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Oracle Application Server Adapter for Siebelユーザーズ・ガイド
10g リリース3(10.1.3.4.0)
B53282-01
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4 Oracle BPEL Process Managerとの統合

Webサービス統合を容易にするために、OracleAS Adapter for SiebelをBusiness Process Execution Language(BPEL)とシームレスに統合します。Oracle BPEL Process Managerは、Service-Oriented Architecture(SOA)に基づいています。 このOracle BPEL Process Managerは、Web Service Definition Language(WSDL)文書として公開されているアダプタ・サービスを使用します。

この章の項目は次のとおりです。

アダプタとOracle BPEL Process Managerの統合の概要

OracleAS Adapter for SiebelをOracle BPEL Process Managerと統合するには、Oracle BPEL Process Managerと同じOC4Jコンテナにデプロイする必要があります。基礎となるアダプタ・サービスは、WSDLファイルとして公開する必要があります。WSDLファイルは、アダプタのリクエスト/レスポンス(アウトバウンド)サービスとイベント通知(インバウンド)サービスの両方について、Oracle Application Server Adapter Application Explorer(Application Explorer)での設計時に生成されます。 詳細は、「WSDLの生成(J2CA構成のみ)」を参照してください。

生成されたWSDLファイルは、インバウンドまたはアウトバウンド・アダプタ・サービスに適したBPELプロセスの設計に使用されます。 完成したBPELプロセスは、JDeveloperで正常にコンパイルし、BPELサーバーにデプロイする必要があります。 BPELサーバーへのデプロイ時には、新規に作成されたプロセスはすべてOracle BPELコンソールに自動的にデプロイされ、このコンソールでは、BPELプロセスを実行、監視および管理し、アダプタ・イベントをリスニングします。

Oracle BPEL Process Managerでアダプタを使用している場合、BPEL PMホーム・ディレクトリは、次の位置にあるOC4J_SOAとなります。

OracleAS_home\j2ee\oc4j_soa

関連項目:

  • 『Oracle Application Server Adapter 概要』

  • 『Oracle BPEL Process Manager 開発者ガイド』


アダプタのデプロイ

インストール時に、OracleAS Adapter for SiebelはOC4J J2CAコンテナ内のJ2CA 1.0リソース・アダプタとしてデプロイされます。 このアダプタは、Oracle BPEL Process Managerと同じOC4Jコンテナ内にデプロイする必要があります。


関連項目:


『Oracle Application Server Adapter 概要』

設計時

アダプタの設計時の構成を完了するには、次のツールが必要です。


注意:


この章の例では、JDeveloperを使用しています。

BPELプロセスを設計する前に、スキーマを作成し、Application Explorerを使用して各WSDLファイルを生成する必要があります。詳細は、「WSDLの生成(J2CA構成のみ)」を参照してください。

ネームスペースの要件

XMLネームスペースの目的は、グローバル環境でXMLボキャブラリ(要素名と属性名が定義される部分)をデプロイできるようにし、ボキャブラリを組み合せる際に指定のドキュメント内で名前が競合するリスクを低くすることです。 厳密なスキーマ検証には、修飾されたネームスペースが使用されます。 この仕様に準拠しているドキュメントでは、要素名と属性名が修飾された名前で表示されます。 構文的には、接頭辞付きの名前または接頭辞のない名前になります。 接頭辞をネームスペース名に結合し、接頭辞のない要素名に適用するデフォルト・ネームスペースを結合するために、属性ベースの宣言構文が用意されています。 これらの宣言は、記載される要素ごとに範囲が設定されるため、異なる結合をドキュメントの様々な部分に適用できます。 この仕様に準拠したプロセッサは、これらの宣言と接頭辞を認識して動作する必要があります。

10.1.3.1.0 SOAリリースでは、BPEL統合の際に、より厳密なネームスペース検証を実行することをお薦めしています。 その結果として、Application Explorerでは、「修飾済」のマークが付いたネームスペースを持つバックエンド用のWebサービスが生成されます。 BPELによるこのサービスのテスト・フェーズまたは使用フェーズでは、使用されるリクエストXML文書が、スキーマおよびWSDL文書に準拠している必要があります。また、ネームスペースが修飾されていることに注意する必要があります。 このポイントをさらに理解するために、次の例で違いを示します。

  1. 未修飾のネームスペースに基づいてBPEL用のXMLを入力します。

    <?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?><Siebel location="S/BO/Account/Account/query"><select><Name>A*</Name></select>  <Field>Name</Field>  <Field>Country</Field>  <Field>State</Field>  <Field>Account Status</Field>  <Field>Employees</Field></Siebel>
    
  2. 修飾されたネームスペースに基づいてBPEL用のXMLを入力します。

    <Siebel xmlns="urn:iwaysoftware:adapter:siebel:oct2004:request" location="S/BO/Account/Account/query">            <select>              <Name>ChennaiQA</Name>            </select>            <field>Account Competitors</field>            <field>Name</field>            <field>City</field>            <field>Street Address</field>            <field>Country</field>            <field>Currency Code</field>            <field>State</field>            <field>Account Status</field></Siebel>
    

注意: 修飾されたネームスペースを想定しているWSDL文書に対して、未修飾の入力を渡すと、BPELによって、入力XMLを処理できないことを示す例外がスローされます。

リクエスト/レスポンス・サービス(アウトバウンド)用のBPELプロセスの設計

アウトバウンドBPELプロセスは、PartnerLink、InvokeおよびAssignの各プロセス・アクティビティで構成されます。 最初に、アプリケーション・サーバー接続、統合サーバー接続および同期BPELプロセス・テンプレートを新規に作成する必要があります。 

新しいアプリケーション・サーバー接続の作成

新規アプリケーション・サーバー接続を作成する手順は、次のとおりです。

  1. JDeveloperの左上のペインの上部にある「接続ナビゲータ」タブをクリックして、接続を表示します。

    「接続」ウィンドウ
    図bpel_30.gifの説明

  2. 「アプリケーション・サーバー」を右クリックして「アプリケーション・サーバー接続の作成」を選択します。

    「アプリケーション・サーバー接続の作成- ようこそ」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  3. 「次へ」をクリックします。

    「アプリケーション・サーバー接続の作成 - ステップ1/4: タイプ」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    アプリケーション・サーバー接続ウィザード
    図bpel_32.gifの説明

  4. 一意の名前を指定し、アプリケーション・サーバー接続の接続タイプを選択して、「次へ」をクリックします。

    「アプリケーション・サーバー接続の作成 - ステップ2/4: 認証」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    認証情報の指定
    図bpel_33.gifの説明

  5. 接続するアプリケーション・サーバーの有効なユーザー名とパスワードを指定します。

  6. 「パスワードを配布」を選択します。

  7. 「次へ」をクリックします。

    「アプリケーション・サーバー接続の作成 - ステップ3/4: 接続」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    接続情報の指定
    図bpel_33a.gifの説明

  8. 「シングル・インスタンス]接続オプションを選択します。

  9. ホスト名としてlocalhost、OPMNポートに6003を入力します。

  10. OC4Jインスタンス名としてhomeと入力します。

  11. 「次へ」をクリックします。

    「アプリケーション・サーバー接続の作成 - ステップ4/4: テスト」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    接続のテスト
    図bpel_33b.gifの説明

  12. 「接続のテスト」をクリックします。

    テストが完了し、接続に成功すると、ステータス領域に「成功」というメッセージが表示されます。

  13. 「終了」をクリックします。

    「アプリケーション・サーバー」ノードの下の「接続ナビゲータ」タブに、新規作成したアプリケーション・サーバー接続が表示されます。

    アプリケーション・サーバー接続が追加された状態
    図bpel_34.gifの説明

新しい統合サーバー接続の作成

新しい統合サーバー接続を作成する手順は、次のとおりです。

  1. JDeveloperの左上のペインの上部にある「接続ナビゲータ」タブをクリックして、接続を表示します。

    「接続」ウィンドウ
    図bpel_int1.gifの説明

  2. 「統合サーバー」を右クリックして「新規統合サーバー接続」を選択します。

    「統合サーバー接続の作成 - ようこそ」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  3. 「次へ」をクリックします。

    「統合サーバー接続の作成 - ステップ1/3: 名前」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    統合サーバー接続ウィザード
    図bpel_int2.gifの説明

  4. 一意の名前を指定し、「次へ」をクリックします。

    「統合サーバー接続の作成 - ステップ2/3: 接続」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    接続情報の指定
    図bpel_int3.gifの説明

  5. すでに作成したアプリケーション・サーバー接続を選択します。

  6. ホスト名としてlocalhost、ポート番号に8888を入力します。

  7. 「プロキシ例外リストにホスト名を追加」を選択して「次へ」をクリックします。

    「統合サーバー接続の作成 - ステップ3/3: 接続のテスト」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    接続のテスト
    図bpel_int4.gifの説明

  8. 「接続のテスト」をクリックします。

    テストが完了し、接続に成功すると、ステータス領域に「成功」というメッセージが表示されます。

  9. 「終了」をクリックします。

    「統合サーバー」ノードの下の「接続ナビゲータ」タブに、新規作成した統合サーバー接続が表示されます。

    追加された統合サーバー接続
    図bpel_int5.gifの説明

アウトバウンドBPELプロセスおよびESBプロセスのテスト

デプロイしたBPELプロセスは、BPELコンソールを使用してテストできます。プロセスがデプロイされると、コンソールの「開始」タブを使用してエンドツーエンドの使用例を管理、監視および実行できます。OracleAS Adapter for Siebelは、XMLペイロード・オプション、およびThrough Java Delivery APIを介した実行のオプションを使用したテストで認定されています。開発者はこの方法を使用して、OracleAS Adapter for Siebelをテストすることをお薦めします。

BPELコンソールからアウトバウンドBPELプロセスをテストする場合、またはEnterprise ManagerコンソールからアウトバウンドESBプロセスをテストする場合は、これらのコンソールで生成したXMLエンベロープを使用しないでください。かわりに、XMLエンベロープを削除し、スキーマから生成されたXMLペイロードを使用します。XMLペイロードは、ネームスペース修飾のWSDLに準拠しています。

ESBデータ・フローは、Enterprise Managerコンソールを使用してテストできます。ESBデータ・フローおよび相互作用を作成するときに、Webサービスが作成され、Oracle Application Serverに登録されます。 ESBアウトバウンド・プロセスの作成の詳細は、第5章「ESBの統合の例」を参照してください。

Siebelの統合オブジェクト(IO)ノードの作成

次の例では、SiebelのIOノードを追加する方法について説明します。

統合オブジェクト・ノードの作成

  1. Application Explorerを起動します。

  2. 「アダプタ」ノードを開きます。

    切断された状態のSiebelノード
    図siebel_target.gifの説明

    次の手順を実行します。

    1. 「Siebel」ノードを開きます。

      定義済のSiebelターゲットがアダプタ・ノードの下に表示されます。

    2. 「Siebel」ノードの下に表示されるターゲット名(siebelなど)をクリックします。

    「接続」ダイアログ・ボックスに、入力した値が表示されます。

  3. 接続パラメータを確認します。必要なパスワードを指定します。

  4. ターゲット名を右クリックして「接続」を選択します。

    「x」アイコンが表示されなくなります。これは、ノードが接続状態であることを示します。

    「Siebel」ノードの選択
    図siebel_objects.gifの説明

  5. 「統合オブジェクト」ノードを開いて「Sample Account」を選択します。

  6. 「Sample Account」ノードを右クリックして「IOノードの追加」を選択します。

    次のダイアログ・ボックスが表示されます。

    IOノードの追加
    図add_io_node.gifの説明

  7. 「ノード名」フィールドにノード名(SampleAccountなど)を入力し、「スキーマの場所」フィールドにSample AccountのXDRファイルへのパスを入力します。

    次の点に注意してください。

    • Siebel 7.5以上の場合: Siebelツールから直接XSDスキーマを生成します。Application ExplorerでWebサービスを作成する場合、XSDスキーマを使用します。Siebelツールを使用してXSDスキーマを生成した後、そのXSDスキーマを使用してIOノードおよびWebサービスを作成します。

    • Siebel 7.0の場合: Siebelツールから直接XSDスキーマを生成することはできません。XDRスキーマのみ作成できます。Webサービスを作成する前に、まずApplication Explorerを使用してXDRスキーマからXSDスキーマを生成する必要があります。

  8. XSDスキーマがすでに生成されている場合は、XSDスキーマを選択します。Siebelが生成したXDRスキーマを使用している場合は、XSDスキーマ・オプションを選択しないでください。

  9. 「プロトコル」リストからプロトコルを選択します。

  10. 「続行」をクリックします。

Siebelサービスの統合

このトピックでは、Siebelサービスの統合について説明します。 設計時構成および実行時構成について説明します。

設計時構成

Siebelサービス統合用のプロセスを設計する前に、Application Explorerを使用してアウトバウンドのJ2CAサービス(WSDL)を作成する必要があります。

Application Explorerでのリクエスト/レスポンスJ2CAサービスの作成

Application ExplorerでWSDLを生成する手順は、次のとおりです。

  1. Application Explorerを起動し、定義済のSiebelターゲットに接続するか、新しいターゲットを作成します。

    詳細は、「定義済のターゲットへの接続」を参照してください。

  2. 接続するSiebelターゲットを開きます。

  3. 「ビジネス・オブジェクト」「アカウント」「アカウント」を開きます。queryWithViewにナビゲートし、オブジェクトを右クリックします。

    次のメニューが表示されます。

    WSDL生成
    図wlae_exportwsdl.gifの説明

  4. 「アウトバウンドJCAサービスの作成(リクエスト/レスポンス)」を選択します。

    「WSDLのエクスポート」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    「WSDLのエクスポート」ダイアログ・ボックス
    図export_wsdl.gifの説明

  5. ファイルのデフォルト名を受け入れます。

    .wsdlファイル拡張子が自動的に追加されます。

  6. 修飾された名前がデフォルトの要素フォームとして選択されていることを確認します。

  7. 「OK」をクリックします。

BPEL PMサーバー接続の作成

アウトバウンドのBPELプロセスを設計する前に、Oracle JDeveloperで新しいアプリケーション・サーバーと統合サーバーの接続を構成する必要があります。 詳細は、第4章「Oracle BPEL Process Managerとの統合」を参照してください。

同期BPELプロセス用のBPELプロジェクトの作成

同期BPELプロセス用のBPELプロジェクトを作成する手順は、次のとおりです。

  1. 左上のペインの上部で、「アプリケーション・ナビゲータ」タブをクリックし、アプリケーションを選択します。 アプリケーションが存在しない場合は、アプリケーションを作成する必要があります。

    JDeveloperの「ワークスペース」リスト
    図bpel_34a.gifの説明

  2. アプリケーションを右クリックして「新規プロジェクト」を選択します。

    「新規ギャラリ」ウィンドウが表示されます。

    「新規ギャラリ」ダイアログ・ボックス
    図bpel_1.gifの説明

  3. 「項目」リストから「BPELプロセス・プロジェクト」を選択し、「OK」をクリックします。

    「BPELプロジェクト作成ウィザード」が表示されます。

    BPELプロジェクト作成ウィザード
    図bpel_2a.gifの説明

  4. 次の手順を実行します。

    1. BPELプロセスの名前を指定します。

      「ネームスペース」フィールドは自動的に更新されます。

    2. 「テンプレート」リストから、「同期BPELプロセス」を選択します。

  5. 「OK」をクリックします。

queryWithViewアウトバウンド・サービス用のBPELプロセスの設計

BPELプロセスを設計する手順は、次のとおりです。

  1. 右側の「サービス」ペインから、PartnerLinkをドラッグしてビジュアル・エディタにドロップします。

    「パートナ・リンクの作成」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    「パートナ・リンクの作成」ダイアログ・ボックス
    図bpel_4.gifの説明

  2. 「サービス・エクスプローラ」アイコン(「WSDLファイル」フィールドの前にある左から2番目のアイコン)をクリックします。

    「サービス・エクスプローラ」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    「サービス・エクスプローラ」ダイアログ・ボックス
    図bpel_5.gifの説明

  3. 「アダプタ・サービス」の下にある新規接続と、それに続く「アダプタ」および「アプリケーション」を開きます。

    「WSDLチューザ」ダイアログ・ボックスに表示されるWSDLツリーには、Application Explorerを使用して作成したWSDLファイルがリスト表示されます。 WSDLサーブレットによってWSDLツリーが生成されます。WSDLサーブレットは、Oracle BPEL Serverインストールの一部として自動的にデプロイされます。

    WSDLツリー
    図bpel_6.gifの説明

  4. queryWithView_invoke.wsdlを選択し、「OK」をクリックします。

    「パートナ・リンクの作成」ダイアログ・ボックスの「WSDLファイル」フィールドに、選択したWSDLファイルの名前と場所が表示されます。「パートナ・リンク・タイプ」フィールドは、WSDLファイルで定義されているパートナ・リンクを指定します。

    「パートナ・リンクの作成」ダイアログ・ボックス
    図bpel_7.gifの説明

    次の手順を実行します。

    1. 「マイ・ロール」フィールドは未指定のままにします。パートナ・リンクのロールはBPELプロセスから同期して起動されるため、NULLです。

    2. 「パートナ・ロール」リストから、デフォルト値queryWithViewRoleを選択します。これはBPELプロセスのロールです。

  5. 「OK」をクリックします。

    ビジュアル・エディタに新しいPartnerLinkが表示されます。

  6. 「ファイル」メニューから「保存」を選択します。

  7. 右側の「プロセス・アクティビティ」ペインから、invokeアクティビティをビジュアル・エディタにドラッグし、receiveアクティビティ(receiveInput)とreplyアクティビティ(replyOutput)の間に配置します。

    invokeプロセス・アクティビティが次のダイアグラム・ビューに表示されます。

    Invokeプロセス・アクティビティを表示するダイアグラム・ビュー
    図bpel_42.gifの説明

  8. Invoke_1から右矢印をドラッグし、Siebel PartnerLinkに接続します。

    「Invokeの編集」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    「Invokeの編集」ダイアログ・ボックス
    図bpel_43.gifの説明

    次の手順を実行します。

    1. 「入力変数」フィールドの右側にある最初のアイコンをクリックし、表示される「変数の作成」ウィンドウの「OK」をクリックします。

    2. 前の手順を繰り返して、「出力変数」のデフォルト変数を作成します。

  9. 「OK」をクリックします。

  10. assignプロセス・アクティビティをドラッグし、receiveInput receiveアクティビティとInvoke_1 invokeアクティビティの間にドロップします。

    次の図に、JDeveloperビジュアル・エディタに配置された新しいAssignアクティビティを示します。

    新しいプロセス・アクティビティを表示するJDeveloperのダイアグラム・ビュー
    図bpel_44.gifの説明

  11. Assignアクティビティ・アイコンをダブルクリックします。

    「Assign」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    「Assign」ダイアログ・ボックス
    図bpel_14.gifの説明

  12. 「コピー操作」タブで、「作成」をクリックします。

    「コピー操作の作成」ダイアログ・ボックスが表示されます。 次の手順を実行します。

    1. 「開始」ペインで、「変数」inputVariableを順番に開き、payloadを強調表示します。

    2. 「終了」ペインで、「変数」Invoke_1_queryWithView_InputVariableを順番に開き、input_queryWithViewを強調表示します。

    「コピー操作の作成」ダイアログ・ボックスの表示は、次のようになります。

    「コピー操作の作成」ダイアログ・ボックス
    図bpel_10a.gifの説明

  13. 「コピー操作の作成」ダイアログ・ボックスと「Assign」ダイアログ・ボックスを閉じるには、「OK」をクリックします。

  14. 右側の「プロセス・アクティビティ」ペインから、別のAssignアクティビティをビジュアル・エディタにドラッグし、Invokeアクティビティ(Invoke_1)とReplyアクティビティ(replyOutput)の間に配置します。

  15. assignアクティビティ・アイコンをダブルクリックし、「作成」をクリックします。

  16. 「コピー操作の作成」ダイアログ・ボックスで、Invoke_1_queryWithView_OutputVariableoutput_queryWithViewoutputVariablepayloadにマップします。

    すべての変数が次のようにマップされていることを確認します。

    「コピー・ルールの作成」ダイアログ・ボックス
    図bpel_10b.gifの説明

  17. 「OK」をクリックし、「OK」を再度クリックします。

  18. 「ファイル」メニューから「保存」を選択します。

BPELプロセスの設計が完了しました。

queryWithViewアウトバウンド・サービス用のBPELプロセスのデプロイ

JDeveloperでは、Oracle BPELコンソールに直接BPELプロセスがデプロイされます。

JDeveloperでBPELプロセスをデプロイする手順は、次のとおりです。

  1. 「アプリケーション・ナビゲータ」タブでプロジェクトを右クリックします。

  2. 「デプロイ」作成したBPEL PMサーバー接続「デフォルト・ドメインにデプロイ」の順に選択します。

    デプロイ・プロセスが自動的に開始します。

  3. ウィンドウの下部に表示される「メッセージ」ログを確認します。

    「メッセージ」ログには、デプロイ・ステータスが表示されます。 この例では、正しくデプロイされたことを示すメッセージが表示されています。

    「メッセージ」ログ
    図bpel_45.gifの説明

    正しくデプロイされなかった場合は、「コンパイラ」タブをクリックして、デプロイ・プロセスの過程で生成されたすべてのエラーおよび警告メッセージを表示します。

Oracle BPEL Process Managerからのアダプタ・リクエスト/レスポンス・サービスの呼出し

OracleAS Adapter for Siebelリクエスト/レスポンス・サービスは、バックエンド・ワークフローおよびトランザクションをコールするのみでなく、バックエンド・データの作成、削除、更新および問合せに使用されます。 次の項では、アダプタ同期リクエスト/レスポンス・サービス(アウトバウンド相互作用とも呼ばれる)の起動方法、およびOracle BPELコンソールでのプロセスの管理方法について説明します。

Oracle BPELコンソールでのデプロイされたアウトバウンド・プロセスの管理

JDeveloperでは、開発されたプロセスがOracle BPELコンソールに直接デプロイされ、ユーザーはBPELプロセスを実行、監視および管理できます。

アダプタ・リクエスト/レスポンス・サービスを呼び出す手順は、次のとおりです。

  1. 次のURLをブラウザに入力し、Oracle BPELコンソールを開始します。

    http://host:port/BPELConsole
    
  2. ドメインを選択し、有効なパスワードを指定します。

    「Oracle BPELコンソール」メイン・ページが表示されます。デプロイされたすべてのBPELプロセスが「ダッシュボード」タブに表示されます。

    新規にデプロイしたBPELプロセスが表示されているBPELコンソール
    図bpel_17.gifの説明

  3. 「BPELプロセス」タブをクリックします。

    このタブには、デプロイされた各プロセスの詳細が表示されます。

    「BPELプロセス」タブ
    図bpel_46.gifの説明

  4. Siebel_Accountプロセス・リンクをクリックします。

    「管理」ウィンドウには、このBPELプロセスを管理するためのオプションが表示されます。 次のデフォルト設定は変更しないでください。

    Oracle BPELコンソールの「管理」タブ
    図bpel_19.gifの説明

  5. 「開始」タブをクリックします。

    「開始」タブを使用すると、BPELプロセスをテストできます。

    Oracle BPELコンソールの「開始」ウィンドウ
    図bpel_20.gifの説明

    次の手順を実行します。

    1. 「テスト・インスタンスを起動しています」リストから、「XMLソース」を選択します。

    2. テスト領域の右側にあるJava配信API使用リンクを選択します。

    3. XML入力に指定されたテキスト領域に次のコードを入力します。

      <?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
      <Siebel  location="S/BO/Account/Account/queryWithView" view="AllView">
        <select>
          <Name>SIEBEL*</Name>
        </select>
        <field>Name</field>
        <field>Location</field>
      </Siebel>
      
  6. 「XMLメッセージの転送」をクリックします。

    Siebelシステムから受信したレスポンスが「開始」ウィンドウに表示されます。


関連項目:


『Oracle Application Server Adapter 概要』

Siebelイベントの統合

このトピックでは、Siebelイベントの統合について説明します。 設計時構成および実行時構成について説明します。

設計時構成

チャネルの作成

インバウンドJ2CAサービスごとに個別のチャネルを作成し、Application Explorerを使用してインバウンド相互作用のWSDLを生成するときに、そのチャネルを選択する必要があります。


注意:


2つ以上のイベントが同じチャネルを共有している場合、イベント・メッセージが適切なBPELプロセスに配信されない可能性があります。

チャネルを作成する手順は、次のとおりです。

  1. 左ペインで「イベント」をクリックします。

  2. 「Siebel」ノードを開きます。

    左ペインに「ポート」および「チャネル」ノードが表示されます。

    チャネルの追加
    図add_channel.gifの説明

  3. 「チャネル」を右クリックして「チャネルの追加」を選択します。

    「チャネルの追加」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    「チャネルの追加」ダイアログ・ボックス
    図add_channel2.gifの説明

    次の手順を実行します。

    1. チャネルの名前(SiebelEventなど)を入力します。

    2. 簡潔な説明を入力します。

    3. 「プロトコル」リストから「HTTPリスナー」「MQSeriesリスナー」または「ファイル・リスナー」を選択します。

  4. 「次へ」をクリックします。

    「標準」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    「標準」ダイアログ・ボックス
    図basic_channel.gifの説明

  5. 「リスナー・ポート」フィールドにポート番号を入力します。

  6. デフォルトの同期タイプのままにします。

  7. 「OK」をクリックします。

    チャネルが左ペインの「チャネル」ノードの下に表示されます。 アイコン上に表示される「X」は、そのチャネルが切断状態になっていることを示します。

    チャネルが追加された状態
    図channel_added.gifの説明


    注意:


    チャネルはBPEL PMサーバーによって管理されているため、チャネルを開始しないでください。 テストおよびデバッグのためにチャネルを開始する場合は、実行に移行する前にチャネルを停止してください。

イベント通知用のWSDLの生成

チャネルを作成し、そのチャネルが開始されていないことを確認した後、Application Explorerを使用してイベント用のWSDLを生成する必要があります。

Application Explorerの「アダプタ」ノードで、Siebelターゲットに接続する必要があります。ターゲットの定義および接続方法の詳細は、「Siebel用の接続(ターゲット)の確立」を参照してください。

Siebelターゲットに接続した後、次のようにイベント用のWSDLを生成します。

  1. ターゲットの下で「統合オブジェクト」ノードを開き、SampleAccountにスクロールします。

  2. 「SampleAccount」を右クリックしてIOノードの追加を選択します。

  3. 「インバウンドJCAサービスの作成(イベント)」を選択します。

    「WSDLのエクスポート」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    「WSDLのエクスポート」ダイアログ・ボックス

    次の手順を実行します。

    1. 「名前」フィールドにWSDLファイル名を指定します。

    2. 修飾された名前がデフォルトの要素フォームとして選択されていることを確認します。

    3. 「チャネル」ドロップダウン・リストで、このインバウンド・サービス用に作成したチャネルを選択します。

      重要: インバウンド・サービスごとに個別のチャネルを作成する必要があります。 実行に移行する前に、チャネルが停止していることを確認してください。

  4. 「OK」をクリックします。

BPEL PMサーバー接続の作成

Application Explorerで生成したWSDLを使用してBPELプロセスを設計する前に、Oracle JDeveloperで新しいアプリケーション・サーバーと統合サーバーの接続を構成する必要があります。 詳細は、第4章「Oracle BPEL Process Managerとの統合」を参照してください。

インバウンド・サービス用のBPELプロセスの設計

インバウンド相互作用のためのBPELプロセスを設計する手順は、次のとおりです。

  1. 左上のペインの上部で、「アプリケーション・ナビゲータ」タブをクリックし、アプリケーションを選択します。

    JDeveloperの「アプリケーション」ペイン
    図bpel_34a.gifの説明

  2. アプリケーションを右クリックして「新規プロジェクト」を選択します。

    「新規ギャラリ」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    「新規ギャラリ」ダイアログ・ボックス
    図bpel_1.gifの説明

  3. 「項目」リストから「BPELプロセス・プロジェクト」を選択し、「OK」をクリックします。

    「BPELプロジェクト作成ウィザード」が表示されます。

    BPELプロジェクト作成ウィザード
    図bpel_22a.gifの説明

  4. 次の手順を実行します。

    1. プロセスの名前(Siebel_Eventなど)を指定します。

      「ネームスペース」フィールドは自動的に更新されます。

    2. 「テンプレート」リストから、「空のBPELプロセス」を選択します。

    3. 「OK」をクリックします。

  5. 右側の「サービス」ペインから、PartnerLinkをビジュアル・エディタにドラッグ・アンド・ドロップします。

    「パートナ・リンクの作成」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    「パートナ・リンクの作成」ダイアログ・ボックス
    図bpel_4.gifの説明

  6. 「サービス・エクスプローラ」アイコン(「WSDLファイル」フィールドの前にある左から2番目のアイコン)をクリックします。

    「サービス・エクスプローラ」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    「サービス・エクスプローラ」ダイアログ・ボックス
    図bpel_5.gifの説明

  7. 「アダプタ・サービス」の下にある新規接続と、それに続く「アダプタ」および「アプリケーション」を開きます。

    「WSDLチューザ」ダイアログ・ボックスに表示されるWSDLツリーには、Application Explorerを使用して作成したWSDLファイルがリスト表示されます。WSDLサーブレットによってWSDLツリーが生成されます。WSDLサーブレットは、Oracle BPEL Serverインストールの一部として自動的にデプロイされます。

    WSDLの選択
    図bpel_6b.gifの説明

  8. SampleAccount.wsdlを選択し、「OK」をクリックします。

    「パートナ・リンクの作成」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    完了した新しいパートナ・リンク
    図bpel_24a.gifの説明

    「WSDLファイル」フィールドに、選択したWSDLファイルの名前と場所が表示されます。 「パートナ・リンク・タイプ」フィールドには、WSDLファイルに定義されているPartnerLinkを指定します。

    次の手順を実行します。

    1. 「マイ・ロール」リストから、デフォルト値TestRoleを選択します。

    2. 「パートナ・ロール」フィールドは未指定のままにします。

  9. 「適用」「OK」を順番にクリックします。

    新しいSiebel_PL PartnerLinkがビジュアル・エディタに表示されます。

    ビジュアル・エディタに表示される新しいPartnerLink
    図bpel_25a.gifの説明

  10. 右側の「プロセス・アクティビティ」ペインからビジュアル・エディタにReceiveアクティビティをドラッグし、「アクティビティをここにドロップ」というラベルの付いたプレースホルダに配置します。

  11. receiveアクティビティをSiebel_PL PartnerLinkに接続します。

    「Receiveの編集」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    「Receiveの編集」ダイアログ・ボックス
    図bpel_26a.gifの説明

    次の手順を実行します。

    1. receiveアクティビティの名前(Receive_SampleAcctなど)を指定します。

    2. 「変数」フィールドの右側にある最初のアイコンをクリックし、表示される「変数の作成」ダイアログ・ボックスの「OK」をクリックします。

    3. 「インスタンスの作成」チェック・ボックスが選択されていることを確認します。

  12. 「適用」をクリックします。

    「Receiveの編集」ダイアログ・ボックスに警告またはエラーが表示されなくなります。

  13. 「OK」をクリックします。

  14. 「ファイル」メニューから「保存」を選択します。

    完了したインバウンドBPELプロセスは、次のようになります。

    ダイアグラム・ビューに表示される完了したBPELプロセス
    図bpel_48.gifの説明

インバウンド・サービス用のBPELプロセスのデプロイ

次の手順を実行します。

  1. 「アプリケーション - ナビゲータ」ペインでプロセス・フローを右クリックします。

  2. 「デプロイ」作成したBPEL PMサーバー接続「デフォルト・ドメインにデプロイ」の順に選択します。

  3. プロンプトからBPEL Process Managerのパスワードを入力し、「OK」をクリックします。

    正しいパスワードを入力した後、デプロイ・プロセスが自動的に開始します。

  4. JDeveloper画面の下部に表示される「メッセージ」タブを確認します。

    このイメージは、成功したデプロイを示しています。

    インバウンドBPELプロセスの成功したデプロイ
    図bpel_49.gifの説明

実行時構成

次のトピックでは、Siebelでイベントを起動して、OracleAS Adapter for Siebelを使用したイベント統合を検証する方法について説明します。

イベント実行時の統合をテストするためのSiebelイベントの起動

Siebelでイベントを起動する手順は、次のとおりです。

  1. ブラウザに次のURLを入力してSiebel Call Centerを起動します。

    http://host name/callcenter/start.swe
    
    マッピング・パラメータ
    図select_sitemap.gifの説明

  2. 「View」をクリックし、リストから「Site Map」を選択します。

    「Site Map」ビューが表示されます。

    「Site Map」ビュー
    図view_sitemap.gifの説明

  3. 「Siebel Workflow Administration」をクリックします。

    「Siebel Workflow Administration」ページが表示されます。

    Siebel Workflow Administration
    図workflow_processes.gifの説明

  4. 「Workflow Processes」をクリックします。

    「Workflow Processes」ページが表示されます。

    Workflow Processes
    図workflow_processes2.gifの説明

  5. 「Query」をクリックし、Siebelイベントの起動に必要なワークフローを検索します。

    Workflow Processes
    図workflow_processes3.gifの説明

  6. Siebelワークフロー名を入力し、「検索」をクリックします。

    Workflow Processes
    図workflow_processes4.gifの説明

  7. ワークフローを選択します。

    「Process Designer」タブ
    図process_designer.gifの説明

  8. 「Process Designer」タブをクリックし、「Send Siebel Quote Data HTTP」ワークフロー要素をダブルクリックします。

    「Input Arguments」タブが表示されます。

    「Input Arguments」タブ
    図input_arguments.gifの説明

  9. HTTPRequestURLTemplate入力引数のIPアドレスとポートを入力します。

  10. 「Return To Designer」をクリックします。

    Return to Designer
    図returnto_designer.gifの説明

  11. 「Process Simulator」タブをクリックします。

    「Process Designer」タブ
    図process_simulator.gifの説明

    「Simulator」タブが表示されます。

    「Simulator」タブ
    図simulator_tab.gifの説明

  12. 「Start」→「Continue」をクリックして、Siebelイベントの起動プロセスを完了します。

結果の確認

結果を確認する手順は、次のとおりです。

  1. 次の場所でOracle BPELコンソールにログインします。

    http://host:port/BPELConsole
    
  2. 有効なユーザー名とパスワードを指定します。

  3. 「インスタンス」タブをクリックします。

    最近受け取った実行時イベントが「インスタンス」タブに表示されます。

    「インスタンス」タブ
    図bpel_36.gifの説明

  4. Siebelインスタンスをクリックし、「監査」をクリックして、イベント・メッセージを確認します。

    Siebelシステムから受信したメッセージが「監査」タブに表示されます。

    「監査」タブ
    図bpel_37.gifの説明