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Oracle® Fusion Middleware ドメイン テンプレート リファレンス
11g リリース 1 (10.3.1)
B55572-01
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2.10 WebLogic Server Examples 拡張テンプレート

コンフィグレーション ウィザードまたは WLST を使用すると、基本的な WebLogic Server ドメインを拡張して WebLogic Server Examples ドメインを作成することが簡単にできます。これは、WebLogic Server Default 拡張テンプレートおよび WebLogic Server Examples 拡張テンプレートの両方に用意されているリソースとサービスを基本的な WebLogic Server ドメインに追加することによって達成することができます。

WebLogic Server Examples ドメインでサポートされるサンプルの詳細については、「WebLogic Server 10.3 アプリケーション サンプルおよびチュートリアル」を参照してください。

2.10.1 生成されるドメイン出力

WebLogic Server Examples ドメインは、個々の J2EE API のコーディングにおけるベスト プラクティスを示すサンプル集と、これらのサンプルを実行する一連のスクリプトで構成されています。WebLogic Server Default 拡張テンプレートが基本的なドメインに適用されると、WebLogic Server Examples 拡張テンプレートに適用することによって、WebLogic Server Examples ドメインを作成できるようになります。詳細については、「テンプレート間の関係」を参照してください。

表 2-19 WebLogic Server Default 拡張テンプレートと WebLogic Server Examples 拡張テンプレート適用後の基本的なドメイン

ディレクトリ ファイル 説明

user_projects\applications\base_domain\

empty

empty

server\

wls_samples_overview.html

WebLogic Server サンプル オンライン ドキュメント ビューアを開くファイル。

server\docs\

各種

WebLogic Server examples サンプル ドキュメント ビューアをサポートするディレクトリとファイル。

server\examples\build\

各種

WebLogic Server のサンプルを構築して操作するために使用する各種 Java ファイルと XML ファイルを含むサブディレクトリがある。

server\examples\src\

各種

WebLogic Server のサンプルを構築して操作するために使用する各種 Java、XML、HTML ファイルを含むサブディレクトリがある。

user_projects\domains\base_domain\

empty

empty

empty

client2certs.pem

clientkey.pem

デモ用の証明書ファイルとキーストア ファイル。

empty

fileRealm.properties

互換性セキュリティの使用時にデフォルトのセキュリティ レルムで使用可能な ACL、ユーザ、およびグループを格納したファイル。

empty

pointbase.ini

PointBase JDBC データベースの初期化情報を格納したファイル。

empty

setExamplesEnv.cmd

setExamplesEnv.sh

Windows および UNIX システムで WebLogic Server Examples を使用する開発環境をそれぞれ設定するスクリプト。

empty

startWebLogic.cmd

startWebLogic.sh

Windows および UNIX システムで管理サーバを起動する際にそれぞれのシステムで使われるスクリプト。

empty

startWebLogicEx.cmd

startWebLogicEx.sh

Windows および UNIX システムで WebLogic Server Examples ドメイン用の管理サーバを起動するためにそれぞれのシステムで使われるスクリプト。

autodeploy\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態では自動デプロイメントのプレースホルダとして機能する。

bin\

setDomainEnv.cmd

setDomainEnv.sh

Windows および UNIX システムの開発環境をそれぞれ設定するために使われるスクリプト。

bin\

startManagedWebLogic.cmd

startManagedWebLogic.sh

Windows および UNIX システムで管理対象サーバを起動する際にそれぞれのシステムで使われるスクリプト。

bin\

startPointBaseConsole.cmd

startPointBaseConsole.sh

Windows および UNIX システムで PointBase コンソールを起動する際にそれぞれのシステムで使われるスクリプト。

bin\

startWebLogic.cmd

startWebLogic.sh

Windows および UNIX システムで管理サーバを起動する際にそれぞれのシステムで使われるスクリプト。

bin\

stopManagedWebLogic.cmd

stopManagedWebLogic.sh

Windows および UNIX システムで管理対象サーバを停止する際にそれぞれのシステムで使われるスクリプト。

bin\

stopWebLogic.cmd

stopWebLogic.sh

Windows および UNIX システムで管理サーバを停止する際にそれぞれのシステムで使われるスクリプト。

config\

config.xml

管理サーバで使用されるコンフィグレーション情報を格納したファイル。詳細については、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server ドメインのコンフィグレーションについて』の「ドメインのコンフィグレーション ファイル」を参照。

config\deployments\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではプレースホルダとして機能し、その後、アプリケーションのステージング モードが「staged」の場合に、アプリケーションのステージング用に使用される。

config\diagnostics\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではプレースホルダとして機能し、その後、WebLogic 診断フレームワーク (WLDF) のインスツルメンテーションに関連付けられたシステム モジュールを格納するために使用される。

config\jdbc\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではプレースホルダとして機能し、その後、(JSR-88 とは異なり) JMX から直接コンフィグレーションできるグローバル JDBC モジュールを格納するために使用される。

config\jdbc\

examples-demo-jdbc.xml

WebLogic Server Examples ドメイン用のグローバルな非 XA JDBC データ ソース モジュール。

config\jdbc\

examples-demoXA-2-jdbc.xml

examples-demoXA-jdbc.xml

examples-multiDataSource-demoXAPool-jdbc.xml

examples-oracleXA-jdbc.xml

WebLogic Server Examples ドメイン用のグローバルな XA JDBC データ ソース モジュール。

config\jms\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではプレースホルダとして機能し、その後、(JSR-88 とは異なり) JMX から直接コンフィグレーションできるグローバル JMS モジュールを格納するために使用される。

config\jms\

examples-jms.xml

WebLogic Server Examples ドメイン用のグローバル JMS モジュール。

config\lib\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではプレースホルダとして機能し、その後、サーバの Java 仮想マシンが開始したときにサーバのシステム クラスパスに追加される JAR ファイルを格納するために使用される。

config\nodemanager\

nm_password.properties

ノード マネージャ パスワード プロパティの値を含むファイル。

config\security\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではプレースホルダとして機能し、その後、セキュリティ フレームワーク用のシステム モジュールを格納するために使用される。このディレクトリには、ドメインの現在のレルムにおける各タイプのセキュリティ プロバイダごとに 1 つずつのセキュリティ プロバイダ コンフィグレーション拡張が含まれる。

config\startup\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではプレースホルダとして機能し、その後、起動プランを含んだシステム モジュールを格納するために使用される。起動プランは、サーバ起動の一部に使用できるシェル スクリプトを生成するために使用される。

console-ext\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態では WebLogic Server Administration Console に対するカスタム拡張用のプレースホルダとして機能する。

init-info\

domain-info.xml

ドメインの作成と拡張の情報を識別するために使用されるファイル。情報は、ドメイン内のコンポーネントの ID、ドメインで使用される JDK とアプリケーション ディレクトリの場所、ドメインの作成と拡張に使用されるテンプレートなどである。

init-info\

security.xml

ドメイン リソースへの ID とアクセスを確立するユーザ グループとロールを作成するために使用されるファイル。

init-info\

startscript.xml

ドメインのルート ディレクトリおよび bin ディレクトリに配置される *.cmd ファイルおよび *.sh ファイルを作成するために使用されるファイル。

init-info\

tokenValue.properties

起動スクリプトで指定されたトークンを置き換える実際の値を含んでいるファイル。

lib\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではドメインのライブラリ用のプレースホルダとして機能する。このディレクトリ内の JAR ファイルは、サーバ起動時にサーバ クラスパスの最後に動的に追加される。

security\

DefaultAuthenticatorInit.ldift

DefaultAuthorizerInit.ldift

DefaultRoleMapperInit.ldift

XACMLAuthorizerInit.ldift

XACMLRoleMapperInit.ldift

認証 (ユーザとグループ)、認可、ロール マッピングなどのブートストラップ処理で使用されるファイル。これらのファイルには、LDAP 固有の情報が収められている。

注意 : このリリースを使用して作成した WebLogic ドメインは、デフォルトで XACML プロバイダを使用する。それらの XACML プロバイダは、WebLogic 認可プロバイダ (DefaultAuthorizer) および WebLogic ロール マッピング プロバイダ (DefaultRoleMapper) で作成したポリシーやロールに対して互換性がある。詳細については、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server Security について』の「WebLogic セキュリティ プロバイダ」を参照。

security\

SerializedSystemIni.dat

暗号化されたセキュリティ情報を格納したファイル。

servers\AdminServer\security\

boot.properties

サーバの起動に必要なユーザ名やパスワードなど、サーバの起動プロパティを格納したファイル (暗号化形式)。このファイルは、起動モードとして開発モードを選択した場合にのみ生成される。

このファイルによって、サーバの起動サイクル時におけるユーザ名とパスワードの入力を省略できる。詳細については、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server サーバの起動と停止の管理』の「サーバの起動と停止を行うユーザ資格の指定」を参照。

user_staged_config\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態では、管理者がドメイン内の管理対象サーバにコピーするために必要に応じてステージングするコンフィグレーション情報のプレースホルダとして機能する。

WseeFileStore\

該当なし

システム リソースのファイル ストアに使用されるディレクトリ。


2.10.2 コンフィグレーションされるリソースとサービス

以下の表は、WebLogic Server Examples 拡張テンプレートで拡張されるドメイン内でコンフィグレーションされるリソースとサービスを示しています。

表 2-20 WebLogic Server Examples ドメインでコンフィグレーションされるリソース

リソースの種類 名前 拡張の結果

管理サーバ

AdminServer

基本的な WebLogic Server ドメインで提供される管理サーバを使用する。ドメイン作成時に名前を変更しない限り、デフォルト名は AdminServer である。拡張テンプレートで参照される管理サーバは examplesServer である。

ドメイン作成時に管理サーバの名前を変更する方法については、「WebLogic Server Domain テンプレートでコンフィグレーションされるリソースとサービス」を参照。

アプリケーション デプロイメント

ejb20BeanMgedEar

基本的な WebLogic Server ドメインに適用された WebLogic Server Default 拡張テンプレートによって提供されるアプリケーションを使用する。

アプリケーション デプロイメント

examplesWebApp

基本的な WebLogic Server ドメインに適用された WebLogic Server Default 拡張テンプレートによって提供されるアプリケーションを使用する。

アプリケーション デプロイメント

jdbcRowSetsEar

基本的な WebLogic Server ドメインに適用された WebLogic Server Default 拡張テンプレートによって提供されるアプリケーションを使用する。

アプリケーション デプロイメント

jspSimpleTagEar

基本的な WebLogic Server ドメインに適用された WebLogic Server Default 拡張テンプレートによって提供されるアプリケーションを使用する。

アプリケーション デプロイメント

mainWebApp

基本的な WebLogic Server ドメインに適用された WebLogic Server Default 拡張テンプレートによって提供されるアプリケーションを使用する。

アプリケーション デプロイメント

SamplesSearchWebApp

アプリケーションを追加し、それを管理サーバである AdminServer の対象とする。

アプリケーション デプロイメント

webappCachingEar

基本的な WebLogic Server ドメインに適用された WebLogic Server Default 拡張テンプレートによって提供されるアプリケーションを使用する。

アプリケーション デプロイメント

webservicesJwsSimpleEar

基本的な WebLogic Server ドメインに適用された WebLogic Server Default 拡張テンプレートによって提供されるアプリケーションを使用する。

アプリケーション デプロイメント

xmlBeanEar

基本的な WebLogic Server ドメインに適用された WebLogic Server Default 拡張テンプレートによって提供されるアプリケーションを使用する。

ファイル ストア

WseeFileStore

ファイル ストアを JMS サーバ WseeJMSServer と SAF エージェント ReliableWseeSAFAgent の永続ストアとして使用するように追加し、ストアを管理サーバである AdminServer の対象とする。

JDBC データ ソース

examples-demo

examples-demoXA

基本的な WebLogic Server ドメインに適用される WebLogic Server Default 拡張テンプレートによって用意される非 XA データ ソースおよび XA JDBC データ ソースを使用する。

JDBC データ ソース

examples-oracleXA

XA JDBC データ ソースを追加し、それを管理サーバである AdminServer の対象とする。

JDBC データ ソース

examples-demoXA-2

XA JDBC データ ソースを追加し、それを管理サーバである AdminServer の対象とする。

JDBC データ ソース

examples-multiDataSource-demoXAPool

XA JDBC マルチ データ ソースを追加し、それを管理サーバである AdminServer の対象とする。examples-demoXA および examples-demoXA-2 データ ソースにマップする。

JDBC ストア

exampleJDBCStore

JDBC データ ソースである examples-demo および JMS サーバである examplesJMSServer の永続ストアとして使用するように JDBC ストアを追加し、そのデータ ストアを管理サーバである AdminServer の対象とする。

JDBC システム リソース

examples-demo

examples-demoXA

基本的な WebLogic Server ドメインに適用される WebLogic Server Default 拡張テンプレートによって用意される JDBC データ ソースおよび接続プール設定を使用する。

JDBC システム リソース

examples-demoXA-2

examples-oracleXA

examples-multiDataSource-demoXAPool

JDBC データ ストアと接続プール設定を追加し、それらを管理サーバである AdminServer の対象とする。

JMS システム リソース

examples-jms

JMS システム リソース用に使用される JMS サーバ、接続ファクトリ、キュー、およびトピックを識別する。

JMS 接続ファクトリ

exampleTopic

exampleTrader

weblogic.examples.jms.QueueConnectionFactory

JMS 接続ファクトリを examples-jms システム リソースとして追加し、それを管理サーバである AdminServer の対象とする。

JMS サーバ

examplesJMSServer

JMS サーバを examples-jms システム リソースとして追加し、それを管理サーバである AdminServer の対象とする。

JMS サーバ

WseeJMSServer

JMS サーバを examples-jms システム リソースとして追加し、それを管理サーバである AdminServer の対象とする。

JMS キュー

exampleQueue

JMS キューを JMS サーバである examplesJMSServer に追加する。

JMS キュー

jms/MULTIDATASOURCE_MDB_QUEUE

JMS キューを JMS サーバである examplesJMSServer に追加する。

JMS キュー

weblogic.wsee.wseeExamplesDestinationQueue

JMS キューを JMS サーバである WseeJMSServer に追加する。

JMS トピック

exampleTopic

JMS トピックを JMS サーバである examplesJMSServer に追加する。

JMS トピック

quotes

JMS トピックを JMS サーバである examplesJMSServer に追加する。

SAF エージェント

ReliableWseeSAFAgent

SAF エージェントを追加し、それを管理サーバである AdminServer の対象とする。

セキュリティ レルム

myrealm

基本的な WebLogic Server ドメインで提供されるセキュリティ レルムを使用する。