この章では、Web Tools Platform(WTP)を使用してEclipse 3.2から直接スタンドアロンOC4JサーバーにWebアプリケーションをデプロイする方法(OC4Jに対するサポートを含む)と、EclipseからのデプロイにOC4J Antタスクを使用する方法を説明します。次の項目があります。
この項では、Eclipse Web Tools Platformを使用して、Webアプリケーションを作成し、OC4Jにデプロイする方法の概要を説明します。
この項では、EclipseからスタンドアロンOC4Jインスタンスに接続する方法を説明します。
Eclipseを起動します。
J2EEパースペクティブを開き、「Window」→「Open Perspective」→「Other」メニューを選択します。表示されるダイアログで「J2EE」を選択します。このパースペクティブには、デプロイ例で使用される「Servers」ビューが含まれます。
「Window」→「Show View」→「Console」メニューを選択します。これでサーバーの出力を表示することができます。
「Servers」ビューを右クリックして、「New」→「Server」メニューを選択します。これにより、「New Server」ウィザードが起動します。
「Define a New Server」パネルで、「Oracle」→「Generic Oracle OC4J Standalone Server 10.1.3」を選択します。「Next」をクリックします。
「Define a New Generic Oracle OC4J Standalone 10.1.3 Runtime」パネルで次のように設定します。
JREについて、使用するJDKを選択します。
Oracle J2EEホームについて、Oracle Application Serverをインストールしたフォルダの\j2ee\
instance
サブディレクトリを参照します。
「Next」をクリックします。
OC4Jのインストール時に作成したoc4jadmin
管理者アカウントのパスワードを、パスワードとして「Create a new Generic Oracle OC4J Standalone 10.1.3 server」パネルで設定します。その他のすべてのフィールドではデフォルトを使用します。
「Finish」をクリックします。
次に、OC4Jサーバー・インスタンスにデプロイする単純なWebアプリケーションを作成します。
「ProjectExplorer」ビューで「Dynamic Web Projects」フォルダを右クリックし、「New Dynamic Web Project」を選択します。
プロジェクトの名前を入力します。
「Show Advanced」ボタンをクリックします。「Target runtime」フィールドには、OC4JのエントリであるGeneric Oracle OC4J Standalone 10.1.3が事前に移入されています。
このダイアログのすべてのフィールドでデフォルト値を使用し、「Finish」をクリックします。
ここで、新しいプロジェクト内にJSPページを作成します。「Dynamic Web Projects」フォルダを開きます。
作成したプロジェクトを開き、「WebContent」フォルダを開きます。
「WebContent」フォルダを右クリックし、「New JSP」メニューを選択します。
ファイルの名前(index.jsp
など)を入力し、「Finish」をクリックします。
ファイルがJSPエディタで開かれます。<BODY>タグの間に次のテキストを入力します。
<% out.print("Hello World!!"); %>
ファイルを保存します。
Webアプリケーションの準備ができたら、EclipseからOC4Jに直接デプロイすることができます。
「ProjectExplorer」でJSPファイル、index.jsp
を右クリックします。「Run As」→「Run on Server」メニューを選択します。
「Run on Server」ダイアログ・ボックスで、Oracle OC4J Standalone Server v10.1.3がサーバーとして選択されていることを確認します。
「Finish」をクリックします。Eclipse WTPツールによって次の処理が実行されます。
Webアプリケーションをパッケージ化する。
OC4Jサーバーが実行していない場合は起動する。
OC4Jインスタンスにアプリケーションを公開する。
ブラウザでアプリケーションを起動する。
コンソール・ビューに、デプロイの進行を追跡するログが表示されます。
適切なクライアント・ライブラリとともにant-oracle.jar
をクラスパスに含めると、EclipseからのWebアプリケーションのデプロイにAntタスクを使用できます。EclipseでAntタスクを使用するための環境を設定するには、次の手順に従います。
ローカルのOC4J環境(スタンドアロンOC4JサーバーまたはOracle Application Server)がない場合は、「リモート管理クライアントのダウンロードと抽出」の説明に従って、oc4j_admin_client.zip
をダウンロードまたはコピーして管理クライアントを抽出します。
ORACLE_HOME
\j2ee\utilities
ディレクトリからant-oracle.xml
およびant-oracle.properties
ファイルをプロジェクトにコピーします。
ORACLE_HOME
環境変数をOC4Jインストールの場所(OC4J、Oracle Application Serverまたはoc4j_admin_client
)に設定します。
これはシステム変数として起動時に行うか、EclipseのAnt Runnerメカニズムから実行できます。
OC4J Antタスクの詳細は、第10章「デプロイに対するOC4J Antタスクの使用方法」を参照してください。