この章では、スタンドアロンOC4Jディストリビューション(oc4j_extended.zipアーカイブとして配布)のインストールに関する前提条件およびプロセスについて説明します。
OC4JをOracle Application Serverのコンポーネントとしてインストールする手順は、環境固有のOracle Application Serverのインストレーション・ガイドを参照してください。
この章の内容は次のとおりです。
スタンドアロンOC4Jサーバーをインストールする前に、次の前提条件が満たされていることを確認してください。
JDK 6、5.0または1.4.2のインストール
スタンドアロンOC4Jをインストールする前に、OC4Jホスト・マシンに、次のいずれかのJDKリリースをインストールする必要があります。
Java Platform Standard Edition(Java SE)Development Kit(JDK)6
Java Platform 2 Standard Edition(J2SE)Development Kit(JDK)5.0(JDK1.5とも呼ばれる)
Java Platform 2 Standard Edition(J2SE)Development Kit(JDK)1.4
JDKのリリースは、http://java.sun.com/j2se/からダウンロードできます。
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注意: スタンドアロンOC4Jの場合は、JDKを指定する必要があります。OPMN管理OC4Jの場合は、JDK 5.0がサーバー・バイナリに付属しています。 |
環境変数の設定
J2SEのインストール後に、JAVA_HOMEおよびORACLE_HOME環境変数が設定されていることを確認してください。J2EE_HOME環境変数も設定できます。
表2-1 環境変数の設定
環境変数ORACLE_HOMEおよびJ2EE_HOMEのかわりに、システム・プロパティoracle.homeおよびoracle.j2ee.homeを使用して、OracleおよびJ2EEホーム・ディレクトリに設定できます。
オペレーティング・システムのデフォルト・ロケール以外のロケールを使用する場合も、LC_ALLおよびLANG環境変数を同じ値に設定します。
スタンドアロンOC4Jディストリビューションは、ユーザー自身が選択したアーカイブ・ユーティリティを使用して、OC4Jのインストール・ディレクトリとなるディレクトリ(このマニュアルではORACLE_HOMEと呼ぶ)にoc4j_extended.zipファイルを解凍してインストールします。インストーラにより、次に示す必須ディレクトリ構造が自動的に作成されます。
ORACLE_HOME
/ant
/bin
/diagnostics
/j2ee
/javacache
/javavm
/jdbc
/jlib
/lib
/opmn
/rdbms
/sqlj
/toplink
/webservices
/xqs
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注意: jarユーティリティをスタンドアロンOC4Jの解凍に使用すると、ファイル権限は適切に設定されません。ファイル権限を修正するには、unzipユーティリティを再度使用してディストリビューションを抽出するか、実行可能ファイルを実行できるよう各ファイルに権限を設定します。 |
OC4Jの初回起動時に、OC4J管理者アカウントのパスワードを設定するように要求されます。このアカウントのユーザー名は、デフォルトでoc4jadminに設定されます。
jazn.jarツールを使用して、OC4Jを起動する前にoc4jadminアカウントをアクティブにすることもできます。このツールはORACLE_HOME/j2ee/homeディレクトリにあります。構文は次のとおりです。
jazn.jar -activateadmin password
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注意: 以前はoc4j.jar -installコマンドがoc4jadminアカウントをアクティブにする他、このアカウントにパスワードを設定するために使用されましたが、OC4J 10g(10.1.3.5.0)では推奨されていません。 |
スタンドアロンOC4Jディストリビューションは、デフォルト構成でインストールされます。この構成には、アプリケーションにアクセスできるデフォルトのWebサイトと、Application Server Controlを使用できるWebサイトが含まれます。これらは、OC4Jをすぐに使用し始めることができるように用意されています。詳細は、第13章「OC4JでのWebサイトの管理」を参照してください。