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Oracle® Fusion Middleware ドメイン テンプレート リファレンス
11g リリース 1 (10.3.1)
B55572-01
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2.9 WebLogic Server Default Domain 拡張テンプレート

コンフィグレーション ウィザードまたは WLST を使用すると、基本的な WebLogic Server ドメインを拡張してデフォルト WebLogic Server ドメインを使用するために必要なリソースを含めることが簡単にできます。これは、WebLogic Server Default Domain 拡張テンプレートで提供されるリソースやサービスを基本的な WebLogic Server ドメインに追加することによって行います。


注意 :

WebLogic Server Default Domain 拡張テンプレートを基本的な WebLogic ドメインに適用することは、WebLogic Server Examples 拡張テンプレートを使用するための前提条件です。テンプレート間の関係の詳細については、「テンプレート間の関係」を参照してください。

WebLogic Server Examples ドメインでサポートされるサンプルの詳細については、「WebLogic Server 10.3 アプリケーション サンプルおよびチュートリアル」を参照してください。

2.9.1 生成されるドメイン出力

次の表は、WebLogic Server Default Domain 拡張テンプレートを基本的な WebLogic Server ドメインに適用した後で生成されるデフォルトのディレクトリ構造とファイルを示しています。特に指定がない限り、コンフィグレーション ウィザード フレームワークではデフォルトで MW_HOME\user_projects\domains\base_domain ディレクトリにこのドメインが作成されます。デフォルトのコンフィグレーション設定を変更すると、その出力ディレクトリ構造は、ここで示したディレクトリ構造と異なる場合があります。

表 2-17 WebLogic Server Default Domain 拡張テンプレート適用後の基本的なドメイン

ディレクトリ ファイル 説明

user_projects\applications\base_domain\

empty

empty

server\docs\

各種

オンライン ドキュメントをサポートするためのスタイル シートとグラフィック ファイルを含むサブディレクトリがある。

server\examples\build\

各種

WebLogic Server サンプル デプロイメントを含む。

server\examples\src\

各種

WebLogic Server サンプルのソース コードと指示を含む。

user_projects\domains\base_domain\

empty

empty

empty

fileRealm.properties

互換性セキュリティの使用時にデフォルトのセキュリティ レルムで使用可能な ACL、ユーザ、およびグループを格納したファイル。

empty

pointbase.ini

PointBase JDBC データベースの初期化情報を格納したファイル。

empty

setExamplesEnv.cmd

setExamplesEnv.sh

Windows および UNIX システムで WebLogic Server Examples を使用する開発環境をそれぞれ設定するスクリプト。

empty

startWebLogic.cmd

startWebLogic.sh

Windows および UNIX システムで管理サーバを起動する際にそれぞれのシステムで使われるスクリプト。

empty

startWebLogicEx.cmd

startWebLogicEx.sh

Windows および UNIX システムで WebLogic Server Examples ドメイン用の管理サーバを起動するためにそれぞれのシステムで使われるスクリプト。

autodeploy\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態では自動デプロイメントのプレースホルダとして機能する。

bin\

setDomainEnv.cmd

setDomainEnv.sh

Windows および UNIX システムの開発環境をそれぞれ設定するために使われるスクリプト。

bin\

startManagedWebLogic.cmd

startManagedWebLogic.sh

Windows および UNIX システムで管理対象サーバを起動する際にそれぞれのシステムで使われるスクリプト。

bin\

startPointBaseConsole.cmd

startPointBaseConsole.sh

Windows および UNIX システムで PointBase コンソールを起動する際にそれぞれのシステムで使われるスクリプト。

bin\

startWebLogic.cmd

startWebLogic.sh

Windows および UNIX システムで管理サーバを起動する際にそれぞれのシステムで使われるスクリプト。

bin\

stopManagedWebLogic.cmd

stopManagedWebLogic.sh

Windows および UNIX システムで管理対象サーバを停止する際にそれぞれのシステムで使われるスクリプト。

bin\

stopWebLogic.cmd

stopWebLogic.sh

Windows および UNIX システムで管理サーバを停止する際にそれぞれのシステムで使われるスクリプト。

config\

config.xml

管理サーバで使用されるコンフィグレーション情報を格納したファイル。詳細については、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server ドメインのコンフィグレーションについて』の「ドメインのコンフィグレーション ファイル」を参照。

config\deployments\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではプレースホルダとして機能し、その後、アプリケーションのステージング モードが「staged」の場合に、アプリケーションのステージング用に使用される。

config\diagnostics\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではプレースホルダとして機能し、その後、WebLogic 診断フレームワーク (WLDF) のインスツルメンテーションに関連付けられたシステム モジュールを格納するために使用される。

config\jdbc\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではプレースホルダとして機能し、その後、(JSR-88 とは異なり) JMX から直接コンフィグレーションできるグローバル JDBC モジュールを格納するために使用される。

config\jdbc\

examples-demo-jdbc.xml

WebLogic Server デフォルト ドメイン用のグローバルな非 XA JDBC データ ソース モジュール。

config\jdbc\

examples-demoXA-jdbc.xml

WebLogic Server デフォルト ドメイン用のグローバルな XA JDBC データ ソース モジュール。

config\jms\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではプレースホルダとして機能し、その後、(JSR-88 とは異なり) JMX から直接コンフィグレーションできるグローバル JMS モジュールを格納するために使用される。

config\lib\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではプレースホルダとして機能し、その後、サーバの Java 仮想マシンが開始したときにサーバのシステム クラスパスに追加される JAR ファイルを格納するために使用される。

config\nodemanager\

nm_password.properties

ノード マネージャ パスワード プロパティの値を含むファイル。

config\security\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではプレースホルダとして機能し、その後、セキュリティ フレームワーク用のシステム モジュールを格納するために使用される。このディレクトリには、ドメインの現在のレルムにおける各タイプのセキュリティ プロバイダごとに 1 つずつのセキュリティ プロバイダ コンフィグレーション拡張が含まれる。

config\startup\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではプレースホルダとして機能し、その後、起動プランを含んだシステム モジュールを格納するために使用される。起動プランは、サーバ起動の一部に使用できるシェル スクリプトを生成するために使用される。

console-ext\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態では WebLogic Server Administration Console に対するカスタム拡張用のプレースホルダとして機能する。

init-info\

domain-info.xml

ドメインの作成と拡張の情報を識別するために使用されるファイル。情報は、ドメイン内のコンポーネントの ID、ドメインで使用される JDK とアプリケーション ディレクトリの場所、ドメインの作成と拡張に使用されるテンプレートなどである。

init-info\

security.xml

ドメイン リソースへの ID とアクセスを確立するユーザ グループとロールを作成するために使用されるファイル。

init-info\

startscript.xml

ドメインのルート ディレクトリおよび bin ディレクトリに配置される *.cmd ファイルおよび *.sh ファイルを作成するために使用されるファイル。

init-info\

tokenValue.properties

起動スクリプトで指定されたトークンを置き換える実際の値を含んでいるファイル。

lib\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではドメインのライブラリ用のプレースホルダとして機能する。このディレクトリ内の JAR ファイルは、サーバ起動時にサーバ クラスパスの最後に動的に追加される。

security\

DefaultAuthenticatorInit.ldift

DefaultAuthorizerInit.ldift

DefaultRoleMapperInit.ldift

XACMLAuthorizerInit.ldift

XACMLRoleMapperInit.ldift

認証 (ユーザとグループ)、認可、ロール マッピングなどのブートストラップ処理で使用されるファイル。これらのファイルには、LDAP 固有の情報が収められている。

注意 : このリリースを使用して作成した WebLogic ドメインは、デフォルトで XACML プロバイダを使用する。それらの XACML プロバイダは、WebLogic 認可プロバイダ (DefaultAuthorizer) および WebLogic ロール マッピング プロバイダ (DefaultRoleMapper) で作成したポリシーやロールに対して互換性がある。詳細については、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server Security について』の「WebLogic セキュリティ プロバイダ」を参照。

security\

SerializedSystemIni.dat

暗号化されたセキュリティ情報を格納したファイル。

servers\AdminServer\security\

boot.properties

サーバの起動に必要なユーザ名やパスワードなど、サーバの起動プロパティを格納したファイル (暗号化形式)。このファイルは、起動モードとして開発モードを選択した場合にのみ生成される。

このファイルによって、サーバの起動サイクル時におけるユーザ名とパスワードの入力を省略できる。詳細については、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server サーバの起動と停止の管理』の「サーバの起動と停止を行うユーザ資格の指定」を参照。

user_staged_config\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態では、管理者がドメイン内の管理対象サーバにコピーするために必要に応じてステージングするコンフィグレーション情報のプレースホルダとして機能する。


2.9.2 コンフィグレーションされるリソースとサービス

以下の表は、WebLogic Server Default Domain 拡張テンプレートで拡張されるドメイン内でコンフィグレーションされるリソースとサービスを示しています。

表 2-18 WebLogic Server Default ド メインでコンフィグレーションされるリソース

リソースの種類 名前 拡張の結果

管理サーバ

AdminServer

基本的な WebLogic Server ドメインで提供される管理サーバを使用する。ドメイン作成時に名前を変更しない限り、デフォルト名は AdminServer である。拡張テンプレートで参照される管理サーバは examplesServer である。

ドメイン作成時に管理サーバの名前を変更する方法については、「WebLogic Server Domain テンプレートでコンフィグレーションされるリソースとサービス」を参照。

アプリケーション デプロイメント

ejb20BeanMgedEar

アプリケーションを追加し、それを管理サーバである AdminServer の対象とする。

アプリケーション デプロイメント

examplesWebApp

アプリケーションを追加し、それを管理サーバである AdminServer の対象とする。

アプリケーション デプロイメント

jdbcRowSetsEar

アプリケーションを追加し、それを管理サーバである AdminServer の対象とする。

アプリケーション デプロイメント

jspSimpleTagEar

アプリケーションを追加し、それを管理サーバである AdminServer の対象とする。

アプリケーション デプロイメント

mainWebApp

アプリケーションを追加し、それを管理サーバである AdminServer の対象とする。

アプリケーション デプロイメント

webappCachingEar

アプリケーションを追加し、それを管理サーバである AdminServer の対象とする。

アプリケーション デプロイメント

webservicesJwsSimpleEar

アプリケーションを追加し、それを管理サーバである AdminServer の対象とする。

アプリケーション デプロイメント

xmlBeanEar

アプリケーションを追加し、それを管理サーバである AdminServer の対象とする。

JDBC データ ソース

examples-demo

JDBC データ ソースを examples-demo システム リソースとして識別する。

JDBC データ ソース

examples-demoXA

JDBC データ ソースを examples-demoXA システム リソースとして識別する。

JDBC システム リソース

examples-demo

examples-demoXA

JDBC データ ソースと接続プール設定を非 XA および XA JDBC システム リソース用に使用するように識別し、リソースを管理サーバである AdminServer の対象とする。

セキュリティ レルム

myrealm

基本的な WebLogic Server ドメインで提供されるセキュリティ レルムを使用する。