされたデータベースの無効オブジェクトの確認

データベースのスキーマをアップグレードする前に、Oracle Fusion Middlewareで必要となるデータベース・オブジェクトが無効になっていないことを確認することをお薦めします。

  1. OracleAS Metadata Repositoryデータベースに接続します。

    たとえば、次のようになります。

    ORACLE_HOME/bin/sqlplus "connect / as sysdba"
    
  2. プロンプトが表示されたら、SYSのパスワードを入力します。

  3. 次のSQLコマンドを実行します。

    SELECT owner, object_type, object_name
             FROM all_objects
             WHERE status='INVALID';
    

    この問合せでは、Oracle Application Serverコンポーネントのスキーマ(PORTAL、WIRELESSなど)にあるデータベース・オブジェクトがowner列に戻されないことが必要です。

無効なオブジェクトが検出された場合は、SQL*Plusのコマンドラインから次のようにutlrp.sqlスクリプトを実行して、無効なオブジェクトを再コンパイルします。

@?/rdbms/admin/utlrp.sql

無効なオブジェクトの詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』のスキーマ・オブジェクト間の依存性に関する項を参照してください。

6.5 タスク5: データベース・データファイル、制御ファイルおよびログ・ファイルの再配置

デフォルトでは、データベースのアップグレード後も、データベースに関連付けられているデータファイル、制御ファイルおよびログ・ファイルの場所は変わりません。 たとえば、以前にOracle Application Server 10g のインストーラを使用してメタデータ・リポジトリ・シード・データベースをアップグレードした場合、メタデータ・リポジトリ・データベースのデータファイルはソースOracleホームにあります。

そのため、これらのファイルは、(ソースOracleホームのディレクトリ・ツリー全体の削除または破棄などによって)誤って削除してしまうことがないように再配置(まだ行っていない場合)することをお薦めします。また、ソースOracleホームの外部にデータベース・ファイルを移動すると、パフォーマンスが向上する場合もあります。

詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』のデータファイルの名前の変更および再配置に関する項を参照してください。 使用しているバージョンのOracle Databaseのドキュメント・ライブラリは、次のURLのOracle Technology Network(OTN)にあります。

http://www.oracle.com/technology/documentation/

6.6 タスク6: Oracle Fusion Middleware 11g へのアップグレードに追加のデータベース・パッチが必要かどうかの決定

最新のOracle Application Server 10g パッチ・セットを適用していること、およびアップグレード中の問題の発生を回避するよう設計された推奨パッチ・リストを確認することで、相互運用性およびアップグレードに関する重要な問題を回避できます。

詳細は、4.5項「アップグレードの相互運用性に関する特定の問題に対応するパッチ・セットの適用」を参照してください。

アップグレード中に発生する特定の相互運用性および互換性に関する問題に対応するために必要なパッチの詳細は、Oracle Fusion Middlewareのリリース・ノートを参照してください。 各リリースのリリース・ノートは、次のURLのOracle Technology Network(OTN)で提供されています。

http://www.oracle.com/technology/documentation/