Oracle Application Server 管理者ガイド 10gリリース3(10.1.3.4) B50830-01 |
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この章では、Oracle Application Serverホストのネットワーク構成を変更する手順について説明します。
この章の項目は次のとおりです。
この章では、ネットワーク構成変更のための次の手順を説明します。
この項では、ホストのホスト名、ドメイン名またはIPアドレスを変更する際に、Oracle Application Serverを更新する方法について説明します。
この項では、Oracle Application Serverホストを、ネットワークに接続された状態と接続されていない状態の間で切り替える手順について説明します。ネットワークに接続された状態では、DHCPまたは静的IPアドレスを使用できます。これらの手順は、Oracle Application Serverをラップトップにインストールした後で異なるネットワークに接続するような場合に使用できます。
この項では、静的IPアドレスからDHCP、またはDHCPから静的IPアドレスに変更するための手順を説明します。この手順は、静的IPアドレスでインストールを行った後、より移動性を高めるためにDHCPを使用することにした場合や、DHCPを使用していて、静的IPアドレスを使用してネットワークに接続しなければならない場合に使用できます。
Oracle Internet Directoryで匿名バインドが無効になっている場合、構成を変更する前に有効にする必要があります。詳細は、第6.8項「匿名バインドの有効化と無効化」を参照してください。
Oracle Application Serverをインストールした後、ホストのホスト名、ドメイン名またはIPアドレスの変更が必要となる場合があります。
表7-1では、ホスト名、ドメイン名およびIPアドレスの変更をサポートするインストール・タイプと、該当する手順の参照先をまとめます。
インストール・タイプ | ホスト名またはドメイン名の変更 | IPアドレスの変更 |
---|---|---|
中間層 |
詳細は、第7.2.2項「中間層インストールのホスト名またはドメイン名の変更」を参照してください。 |
オペレーティング・システムでアドレスを変更します。Oracle Application Serverの更新は必要ありません。 |
10.1.4または10.1.2のInfrastructure: Identity Managementのみ 次のコンポーネントが構成されているIdentity Managementインストールに適用されます。 |
詳細は、第7.2.3項「10.1.4または10.1.2のIdentity Managementインストールのホスト名、ドメイン名またはIPアドレスの変更」を参照してください。 |
詳細は、第7.2.3項「10.1.4または10.1.2のIdentity Managementインストールのホスト名、ドメイン名またはIPアドレスの変更」を参照してください。 |
10.1.4または10.1.2のInfrastructure: Identity ManagementおよびMetadata Repository |
サポート対象外 |
詳細は、第7.2.4項「Metadata Repositoryを含む10.1.4または10.1.2のInfrastructureのIPアドレスの変更」を参照してください。 |
10.1.4または10.1.2のInfrastructure: Metadata Repositoryのみ |
サポート対象外 |
詳細は、第7.2.4項「Metadata Repositoryを含む10.1.4または10.1.2のInfrastructureのIPアドレスの変更」を参照してください。 |
この項の手順の多くは、chgiphost
コマンドを使用します。このコマンドの詳細は、第7.2.1項を参照してください。
chgiphost
コマンドライン・ユーティリティでは、中間層インスタンス、Infrastructure、またはIdentity Managementインストールのホスト名、ドメイン名またはIPアドレスを変更できます。
このユーティリティは、次のディレクトリにあります。
表7-2に、このコマンドのオプションを示します。
chgiphost
を使用してホスト名やドメイン名を変更した場合、インスタンス名は更新されないので注意してください。たとえば、元のインスタンス名はホスト名、ドメイン名が付加されて次のような名前であるとします。
1013mid.myhost1.mydomain.com
ここでホスト名をmyhost2に変更しても、インスタンス名は変わりません。
この項では、いずれかの中間層インストール・タイプが含まれるホストのホスト名またはドメイン名、あるいはその両方を変更する方法について説明します。
次の各項では、この手順について説明します。
手順を開始する前に、次の項目を確認してください。
cn=orcladmin
パスワードを指定する必要があります。
chgiphost
コマンドを実行する前に、より詳細な情報が表示されるようにログ・レベルを変更することを検討してください。詳細は、第7.2.5.1項を参照してください。
chgiphost
コマンドを実行すると問題が生じることがあります。この問題を回避する方法は、第7.2.5.2項を参照してください。
Oracle Enterprise Service Busがシステムにインストールされている場合、ネットワーク情報を変更する前にOracle Enterprise Service Busサービスをエクスポートする必要があります。後でこの手順においてそれらをインポートします。
(UNIX) ORACLE_HOME/integration/esb/bin/esbdevprompt.sh (Windows) ORACLE_HOME¥integration¥esb¥bin¥esbdevprompt.bat
ant export-params -Dparamfile ORACLE_HOME¥integration¥DateTimeStamp¥esbparam.properties -DDB_URL=jdbc_connectString:@//hostname:port/db_service_name -DDB_USER=oraesb -DDB_PASSWORD=esb_pwd -DDB_DRIVER=oracle.jdbc.driver.OracleDriver
この例で、hostnameはOracle Enterprise Service Busのリポジトリを含むホスト、portはそのリポジトリのポート、db_service_nameはデータベース・サービス名、esb_pwdはORAESBユーザーのパスワードを表します。たとえばWindowsでは、次のように指定します。
ant export-params -Dparamfile ORACLE_HOME¥integration¥20060828_1503¥esbparam.properties -DDB_URL=jdbc:oracle:thin:@//sta.oracle.com:1521/orcl.us.oracle.com -DDB_USER=oraesb -DDB_PASSWORD=ORAESB123 -DDB_DRIVER=oracle.jdbc.driver.OracleDriver
すべてのプロセスを停止して、ホストの変更準備をします。
/etc/init.d
スクリプトなどの自動スタートアップ・スクリプトを設定している場合は、それらを無効にして、ホストの再起動後にOracle Application Serverプロセスが自動的に起動されないようにします。
オペレーティング・システムで、ホスト名、ドメイン名、またはその両方を更新します。ここでの手順を実行する方法の詳細は、該当するオペレーティング・システムのドキュメントを参照してください。必要に応じてIPアドレスも変更できます。
ホスト上の各中間層インスタンスについてこれらの手順を実行します。1つの中間層インスタンスですべての手順を完了してから次のインスタンスの作業を行ってください。
cd ORACLE_HOME/chgip/scripts ./chgiphost.sh -mid
cd ORACLE_HOME¥chgip¥scripts cmd /c chgiphost.bat -mid
chgiphost
コマンドでは、表7-3に示す情報の入力を求めるプロンプトが表示されます。プロンプトには、値がカッコに囲まれて表示される場合があります。別の値を入力するか、[Enter]キーを押して、自動入力された値を受け入れます。
中間層インスタンスがSSO認証用に有効化された場合は、再び有効化する必要があります。その場合は、第6.7項の「作業1: SSO認証の有効化(オプション)」の手順に従います。
中間層インスタンスがトポロジ・クラスタのメンバーである場合、他のクラスタ・メンバーでopmn.xml
ファイルにあるトポロジ情報の更新が必要になる場合があります。
中間層インスタンスが動的検出クラスタの一部である場合、opmn.xml
ファイルの変更は不要です。
ただし、クラスタが次のタイプのいずれかである場合、opmn.xml
ファイルを更新する必要があります。
<topology> <discover list="node1.com:6201,node2.com:6202"/> </topology>
<topology> <gateway list="node1.com:6201&node2.com:6202&node3.com:6203"/> <discover list="*224.0.1.37:8205"/> </topology>
<topology> <nodes list="node1-sun:6201,node2-sun:6202"/> </topology>
状況によっては、ファイル内のホスト名を手動で更新する必要があります。
chgiphost
コマンドを実行しても自動的には更新されません。このような場合にホスト名を更新するには、そのファイルを手動で編集する必要があります。たとえば、UNIXではplsql.conf
ファイルに、/net/dsun1/private/...
のようにホスト名を含むNFSパスが記述されている場合があります。
OC4J_Apps
で実行されているWebCenterアプリケーションが、OC4JインスタンスのOC4J_WebCenter
で実行されているポートレットを使用する場合があります。 WebCenterアプリケーションのホスト名またはドメイン名(あるいはその両方)を変更する場合は、これらのポートレットに対する内部参照を手動で更新する必要があります。WebCenterアプリケーションでは、ポートレット・プロデューサの接続情報が、次のディレクトリにあるconnections.xml
ファイルに格納されます。
ORACLE_HOME/j2ee/OC4J_instance/applications/application_name/adf/META-INF
テキスト・エディタを使用して、ホスト名を検索して、すべてのホスト名を適切な新しい値に置き換えます。この情報は、次の例の太字部分のようになります。
<urlconnection name="PdkPortletProducer1_ 115996420445613411da8-010e-1000-8002-8c5707c5e057-urlconn" url="http://apphost1.mycompany.com:8890/jpdk/providers"/> . . . <wsconnection description="http://apphost1.mycompany.com:6688/richtextportlet/portlets/wsrp2?WSDL "> <soap addressUrl="http://apphost1.mycompany.com:6688/richtextportlet/portlets/WSRP_v2_ PortletManagement_Service" xmlns="http://schemas.xmlsoap.org/wsdl/soap/" />
同様に、Oracle Content DBを使用していて、接続情報が変更された場合は、次のようにconnections.xml
を更新できます。
<StringRefAddr addrType="jcr_oracle.ifs.jcr.configuration.serverUrl"> <Contents>https://ctdbhost1.mycompany.com:4444/content/ws</Contents></StringRefAddr >
chgiphost
コマンドでは、ドキュメンテーション・ファイル内に記述されたホスト名も変更されません。これらのファイルについては、手動で編集してホスト名を更新する必要があります。ORACLE_HOME
/Apache/Apache/htdocs
ディレクトリのindex.html.*
ファイルは、このようなファイルの例です。
インスタンスにOracle BPEL Process Managerが含まれている場合は、Oracle BPEL Process Managerアプリケーションを再デプロイする必要があります。
(UNIX) ORACLE_HOME/bpel/domains/domainname/tmp/* (Windows) ORACLE_HOME¥bpel¥domains¥domainname¥tmp¥*
(UNIX) ORACLE_HOME/bpel/bin/startorabpel.sh (Windows) ORACLE_HOME¥bpel¥bin¥startorabpel.bat
インスタンスにOracle Enterprise Service Busが含まれている場合は、作業1 : Oracle Enterprise Service Busサービスのエクスポートでエクスポートしたファイルからサービスをインポートする必要があります。
esbparam.properties
ファイルを編集してプロパティを更新し、新しい環境を反映します。DT_OC4J_HOSTプロパティを新しいホスト名に変更します。また、HTTPポートが変更されている場合は、DT_OC4J_HTTP_PORTプロパティを変更します。たとえば、新しいホスト名がnewhost.oracle.com
である場合、このプロパティの値は次のようになります。
DT_OC4J_HOST=newhost.oracle.com
ant import-params -Dparamfile ORACLE_HOME¥integration¥DateTimeStamp¥esbparam.properties -DDB_URL=jdbc_connectString:@//hostname:port/db_service_name -DDB_USER=oraesb -DDB_PASSWORD=esb_pwd -DDB_DRIVER=oracle.jdbc.driver.OracleDriver
この例で、hostnameはOracle Enterprise Service Busのリポジトリを含むホスト、portはそのリポジトリのポート、db_service_nameはデータベース・サービス名、esb_pwdはORAESBユーザーのパスワードを表します。たとえばWindowsでは、次のように指定します。
ant import-params -Dparamfile ORACLE_HOME¥integration¥20060828_1503¥esbparam.properties -DDB_URL=jdbc:oracle:thin:@//sta.oracle.com:1521/orcl.us.oracle.com -DDB_USER=oraesb -DDB_PASSWORD=ORAESB123 -DDB_DRIVER=oracle.jdbc.driver.OracleDriver
中間層インスタンスを再起動して、これまでの手順を開始する前の状態に構成を戻します。
(UNIX) ORACLE_HOME/opmn/bin/opmnctl startall (Windows) ORACLE_HOME¥opmn¥bin¥opmnctl startall
10.1.4または10.1.2のIdentity Managementインストールに関連付けられている10gリリース3(10.1.3.4)中間層インスタンスが存在する場合があります。
この項では、Identity Managementインストールを含むホストのホスト名、ドメイン名またはIPアドレスを変更する方法について説明します。この手順は、次のものを含むIdentity Managementのみのインストールすべてに適用されます。
次の各項では、この手順について説明します。
手順を開始する前に、次の項目を確認してください。
chgiphost
コマンドを実行する前に、より詳細な情報が表示されるようにログ・レベルを変更することを検討してください。詳細は、第7.2.5.1項を参照してください。
chgiphost
コマンドを実行すると問題が生じることがあります。この問題を回避する方法は、第7.2.5.2項を参照してください。
Identity Managementを使用する各10gリリース3(10.1.3.4)中間層インスタンスで、次のコマンドを使用してApplication Server Controlと中間層インスタンスを停止します。
リリース2(10.1.2) Identity Managementインスタンス上ですべてのプロセスを停止して、ホストのホスト名変更を準備します。
ORACLE_HOME/bin/emctl stop iasconsole ORACLE_HOME/bin/oidctl server=odisrv instance=instance_number stop ORACLE_HOME/bin/oidctl connect=global_db_name server=oidrepld instance=instance_ number stop ORACLE_HOME/bin/oidctl server=oidldapd instance=instance_number stop ORACLE_HOME/opmn/bin/opmnctl stopall
/etc/init.d
スクリプトなどの自動スタートアップ・スクリプトを設定している場合は、それらを無効にして、ホストの再起動後にOracle Application Serverプロセスが自動的に起動されないようにします。
オペレーティング・システムで、ホスト名、ドメイン名またはIPアドレスを更新します。ここでの手順を実行する方法の詳細は、該当するオペレーティング・システムのドキュメントを参照してください。
Identity Managementインスタンスにおいて次の手順を実行します。
cd ORACLE_HOME/chgip/scripts ./chgiphost.sh -idm
cd ORACLE_HOME¥chgip¥scripts cmd /c chgiphost.bat -idm
chgiphost
コマンドでは、表7-4に示す情報の入力を求めるプロンプトが表示されます。プロンプトには、値がカッコに囲まれて表示される場合があります。別の値を入力するか、[Enter]キーを押して、自動入力された値を受け入れます。
(UNIX) ORACLE_HOME/chgip/log (Windows) ORACLE_HOME¥chgip¥log
Identity Managementインストールと、この手順の中で停止した他のすべてのInfrastructureインスタンスを再起動します。
この作業には、新しいホスト名、ドメイン名、またはIPアドレス用に環境を更新する手順が含まれます。実行する手順は、環境の構成方法により異なります。次を含むホストのホスト名またはIPアドレスを変更した場合、それぞれの手順に従います。
環境のOracle Internet DirectoryでLDAPベースのレプリケーションが使用されており、Oracle Internet DirectoryがOracleAS Metadata Repositoryとは別のホストにある場合、Master(サプライヤ)またはReplica(コンシューマ)のOracle Internet Directoryを含むホストのホスト名、ドメイン名、またはIPアドレスを変更できます。詳細は、「作業7: LDAPベースのレプリケーションが使用されている場合のOracle Internet Directoryの更新」を参照してください。
これは、Oracle Internet Directoryがあるホストにインストールされ、他のIdentity Managementコンポーネントが別のホストにインストールされている場合に、Oracle Internet Directoryを含むホストが変更されたケースです。次の手順に従います。
ias.properties
ファイルを更新します。これには、他のIdentity Managementインスタンス(OracleAS Single Sign-On、Oracle Delegated Administration ServicesおよびOracle Directory Integration and Provisioning(構成されている場合))が含まれます。各Oracleホームで、次のファイルを更新します。
(UNIX) ORACLE_HOME/config/ias.properties (Windows) ORACLE_HOME¥config¥ias.properties
ファイルのOIDhost
パラメータを、次のように新しいホスト名で更新します。
OIDhost=newhost.us.oracle.com
ldap.ora
ファイルを更新します。これには、他のIdentity Managementインスタンス(OracleAS Single Sign-On、Oracle Delegated Administration ServicesおよびOracle Directory Integration and Provisioning(構成されている場合))が含まれます。各Oracleホームで、次のファイルを編集します。
(UNIX) ORACLE_HOME/ldap/admin/ldap.ora (Windows) ORACLE_HOME¥ldap¥admin¥ldap.ora
ファイルのDIRECTORY_SERVERS
パラメータを、新しい完全修飾ホスト名で更新します。
ページにInternet Directoryの新しいホストやポートが表示されても、この手順を実行する必要があります。リリース2(10.1.2)の場合、Application Server Controlに仮想ホスト名が表示されるのは、更新されたias.properties
ファイルからそれを読み取っているためです。
oca
プロセス、およびOracle HTTP Serverを停止します。たとえば、UNIXの場合、次のコマンドを実行します。
ORACLE_HOME/oca/bin/ocactl stop ORACLE_HOME/opmn/bin/opmnctl stopproc process-type=oca ORACLE_HOME/opmn/bin/opmnctl stopproc ias-component=HTTP_Server
(UNIX) ORACLE_HOME/oca/conf/oca.conf (Windows) ORACLE_HOME¥oca¥conf¥oca.conf
ORACLE_HOME/oca/bin/ocactl changesecurity -server_auth_port OcaSslPort
oca
プロセスおよびOracleAS Certificate Authorityを起動します。たとえばUNIXでは、次のように指定します。
ORACLE_HOME/opmn/bin/opmnctl startproc ias-component=HTTP_Server ORACLE_HOME/opmn/bin/opmnctl startproc process-type=oca ORACLE_HOME/oca/bin/ocactl start
これは、Oracle Internet Directoryがあるホストにインストールされ、他のIdentity Managementコンポーネントが別のホストにインストールされている場合に、他のIdentity Managementコンポーネントを含むホストが変更されたケースです。
各中間層インストールで、次の手順を実行します。
ページにInternet Directoryのホストやポートが表示されても、この手順を実行する必要があります。
これは、Oracle Internet Directoryと他のIdentity Managementコンポーネントが同じホストにインストールされている場合に、このホストが変更されたケースです。次の手順に従います。
各中間層インストールで、次の手順を実行します。
環境のOracle Internet DirectoryでLDAPベースのレプリケーションが使用されており、Oracle Internet DirectoryがOracleAS Metadata Repositoryとは別のホストにある場合、Master(サプライヤ)またはReplica(コンシューマ)のOracle Internet Directoryを含むホストのホスト名、ドメイン名、またはIPアドレスを変更できます。
MasterのOracle Internet Directoryを含むホストのホスト名、ドメイン名、またはIPアドレスを変更した場合、次の手順を実行します。
ldapsearch -p master_port -h master_host -b "" -s base "objectclass=*" orclreplicaid
orclreplicauri
とorclreplicasecondaryuri
が存在する場合、MasterとReplicaの両方で、orclreplicauriとorclreplicasecondaryuriのいずれか、または両方を更新します。次の手順に従います。
mod.ldif
という名前のファイルを作成し、次の行を入力します。
dn: orclreplicaid=master_replicaID,cn=replication configuration changetype:modify replace: orclreplicauri orclreplicauri: ldap://new_master_host:new_master_port/
この例では、master_replicaID
はステップaで取得したIDで、new_master_host
はMasterのOracle Internet Directoryの新しいホスト名です。new_master_port
はMasterのOracle Internet Directoryのポート番号です。
ldapmodify -p master_port -h master_host -f mod.ldif
ldapmodify -p replica_port -h replica_host -f mod.ldif
oidctl server=oidrepld inst=inst_num connect=connect_string flags="-h replica_host -p replica_port -m false" stop oidctl server=oidrepld inst=inst_num connect=connect_string flags="-h replica_host -p replica_port -m false" start
この例では、replica_host
はReplicaのOracle Internet Directoryのホスト名で、replica_port
はReplicaのOracle Internet Directoryのポートです。
ReplicaのOracle Internet Directoryを含むホストのホスト名、ドメイン名、またはIPアドレスを変更した場合、次の手順を実行します。
ldapsearch -p replica_port -h replica_host -b "" -s base "objectclass=*" orclreplicaid
orclreplicauri
とorclreplicasecondaryuri
が存在する場合、MasterとReplicaの両方で、orclreplicauriとorclreplicasecondaryuriのいずれか、または両方を更新します。次の手順に従います。
mod.ldif
という名前のファイルを作成し、次の行を入力します。
dn: orclreplicaid=replica_replicaID,cn=replication configuration changetype:modify replace: orclreplicauri orclreplicauri: ldap://new_replica_host:new_replica_port/
この例では、replica_replicaID
はステップa
で取得したIDで、
new_replica_host
はReplicaのOracle Internet Directoryの新しいホスト名です。new_replica_port
はReplicaのOracle Internet Directoryのポート番号です。
ldapmodify -p master_port -h master_host -f mod.ldif
ldapmodify -p replica_port -h replica_host -f mod.ldif
oidctl server=oidrepld inst=inst_num connect=connect_string flags="-h new_replica_host -p new_replica_port -m false" stop oidctl server=oidrepld inst=inst_num connect=connect_string flags="-h new_replica_host -p new_replica_port -m false" start
この例では、new_replica_host
はReplicaのOracle Internet Directoryの新しいホスト名で、new_replica_port
はReplicaのOracle Internet Directoryのポートです。
この項では、Infrastructureインストール・タイプが次のいずれかであるホストのIPアドレスを変更する方法について説明します。
次の各項では、この手順について説明します。
手順を開始する前に、次の項目を確認してください。
Infrastructureインストールを使用するすべての中間層インスタンスを停止します。別のホストにあるインスタンスも停止します。
(UNIX) ORACLE_HOME/opmn/bin/opmnctl stopall (Windows) ORACLE_HOME¥opmn¥bin¥opmnctl stopall
すべてのプロセスを停止して、ホストの変更準備をします。
/etc/init.d
スクリプトなどの自動スタートアップ・スクリプトを設定している場合は、それらを無効にして、ホストの再起動後にOracle Application Serverプロセスが自動的に起動されないようにします。
オペレーティング・システムのIPアドレスを変更して再起動し、ホストがネットワーク上で正しく機能することを確認します。ここでの手順を実行する方法の詳細は、該当するオペレーティング・システムのドキュメントを参照してください。
ホストのInfrastructureのIPアドレスを更新します。
bin
サブディレクトリに変更します。次に、データベースとリスナーを起動します。
sqlplus /nolog SQL> connect SYS as SYSDBA SQL> startup SQL> quit lsnrctl start
(UNIX) ORACLE_HOME/opmn/bin/opmnctl start (Windows) ORACLE_HOME¥opmn¥bin¥opmnctl start
(UNIX) ORACLE_HOME/opmn/bin/opmnctl startproc ias-component=OID process-type=OID (Windows) ORACLE_HOME¥opmn¥bin¥opmnctl startproc ias-component=OID process-type=OID
cd ORACLE_HOME/chgip/scripts ./chgiphost.sh -infra
cd ORACLE_HOME¥chgip¥scripts cmd /c chgiphost.bat -infra
chgiphost
コマンドでは、古いIPアドレスと新しいIPアドレスの入力を求めるプロンプトが表示されます。
(UNIX) ORACLE_HOME/chgip/log (Windows) ORACLE_HOME¥chgip¥log
Infrastructureの残りのコンポーネントを起動し、それを使用する中間層インスタンスを起動します。
chgiphost
コマンドを実行する必要があります。
この項では、Oracle Application Serverホストのホスト名またはドメイン名を変更する際に該当する特殊なトピックについて説明します。この項のトピックは次のとおりです。
デフォルトでは、chgiphost
コマンドのコンソールのログ・レベルはSEVERE
です。この設定では、chgiphost
の実行時に出力される情報はクリティカルなもののみになります。これ以外の進捗情報を表示する必要がある場合は、次の手順を実行して、コンソールのログ・レベルをCONFIG
に設定します。
(UNIX) ORACLE_HOME/chgip/config/chgip.log.properties (Windows) ORACLE_HOME¥chgip¥config¥chgip.log.properties
java.util.logging.ConsoleHandler.level
パラメータをCONFIG
に変更します。
java.util.logging.ConsoleHandler.level = CONFIG
デフォルトでは、chgiphost
コマンドを実行すると、Oracleホーム内の主要な構成ファイルが更新され、新しいホスト名が使用されるようになります。現行のインストールに次のいずれかの項目が該当する場合は、chgiphost
コマンドの動作のカスタマイズを検討する必要があります。
chgiphost
コマンドを使用してそれらのファイルも更新したい。これらのファイルを更新するには、次のファイルにフルパス名を追加してから、chgiphost
を実行します。
(UNIX) ORACLE_HOME/chgip/config/hostname.lst (Windows) ORACLE_HOME¥chgip¥config¥hostname.lst
chgiphost
を実行する前に、hostname.lst
に一覧表示されている個々のファイルを調べて、元のホスト名と同じ文字列がこれらのファイルの設定に出現するかどうかを判定します。一致する文字列があった場合は、chgiphost
の実行後に、該当する設定を訂正します。
この場合は、chgiphost
コマンドを実行しても、構成ファイルを適切に更新できません。この問題を回避するには、FileFixerというJavaユーティリティを使用します。FileFixerでは、正規表現と照合することでファイル内の特定のテキスト文字列が検索され、それらが新しい値に更新されます。FileFixerのパターン検索は行単位で実行されることに注意してください。複数行にわたるパターンは照合できません。
FileFixerを使用する手順は次のとおりです。
(UNIX) ORACLE_HOME/chgip/config/hostname_short_sample.lst.xml (Windows) ORACLE_HOME¥chgip¥config¥hostname_short_sample.lst.xml
chgiphost
コマンドの実行時に、ファイルを次のように指定します。
./chgiphost option -hostnameShortXml full_path_to_your_xml_file
たとえば、/mydir/my_sample.lst.xml
と命名したファイルを使用してUNIX上で中間層インストールを更新する場合は、chgiphost
を次のように実行します。
./chgiphost -mid -hostnameShortXml /mydir/my_sample.lst.xml
Windows 2000からWindows 2003にアップグレードすると、ホスト名に含まれる小文字が大文字に変更される場合があります。たとえば、アップグレード前のホスト名がmyhost
の場合、MYHOST
に変更される場合があります。この現象が発生すると、Oracle Application Serverの一部のプロセスが正常に機能しないおそれがあります。
この問題を解決するために、chgiphost
コマンドを使用してOracle Application Serverを実行する必要はありません。小文字のホスト名を含むエントリを、次のホスト・ファイルに追加するだけです。
OS_path¥system32¥drivers¥etc¥hosts
たとえば、アップグレード前の完全修飾ホスト名がmyhost.mydomain
で、IPアドレスが1.2.3.4の場合は、次の行を追加します。
1.2.3.4 myhost.mydomain myhost
この項では、chgiphost
コマンドの使用時に発生する一般的なエラーからのリカバリ方法について説明します。この項の項目は次のとおりです。
chgiphost
コマンドの実行時に、変更後の名前を間違って指定したとします。この場合は、chgiphost
をもう一度実行することによってエラーを修正できます。次に具体的な例を示します。
現在の変更前のホスト名をloire985、間違って指定した変更後のホスト名をmqa985、正しい変更後のホスト名をsqb985とします。最初に、変更前のホスト名をloire985、変更後のホスト名をmqa985としてchgiphost
を実行しました。
このエラーからリカバリする手順は次のとおりです。
chgiphost
を実行します。
chgiphost
を実行します。
たとえば、Oracle Internet Directoryのパスワードを間違えて入力すると、エラーが発生します。この場合は、opmnctl stopall
コマンドを使用してインスタンスのすべてのプロセスを停止してから、前と同じ変更前および変更後のホスト名を使用してchgiphost
をもう一度実行し、プロンプトが表示されたときに確実に正しいパスワードを指定します。
chgiphost
の実行時にエラーが発生する場合は、そのエラーを修正してからもう一度chgiphost
を実行する必要があります。
この項では、Oracle Application Serverホストがネットワークに接続された状態と接続されていない状態を切り替える方法について説明します。前提および制限は次のとおりです。
localhost.localdomain
)は使用しないでください。標準のホスト名を使用するようにホストを設定します。ループバックIPアドレスからそのホスト名に解決する必要があります。
この手順では、標準のホスト名(localhost
ではない)を使用する、ネットワークに接続されていないホストにOracle Application Serverをインストールした後で、ネットワークに接続して静的IPアドレスを使用する場合を想定しています。IPアドレスは、デフォルトのループバックIPまたは任意の標準的なIPアドレスです。
ネットワークに接続された状態に変更するには、ホストをネットワークに接続します。Oracle Application Serverの更新は必要ありません。
この手順では、標準のホスト名(localhost
ではない)を使用する、ネットワークに接続されていないホストにインストールを行った後で、ネットワークに接続してDHCPを使用する場合を想定しています。ホストのIPアドレスには、任意の静的IPアドレスまたはループバックIPアドレスを使用できます。このIPアドレスは、そのホスト名に対して設定されている必要があります。
ネットワークに接続をオンにする手順は次のとおりです。
この手順は、ホストがネットワークに接続され、静的IPアドレスを使用している状態を、ネットワークに接続されていない状態に変更する場合に実行します。
/etc/hosts
ファイルを構成して、IPアドレスとホスト名がローカルで解決できるようにします。
ORACLE_HOME/opmn/bin/opmnctl config topology delete discover ORACLE_HOME/opmn/bin/opmnctl reload
ORACLE_HOME¥opmn¥bin¥opmnctl config topology delete discover ORACLE_HOME¥opmn¥bin¥opmnctl reload
クラスタから削除する方法は、クラスタの構成方法によって異なります。詳細は、『Oracle Containers for J2EE構成および管理ガイド』の「クラスタの構成と管理」を参照してください。
この手順は、ホストがネットワークに接続され、ループバック・モードのDHCPを使用している状態を、ネットワークに接続されていない状態に変更する場合に実行します。
ORACLE_HOME/opmn/bin/opmnctl config topology delete discover ORACLE_HOME/opmn/bin/opmnctl reload
ORACLE_HOME¥opmn¥bin¥opmnctl config topology delete discover ORACLE_HOME¥opmn¥bin¥opmnctl config reload
クラスタから削除する方法は、クラスタの構成方法によって異なります。詳細は、『Oracle Containers for J2EE構成および管理ガイド』の「クラスタの構成と管理」を参照してください。
この項では、静的IPアドレスとDHCPを切り替える方法を説明します。前提および制限は次のとおりです。
localhost.localdomain
)は使用しないでください。標準のホスト名を使用するようにホストを設定します。ループバックIPアドレスからそのホスト名に解決する必要があります。
ホストの設定を静的IPアドレスからDHCPに変更する手順は次のとおりです。
ホストの設定をDHCPから静的IPアドレスに変更する手順は次のとおりです。
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