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Oracle Containers for J2EEデプロイメント・ガイド
10g(10.1.3.5.0)
B56032-01
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10 デプロイに対するOC4J Antタスクの使用方法

OC4Jで提供される一連のAntタスクでは、特定のOC4Jインスタンス、またはグループ内のすべてのOC4Jインスタンスで同時にデプロイ関連操作を実行できます。グループは、同じクラスタ・トポロジ(2つ以上の粗結合のOracle Application Serverノード)に属するOC4Jインスタンスの同期セットです。

この章では、Antタスクについて説明し、タスクをアプリケーション・ビルド・プロセスに統合するためのガイドラインを示します。OC4J Antタスクでは、OC4JインスタンスまたはOC4Jインスタンス・グループに対して次の操作を実行できます。

表10-1はOC4J Antタスクをその参照先とともに示します。

表10-1 OC4J Antタスク

Antタスク名 説明

addDataSourceConnectionPool

「データソース接続プールの追加」


addDestination

「JMS宛先の追加」


addWebSite

「Webサイトの追加」


addImportSharedLibrary

「既存の共有ライブラリのインポート」


addJMSConnectionFactory

「JMSコネクション・ファクトリの追加」


addManagedDataSource

「マネージド・データソースの追加」


addNativeDataSource

「ネイティブ・データソースの追加」


addRemoveInheritedSharedLibrary

「共有ライブラリの継承の禁止」


bindWebApp

「Webサイトへの特定のWebモジュールのバインドとコンテキスト・ルートの設定」


bindAllWebApps

「1つのWebサイトへのすべてのWebモジュールのバインド」


compileJsp

『Oracle Containers for J2EE JavaServer Pages開発者ガイド』のAntタスクを使用したJSPのプリコンパイルに関する項

deleteImportSharedLibrary

「インポート済共有ライブラリの削除」


deleteRemoveInheritedSharedLibrary

「共有ライブラリの継承の許可」


deploy

「J2EEアプリケーション(EAR)のデプロイ」

「スタンドアロンWebモジュール(WAR)のデプロイ」

「スタンドアロン・リソース・アダプタ(RAR)のデプロイ」


getDataSourcesDescriptor

「アプリケーションのデータソース・ディスクリプタの取得」


getDestinations

「JMS宛先に関する情報の取得」


getJMSConnectionFactories

「JMSコネクション・ファクトリに関する情報の取得」


listApplications

「アプリケーションの一覧表示」


listDataSourceConnectionPools

「データソース接続プールの一覧表示」


listDataSources

「データソースの一覧表示」


listWebBindings

「Webバインディングの一覧表示」


modifySharedLibrary

「既存の共有ライブラリの変更」


publishSharedLibrary

「共有ライブラリのインストール」


redeploy

「アーカイブの再デプロイ」


removeDataSourceConnectionPool

「データソース接続プールの削除」


removeDestination

「JMS宛先の削除」


removeJMSConnectionFactory

「JMSコネクション・ファクトリの削除」


removeManagedDataSource

「マネージド・データソースの削除」


removeNativeDataSource

「ネイティブ・データソースの削除」


removeSharedLibrary

「共有ライブラリの削除」


restartApp

「アプリケーションの再起動」


restartServer

「OC4Jインスタンスの再起動と停止」


shutdownServer

「OC4Jインスタンスの再起動と停止」


start

「アプリケーションの起動」


stop

「アプリケーションの停止」


testDatabaseConnection

「データベース接続のテスト」


testDataSource

「データソースのテスト」


testDataSourceConnectionPool

「データソース接続プールのテスト」


unbindAllWebApps

「すべてのWebモジュールのアンバインド」


unbindWebApp

「特定のWebモジュールのアンバインド」


undeploy

「アーカイブのアンデプロイ」


updateEJBModule

「デプロイ済EJBモジュールでの変更済クラスの更新」



Application Server Controlまたはadmin_client.jarコマンドライン・ユーティリティで同様のデプロイ・タスクを実行できます。第9章「デプロイに対するApplication Server Controlの使用方法」では、デプロイに対するApplication Server Controlの使用方法を説明します。第11章「デプロイに対するadmin_client.jarユーティリティの使用方法」では、デプロイ・タスクに対するadmin_client.jarの使用方法を説明します。

次の項目について説明します。


注意:

この章で説明するOC4J Antタスクは、Apache Antバージョン1.6.5での使用を目的としています。

Apache Ant製品の最新のドキュメントを入手するには、次のリンクを参照してください。

http://ant.apache.org/manual/

「EclipseによるOC4J管理クライアントのAntタスクの使用方法」の説明にあるとおり、EclipseからのWebアプリケーションのデプロイにOC4J Antタスクを使用することもできます。

OC4J Antタスクの使用準備

この項では、OC4J Antタスクを使用するための前提条件とガイドラインを示します。次の項目について説明します。

OC4J Antタスク使用の前提条件への対応

このドキュメントで説明されているデプロイ関連のOC4J Antタスクを使用するには、次の前提条件が必要です。

  • 1.6.5以上のAntバージョン

    Ant 1.6.5は、OC4JのORACLE_HOME/antディレクトリ構造にインストールされます。

  • OC4Jがインストールされたディレクトリに設定されているORACLE_HOME環境変数

  • Java2 Standard Edition SDKの場所に設定されているJAVA_HOME環境変数

環境変数の設定の詳細は、『Oracle Containers for J2EE構成および管理ガイド』を参照してください。

環境へのOC4J Antタスクの組込み

OC4JのインストールではAnt 1.6.5とOC4J Antタスク用のファイルが含まれます。Antタスクを使用する前に、これらを環境に組み込む必要があります。

ant-oracle.jarファイルは、デフォルトでORACLE_HOME/ant/libディレクトリにインストールされます。次のAnt関連ファイルは、OC4JのORACLE_HOME/j2ee/utilitiesディレクトリにインストールされます。

  • ant-oracle-classes.jar

    コンパイル済Antタスク・クラスを含むJARファイル

  • Antタスクの実行プロパティを指定するため編集可能なプロパティ・ファイルのant-oracle.properties

  • ant-oracle.xml

    Ant <import>タスクを使用して、Antビルド・ファイル(build.xml)にインポートできるXMLファイル。これが必要になるのは、ant-oracle.jarORACLE_HOME/ant/libディレクトリにインストールされていない場合のみです。

OC4JのORACLE_HOME/ant(デフォルト)にインストールされたAnt 1.6.5実装を使用するためのビルド環境を設定するには、次の手順を実行します。

  1. ORACLE_HOME/ant/binをシステムPATH環境変数に追加します。

  2. Antビルド・ファイル(build.xml)の<project>要素でoracleネームスペースを宣言します。OC4J Antタスクは、build.xmlでこのネームスペースを使用して参照されます。次に例を示します。

    <project name="test" default="all" basedir="."
      xmlns:oracle="antlib:oracle">
    
  3. (オプション)ORACLE_HOME/j2ee/utilitiesディレクトリのant-oracle.propertiesファイルを、ビルド・ファイル(build.xml)があるディレクトリにコピーします。

    ORACLE_HOME/j2ee/utilitiesでファイルを変更し、そのファイルをビルド・スクリプトから参照することもできますが、元のファイルはテンプレートとして保存することをお薦めします。

  4. (オプション)Antタスクに渡す引数の値をant-oracle.propertiesファイルで設定します。

    ファイル内のプロパティは、OC4Jのデフォルト値に設定されます。このファイルには、ORACLE_HOMEJAVA_HOMEなどの環境変数設定も読み込まれています。必要に応じて、ターゲットのOC4Jインスタンスの構成を反映するように、これらのプロパティを編集できます。

  5. (オプション)ant-oracle.propertiesファイルをビルド・ディレクトリにコピーした場合、コピーしたファイルをビルド・スクリプト(build.xml)内で参照する必要があります。次に例を示します。

    <property file="ant-oracle.properties"/>
    

OC4J外部のAnt 1.6.5を使用するOC4J Antタスクの組込み

この項では、OC4J外部のAnt 1.6.5実装を使用するようにビルド環境を設定する手順を説明します。

  1. ANT_HOME/ant/binをシステムPATH環境変数に追加します。

  2. ANT_HOME環境変数をインストール済Antを示すように設定し、JAVA_HOME環境変数をJava2 Standard Edition SDKの場所を示すように設定します。

    共通のANTインストール・ディレクトリはORACLE_HOME/antです。

  3. Antビルド・ファイル(build.xml)の<project>要素でoracleネームスペースを宣言します。OC4J Antタスクは、build.xmlでこのネームスペースを使用して参照されます。

    <project name="test" default="all" basedir="."
      xmlns:oracle="antlib:oracle">
    
  4. ORACLE_HOME/j2ee/utilitiesディレクトリのant-oracle.propertiesファイルを、ビルド・ファイル(build.xml)があるディレクトリにコピーします。

    ORACLE_HOME/j2ee/utilitiesでファイルを変更し、そのファイルをビルド・スクリプトから参照することもできますが、元のファイルはテンプレートとして保存することをお薦めします。

  5. Antタスクに渡す引数の値をant-oracle.propertiesファイルで設定します。

    ファイル内のプロパティは、OC4Jのデフォルト値に設定されます。このファイルには、ORACLE_HOMEやJAVA_HOMEなどの環境変数設定も読み込まれています。必要に応じて、ターゲットのOC4Jインスタンスの構成を反映するように、これらのプロパティを編集できます。

  6. ORACLE_HOME/j2ee/utilitiesディレクトリのant-oracle.xmlファイルを、ビルド・ファイル(build.xml)があるディレクトリにコピーします。

  7. ビルド・ファイルの最上位レベルにこの<import>要素を追加します。

    <import file="ant-oracle.xml"/>
    

管理クライアント・ユーティリティでAnt 1.6.5を使用するOC4J Antタスクの組込み

管理クライアント・ユーティリティにより、構成およびデプロイにOC4J Antタスクを使用できます。

管理クライアント・ユーティリティでAnt 1.6.5を使用するOC4J Antタスクを組み込む手順:

  1. Oracle Technology Networkの次の場所からoc4j_admin_client_101350.zipファイルをダウンロードします。

    http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/htdocs/utilsoft.html
    

    管理クライアント・ユーティリティとその使用方法の詳細は、「リモート管理クライアントのダウンロードと抽出」を参照してください。

  2. oc4j_admin_client_101350.zipの内容を任意のローカル・ディレクトリ(oc4j_admin_clientなど)に抽出します。

  3. ORACLE_HOME/ant/lib/ant-oracle.jarファイルをOracle Application Server 10g(10.1.3.5.0)のホーム・ディレクトリからoc4j_admin_client_101350.zipの内容を抽出したローカル・ディレクトリのOC4J_ADMIN_CLIENT_DIR\ant\libにコピーします。

  4. ORACLE_HOME環境変数をOC4J_ADMIN_CLIENT_DIRディレクトリに設定します。

  5. ANT_HOME/ant/binをシステムPATH環境変数に追加します。

  6. ANT_HOME環境変数をインストール済Antを示すように設定し、JAVA_HOME環境変数をJava 2 Standard Edition SDKの場所を示すように設定します。

    共通のANTインストール・ディレクトリはORACLE_HOME/antです。

  7. 次のように、Antビルド・ファイル(build.xml)の<project>要素でoracleネームスペースを宣言します。

    <project name="test" default="all" basedir="."
      xmlns:oracle="antlib:oracle">
    

    build.xmlでのOC4J Antタスクに対する参照では、このネームスペースが使用されます。

  8. ORACLE_HOME/j2ee/utilitiesディレクトリのant-oracle.propertiesファイルを、ビルド・ファイル(build.xml)があるディレクトリにコピーします。

    ORACLE_HOME/j2ee/utilitiesでファイルを変更し、そのファイルをビルド・スクリプトから参照することもできますが、元のファイルはテンプレートとして保存することをお薦めします。

  9. Antタスクに渡す引数の値をant-oracle.propertiesファイルで設定します。

    このファイル内のプロパティは、OC4Jのデフォルト値に設定されます。このファイルには、ORACLE_HOMEJAVA_HOMEなどの環境変数設定も読み込まれています。必要に応じて、ターゲットのOC4Jインスタンスの構成を反映するように、これらのプロパティを編集できます。

  10. ORACLE_HOME/j2ee/utilitiesディレクトリのant-oracle.xmlファイルを、ビルド・ファイル(build.xml)があるディレクトリにコピーします。

  11. ビルド・ファイルの最上位レベルにこの<import>要素を追加します。

    <import file="ant-oracle.xml"/>
    

デプロイヤURIの設定

Antタスクに渡される主要属性は、deployerUriであり、この属性でタスクのOC4Jターゲットを指定します。URIの構文は、ターゲットによって異なります。

このURIの書式は、次の項目を参照してください。

OC4Jインスタンス・グループに対するタスクの起動

グループ内のすべてのOC4Jインスタンスをデプロイ・ターゲットとして指定する場合は、次のURIを使用します。グループは、同じクラスタ・トポロジに属するOC4Jインスタンスの同期的なセットです。たとえば、クラスタ内のデフォルト・グループ(default_group)に属する、すべてのOC4Jインスタンスで同時にデプロイ操作を実行するターゲットとして、default_groupを指定できます。

このURIでは、OPMNベースのクラスタリング・フレームワークが使用されます。クラスタ内のOracle Application Serverノードに対するホスト名と、オプションでOPMNリクエスト・ポートのみを指定する必要があります。これによってアプリケーションは、クラスタ内の他のノードすべてに対するホスト名およびOPMNポートを取得することが可能になります。

URIの構文は次のとおりです。

deployer:cluster:[rmis]:opmn://host[:opmnPort]/groupName

次に例を示します。

deployer:cluster:opmn://node1/default_group

表10-2 ターゲットがグループの場合のURIパラメータ

パラメータ 説明

rmis

オプション。ターゲットでORMI over SSL(ORMIS)を利用している場合に指定します。

host

必須。クラスタ内のOracle Application Serverノードのホスト名。任意のノードを指定できます。クラスタの他のノードのリストは、このノードから取得されます。

opmnPort

オプション。opmn.xmlに指定されているOPMNリクエスト・ポート。指定しない場合、デフォルト・ポート6003が使用されます。

groupName

必須。ターゲットOC4Jインスタンスが属するグループの名前。


特定のOC4Jインスタンスに対するタスクの起動

クラスタ内のインスタンスを含めた、特定のOPMN管理のOC4Jインスタンスをターゲットとする場合は、次のURIを使用します。URIの接頭辞では、clusteroc4jで置き換えられます。

インスタンスのホストとして機能するOracle Application Serverノードのホスト名を指定します。ノードのホスト名またはポートが不明な場合は、クラスタ内の別のノードのホスト名とOracle Application Serverインスタンスの名前を指定することができます。アプリケーションはOPMNクラスタリング・フレームワークを使用して、Oracle Application Serverインスタンスのホストとして機能するノードを見つけます。

URIの構文は次のとおりです。

deployer:oc4j:[rmis]:opmn://host[:opmnPort]/[iASInstanceName]
/oc4jInstanceName

次に例を示します。

deployer:oc4j:opmn://server.company.com:6015/instance2/oc4j_2

表10-3 ターゲットが特定インスタンスの場合のURIパラメータ

パラメータ 説明

rmis

オプション。ターゲットでORMI over SSL(ORMIS)を利用している場合に指定します。

host

必須。ターゲットとするクラスタ内のOracle Application Serverノードのホスト名。

opmnPort

オプション。opmn.xmlに指定されているOPMNリクエスト・ポート。指定しない場合、デフォルト・ポート6003が使用されます。

iASInstanceName

オプション。ターゲットとするOracle Application Serverインスタンスの名前(hostに指定したノードにこのインスタンスがない場合)。

oc4jInstanceName

必須。ターゲットOC4Jインスタンスの名前。


スタンドアロンOC4Jサーバーに対するタスクの起動

スタンドアロンOC4Jサーバー・インスタンスをターゲットとする場合は、次のいずれかのURIを使用します。

RMIを使用する場合、URI構文は次のとおりです。

deployer:oc4j:host:rmiPort

ORMI over SSL(ORMIS)を使用する場合、URI構文は次のとおりです。

deployer:oc4j:rmis:host:ormisPort

次に例を示します。

deployer:oc4j:myserver:23791
deployer:oc4j:rmis:myserver:23943

表10-4 ターゲットがスタンドアロンOC4Jの場合のURIパラメータ

パラメータ 説明

rmis

ターゲットでORMI over SSL(ORMIS)を利用している場合は必須。

host

必須。スタンドアロンOC4Jサーバーのホスト名。

rmiPort

RMIを使用する場合は必須。インスタンス固有のrmi.xmlファイルに指定されているRMIポート。

ormisPort

ORMISを使用する場合は必須。インスタンス固有のrmi.xmlファイルに指定されているSSLポート。


Javaロギングの有効化

Javaロギングを有効にすると、Antタスクの実行中に発生するエラーのトラブルシューティングに役立ちます。ログ・メッセージはコンソールに出力されます。

ロギングを有効化する手順は、次のとおりです。

  1. ANT_OPTS環境変数を作成し、値を-Djava.util.logging.config.file=logging.propertiesに設定してから、Antタスクを実行します。

  2. 次の1行を含むlogging.propertiesファイルを作成します。

    oracle.oc4j.admin.jmx.client.CoreRemoteMBeanServer.level=INFO
    

    このファイルをORACLE_HOME/ant/bin以外の場所に作成した場合は、ANT_OPTS環境変数にこのファイルのパスを指定する必要があります。

logging.propertiesファイルの値は、表10-5内のいずれかのJavaログ・レベル値に設定できます。

表10-5 Javaログ・レベル

Javaログ・レベル 説明
SEVERE

システム管理者の注意を要するシステム・エラーをロギングします。

WARNING

確認の必要があり、エラーが発生する前に処理が必要になる可能性がある操作や条件の検出をロギングします。

INFO

通常の操作またはイベントをロギングします。これには、ログイン完了などのユーザー操作や、ログ・ファイルのローテーションなどの自動処理が該当します。

CONFIG

構成に関連するメッセージまたは問題をロギングします。

FINE

デバッグやパフォーマンス監視に使用されるトレース・メッセージまたはデバッグ・メッセージをロギングします。通常、詳しいイベント・データが含まれます。

FINER

非常に詳細なトレース・メッセージまたはデバッグ・メッセージをロギングします。

FINEST

さらに詳細なトレース・メッセージまたはデバッグ・メッセージをロギングします。


次に例を示します。

oracle.oc4j.admin.jmx.client.CoreRemoteMBeanServer.level=FINE

OC4J 10g(10.1.3.5.0)では、ログ出力用のログ・レベルをApplication Server Controlで次のように設定できます。

  1. OC4Jのホームページで「管理」をクリックします。

  2. 管理タスクから、「ログ出力の構成」ページに表示する「ログ出力の構成」を選択します。

  3. 「すべてを開く」をクリックして、現在OC4Jにロードされているすべてのログ出力リストを表示します。

  4. ページに表示されている任意のログ出力のログ・レベルを選択します。

OC4J Antタスクの起動

OC4Jで提供されたデプロイ関連のAntタスクを、ビルド・ファイル(build.xml)で起動します。各タスクは、ビルド・ファイルの<target>要素のサブ要素に、<oracle:taskName. ... />という書式で指定されます。サブ要素でoracleはOC4J Antタスクの参照に使用するネームスペースを表します。

次のサンプルbuild.xmlファイルには1つのデプロイ・タスクが含まれています。このタスクによって、指定したEARがスタンドアロンOC4Jサーバーにデプロイされます。

<project name="test" default="deploy" basedir="." xmlns:oracle="antlib:oracle">
    <property name="lib.dir" value="/scratch//temp"/>
    <property name="app.name" value="hello-planet"/>
    <property name="deployer.uri" value="deployer:oc4j:localhost:23791"/>
    <property name="oc4j.admin.user" value="oc4jadmin"/>
    <property name="oc4j.admin.password" value="password"/>
    ...
  <target name="deploy-ear" depends="setup,check-oc4j-available>
   <echo message="-----> Deploying the application module deployment (ear) file"/>
   <oracle:deploy deployerUri="${deployer.uri}"
                  userid="${oc4j.admin.user}"
                  password="${oc4j.admin.password}"
                  file="${lib.dir}/${app.name}.ear"
                  deploymentName="${app.name}"
                  bindAllWebApps="default-web-site"
                  logfile="${log.dir}/deploy-ear.log"/>  </target>
  ...
</project>

Webサイトの追加

addWebSiteタスクを使用して、スタンドアロンOC4Jインスタンスまたはクラスタ内のOC4JインスタンスにWebサイトを追加できます。新しいWebサイトには、デフォルトWebサイトからのデフォルトWebアプリケーションが含まれます。OC4J Webサイトの詳細、およびWebサイトの手動での追加方法は、『Oracle Containers for J2EE構成および管理ガイド』の第13章「OC4JでのWebサイトの管理」を参照してください。


注意:

addWebSiteタスクは、グループ内の複数のOC4JインスタンスにWebサイトを作成する場合には使用できません。

次の例では、クラスタ化された環境におけるOC4J homeインスタンスにセキュアなHTTP Webサイトを追加しています。

<oracle:addWebSite
deployerUri="deployer:oc4j:opmn://localhost:6003/home"
userId="oc4jadmin"
password="welcome"
webSiteName="test-web-site"
protocol="https" port="9443"
keystorePath="/tmp/testkeystore.jks"
keystorePassword="welcome"
logfile="${log.dir}/my.log" />

表10-6 addWebSiteタスクの属性

パラメータ 説明

deployerUri

必須。デプロイ・ターゲットを指定するURI。

userid

必須。ターゲットOC4Jインスタンスの管理者ユーザー名。

password

必須。ターゲットOC4Jインスタンスの管理者パスワード。

webSiteName

必須。Webサイトの名前。name-web-siteという形式の名前にする必要があります。たとえば、test-web-siteのように指定します。また、Webサイトの名前はOC4Jインスタンス上で一意である必要があります。

protocol

必須。Webサイトで使用されるプロトコル。プロトコルは、httphttpsajpajpsのいずれかです。ajpプロトコルは、OC4Jインスタンスの1つのWebサイトでのみ使用できます。

port

必須。Webサイトで使用されるポート番号。2つのWebサイトで同じポート番号を共有できるのは、httpまたはhttpsプロトコルが両サイトで使用されている場合のみです。

keystorePath

オプション。キーストア・ファイルのファイル名(パスを含む)。このパラメータは、httpsまたはajpsを使用する場合は必須です。httpまたはajpを使用する場合は指定しないでください。

keystorePassword

オプション。キーストア・ファイルのパスワード。このパラメータは、httpsまたはajpsを使用する場合は必須です。httpまたはajpを使用する場合は指定しないでください。

sslProvider

オプション。サード・パーティSSLServerSocketFactory実装。何も実装が指定されていない場合は、デフォルトのSSLServerSocketFactory実装が使用されます。

logfile

オプション。出力に使用するログ・ファイル。


アーカイブのデプロイ

次の項ではdeployタスクの起動方法を説明します。

J2EEアプリケーション(EAR)のデプロイ

deployタスクを使用して、EARファイルとしてパッケージされたJ2EEアプリケーションや、標準のエンタープライズ・アプリケーション・ディレクトリ構造のJ2EEアプリケーションを、OC4JインスタンスまたはOC4Jインスタンス・グループにデプロイします。J2EEアプリケーションのモジュールは、パッケージすることも、ディレクトリ構造のままにしておくこともできます。EARファイルをデプロイするために通常指定する属性を、次に示します。

<oracle:deploy
deployerUri="${deployer.uri}"
userid="${oc4j.admin.user}"
password="${oc4j.admin.password}"
file="${lib.dir}/${app.name}.ear"
deploymentName="${app.name}"
bindAllWebApps="default-web-site"
deploymentPlan="localPath/filename"
logfile="${log.dir}/deploy-ear.log"/>

表10-7に、EARファイルをデプロイするときdeployタスクに設定できる属性の一覧を示します。

表10-7 EARデプロイのためのdeployタスクの属性

属性 説明

deployerUri

必須。デプロイ・ターゲットを指定するURI。

userid

必須。ターゲットのOC4Jインスタンスまたはインスタンス・グループの管理者のユーザー名。

password

必須。ターゲットのOC4Jインスタンスまたはインスタンス・グループの管理者のパスワード。

file

必須。デプロイするアーカイブまたはアプリケーション・ディレクトリのファイル・パス。ディレクトリ・ベースのデプロイを使用する場合は、アプリケーション・ディレクトリを標準のJ2EEアプリケーション・ディレクトリ構造でアセンブルする必要があります。

deploymentName

必須。ユーザー定義のアプリケーション・デプロイ名。OC4J内でのアプリケーションの識別に使用されます。

bindAllWebApps

オプション。すべてのWebモジュールを指定のWebサイトにバインドします。Webサイトを構成するname_web-site.xmlファイルのnameの部分を指定します。

deploymentPlan

オプション。アプリケーションに適用するデプロイ・プランのパスとファイル名。プランは、以前のデプロイ時にXMLファイルとして保存されている場合があります。このファイルはローカル・ホストに存在する必要があります。

parent

オプション。このアプリケーションの親アプリケーション。デフォルトは、グローバル・アプリケーションすなわちdefaultアプリケーションです。

targetPath

オプション。EARのデプロイ先のディレクトリ。指定しない場合、EARはデフォルトでORACLE_HOME/j2ee/instance/applicationsディレクトリにデプロイされます。

デプロイ済EARファイルもこのディレクトリにコピーされます。連続してデプロイを行うと、毎回このEARファイルが上書きされます。

deploymentDirectory

オプション。OC4J固有のデプロイメント・ディスクリプタと生成されるファイル(コンパイル済JSPクラスやEJBラッパー・クラスなど)を含むディレクトリ。

デフォルト・ディレクトリはORACLE_HOME/j2ee/instance/application-deployments/です。

enableIIOP

オプション。IIOPクライアント・スタブをOC4Jサーバーで生成するときに指定します。

すべてのEJBモジュールに対して生成されたアプリケーションレベルのスタブは、ORACLE_HOME/j2ee/instance/application-deployments/appNameディレクトリの_iiopClient.jarという名前のアーカイブに出力されます。また、個別のEJBモジュールに対するスタブは、ORACLE_HOME/j2ee/instance/application-deployments/appName/ejbModuleNameディレクトリの同じ名前のアーカイブに生成されます。

この機能を使用するには、GenerateIIOPシステム・プロパティをOC4Jの起動時に有効にする必要があります。このプロパティは、スタンドアロンOC4JのOC4Jコマンドラインでは-DGenerateIIOP=trueとして設定され、opmn.xmlではoc4j-options値として設定されます。

iiopClientJarPath

オプション。IIOPクライアント・スタブを出力するJARのパスとファイル名。

すべてのEJBモジュールに対して生成されたアプリケーションレベルのスタブは、ORACLE_HOME/j2ee/instance/application-deployments/appNameディレクトリの_iiopClient.jarという名前のアーカイブに出力されます。パスを指定すると、アーカイブもこのパスに設定されます。

また、個別のEJBモジュールに対するスタブは、ORACLE_HOME/j2ee/instance/application-deployments/appName/ejbModuleNameディレクトリの同じ名前のアーカイブに生成されます。

この機能を使用するには、GenerateIIOPシステム・プロパティをOC4Jの起動時に有効にする必要があります。このプロパティは、スタンドアロンOC4JのOC4Jコマンドラインでは-DGenerateIIOP=trueとして設定され、opmn.xmlではoc4j-options値として設定されます。

sequential

オプション。グループ内の各OC4Jインスタンスに順にアーカイブをデプロイする場合に指定します。各ターゲットOC4Jインスタンスへのデプロイが完了しなければ、次のターゲット・インスタンスへのデプロイは開始されません。OC4JインスタンスにEARがデプロイされている間は、リクエストはそのインスタンスにルーティングされません。

sequentialDelay属性を使用すると、各デプロイ間の秒数を指定できます(「クラスタでの順次再デプロイ間の遅延の指定」を参照)。

この属性を指定しない場合、デフォルトでターゲット・グループ内のすべてのOC4Jインスタンスにアーカイブが同時にデプロイされます。

この属性は、Oracle Application Server環境でのみ有効です。スタンドアロンOC4Jでは無効です。

sequentialDelay

オプション。アプリケーション・クラスタを実行中の異なるOC4Jインスタンスに対する順次デプロイ間の秒数を指定します。

logfile

オプション。デプロイで生成されるログのパスとファイル名。


スタンドアロンWebモジュール(WAR)のデプロイ

deployタスクを使用して、OC4JインスタンスまたはOC4Jインスタンス・グループに、WARファイルにパッケージされたスタンドアロンWebモジュールをデプロイします。


注意:

deployタスクは、スタンドアロンWebモジュールのディレクトリ・ベースのデプロイをサポートしていません。Webモジュールは、WARファイルとしてパッケージする必要があります。ただし、Webモジュール・ディレクトリが個別のMETA-INF/application.xmlファイルとともにJ2EEアプリケーション・ディレクトリ構造に含まれている場合は、Webモジュールのディレクトリ・ベースのデプロイがサポートされます。この場合は、Webモジュールではなくアプリケーションをデプロイしてください。

次に例を示します。

<oracle:deploy
deployerUri="${deployer.uri}"
userid="${oc4j.admin.user}"
password="${oc4j.admin.password}"
file="${lib.dir}/${app.name}.war"
deploymentName="${app.name}"
contextRoot="/myapp"
bindAllWebApps="default-web-site"
logfile="${log.dir}/deploy-war.log"/>

表10-8に、WARファイルをデプロイするときdeployタスクに設定できるWAR固有属性の一覧を示します。

表10-8 スタンドアロンWARデプロイのためのdeployタスクの属性

属性 説明

deployerUri

必須。デプロイ・ターゲットを指定するURI。

userid

必須。ターゲットのOC4Jインスタンスまたはインスタンス・グループの管理者のユーザー名。

password

必須。ターゲットのOC4Jインスタンスまたはインスタンス・グループの管理者のパスワード。

file

必須。デプロイするアーカイブのパスとファイル名。

deploymentName

必須。ユーザー定義のモジュール・デプロイ名。OC4J内でのモジュールの識別に使用されます。

bindAllWebApps

必須。Webモジュールを指定のWebサイトにバインドします。Webサイトを構成するname_web-site.xmlファイルのnameの部分を指定します。

contextRoot

必須。Webモジュールのコンテキスト・ルート。Webブラウザを介してアプリケーションにアクセスするときに、URLの最後に付加されます。

たとえば、コンテキスト・ルートとして/petstoreを指定すると、次のURLでモジュールにアクセスできます。

http://node1.company.com:7777/petstore

parent

オプション。このモジュールの親アプリケーション。デフォルトは、グローバル・アプリケーションすなわちdefaultアプリケーションです。

targetPath

オプション。アーカイブのデプロイ先のディレクトリ。指定しない場合、アーカイブはデフォルトでORACLE_HOME/j2ee/instance/applicationsディレクトリにデプロイされます。

デプロイ済アーカイブ・ファイルもこのディレクトリにコピーされます。連続してデプロイを行うと、毎回このファイルが上書きされます。

deploymentDirectory

オプション。OC4J固有のデプロイメント・ディスクリプタと生成されるファイル(コンパイル済JSPクラスやEJBラッパー・クラスなど)を含むディレクトリ。

デフォルト・ディレクトリはORACLE_HOME/j2ee/instance/application-deploymentsです。

logfile

オプション。デプロイで生成されるログ・ファイルのパスと名前。


スタンドアロンEJBモジュール(JAR)のデプロイ

deployタスクを使用して、JARファイルとしてパッケージされたスタンドアロンEJBモジュールをデプロイします。次に例を示します。

<oracle:deploy
deployerUri="${deployer.uri}"
userid="${oc4j.admin.user}"
password="${oc4j.admin.password}"
file="${lib.dir}/${app.name}.jar"
deploymentName="${app.name}"
logfile="${log.dir}/deploy-jar.log"/>

表10-9に、EJB JARファイルをデプロイするときdeployタスクに設定できる属性の一覧を示します。

表10-9 スタンドアロンEJB JARデプロイのためのdeployTask属性

属性 説明

file

必須。デプロイするアーカイブのパスとファイル名。

deploymentName

必須。ユーザー定義のEJBモジュール名。OC4J内でのモジュールの識別に使用されます。

targetPath

オプション。EJB JARのデプロイ先のディレクトリ。ディレクトリを指定しない場合、EJB JARはデフォルトでORACLE_HOME/j2ee/instance/applicationsディレクトリにデプロイされます。

デプロイ済EJB JARファイルもこのディレクトリにコピーされます。連続してデプロイを行うと、毎回このEJB JARファイルが上書きされます。

parent

オプション。EJBモジュールがデプロイされる親アプリケーション。デフォルトはdefaultアプリケーションです。

deploymentDirectory

オプション。OC4J固有のデプロイメント・ディスクリプタが含まれるディレクトリ。デフォルト・ディレクトリはORACLE_HOME/j2ee/instance/applications-deploymentsです。

removeArchive

オプション。デプロイ後にサーバーのファイル・システムからJARファイルを削除します。


スタンドアロン・リソース・アダプタ(RAR)のデプロイ

deployタスクを使用して、OC4JインスタンスまたはOC4Jインスタンス・グループに、アーカイブにパッケージされたスタンドアロン・リソース・アダプタをデプロイします。スタンドアロンRARファイルをデプロイするために通常指定する属性を、次に示します。

<oracle:deploy
deployerUri="${deployer.uri}"
userid="${oc4j.admin.user}"
password="${oc4j.admin.password}"
file="${lib.dir}/${app.name}.rar"
deploymentName="${app.name}"
grantAllPermissions="true"
logfile="${log.dir}/deploy-rar.log"/>

表10-10に、RARファイルをデプロイするときdeployタスクに設定できる属性の一覧を示します。

表10-10 スタンドアロンRARデプロイのためのdeployタスクの属性

属性 説明

deployerUri

必須。デプロイ・ターゲットを指定するURI。

userid

必須。ターゲットのOC4Jインスタンスまたはインスタンス・グループの管理者のユーザー名。

password

必須。ターゲットのOC4Jインスタンスまたはインスタンス・グループの管理者のパスワード。

file

必須。デプロイするアーカイブのパスとファイル名。

deploymentName

必須。ユーザー定義のコネクタ名。OC4J内でのコネクタの識別に使用されます。

grantAllPermissions

リソース・アダプタにランタイム権限が必要な場合は必須。必要であれば、指定してtrueに設定し、リソース・アダプタでリクエストされるすべてのランタイム権限を付与します。

deploymentPlan

オプション。アプリケーションに適用するデプロイ・プランのパスとファイル名。プランは、以前のデプロイ時にXMLファイルとして保存されている場合があります。このファイルはローカル・ホストに存在する必要があります。

nativeLibPath

オプション。RARファイル内のネイティブ・ライブラリ(DLLなど)を含むディレクトリのパス。

logfile

オプション。デプロイで生成されるログ・ファイルのパスと名前。


Webバインディングの管理

Antタスクを使用すると、WebサイトへのWebモジュールのバインド、WebサイトからのWebモジュールのアンバインド、およびWebサイトの現在のWebモジュール・バインディングの一覧表示を行うことができます。これらのタスクは、特定のOC4Jインスタンスに対して実行することも、クラスタ内のOC4Jインスタンス・グループに対して実行することもできます。

次の項目について説明します。

WebモジュールとWebサイトのデプロイ後のバインド

OC4JにデプロイするすべてのWebモジュールは、アクセスに使用されるWebサイトにバインドする必要があります。

通常、Webモジュールをバインドするのは、EARファイルまたはWARファイルがdeployタスクのbindAllWebApps属性を使用してデプロイされるときです。ただし、EARまたはWARがデプロイされるときにbindAllWebApps属性が指定されなかった場合は、デプロイ後にモジュールをWebサイトにバインドすることができます。次の項目で詳しく説明します。

1つのWebサイトへのすべてのWebモジュールのバインド

bindAllWebAppsタスクを使用して、以前にデプロイしたEAR内のWebモジュールを指定のWebサイトにバインドします。次に例を示します。

<oracle:bindAllWebApps
deployerUri="${deployer.uri}"
userid="${oc4j.admin.user}"
password="${oc4j.admin.password}"
deploymentName="${app.name}"
webSiteName="${oc4j.binding.module}"
shared="false"
loadOnStartup="true"
accessLog="true" />

表10-11に、bindAllWebAppsタスクに設定できる属性の一覧を示します。

表10-11 bindAllWebAppsタスクの属性

属性 説明

deployerUri

必須。デプロイ・ターゲットを指定するURI。

userid

必須。ターゲットOC4Jインスタンスの管理者のユーザー名。

password

必須。ターゲットOC4Jインスタンスの管理者のパスワード。

deploymentName

必須。Webモジュールが含まれるアプリケーションのユーザー定義名。アプリケーションがデプロイされたときに設定された名前です。

webSiteName

オプション。Webモジュールのバインド先のWebサイト名。この名前は、WebサイトXML構成ファイル名と同じです。たとえば、default-web-siteなどです。

この属性を指定しない場合、WebモジュールはターゲットOC4JインスタンスのデフォルトWebサイト(default-web-site)にバインドされます。

shared

オプション。HTTPとHTTPSの間でアプリケーションを共有できます。デフォルト値はfalseです。

loadOnStartup

オプション。起動時にアプリケーションをロードできます。デフォルト値はtrueです。

accessLog

オプション。アプリケーションのアクセス・ロギングを有効化できます。デフォルト値はtrueです。


Webサイトへの特定のWebモジュールのバインドとコンテキスト・ルートの設定

bindWebAppタスクを使用して、J2EEアプリケーション内の特定のWebモジュールを、指定したWebサイトまたはdefault Webサイトにバインドします。Webモジュールへのアクセスに使用するコンテキスト・ルートを指定することもできます。次に例を示します。

<oracle:bindWebApp
deployerUri="${deployer.uri}"
userid="${oc4j.admin.user}"
password="${oc4j.admin.password}"
deploymentName="${app.name}"
webModule="${web.name}"
webSiteName="${oc4j.binding.module}"
contextRoot="/${context.root}"
shared="false"
loadOnStartup="true"
accessLog="true" />

表10-12に、bindWebAppタスクに設定できる属性の一覧を示します。

表10-12 bindWebAppタスクの属性

属性 説明

deployerUri

必須。デプロイ・ターゲットを指定するURI。

userid

必須。ターゲットOC4Jインスタンスの管理者のユーザー名。

password

必須。ターゲットOC4Jインスタンスの管理者のパスワード。

deploymentName

必須。Webモジュールが含まれるアプリケーションのユーザー定義名。アプリケーションがデプロイされたときに設定された名前です。

webModule

必須。WebサイトにバインドするWebモジュールの名前。EARファイルに含まれるWARファイルの名前から.WAR拡張子を除いて指定してください。

webSiteName

オプション。Webモジュールのバインド先のWebサイト名。この名前は、WebサイトXML構成ファイル名と同じです。たとえば、default-web-siteなどです。

この属性を指定しない場合、WebモジュールはターゲットOC4JインスタンスのデフォルトWebサイト(default-web-site)にバインドされます。

contextRoot

必須。Webモジュールのコンテキスト・ルート(/utilityなど)。これは、Webブラウザでアプリケーションにアクセスするときに、http://localhost:8888/utilityのようにURLの最後に付加して使用します。

shared

オプション。HTTPとHTTPSの間でアプリケーションを共有できます。デフォルト値はfalseです。

loadOnStartup

オプション。起動時にアプリケーションをロードできます。デフォルト値はtrueです。

accessLog

オプション。アプリケーションのアクセス・ロギングを有効化できます。デフォルト値はtrueです。


WebサイトからのWebモジュールのアンバインド

デプロイ後にWebモジュールをWebサイトからアンバインドできます。WebサイトからすべてのWebモジュールをアンバインドすることも、Webサイトから特定のWebモジュールをアンバインドすることもできます。

すべてのWebモジュールのアンバインド

unbindAllWebAppsタスクを使用して、OC4Jインスタンス内、またはクラスタを構成するOC4Jインスタンス・グループ内の特定のWebサイトから、すべてのWebモジュール・バインディングを削除します。次に例を示します。

<oracle:unbindAllWebApps
deployerUri="${connection_url}"
userId="{username}"
password="${password}"
deploymentName="${appname}"
webSiteName="default-web-site"
logFile="${log.dir}/my.log"
/>

表10-13に、unbindAllWebAppsタスクに設定できる属性の一覧を示します。

表10-13 unbindAllWebAppsタスクの属性

パラメータ 説明

deployerUri

必須。デプロイ・ターゲットを指定するURI。

userid

必須。ターゲットOC4Jインスタンスの管理者のユーザー名。

password

必須。ターゲットOC4Jインスタンスの管理者のパスワード。

deploymentName

必須。Webモジュールが含まれるアプリケーションのユーザー定義名。アプリケーションがデプロイされたときに設定された名前です。

webSiteName

オプション。WebモジュールをアンバインドするWebサイト名。この名前は、WebサイトXML構成ファイル名と同じです。たとえば、default-web-siteなどです。

この属性を指定しない場合、WebモジュールはターゲットOC4JインスタンスのデフォルトWebサイト(default-web-site)からアンバインドされます。

logfile

オプション。出力に使用するログ・ファイル。


特定のWebモジュールのアンバインド

unbindWebAppタスクを使用して、OC4Jインスタンス内、またはクラスタを構成するOC4Jインスタンス・グループ内のWebサイトから、特定のWebモジュール・バインディングを削除します。次に例を示します。

<oracle:unbindWebApp
deployerUri="${connection_url}"
userId="{username}"
password="${password}"
deploymentName="hello"
webModuleName="hello-web"
webSiteName="default-web-site"
logFile="${log.dir}/my.log"
/>

表10-14に、unbindWebAppタスクに設定できる属性の一覧を示します。

表10-14 unbindWebAppタスクの属性

パラメータ 説明

deployerUri

必須。デプロイ・ターゲットを指定するURI。

userid

必須。ターゲットOC4Jインスタンスの管理者のユーザー名。

password

必須。ターゲットOC4Jインスタンスの管理者のパスワード。

deploymentName

必須。Webモジュールが含まれるアプリケーションのユーザー定義名。アプリケーションがデプロイされたときに設定された名前です。

webModuleName

必須。アンバインドするWebモジュールの名前。EARファイルに含まれるWARファイルの名前から.war拡張子を除いて指定してください。

webSiteName

オプション。WebモジュールをアンバインドするWebサイト名。この名前は、WebサイトXML構成ファイル名と同じです。たとえば、default-web-siteなどです。

この属性を指定しない場合、WebモジュールはターゲットOC4JインスタンスのデフォルトWebサイト(default-web-site)からアンバインドされます。

logfile

オプション。出力に使用するログ・ファイル。


Webバインディングの一覧表示

listWebBindingsタスクを使用して、OC4Jインスタンス内、またはクラスタを構成するOC4Jインスタンス・グループ内のWebモジュールごとに、Webサイト・バインディングを表示します。デフォルトでは、アプリケーション名、モジュール名、コンテキスト・ルート、Webサイト名の順に情報が表示されます。さらに詳細な情報を表示するには、後述するverbose属性を使用してください。次に例を示します。

<oracle:listWebBindings
deployerUri="${deployer.uri}"
userId="${oc4j.admin.user}"
password="${oc4j.admin.password}"
webSiteName="${oc4j.binding.module}"
verbose="true"
logfile="${log.dir}/my.log"
/>

表10-15に、listWebBindingsタスクに設定できる属性の一覧を示します。

表10-15 listWebBindingsタスクの属性

パラメータ 説明

deployerUri

必須。デプロイ・ターゲットを指定するURI。

userid

必須。ターゲットOC4Jインスタンスの管理者のユーザー名。

password

必須。ターゲットOC4Jインスタンスの管理者のパスワード。

webSiteName

オプション。すべてのWebバインディングを表示するWebサイトの名前。この名前は、WebサイトXML構成ファイル名と同じです。たとえば、default-web-siteなどです。

Webサイトを指定しない場合、すべてのWebサイトのすべてのWebバインディングが表示されます。

verbose

オプション。より詳細な情報が表示されます。追加の詳細には、事前ロード、共有、アクセス・ログおよび最大非アクティブ時間が含まれます。

logfile

オプション。出力に使用するログ・ファイル。


アーカイブの再デプロイ

redeployタスクを使用して、OC4JインスタンスまたはOC4Jインスタンス・グループに、以前デプロイされたアーカイブを再デプロイします。スタンドアロン・リソース・アダプタ(RAR)を再デプロイする場合は、isConnector="true"属性を指定する必要があります。以前のバージョンのアーカイブは、このプロセスの中でアンデプロイされます。次に例を示します。

<oracle:redeploy
deployerUri="${deployer.uri}"
userid="${oc4j.admin.user}"
password="${oc4j.admin.password}"
file="${lib.dir}/${app.name}.archiveType"
deploymentName="${app.name}"
keepsettings="true"
sequential="true"
logfile="${log.dir}/deploy-ear.log"/>

表10-16に、redeployタスクに設定できる属性の一覧を示します。

表10-16 redeployタスクの属性

属性 説明

deployerUri

必須。デプロイ・ターゲットを指定するURI。

userid

必須。ターゲットのOC4Jインスタンスまたはインスタンス・グループの管理者のユーザー名。

password

必須。ターゲットのOC4Jインスタンスまたはインスタンス・グループの管理者のパスワード。

file

必須。再デプロイするアーカイブのパスとファイル名。

deploymentName

必須。ユーザー定義のアプリケーション・デプロイ名。OC4J内でのアプリケーションの識別に使用されます。この値は、サーバー上の既存のアプリケーションの名前と一致する必要があります。

isConnector

スタンドアロンRARに対しては必須。スタンドアロンRARを再デプロイする場合は、指定してtrueに設定します。

keepsettings

オプション。この属性を指定すると、再デプロイされたアプリケーションが、以前のデプロイのデプロイ・プランをフェッチして使用します。アーカイブにパッケージされているデプロイメント・ディスクリプタに設定された値は無視されます。

この属性を指定しない場合、アーカイブにパッケージされたデプロイメント・ディスクリプタの値が設定されます。

sequential

オプション。OC4Jインスタンス・グループ内の各OC4Jインスタンスに順にアーカイブを再デプロイする場合に指定します。各ターゲットOC4Jインスタンスへの再デプロイが完了しなければ、次のターゲット・インスタンスへの再デプロイは開始されません。OC4Jインスタンスにアーカイブが再デプロイされている間は、リクエストはそのインスタンスにルーティングされません。

sequentialDelay属性を使用すると、各再デプロイ間の秒数を指定できます(「クラスタでの順次再デプロイ間の遅延の指定」を参照)。

この属性を指定しない場合、デフォルトでグループ内のすべてのOC4Jインスタンスにアーカイブが同時にデプロイされます。

このオプションはクラスタ環境のみで有効です。スタンドアロンOC4Jでは無効です。

sequentialDelay

オプション。アプリケーション・クラスタを実行中の異なるOC4Jインスタンスに対する順次再デプロイ間の秒数を指定します。

failureRecovery

オプション。失敗した再デプロイからのリカバリを可能にします。可能な場合、以前のアーカイブが再デプロイされます。

logfile

オプション。デプロイで生成されるログ・ファイルのパスと名前。


クラスタでの順次再デプロイ間の遅延の指定

redeploy Antタスクのsequential属性に基づいてグループにアプリケーションを再デプロイする場合、再デプロイ操作は順番に実行されます。再デプロイは、一度に1つのOC4Jインスタンスに対して実行されるため、デプロイされるアプリケーションが完全に停止状態になることはありません。順次再デプロイでは、現在のインスタンスに対する再デプロイ操作が完了すると、デプロイメント・マネージャにより、アプリケーション・クラスタのメンバーを実行している次のOC4Jインスタンスに対する再デプロイが即座に開始されます。この結果、次の再デプロイが開始される前に新規アプリケーション・インスタンスを完全にアクティブにするために、システムの安定性が失われる可能性があります。これにより、次の副次的影響が発生する可能性があります。

  • あるOC4Jインスタンス上でアプリケーションが停止されている間、アプリケーションが他のインスタンスで使用可能であるとmod_oc4jに通知されるまで、アプリケーションにアクセスできなくなる可能性があります。

  • セッション・レプリケーション・アクティビティは、実行の機会を失う可能性があります。

一部の環境では、redeployタスクでクラスタにアプリケーションを再デプロイする場合に、sequentialおよびkeepsettings属性を指定していてもアプリケーションのセッション状態が失われることがあります。

OC4J 10g(10.1.3.5.0)では、redeployタスクのsequentialDelay属性を使用して、アプリケーション・クラスタを実行中の異なるOC4Jインスタンスに対する各再デプロイ間の秒数を指定できます。この遅延により、セッション状態のレプリケーションに十分な時間を確保できます。

オプションのsequentialDelay属性が指定されると、デプロイメント・マネージャは、グループ内のOC4Jインスタンスに対する各再デプロイ操作間において指定の秒数待機します。この遅延により、システムでは、グループ全体にわたる再デプロイ操作の発生時に安定性を保つことが可能となり、アプリケーションにアクセスできなくなる可能性やセッション状態が失われる可能性が低減します。

sequentialDelay属性の設定されたredeploy Antタスクの例は、次のとおりです。

<oracle:redeploy
deployerUri="${deployer.uri}"
userid="${oc4j.admin.user}"
password="${oc4j.admin.password}"
file="${lib.dir}/${app.name}.archiveType"
deploymentName="${app.name}"
keepsettings="true"
sequential="true"
sequentialDelay="15"
logfile="${log.dir}/deploy-ear.log"/>

sequentialDelayオプションは、deploy Antタスクにも適用されます。

スケジュールされたジョブを含むアプリケーションの再デプロイ

スケジュールされたジョブを含むアプリケーションを再デプロイする場合、再デプロイの前にすべてのジョブを削除して、その後それらのジョブを再発行しなければ、それらのジョブはスケジュールされたジョブとして実行されません。

スケジュールされたジョブを含むアプリケーションを再デプロイする手順:

  1. スケジュールされたすべてのジョブを削除します。

  2. アプリケーションを再デプロイします。

  3. すべてのジョブを再発行します。

アーカイブのアンデプロイ

undeployタスクを使用して、OC4JインスタンスまたはOC4Jインスタンス・グループから、アプリケーションまたはモジュールを削除します。スタンドアロン・リソース・アダプタ(RAR)をアンデプロイする場合は、isConnector="true"属性を指定する必要があります。次に例を示します。

<oracle:undeploy
deployerUri="${deployer.uri}"
userid="${oc4j.admin.user}"
password="${oc4j.admin.password}"
deploymentName="${app.name}"
logfile="${log.dir}/filename.log"/>

表10-17に、undeployタスクに設定できる属性の一覧を示します。

表10-17 undeployタスクの属性

属性 説明

deployerUri

必須。デプロイ・ターゲットを指定するURI。

userid

必須。ターゲットのOC4Jインスタンスまたはインスタンス・グループの管理者のユーザー名。

password

必須。ターゲットのOC4Jインスタンスまたはインスタンス・グループの管理者のパスワード。

deploymentName

必須。アンデプロイするアプリケーションまたはモジュールのユーザー定義名。これは、アーカイブのデプロイ時に設定した名前です。

isConnector

スタンドアロンRARに対しては必須。スタンドアロンRARをアンデプロイする場合は、指定してtrueに設定します。

logfile

オプション。アンデプロイで生成されるログ・ファイルのパスと名前。


デプロイ済EJBモジュールでの変更済クラスの更新

updateEJBModuleタスクを使用して、OC4JインスタンスまたはOC4Jインスタンス・グループで実行するアプリケーション内のEJBモジュールの増分再デプロイ、つまり部分的な再デプロイを行います。この機能により、EJB JAR内の変更されたBeanのみを再デプロイすることが可能になります。モジュール全体を再デプロイする必要はありません。次に例を示します。

<oracle:updateEJBModule
deployerUri="${deployer.uri}"
userid="${oc4j.admin.user}"
password="${oc4j.admin.password}"
deploymentName="${app.name}"
ejbModuleName="${ejb.jar}"
file="${new.ejb.jar}"
logfile="${log.dir}/filename.log"/>

注意:

CMPまたはBMPエンティティBeanについては、増分再デプロイがアプリケーション全体の再デプロイよりも効率がよい場合がありますが、セッションBean、メッセージドリブンBeanまたはEJB 3.0 JPAエンティティには当てはまりません。この機能を使用する場合の詳細は、「更新されたEJBモジュールの増分再デプロイ」を参照してください。

表10-18に、updateEJBModuleタスクに設定できる属性の一覧を示します。

表10-18 updateEJBModuleタスクの属性

属性 説明

deployerUri

必須。デプロイ・ターゲットを指定するURI。

userid

必須。ターゲットのOC4Jインスタンスまたはインスタンス・グループの管理者のユーザー名。

password

必須。ターゲットのOC4Jインスタンスまたはインスタンス・グループの管理者のパスワード。

deploymentName

必須。EJBモジュールが含まれるアプリケーションの名前。スタンドアロンEJBモジュールを更新している場合は、defaultアプリケーションを指定します。

ejbModuleName

必須。application.xmlに定義されている、更新対象のEJB JARファイルの名前。

file

必須。更新されるEJB JARのパスとファイル名。

logfile

オプション。更新で生成されるログ・ファイルのパスと名前。


共有ライブラリの作成と管理

Antタスクを使用して、OC4JインスタンスまたはOC4Jインスタンス・グループの共有ライブラリを作成および管理できます。次の項目で詳しく説明します。

共有ライブラリのインストール

publishSharedLibraryタスクを使用して、OC4JインスタンスまたはOC4Jインスタンス・グループに共有ライブラリをインストールします。一度インストールした共有ライブラリは、各インスタンス内のアプリケーションで使用できます。次に例を示します。

<oracle:publishSharedLibrary
deployerUri="${deployer.uri}"
userid="${oc4j.admin.user}"
password="${oc4j.admin.password}"
libraryName="name"
libraryVersion="version"
logfile="${log.dir}/filename.log">
  <oracle:uploadCodeSource path="path/file" />
  <oracle:addCodeSource path="path/file" />
  <oracle:sharedLibraryImport libraryname="name" min-version="version"
      max-version="version" />
</oracle:publishSharedLibrary>

共有ライブラリ・バイナリは、各OC4Jインスタンス内のORACLE_HOME/j2ee/instance/shared-libディレクトリにインストールされます。同時に、共有ライブラリを宣言する<shared-library>要素が各OC4Jインスタンス上のserver.xmlファイルに追加されます。

アップロードまたは追加するコード・ソースごとに1つの要素を指定します。インポートする既存の共有ライブラリそれぞれについても同様にします。

  • 新しいコード・ソースを各OC4Jサーバーにアップロードするには、アップロードするJARまたはZIPアーカイブ・ファイルのパスとファイル名を、ネストされた<oracle:uploadCodeSource>要素に指定します。パスは、絶対パスまたは現行作業ディレクトリに対する相対パスとして指定できます。

  • サーバーにすでに存在するJARまたはZIPファイルを追加するには、<oracle:addCodeSource>要素にパスとファイル名を指定します。各OC4Jサーバー上の既存のファイルの場所を指す絶対パスまたは相対パスを指定します。相対パスを使用すると、ORACLE_HOMEに対する相対パスとして解析されます。

  • 既存の共有ライブラリを新しい共有ライブラリにインポートするには、OC4Jインスタンスで定義されている共有ライブラリの名前を<oracle:sharedLibraryImport>要素に指定します。インポートするライブラリの最小または最大(あるいは両方)のバージョンを指定できます。

次の例では、2つのJARファイルが各ターゲットOC4Jサーバーにアップロードされます。

<oracle:publishSharedLibrary
deployerUri="${deployer.uri}"
userid="${oc4j.admin.user}"
password="${oc4j.admin.password}"
libraryName="acme.common"
libraryVersion="2.5"
logfile="${log.dir}/filename.log">
  <oracle:uploadCodeSource path="/acme/acme-apis.jar" />
  <oracle:uploadCodeSource path="/acme/acmeImpl.jar" />
</oracle:publishSharedLibrary>

表10-19に、publishSharedLibraryタスクに設定できる属性の一覧を示します。

表10-19 publishSharedLibraryタスクの属性

属性 説明

deployerUri

必須。デプロイ・ターゲットを指定するURI。

userid

必須。ターゲットのOC4Jインスタンスまたはインスタンス・グループの管理者のユーザー名。

password

必須。ターゲットのOC4Jインスタンスまたはインスタンス・グループの管理者のパスワード。

libraryName

必須。共有ライブラリの名前。

共通APIが複数のベンダーによって実装されている場合、この名前はベンダー名とテクノロジ名の両方を含む必要があります。たとえば、oracle.jdbcまたはxerces.xmlとなります。

libraryVersion

必須。共有ライブラリのバージョン。この値はコードの実装バージョンを反映するように指定することをお薦めします。

parentName

オプション。親共有ライブラリの名前(該当する場合)。

parentVersion

オプション。親共有ライブラリのバージョン(該当する場合)。

logfile

オプション。インストールで生成されるログ・ファイルのパスと名前。


既存の共有ライブラリの変更

modifySharedLibraryタスクを使用して、OC4JインスタンスまたはOC4Jインスタンス・グループにインストールされた既存の共有ライブラリを変更します。次に例を示します。

<oracle:modifySharedLibrary
deployerUri="${deployer.uri}"
userid="${oc4j.admin.user}"
password="${oc4j.admin.password}"
libraryName="name"
libraryVersion="version"
logfile="${log.dir}/filename.log">
  <oracle:uploadCodeSource path="path/file" />
  <oracle:removeCodeSource path="file" />
  <oracle:addCodeSource path="path/file" />
  <oracle:addImport libraryName="name" min-version="version"
      max-version="version" />
  <oracle:removeImport libraryname="name" min-version="version"
      max-version="version" />
</oracle:modifySharedLibrary>

アップロード、追加または削除するコード・ソースごとに1つの要素を指定します。インポートまたは削除する既存の共有ライブラリそれぞれについても同様にします。

  • 新しいコード・ソースを各OC4Jサーバーにアップロードするには、アップロードするJARまたはZIPアーカイブ・ファイルのパスとファイル名を、ネストされた<oracle:uploadCodeSource>要素に指定します。パスは、絶対パスまたは現行作業ディレクトリに対する相対パスとして指定できます。

  • サーバーにすでに存在するJARまたはZIPファイルを追加するには、<oracle:addCodeSource>要素にパスとファイル名を指定します。OC4Jサーバー上の既存のファイルの場所を指す絶対パスまたは相対パスを指定します。相対パスを使用すると、ORACLE_HOMEに対する相対パスとして解析されます。

  • 既存のコード・ソースを共有ライブラリから削除するには、<oracle:removeCodeSource>を使用します。共有ライブラリから削除するコード・ソースのファイル名を指定します。

  • 既存の共有ライブラリを新しい共有ライブラリにインポートするには、OC4Jインスタンスで定義されている共有ライブラリの名前を<oracle:addImport>要素に指定します。インポートするライブラリの最大または最小(あるいは両方)のバージョンをオプションで指定できます。

  • インポートされた共有ライブラリを削除するには、<oracle:removeImport>要素を使用します。

次の例では、ターゲットの共有ライブラリから、コード・ソースとインポートされたライブラリが削除されます。

<oracle:modifySharedLibrary
deployerUri="${deployer.uri}"
userid="${oc4j.admin.user}"
password="${oc4j.admin.password}"
libraryName="acme.common"
libraryVersion="2.5"
logfile="${log.dir}/filename.log">
  <oracle:removeCodeSource path="acme-apis.jar" />
  <oracle:removeImport libraryName="foo" min-version="2.0"/>
</oracle:modifySharedLibrary>

表10-20に、modifySharedLibraryタスクに設定できる属性の一覧を示します。

表10-20 modifySharedLibraryタスクの属性

属性 説明

deployerUri

必須。デプロイ・ターゲットを指定するURI。

userid

必須。ターゲットのOC4Jインスタンスまたはインスタンス・グループの管理者のユーザー名。

password

必須。ターゲットのOC4Jインスタンスまたはインスタンス・グループの管理者のパスワード。

libraryName

必須。変更する共有ライブラリの名前。

libraryVersion

必須。共有ライブラリのバージョン。

logfile

オプション。更新で生成されるログ・ファイルのパスと名前。


共有ライブラリの削除

removeSharedLibraryタスクを使用して、OC4JインスタンスまたはOC4Jインスタンス・グループから共有ライブラリを削除します。次に例を示します。

<oracle:removeSharedLibrary
deployerUri="${deployer.uri}"
userid="${oc4j.admin.user}"
password="${oc4j.admin.password}"
logfile="${log.dir}/filename.log"
libraryName="name"
libraryVersion="version"/>

表10-21に、removeSharedLibraryタスクに設定できる属性の一覧を示します。

表10-21 removeSharedLibraryタスクの属性

属性 説明

deployerUri

必須。デプロイ・ターゲットを指定するURI。

userid

必須。ターゲットOC4Jインスタンスまたはグループの管理者のユーザー名。

password

必須。ターゲットOC4Jインスタンスの管理者のパスワード。

libraryName

必須。共有ライブラリの名前。

libraryVersion

必須。共有ライブラリのバージョン。

logfile

オプション。削除で生成されるログ・ファイルのパスと名前。


既存の共有ライブラリのインポート

-addImportSharedLibraryタスクを使用して、既存の共有ライブラリをアプリケーションのクラス・ローダーにインポートします。このタスクは、アプリケーションのorion-application.xmlディスクリプタに<import-shared-library>要素を追加することに相当します。このタスクでは、変更を有効にするためにアプリケーションを再起動する必要があります。共有ライブラリのインストール手順は、「共有ライブラリのインストール」を参照してください。次に例を示します。

<oracle:addImportSharedLibrary
deployerUri="${deployer.uri}"
userid="${oc4j.admin.user}"
password="${oc4j.admin.password}"
logfile="${log.dir}/filename.log"
appName="Myapp"
name="oracle.jdbc"
MinVersion="1.0"/>

表10-22に、addImportSharedLibraryタスクに設定できる属性の一覧を示します。

表10-22 addImportSharedLibraryタスクの属性

パラメータ 説明

deployerUri

必須。デプロイ・ターゲットを指定するURI。

userid

必須。ターゲットOC4Jインスタンスの管理者のユーザー名。

password

必須。ターゲットOC4Jインスタンスの管理者のパスワード。

appName

必須。デプロイ時に定義された、共有ライブラリのインポート先のアプリケーションの名前。

name

必須。指定されたアプリケーションに追加する既存の共有ライブラリの名前。

minVer

オプション。アプリケーションに必要なライブラリの最小バージョン番号。

maxVer

オプション。アプリケーションに必要なライブラリの最大バージョン番号。

logfile

オプション。出力に使用するログ・ファイル。


インポート済共有ライブラリの削除

deleteImportSharedLibraryタスクを使用して、アプリケーションのクラス・ローダーから共有ライブラリを削除します。このタスクは、アプリケーションのorion-application.xmlディスクリプタから<import-shared-library>要素を削除することに相当します。このタスクでは、変更を有効にするためにアプリケーションを再起動する必要があります。構文は次のとおりです。

<oracle:deleteImportSharedLibrary
deployerUri="${deployer.uri}"
userid="${oc4j.admin.user}"
password="${oc4j.admin.password}"
logfile="${log.dir}/filename.log"
appName="Myapp"
name="oracle.jdbc"/>

表10-23に、deleteImportSharedLibraryタスクに設定できる属性の一覧を示します。

表10-23 deleteImportSharedLibraryタスクの属性

パラメータ 説明

deployerUri

必須。デプロイ・ターゲットを指定するURI。

userid

必須。ターゲットOC4Jインスタンスの管理者のユーザー名。

password

必須。ターゲットOC4Jインスタンスの管理者のパスワード。

appName

必須。デプロイ時に定義された、共有ライブラリを削除するアプリケーションの名前。

name

必須。指定されたアプリケーションから削除する共有ライブラリの名前。

logfile

オプション。出力に使用するログ・ファイル。


共有ライブラリの継承の禁止

addRemoveInheritedSharedLibraryタスクを使用して、アプリケーションのクラス・ローダーが共有ライブラリを継承しないように設定します。このタスクは、アプリケーションのorion-application.xmlディスクリプタに<remove-inherited>要素を追加することに相当します。このタスクでは、変更を有効にするためにアプリケーションを再起動する必要があります。構文は次のとおりです。

<oracle:addRemoveInheritedSharedLibrary
deployerUri="${deployer.uri}"
userid="${oc4j.admin.user}"
password="${oc4j.admin.password}"
logfile="${log.dir}/filename.log"
appName="Myapp"
name="oracle.jdbc"/>

表10-24に、addRemoveInheritedSharedLibraryタスクに設定できる属性の一覧を示します。

表10-24 addRemoveInheritedSharedLibraryタスクの属性

パラメータ 説明

deployerUri

必須。デプロイ・ターゲットを指定するURI。

userid

必須。ターゲットOC4Jインスタンスの管理者のユーザー名。

password

必須。ターゲットOC4Jインスタンスの管理者のパスワード。

appName

必須。デプロイ時に定義された、共有ライブラリを継承しないアプリケーションの名前。

name

必須。継承されないようにする共有ライブラリの名前。

logfile

オプション。出力に使用するログ・ファイル。


共有ライブラリの継承の許可

deleteRemoveInheritedSharedLibraryタスクを使用して、アプリケーションのクラス・ローダーが共有ライブラリを継承できるように設定します。このタスクは、アプリケーションのorion-application.xmlディスクリプタから<remove-inherited>要素を削除することに相当します。このタスクでは、変更を有効にするためにアプリケーションを再起動する必要があります。構文は次のとおりです。

<oracle:deleteRemoveInheritedSharedLibrary
deployerUri="${deployer.uri}"
userid="${oc4j.admin.user}"
password="${oc4j.admin.password}"
logfile="${log.dir}/filename.log"
appName="Myapp"
name="oracle.jdbc"/>

表10-25に、deleteRemoveInheritedSharedLibraryタスクに設定できる属性の一覧を示します。

表10-25 deleteRemoveInheritedSharedLibraryタスクの属性

パラメータ 説明

deployerUri

必須。デプロイ・ターゲットを指定するURI。

userid

必須。ターゲットOC4Jインスタンスの管理者のユーザー名。

password

必須。ターゲットOC4Jインスタンスの管理者のパスワード。

appName

必須。デプロイ時に定義された、共有ライブラリを継承するアプリケーションの名前。

name

必須。継承される共有ライブラリの名前。

logfile

オプション。出力に使用するログ・ファイル。


アプリケーションのライフサイクルの管理

Antタスクを使用して、特定のOC4JインスタンスまたはOC4Jインスタンス・グループ内のアプリケーションおよびその子アプリケーションを起動、再起動または停止できます。また、特定のOC4JインスタンスまたはOC4Jインスタンス・グループ内のデプロイ済アプリケーションのステータスを一覧表示することもできます。この項の内容は次のとおりです。

アプリケーションの起動

startタスクを使用して、ターゲットOC4Jインスタンスのアプリケーションおよびその子アプリケーションを起動します。アプリケーション内に更新されたファイルがある場合、それらのアプリケーションは起動時に自動的に再デプロイされます。

次の例では、クラスタ内のnode2ascontrolアプリケーションを起動しています。

<oracle:start
deployerUri="deployer:oc4j:opmn://node2.company.com:6004/home"
userid="${oc4j.admin.user}"
password="${oc4j.admin.password}"
deploymentName="ascontrol"/>

表10-26に、startタスクに設定できる属性の一覧を示します。

表10-26 -startタスクの属性

パラメータ 説明

deployerUri

必須。デプロイ・ターゲットを指定するURI。

userid

必須。ターゲットOC4Jインスタンスの管理者のユーザー名。

password

必須。ターゲットOC4Jインスタンスの管理者のパスワード。

deploymentName

必須。起動するアプリケーションの名前。


アプリケーションの停止

stopタスクを使用して、ターゲットOC4Jインスタンスのアプリケーションおよびその子アプリケーションを停止します。デフォルトでは、アプリケーションが即時に停止されます。現在処理中のリクエストはすべて失われます。計画的に停止する場合は、停止前にリクエストの処理を完了するための時間をアプリケーションに設定することもできます。

次の例では、クラスタ内のnode2ascontrolアプリケーションを停止しています。アプリケーションが強制的に停止されるまでに、リクエストを完了するための時間が5秒設定されています。

<oracle:stop
deployerUri="deployer:oc4j:opmn://node2.company.com:6004/home"
userid="${oc4j.admin.user}"
password="${oc4j.admin.password}"
deploymentName="ascontrol"
timeout="5"/>

表10-27に、stopタスクに設定できる属性の一覧を示します。

表10-27 -stopタスクの属性

パラメータ 説明

deployerUri

必須。デプロイ・ターゲットを指定するURI。

userid

必須。ターゲットOC4Jインスタンスの管理者のユーザー名。

password

必須。ターゲットOC4Jインスタンスの管理者のパスワード。

deploymentName

必須。停止するアプリケーションの名前。

timeout

オプション。アプリケーションの正常な停止を待機する時間。タイムアウトに達すると、アプリケーションは強制的に停止されます。タイムアウトが指定されていない場合、デフォルトのタイムアウトは0です。

graceful

オプション。graceful属性は、アプリケーションの停止に使用される方法を指定します。値trueは、アプリケーション・サーバーがアプリケーションの停止前に未処理のリクエストの完了を待機することを示します。値falseは、未処理のリクエストを終了してアプリケーションを即時に(強制的に)停止することを示します。デフォルト設定はtrueです。

graceful属性は、falseの値に設定されている場合、timeout属性よりも優先されます。


アプリケーションの再起動

restartAppタスクを使用して、ターゲットOC4Jインスタンスのアプリケーションおよびその子アプリケーションを停止してから起動します。アプリケーション内に更新されたファイルがある場合、それらのアプリケーションは起動時に自動的に再デプロイされます。デフォルトでは、アプリケーションが即時に停止されます。現在処理中のリクエストはすべて失われます。計画的に停止する場合は、停止前にリクエストの処理を完了するための時間をアプリケーションに設定することもできます。

次の例では、クラスタ内のnode2ascontrolアプリケーションを再起動しています。アプリケーションが強制的に停止されてから起動されるまでに、リクエストを完了するための時間が5秒設定されています。

<oracle:restartApp
deployerUri="deployer:oc4j:opmn://node2.company.com:6004/home"
userid="${oc4j.admin.user}"
password="${oc4j.admin.password}"
deploymentName="ascontrol"
timeout="5"/>

表10-28に、restartAppタスクに設定できる属性の一覧を示します。

表10-28 -restartAppタスクの属性

パラメータ 説明

deployerUri

必須。デプロイ・ターゲットを指定するURI。

userid

必須。ターゲットOC4Jインスタンスの管理者のユーザー名。

password

必須。ターゲットOC4Jインスタンスの管理者のパスワード。

deploymentName

必須。再起動するアプリケーションの名前。

timeout

オプション。アプリケーションの正常な停止を待機する時間。タイムアウトに達すると、アプリケーションは強制的に停止されます。タイムアウトが指定されていない場合、デフォルトのタイムアウトは0です。

graceful

オプション。graceful属性は、アプリケーションの停止に使用される方法を指定します。値trueは、アプリケーション・サーバーがアプリケーションの停止前に未処理のリクエストの完了を待機することを示します。値falseは、未処理のリクエストを終了してアプリケーションを即時に(強制的に)停止することを示します。デフォルト設定はtrueです。

graceful属性は、falseの値に設定されている場合、timeout属性よりも優先されます。


アプリケーションの一覧表示

-listApplicationsタスクを使用して、OC4Jインスタンス内、またはクラスタを構成するOC4Jインスタンス・グループ内に現在デプロイされているアプリケーションのステータスを表示します。デフォルトでは、アプリケーション名、中に含まれているモジュール、アプリケーション・タイプ、アプリケーションの状態、親アプリケーションの順にステータス情報が表示されます。さらに詳細な情報を表示するには、後述するverbose引数を使用してください。次に例を示します。

<oracle:listApplications
deployerUri="${deployer.uri}"
userId="${oc4j.admin.user}"
password="${oc4j.admin.password}"
verbose="true"
logfile="${log.dir}/my.log" />

表10-29に、listApplicationsタスクに設定できる属性の一覧を示します。

表10-29 listApplicationsタスクの属性

パラメータ 説明

deployerUri

必須。デプロイ・ターゲットを指定するURI。

userid

必須。ターゲットOC4Jインスタンスの管理者のユーザー名。

password

必須。ターゲットOC4Jインスタンスの管理者のパスワード。

verbose

オプション。より詳細な情報が表示されます。追加の詳細には、アプリケーション・コンテキスト・ルート・バインディング、有効ルーティング、グループ名、ステート・レプリケーションが含まれます。

logFile

オプション。出力に使用するログ・ファイル。


OC4Jインスタンスの再起動と停止

restartServerタスクまたはshutdownServerタスクを使用して、特定のOC4Jインスタンスまたはクラスタ全体のOC4Jインスタンス・グループを、再起動または停止します。次に例を示します。

<oracle:restartServer|shutdownServer
deployerUri="${deployer.uri}"
userid="${oc4j.admin.user}"
password="${oc4j.admin.password}"/>

表10-30に、restartServerおよびshutdownServerタスクに設定できる属性の一覧を示します。

表10-30 restartServerタスクおよびshutdownServerタスクの属性

属性 説明

deployerUri

必須。デプロイ・ターゲットを指定するURI。

userid

必須。ターゲットOC4Jインスタンスの管理者のユーザー名。

password

必須。ターゲットOC4Jインスタンスの管理者のパスワード。


データソースの管理

Antタスクを使用して、OC4JインスタンスまたはOC4Jインスタンス・グループのデータソースを管理できます。次の項目で詳しく説明します。

データソース接続プールの追加、テスト、一覧表示および削除

Antタスクを使用して、OC4JインスタンスまたはOC4Jインスタンス・グループのデータソース接続プールを追加、テスト、一覧表示および削除できます。次の項目で詳しく説明します。

データソース接続プールの追加

addDataSourceConnectionPoolタスクを使用して、OC4Jインスタンスまたはクラスタ内のグループの各OC4Jインスタンスのアプリケーションに対するデータソース接続プールを追加します。次に例を示します。

<oracle:addDataSourceConnectionPool
deployerUri="deployer:oc4j:localhost"
userid="oc4jadmin"
password="welcome1"
applicationName="default"
name="ScottConnectionPool"
factoryClass="oracle.jdbc.pool.OracleDataSource"
dbUser="scott"
dbPassword="tiger"
url="jdbc:oracle:thin:@localhost:1521:xe"/>

表10-31に、addDataSourceConnectionPoolタスクに設定できる属性の一覧を示します。

表10-31 addDataSourceConnectionPoolタスクの属性

属性 説明

deployerUri

必須。デプロイ・ターゲットを指定するURI。

userid

必須。接続するときに使用するデフォルトのユーザー名。

password

必須。接続するときに使用するデフォルトのパスワード。

jndiLocation

必須。新規のデータソース接続プールをJNDIにバインドする際に使用する場所。

connectionPoolName

必須。コネクション・ファクトリ実装の完全修飾パス。

dbUser

必須。新規のデータソース接続プールに対するデフォルトのユーザー名。

dbPassword

必須。新規のデータソース接続プールに対するデフォルトのパスワード。

logfile

オプション。デプロイで生成されるログ・ファイルのパスと名前。

applicationName

オプション。デプロイ先のアプリケーションの名前。

loginTimeout

オプション。新規のデータソース接続プールに対するログイン・タイムアウト。

txLevel

オプション。トランザクション・レベル(localまたはglobal)。

dbSchema

オプション。使用するデータベース・スキーマ。

manageLocalTransactions

オプション。OC4Jでローカル・トランザクションを管理するかどうか示します。デフォルト値はtrueです。


データソース接続プールのテスト

testDataSourceConnectionPoolタスクを使用して、OC4Jインスタンスまたはクラスタ内のグループの各OC4Jインスタンスのデータソース接続プールに対するアプリケーションの接続をテストします。次に例を示します。

<oracle:testDataSourceConnectionPool
deployerUri="deployer:oc4j:localhost"
userid="oc4jadmin"
password="welcome1"
applicationName="default"
connectionPoolName="ScottConnectionPool"
sqlStatement="select * from dual" />

表10-32に、testDataSourceConnectionPoolタスクに設定できる属性の一覧を示します。

表10-32 testDataSourceConnectionPoolタスクの属性

属性 説明

deployerUri

必須。デプロイ・ターゲットを指定するURI。

userid

必須。接続するときに使用するデフォルトのユーザー名。

password

必須。接続するときに使用するデフォルトのパスワード。

connectionPoolName

必須。接続プールの名前。

sqlStatement

必須。接続のテストに使用するSQL文。

logfile

オプション。デプロイで生成されるログ・ファイルのパスと名前。

applicationName

オプション。アプリケーションの名前。

user

オプション。使用するユーザー名。

password

オプション。使用するデフォルトのパスワード。


データソース接続プールの一覧表示

listDataSourceConnectionPoolsタスクを使用して、アプリケーションに構成されているデータソース接続プールのリストを表示します。リストには、各接続プールに構成されているプロパティが表示されます。次に例を示します。

<oracle:listDataSourceConnectionPool
deployerUri=${deployer.uri}"
userid="${oc4j.admin.user}"
password="${oc4j.admin.password}"
applicationName="default"
logfile="${log.dir}/my.log" />

表10-33に、listDataSourceConnectionPoolタスクに設定できる属性の一覧を示します。

表10-33 listDataSourceConnectionPoolタスクの属性

パラメータ 説明

deployerUri

必須。デプロイ・ターゲットを指定するURI。

userid

必須。接続するときに使用するデフォルトのユーザー名。

password

必須。接続するときに使用するデフォルトのパスワード。

-applicationName

オプション。構成されているデータソース接続プールを一覧表示する対象のアプリケーションの名前。アプリケーション名を指定しない場合、defaultアプリケーションの接続プールが一覧表示されます。

logfile

オプション。出力に使用するログ・ファイル。


データソース接続プールの削除

removeDataSourceConnectionPoolタスクを使用して、OC4Jインスタンスまたはクラスタ内のグループの各OC4Jインスタンスのアプリケーションからデータソース接続プールを削除します。次に例を示します。

<oracle:removeDataSourceConnectionPool
deployerUri="deployer:oc4j:localhost"
userid="oc4jadmin"
password="welcome1"
applicationName="default"
name="ScottConnectionPool"/>

表10-34に、removeDataSourceConnectionPoolタスクに設定できる属性の一覧を示します。

表10-34 removeDataSourceConnectionPoolタスクの属性

属性 説明

deployerUri

必須。デプロイ・ターゲットを指定するURI。

userid

必須。接続するときに使用するデフォルトのユーザー名。

password

必須。接続するときに使用するデフォルトのパスワード。

name

必須。接続プールの名前。

logfile

オプション。削除で生成されるログ・ファイルのパスと名前。

applicationName

オプション。データソース接続プールを削除する対象のアプリケーションの名前。


データソースの追加、テスト、一覧表示および削除

Antタスクを使用して、OC4JインスタンスまたはOC4Jインスタンス・グループのデータソースを追加、テスト、一覧表示および削除できます。次の項目で詳しく説明します。

マネージド・データソースの追加

addManagedDataSourceタスクを使用して、OC4Jインスタンスまたはクラスタ内のグループの各OC4Jインスタンスのアプリケーションに対するマネージド・データソースを追加します。次に例を示します。

<oracle:addManagedDataSource
deployerUri="deployer:oc4j:localhost"
userid="oc4jadmin"
password="welcome1"
applicationName="default"
dataSourceName="ScottDataSource"
jndiLocation="jdbc/ScottDataSource"
connectionPoolName="ScottConnectionPool" />

表10-35に、addManagedDataSourceタスクに設定できる属性の一覧を示します。

表10-35 addManagedDataSourceタスクの属性

属性 説明

deployerUri

必須。デプロイ・ターゲットを指定するURI。

userid

必須。接続するときに使用するデフォルトのユーザー名。

password

必須。接続するときに使用するデフォルトのパスワード。

dataSourceName

必須。データソースの名前。

jndiLocation

必須。新規のデータソースをJNDIにバインドする際に使用する場所。

connectionPoolName

必須。データソースが対応する接続プールの名前。

logfile

オプション。デプロイで生成されるログ・ファイルのパスと名前。

applicationName

オプション。データソースを追加する対象のアプリケーションの名前。

dbUser

オプション。新規のデータソースに対するデフォルトのユーザー名。

dbPassword

オプション。新規のデータソースに対するデフォルトのパスワード。

loginTimeout

オプション。新規のデータソースに対するログイン・タイムアウト。

txLevel

オプション。トランザクション・レベル(localまたはglobal)。

dbSchema

オプション。使用中のEJB CMP実装がOrion CMPの場合に使用するデータベース・スキーマ。(TopLink CMPがデフォルトです。)

manageLocalTransactions

オプション。OC4Jでローカル・トランザクションを管理するかどうか示します。デフォルト値はtrueです。


マネージド・データソースの削除

removeManagedDataSourceタスクを使用して、クラスタ内のOC4Jインスタンスまたはグループの各OC4Jインスタンスで、アプリケーションからマネージド・データソースを削除します。次に例を示します。

<oracle:removeManagedDataSource
deployerUri="deployer:oc4j:localhost"
userid="oc4jadmin"
password="welcome1"
applicationName="default"
dataSourceName="ScottDataSource"/>

表10-36に、removeManagedDataSourceタスクに設定できる属性の一覧を示します。

表10-36 removeManagedDataSourceタスクの属性

属性 説明

deployerUri

必須。デプロイ・ターゲットを指定するURI。

userid

必須。接続するときに使用するデフォルトのユーザー名。

password

必須。接続するときに使用するデフォルトのパスワード。

dataSourceName

必須。削除するデータソースの名前。

logfile

オプション。デプロイで生成されるログ・ファイルのパスと名前。

applicationName

オプション。データソースを削除する対象のアプリケーションの名前。


ネイティブ・データソースの追加

addNativeDataSourceタスクを使用して、OC4Jインスタンスまたはクラスタ内のグループの各OC4Jインスタンスのアプリケーションに対するネイティブ・データソースを追加します。次に例を示します。

<oracle:addNativeDataSource
deployerUri="deployer:oc4j:localhost"
userid="oc4jadmin"
password="welcome1"
applicationName="default"
dataSourceName="ScottNativeDataSource"
dbUser="scott"
dbPassword="tiger"
jndiLocation="jdbc/ScottNativeDataSource"
loginTimeout="60"
dataSourceClass="oracle.jdbc.pool.OracleDataSource"
url="jdbc:oracle:thin:@localhost:1521:xe"        >
<oracle:nativeDataSourceProperty name="maxStatements" value="20"/>
<oracle:nativeDataSourceProperty name="implicitCachingEnabled" value="30"/>
</oracle:addNativeDataSource>

表10-37に、addNativeDataSourceタスクに設定できる属性の一覧を示します。

表10-37 addNativeDataSourceタスクの属性

属性 説明

deployerUri

必須。デプロイ・ターゲットを指定するURI。

userid

必須。接続するときに使用するデフォルトのユーザー名。

password

必須。接続するときに使用するデフォルトのパスワード。

dataSourceName

必須。新規のデータソースの名前。

jndiLocation

必須。新規のデータソースをJNDIにバインドする際に使用する場所。

dbUser

必須。新規のデータソースに対するデフォルトのユーザー。

dbPassword

必須。新規のデータソースに対するデフォルトのパスワード。

dataSourceClass

必須。新規のデータソースの完全修飾クラス。

url

必須。新規のデータソースでデータベースへの接続に使用されるURL。

<nativeDataSourceProperty>


name

必須。新規のデータソースに対するプロパティの名前。

value

必須。新規のデータソースに対するプロパティの値。

logfile

オプション。デプロイで生成されるログ・ファイルのパスと名前。

applicationName

オプション。データソースを追加する対象のアプリケーションの名前。

loginTimeout

オプション。新規のデータソースに対するログイン・タイムアウト。


ネイティブ・データソースの削除

removeNativeDataSourceタスクを使用して、OC4Jインスタンスまたはクラスタ内のグループの各OC4Jインスタンスのアプリケーションからネイティブ・データソースを削除します。次に例を示します。

<oracle:removeNativeDataSource
deployerUri="deployer:oc4j:localhost"
userid="oc4jadmin"
password="welcome1"
applicationName="default"
dataSourceName="ScottNativeDataSource"/>

表10-38に、removeNativeDataSourceタスクに設定できる属性の一覧を示します。

表10-38 removeNativeDataSourceタスクの属性

属性 説明

deployerUri

必須。デプロイ・ターゲットを指定するURI。

userid

必須。接続するときに使用するデフォルトのユーザー名。

password

必須。接続するときに使用するデフォルトのパスワード。

dataSourceName

必須。削除するデータソースの名前。

logfile

オプション。デプロイで生成されるログ・ファイルのパスと名前。

applicationName

オプション。データソースを削除する対象のアプリケーションの名前。


データベース接続のテスト

testDatabaseConnectionタスクを使用して、OC4Jインスタンスまたはクラスタ内のグループの各OC4Jインスタンスのデータベースに対するアプリケーションの接続をテストします。次に例を示します。

<oracle:testDatabaseConnection
deployerUri="deployer:oc4j:localhost"
userid="oc4jadmin"
password="welcome1"
applicationName="default"
sqlStatement="select * from dual"
factoryClass="oracle.jdbc.pool.OracleDataSource"
dbUser="scott"
dbPassword="tiger"
url="jdbc:oracle:thin:@localhost:1521:xe"/>

表10-39に、testDatabaseConnectionタスクに設定できる属性の一覧を示します。

表10-39 testDatabaseConnectionタスクの属性

属性 説明

deployerUri

必須。デプロイ・ターゲットを指定するURI。

userid

必須。接続するときに使用するデフォルトのユーザー名。

password

必須。接続するときに使用するデフォルトのパスワード。

sqlStatement

必須。接続のテストに使用するSQL文。

factoryClass

必須。テストするJDBCファクトリ(DriverDataSourceConnectionPoolDataSourceまたはXADataSourceのインスタンス)。

dbUser

必須。データベースに対するデフォルトのユーザー名。

dbPassword

必須。データベースに対するデフォルトのパスワード。

url

必須。JDBCファクトリで設定するURL。

logfile

オプション。デプロイで生成されるログ・ファイルのパスと名前。

applicationName

オプション。データベース接続をテストする対象のアプリケーションの名前。


データソースのテスト

testDataSourceタスクを使用して、OC4Jインスタンスまたはクラスタ内のグループの各OC4Jインスタンスのデータソースに対するアプリケーションの接続をテストします。次に例を示します。

<oracle:testDataSource
deployerUri="deployer:oc4j:localhost"
userid="oc4jadmin"
password="welcome1"
applicationName="default"
dataSourceName="ScottDataSource"
sqlStatement="select * from dual" />

表10-40に、testDataSourceタスクに設定できる属性の一覧を示します。

表10-40 testDataSourceタスクの属性

属性 タスク

deployerUri

必須。デプロイ・ターゲットを指定するURI。

userid

必須。接続するときに使用するデフォルトのユーザー名。

password

必須。接続するときに使用するデフォルトのパスワード。

datasourceName

必須。テストするデータソース。

sqlStatement

必須。接続のテストに使用するSQL文。

logfile

オプション。デプロイで生成されるログ・ファイルのパスと名前。

applicationName

オプション。データソースをテストする対象のアプリケーションの名前。

dbUser

オプション。データソースに対するデフォルトのユーザー名。

dbPassword

オプション。データソースに対するデフォルトのパスワード。


データソースの一覧表示

listDataSourcesタスクを使用して、アプリケーションに構成されているデータソースのリストを表示します。リストには、各データソースに構成されているプロパティが表示されます。次に例を示します。

<oracle:listDataSources
deployerUri=${deployer.uri}"
userid="${oc4j.admin.user}"
password="${oc4j.admin.password}"
applicationName="default"
logfile="${log.dir}/my.log" />

表10-41に、listDataSourceタスクに設定できる属性の一覧を示します。

表10-41 listDataSourceタスクの属性

パラメータ 説明

deployerUri

必須。デプロイ・ターゲットを指定するURI。

userid

必須。接続するときに使用するデフォルトのユーザー名。

password

必須。接続するときに使用するデフォルトのパスワード。

applicationName

オプション。構成されているデータソースを一覧表示する対象のアプリケーションの名前。アプリケーション名を指定しない場合、defaultアプリケーションのデータソースが一覧表示されます。

logfile

オプション。出力に使用するログ・ファイル。


アプリケーションのデータソース・ディスクリプタの取得

getDataSourcesDescriptorタスクを使用して、アプリケーションのデータソース・ディスクリプタを取得します。次に例を示します。

<oracle:getDataSourcesDescriptor
deployerUri="deployer:oc4j:localhost"
userid="oc4jadmin"
password="welcome1"
applicationName="default" />

表10-42に、getDataSourcesDescriptorタスクに設定できる属性の一覧を示します。

表10-42 getDataSourcesDescriptorタスクの属性

属性 説明

deployerUri

必須。デプロイ・ターゲットを指定するURI。

userid

必須。接続するときに使用するデフォルトのユーザー名。

password

必須。接続するときに使用するデフォルトのパスワード。

logfile

オプション。デプロイで生成されるログ・ファイルのパスと名前。

applicationName

オプション。ディスクリプタが属するアプリケーションの名前。


JMSリソースの管理

OC4J Antタスクを使用して、OC4JインスタンスまたはOC4Jインスタンス・グループのデータJMSリソースを管理できます。次の項目で詳しく説明します。

JMSコネクション・ファクトリの管理

Antタスクを使用してOC4J JMSコネクション・ファクトリを管理します。次の項目で詳しく説明します。

JMSコネクション・ファクトリの追加

addJMSConnectionFactoryタスクを使用して、OC4Jインスタンスまたはクラスタ内のグループの各インスタンスにJMSコネクション・ファクトリを追加します。次に例を示します。

<oracle:addJMSConnectionFactory
deployerUri="deployer:oc4j:localhost"
userid="oc4jadmin"
password="welcome1"
domain="Queue"
jndiLocation="jms/ExampleQueueCF" />

表10-43に、addJMSConnectionFactoryタスクに設定できる属性の一覧を示します。

表10-43 addJMSConnectionFactoryタスクの属性

属性 説明

deployerUri

必須。デプロイ・ターゲットを指定するURI。

userid

必須。接続するときに使用するデフォルトのユーザー名。

password

必須。接続するときに使用するデフォルトのパスワード。

domain

必須。このコネクション・ファクトリのJMSドメイン('QUEUE''TOPIC'または'UNIFIED')。

jndiLocation

必須。このコネクション・ファクトリがバインドされるJNDIロケーション。

logfile

オプション。デプロイで生成されるログ・ファイルのパスと名前。

host

オプション。このコネクション・ファクトリに関連付けられているホスト名(デフォルトは対象のOC4J JMSサーバー・ホスト)。

port

オプション。このコネクション・ファクトリに関連付けられているポート番号(デフォルトは対象のOC4J JMSサーバー・ポート)。

jmsUser

オプション。このコネクション・ファクトリに関連付けられているユーザー名(デフォルトはanonymous)。

jmsPassword

オプション。このコネクション・ファクトリに関連付けられているパスワード(デフォルトはNULL)。

clientID

オプション。このコネクション・ファクトリに関連付けられているJMSクライアントID(デフォルトはNULL)。

isXA

オプション。これがXAコネクション・ファクトリかどうかを示します(デフォルトはfalse)。


JMSコネクション・ファクトリの削除

removeJMSConnectionFactoryタスクを使用して、OC4JインスタンスからJMSコネクション・ファクトリを削除します。次に例を示します。

<oracle:removeJMSConnectionFactory
deployerUri="deployer:oc4j:localhost"
userid="oc4jadmin"
password="welcome1"
jndiLocation="jms/ExampleQueueCF" />

表10-44に、removeJMSConnectionFactoryタスクに設定できる属性の一覧を示します。

表10-44 removeJMSConnectionFactoryタスクの属性

属性 説明

deployerUri

必須。デプロイ・ターゲットを指定するURI。

userid

必須。接続するときに使用するデフォルトのユーザー名。

password

必須。接続するときに使用するデフォルトのパスワード。

jndiLocation

必須。削除するコネクション・ファクトリのJNDIロケーション。

logfile

オプション。デプロイで生成されるログ・ファイルのパスと名前。


JMSコネクション・ファクトリに関する情報の取得

getJMSConnectionFactoriesタスクを使用して、OC4Jインスタンスまたはクラスタ内のOC4Jインスタンス・グループの各JMSコネクション・ファクトリに対する属性を返します。次に例を示します。

<oracle:getJMSConnectionFactories
deployerUri="deployer:oc4j:localhost"
userid="oc4jadmin"
password="welcome1" />

表10-45に、getJMSConnectionFactoriesタスクに設定できる属性の一覧を示します。

表10-45 getJMSConnectionFactoriesタスクの属性

属性 説明

deployerUri

必須。デプロイ・ターゲットを指定するURI。

userid

必須。接続するときに使用するデフォルトのユーザー名。

password

必須。接続するときに使用するデフォルトのパスワード。

logfile

オプション。デプロイで生成されるログ・ファイルのパスと名前。


JMS宛先の管理

Antタスクを使用してOC4J JMS宛先を管理します。次の項目で詳しく説明します。

JMS宛先の追加

addDestinationタスクを使用してJMS宛先を追加します。次に例を示します。

<oracle:addDestination
deployerUri="deployer:oc4j:localhost"
userid="oc4jadmin"
password="welcome1"domain="Queue"
name="ExampleQueue"
jndiLocation="jms/ExampleQueue" />

表10-46に、addDestinationタスクに設定できる属性の一覧を示します。

表10-46 addDestinationタスクの属性

属性 説明

deployerUri

必須。デプロイ・ターゲットを指定するURI。

userid

必須。接続するときに使用するデフォルトのユーザー名。

password

必須。接続するときに使用するデフォルトのパスワード。

domain

必須。この宛先のJMSドメイン('QUEUE'または'UNIFIED')。

name

必須。宛先のOC4J JMSプロバイダ固有名。

jndiLocation

必須。この宛先がバインドされるJNDIロケーション。

logfile

オプション。デプロイで生成されるログ・ファイルのパスと名前。

persistenceFile

オプション。この宛先に関連付けられている永続性ファイル(デフォルトはNULL)。

description

オプション。この宛先のテキストによる説明(デフォルトはNULL)。


JMS宛先の削除

removeDestinationタスクを使用して、OC4Jインスタンスまたはクラスタ内のグループの各OC4JインスタンスからJMS宛先を削除します。次に例を示します。

<oracle:removeDestination
deployerUri="deployer:oc4j:localhost"
userid="oc4jadmin"
password="welcome1"
jndiLocation="jms/ExampleQueue" />

表10-47に、removeDestinationタスクに設定できる属性の一覧を示します。

表10-47 removeDestinationタスクの属性

属性 説明

deployerUri

必須。デプロイ・ターゲットを指定するURI。

userid

必須。接続するときに使用するデフォルトのユーザー名。

password

必須。接続するときに使用するデフォルトのパスワード。

name

必須。削除する宛先のOC4J JMSプロバイダ固有名。

logfile

オプション。デプロイで生成されるログ・ファイルのパスと名前。


JMS宛先に関する情報の取得

getDestinationsタスクを使用して、OC4Jインスタンスまたはクラスタ内のOC4Jインスタンス・グループの各OC4J JMS宛先に対する属性を返します。次に例を示します。

<oracle:getDestinations
deployerUri="deployer:oc4j:localhost"
userid="oc4jadmin"
password="welcome1" />

表10-48に、getDestinationsタスクに設定できる属性の一覧を示します。

表10-48 getDestinationsタスクの属性

属性 説明

deployerUri

必須。デプロイ・ターゲットを指定するURI。

userid

必須。接続するときに使用するデフォルトのユーザー名。

password

必須。接続するときに使用するデフォルトのパスワード。

logfile

オプション。デプロイで生成されるログ・ファイルのパスと名前。