コンフィグレーション ウィザードまたは WLST を使用すると、基本的な WebLogic Server ドメインを拡張して Spring で Avitek Medical Records Sample ドメインを作成することが簡単にできます。これは、Avitek Medical Records Sample Domain 拡張テンプレートで提供されるリソースやサービスを基本的な WebLogic Server ドメインに追加することによって達成することができます。
Avitek Medical Records サンプル アプリケーションの詳細については、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server Avitek Medical Record 開発チュートリアル』を参照してください。
次の表は、Spring の Avitek Medical Records Sample Domain 拡張テンプレートを基本的な WebLogic Server ドメインに適用した後で生成されるデフォルトのディレクトリ構造とファイルを示しています。特に指定がない限り、コンフィグレーション ウィザード フレームワークではデフォルトで MW_HOME\user_projects\domains\base_domain
ディレクトリにこのドメインが作成されます。デフォルトのコンフィグレーション設定を変更すると、その出力ディレクトリ構造は、ここで示したディレクトリ構造と異なる場合があります。
表 2-11 Avitek Medical Records Sample 拡張テンプレート適用後の基本的なドメイン (Spring バージョン)
ディレクトリ | ファイル | 説明 |
---|---|---|
user_projects\applications\base_domain\dist\ |
各種 |
Avitek Medical Records アプリケーションのさまざまな配信を含むサブディレクトリがある。 |
user_projects\applications\base_domain\doc\ |
各種 |
Avitek Medical Records オンライン ドキュメントを含むディレクトリとファイル。 |
user_projects\applications\base_domain\lib\ |
各種 |
Avitek Medical Records サンプルをサポートするライブラリ ファイルを含むサブディレクトリがある。 |
user_projects\applications\base_domain\modules\ |
各種 |
Java、XML、JSP、HTML の各種ファイルなどの Avitek Medical Records ソース コードを含むサブディレクトリがある。 |
以下の表は、Spring の Avitek Medical Records Sample 拡張テンプレートで拡張されるドメイン内でコンフィグレーションされるリソースとサービスを示しています。
表 2-12 Spring の Avitek Medical Records Domain でコンフィグレーションされるリソース
リソースの種類 | 名前 | 拡張の結果 |
---|---|---|
管理サーバ |
AdminServer |
基本的な WebLogic Server ドメインで提供される管理サーバを使用する。ドメイン作成時に名前を変更しない限り、デフォルト名は ドメイン作成時に管理サーバの名前を変更する方法については、「WebLogic Server Domain テンプレートでコンフィグレーションされるリソースとサービス」を参照。 |
アプリケーション デプロイメント |
browser-starter |
アプリケーションを追加し、それを管理サーバである AdminServer の対象とする。 |
アプリケーション デプロイメント |
medrec |
アプリケーションを追加し、それを管理サーバである AdminServer の対象とする。 |
アプリケーション デプロイメント |
physician |
アプリケーションを追加し、それを管理サーバである AdminServer の対象とする。 |
JDBC データ ソース |
MedRecGlobalDataSourceXA |
JDBC データ ソースを MedRecGlobalDataSource システム リソースとして識別する。 |
JMS キュー |
com.bea.medrec.jms.RecordToCreateQueue com.bea.medrec.jms.PatientNotificationQueue weblogic.wsee.DefaultQueue |
JMS キューを JMS サーバである MedRecWseeJMSServer に追加する。 |
JMS サーバ |
MedRecJMSServer |
JMS サーバを MedRec-jms システム リソースとして追加し、それを管理サーバである AdminServer の対象とする。 |
JMS システム リソース |
MedRec-jms |
JMS サーバ、接続ファクトリ、およびキューを JMS システム リソースとして使用するように追加し、リソースを管理サーバである AdminServer の対象とする。 |
メール セッション |
mail/MedRecMailSession |
メール セッションを追加する。 |
SAF エージェント |
WsrmAgent |
この SAF (ストア アンド フォワード) エージェントを追加する。このエージェントはファイル ストアである MedRecWseeFileStore を使用し、それを管理サーバである AdminServer の対象とする。 |
セキュリティ レルム |
myrealm |
基本的な WebLogic Server ドメインで提供されるセキュリティ レルムを使用する。 |
WLDF システム リソース |
MedRecWLDF |
仕分けインジェクション用の WLDF システム リソースと定義された WLDF インスツルメンテーション モニタを追加し、それらを管理サーバである AdminServer の対象とする。 |
管理サーバ |
AdminServer |
基本的な WebLogic Server ドメインで提供される管理サーバを使用する。ドメイン作成時に名前を変更しない限り、デフォルト名は ドメイン作成時に管理サーバの名前を変更する方法については、「WebLogic Server Domain テンプレートでコンフィグレーションされるリソースとサービス」を参照。 |
アプリケーション デプロイメント |
browser-starter |
アプリケーションを追加し、それを管理サーバである AdminServer の対象とする。 |
アプリケーション デプロイメント |
medrec |
アプリケーションを追加し、それを管理サーバである AdminServer の対象とする。 |
アプリケーション デプロイメント |
physician |
アプリケーションを追加し、それを管理サーバである AdminServer の対象とする。 |
JDBC データ ソース |
MedRecGlobalDataSourceXA |
JDBC データ ソースを MedRecGlobalDataSource システム リソースとして識別する。 |
JMS キュー |
com.bea.medrec.jms.RecordToCreateQueue com.bea.medrec.jms.PatientNotificationQueue weblogic.wsee.DefaultQueue |
JMS キューを JMS サーバである MedRecWseeJMSServer に追加する。 |
JMS サーバ |
MedRecJMSServer |
JMS サーバを MedRec-jms システム リソースとして追加し、それを管理サーバである AdminServer の対象とする。 |
JMS システム リソース |
MedRec-jms |
JMS サーバ、接続ファクトリ、およびキューを JMS システム リソースとして使用するように追加し、リソースを管理サーバである AdminServer の対象とする。 |