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Oracle Application Server Adapter インストレーション・ガイド
10g(10.1.3.4.0)

B53526-01
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A OracleAS Adapter for PeopleSoftの構成

この付録では、OracleAS Adapter for PeopleSoftの構成方法を説明します。次のことをする必要があります。

この付録の内容は次のとおりです。

PeopleSoftのバージョンの指定

OracleAS Adapter for PeopleSoftでは、複数のバージョンのPeopleSoftがサポートされています。ただし、互いに非互換のバージョンもあるので、使用中のバージョンをアダプタで認識する必要があります。

インストール後、両方のバージョンのPeopleSoftがデフォルトの場所(OracleAS_home¥adapters¥application¥lib)に表示されます。

Windows以外のシステムでは、対応する場所を使用します。

アダプタを確実に正しく動作させるため、使用中のリリースに対応していないファイルは削除します。

libディレクトリの内容の変更後、すべてのコンポーネントを再起動します。

アダプタ・コンポーネント・インタフェースのインストール

OracleAS Adapter for PeopleSoftには、2つのカスタム・コンポーネント・インタフェースが含まれています。アプリケーション・エクスプローラでは、これらのコンポーネント・インタフェースを使用して、イベントとサービス用のスキーマを作成します。

OracleAS Adapter for PeopleSoft用のコンポーネント・インタフェースを構成するには、次のことを行う必要があります。

  1. コンポーネント・インタフェースをインポートしてビルドします。

  2. コンポーネント・インタフェースのセキュリティを構成します。

  3. コンポーネント・インタフェースをテストします。

コンポーネント・インタフェースのインポートおよびビルド

OracleAS Adapter for PeopleSoftとともに提供されるコンポーネント・インタフェースは、次のようなPeopleSoftプロジェクトを介して配布されます。

Microsoft Windowsの場合、デフォルトでは、OracleAS_home¥adapters¥application¥etc¥peoplesoftにこのファイルがあります。

Windows以外のシステムでは、対応する場所を使用します。

コンポーネント・インタフェースのインポートおよびビルド

IWY_CI_81またはIWY_CI_84プロジェクトをPeopleSoftにインポートするには、次のようにします。

  1. iwpsci81.zipまたはiwpsci84.zipを任意のディレクトリに解凍します。

    解凍処理中にサブディレクトリが作成されます。たとえば、ファイルをc:¥tempに抽出すると、c:¥temp¥IWY_CI_81またはc:¥temp¥IWY_CI_84ディレクトリが作成されます。

  2. PeopleSoftアプリケーション・デザイナを2層モードで起動します。

  3. 「Copy From File」プロジェクト選択ダイアログ・ボックスを次のように開きます。

    • PeopleSoft 8.4の場合、「Tools」メニューから「Copy Project」を選択して、次に「From File」を選択します。

    • PeopleSoft 8.1の場合、「File」メニューから「Copy Project from File」を選択します。

      「Copy Project from File」ダイアログ・ボックスが開きます。

  4. ファイルを解凍した元のディレクトリに移動します。


    画像の説明

  5. 「Open」(リリース8.4の場合)または「Copy」(リリース8.1の場合)をクリックして、「Copy From File」ダイアログ・ボックスを開きます。


    注意:

    前の図はPeopleSoftリリース8.4を示しますが、指示はリリース8.1と8.4の両方に対応しています。 


  6. 「Definition Type(s)」に表示されるすべてのオブジェクトを強調表示して、「Copy」をクリックします。

    正しく完了したことを示す次のメッセージがアプリケーション・デザイナに表示されます。


    画像の説明

  7. プロジェクトにビューをビルドするには、「Build」「Project」の順に選択します。

    「Build」ダイアログ・ボックスが表示されます。


    画像の説明

  8. 「Build Options」ペインで、「Create Views」を選択します。

  9. 「Build Execute Options」ペインで、使用中のサイトで通常使用するオプションを選択します。(前の図では、「Execute SQL now」が選択されています。)

  10. 「Build」をクリックします。

    「Build Progress」状態ウィンドウがアプリケーション・デザイナに表示されます。


    画像の説明

    ネイティブのSQLツールを使用して、生成されたビューからレコードを表示すると、レコードが正しく作成されたことを確認できます。

  11. ビューが正しく生成されなかった場合は、「Close」をクリックして、SQLビルドのログ文をダブルクリックします。

    PSBUILDログ・ファイルが表示されます。


    画像の説明

  12. 問題が発生する場合は、「Build」「Settings」の順に選択して、ビルド設定オプションをチェックします。

    「Build Settings」ダイアログ・ボックスが表示されます。


    画像の説明

PeopleSoft用のアプリケーション・サーバー・データベースに応じて、表領域名を指定する必要がある場合があります。この機能の詳細は、PeopleSoftデータベースの管理者に問い合せてください。

これで、コンポーネント・インタフェースのインポートとビルドが終了します。コンポーネント・インタフェースのセキュリティの構成方法は、「コンポーネント・インタフェースのセキュリティの構成」を参照してください。

コンポーネント・インタフェースのセキュリティの構成

アプリケーション・エクスプローラには、前の手順でインポートおよびビルドしたコンポーネント・インタフェースが必要です。このため、アプリケーション・エクスプローラのすべてのユーザーがこれらのコンポーネント・インタフェースにアクセスできることを確認する必要があります。すべてのPeopleSoftのオブジェクトと同様に、セキュリティは権限リストレベルで割り当てられます。サイトのセキュリティ要件を検討して、どのユーザーがアプリケーション・エクスプローラを使用するかを決定し、次にそれらのユーザーの権限リストごとにコンポーネント・インタフェースのセキュリティを設定します。


注意:

これらのコンポーネント・インタフェースは、スキーマとビジネス・サービスの作成に必要であり、Findメソッドを使用するため、実行時に使用されます。これらには、GetとFindのアクセス権のみがあるため、PeopleSoftのデータベースの更新には使用できません。この設定により、セキュリティ・リスクを最小限に抑えています。

PeopleSoftリリース8.1の場合は、2層、3層または4層モードでセキュリティを設定できます。リリース8.4以降の場合は、4層モードのみでセキュリティを設定できます。  


次の手順は、サポートされるすべてのモードにおいて、サポート済のPeopleSoftの全リリースに対してセキュリティを設定する方法を説明します。手順の中で示されている図は、4層モードのPeopleSoftリリース8.4を示します。


画像の説明

  1. 「PeopleTools」、「セキュリティ」、「ユーザー・プロファイル」、「権限リスト/ロール」、「権限リスト」の順に選択します。

  2. 「検索」をクリックして、関連する権限リストを選択します。

    「権限リスト」ペインが右側に開きます。


    画像の説明

  3. 「サインオン時間」タブの隣の右矢印をクリックすると、「コンポーネント・インタフェース」タブが表示されます。


    画像の説明

  4. 「コンポーネント・インタフェース」タブをクリックします。

  5. コンポーネント・インタフェース・リストに新しい行を追加するには、プラス記号(+)を選択します。

  6. IWY_CI_ATTRIBUTESコンポーネント・インタフェースを入力または選択し、「編集」をクリックします。

  7. GetおよびFindメソッドをフル・アクセスに設定するには、「すべてフル・アクセス」をクリックします。

  8. 「OK」をクリックします。

  9. IWY_CI_MESSAGESコンポーネント・インタフェースに対して、手順5から8までを繰り返します。

  10. 「コンポーネント・インタフェース」ウィンドウの下部までスクロールして、「保存」をクリックします。

これで、OracleAS Adapter for PeopleSoftとともに配布されたコンポーネント・インタフェースのセキュリティの構成が終了します。これらのコンポーネント・インタフェースのテスト方法は、「コンポーネント・インタフェースのテスト」を参照してください。

コンポーネント・インタフェースのテスト

OracleAS Adapter for PeopleSoftのコンポーネント・インタフェースは、使用する前にテストする必要があります。

コンポーネント・インタフェースのテストは、次のように行います。

  1. PeopleSoftアプリケーション・デザイナで、IWY_CI_ATTRIBUTESコンポーネント・インタフェースを開きます。

  2. 「Tools」「Test Component Interface」の順に選択します。

    「Component Interface Tester」ダイアログ・ボックスが表示されます。


    画像の説明


    注意:

    このコンポーネント・インタフェースにはAddメソッドが適用されないため、「Create New」オプションは無効になっています。 


  3. 「Find」をクリックします。基本となるコンポーネントのエントリが表示されます。

    表示されるエントリ数が制限されていることを示すメッセージが表示されることがあります。これは問題ありません。


    画像の説明

  4. 「Find Results」ウィンドウから対応するキーとともに1行を選択し、「Get Selected」をクリックします。選択したキーに関連するデータが表示されます。

    このウィンドウが開くと、Findメソッドに対するコンポーネント・インタフェースのテストが正しく完了したことになります。


    画像の説明

  5. 「Get Existing」をクリックします。Getメソッドの場合は、既存のキーを入力する必要があります。


    画像の説明

    入力したキーの公開プロパティが返されます。

    次のウィンドウが開くと、Getメソッドに対するコンポーネント・インタフェースのテストが正しく完了したことになります。


    画像の説明

  6. IWY_CI_MESSAGESコンポーネント・インタフェースに対して、このプロセスを繰り返します。

これで、コンポーネント・インタフェースのテストは終了です。

OracleAS Adapter for PeopleSoft用のTCP/IPメッセージ・ルーターのインストール

TCP/IPを使用してPeopleSoftからコンポーネントにXMLイベント文書を送信可能にするには、使用中のPeopleSoftのリリースに必要なタイプのTCP/IPメッセージ・ルーターをインストールする必要があります。

PeopleSoftリリース8.4用のTCP/IPターゲット・コネクタのインストール

PeopleSoftリリース8.4用のTCP/IPターゲット・コネクタは、OracleAS Adapter for PeopleSoftとともにインストールされます。Microsoft Windowsの場合、デフォルトでは、OracleAS_home¥adapters¥application¥etc¥peoplesoft¥iwpsevent84.jarにインストールされます。

Windows以外のシステムでは、対応する場所を使用します。

PeopleSoftリリース8.4用のTCP/IPターゲット・コネクタのインストールは、次のように行います。

  1. iwpsevent84.jarからTCPIPTARGET84.classを抽出します。使用中のプラットフォームの任意の抽出ユーティリティを使用します。

  2. TCPIPTARGET84.classをPeopleSoftゲートウェイWebサーバーがあるプラットフォームに移植します。

  3. PeopleSoftサーバーのtarget connectorディレクトリにTCPIPTARGET84.classを配置します。

PeopleSoftリリース8.1用のTCP/IPハンドラのインストール

PeopleSoftリリース8.1用のTCP/IPターゲット・コネクタは、OracleAS Adapter for PeopleSoftとともにインストールされます。 Microsoft Windowsの場合、デフォルトでは、OracleAS_home¥adapters¥application¥etc¥peoplesoft¥iwpsevent81.jarにインストールされます。

Windows以外のシステムでは、対応する場所を使用します。この場所がない場合は、販売代理店に問い合せて関連するファイルを入手してください。

PeopleSoftリリース8.1用のTCP/IPハンドラのインストールは、次のように行います。

  1. iwpsevent81.jarをPeopleSoftゲートウェイWebサーバーがあるプラットフォームに移植します。

  2. PeopleSoft Webサーバーのservletclassesディレクトリにiwpsevent81.jarを配置します。

  3. 組込みクラスのファイルを抽出します。

UNIXシステムでのTCP/IPハンドラのインストール

UNIXシステムでのPeopleSoftリリース8.1用TCP/IPハンドラのインストールは、次のように行います。

  1. 正しいPeopleSoftのIDと権限を使用してUNIXシステムにログオンします。

  2. PeopleSoft Webサーブレット・ディレクトリに移動します。このディレクトリはリリースによって異なる場合がありますが、通常は次のディレクトリです。

    $PS_HOME/webserv/servletclasses
    
    
  3. jarコマンドを発行して、PeopleSoftに必要なクラス・ファイルを抽出します。

    次にコマンドの例を示します。

    jar -xvf /tmp/iwpsevent81.jar
    

    Sun社のSolarisシステムでは、次の出力が表示されます。

    $ jar -xvf /tmp/iwpsevent81.jar
    created: META-INF/
    extracted: META-INF/MANIFEST.MF
    extracted: psft/pt8/tcphandler/TCPIPHandler81$Entry.class
    extracted:
    psft/pt8/tcphandler/TCPIPHandler81$HandlerEntry.class
    extracted:
    psft/pt8/tcphandler/TCPIPHandler81$PublicationHandler.class
    extracted: psft/pt8/tcphandler/TCPIPHandler81.class
    $
    


    注意:

    ファイルは、psft/pt8に新しく作成されるtcphandlerというディレクトリに配置されます。 


PeopleSoftのファイルのLibディレクトリへのコピー

アプリケーション・エクスプローラでは、PeopleSoftコンポーネント・インタフェースからXSDスキーマとビジネス・サービスが、PeopleSoftメッセージからXSDスキーマがそれぞれ作成されます。この処理を行うには、OracleAS_home¥adapters¥application¥libディレクトリに次のファイルが存在する必要があります。

次のファイルがlibディレクトリにあることを確認します。


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