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Oracle Fusion Middlewareライセンス情報
10g リリース3(10.1.3.4)
B53896-03
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1 Application Server製品

この章では、Application Server製品ファミリと、この製品ファミリで使用できる機能について説明します。内容は次のとおりです。

1.1 Oracle TopLink and Application Development Framework

Oracle TopLink and Application Development Frameworkは、Oracle WebLogic ServerまたはOracle Internet Application Serverのエディションとは別に、単独でライセンスを購入できます。また、Oracle TopLink、Application Development FrameworkおよびOracle MapViewerは、Oracle Internet Application Server、WebLogic ServerおよびSuiteのすべてのエディションに含まれています。

Oracle TopLink and Application Development Frameworkのライセンスを単独で購入した場合、そのライセンスには、Oracle TopLink Mapping WorkbenchおよびOracle MapViewerが含まれます。

1.2 Oracle WebLogic Server製品ファミリ

Oracle WebLogic Serverには異なる機能を持つ3つのエディションがあり、各エディションは、様々な種類のアプリケーション、様々な開発シナリオおよびデプロイメント・シナリオに適しています。また、Oracleは、特定の用途に合わせてOracle WebLogic Serverの機能を拡張する、複数のアプリケーション・サーバー・オプション、パックおよびその他の製品を提供しています。この項では、Oracle WebLogic Serverの各エディションのライセンスについて説明します。

表1-1に、Oracle WebLogic Serverのライセンス・オプションを示します。

表1-1 Oracle WebLogic Serverの各エディションのライセンス

エディションのライセンス 高度な機能 含まれる機能

Standard Edition

WebLogic Server Standard Editionには次の機能が含まれます。

  • Administration Console、Configuration WizardおよびUpgrade Frameworkを含むWebLogicのコア・アプリケーション・サーバー

  • Oracle TopLink and Application Development Framework

  • Oracle JDeveloper

  • WebLogic Workshop

  • Oracle TopLink

  • Oracle Security Developer Toolkit

次のものが含まれます。

  • Java EE 5/EJB 3.0

  • 高パフォーマンスのJMSメッセージ

  • Web 2.0 HTTP Pub-Subサーバー

  • WebLogic JDBC Drivers、WebLogic Server Clients、およびWebLogicとApache Webサーバーのプラグイン

  • FastSwapによる反復的開発、Fusion Middlewareおよびアプリケーション間で共有されるアプリケーション開発フレームワーク、およびWorkshop for WebLogic

  • 重要なオブジェクトのデータ・ストアへのストリームライン化された格納(すべてのJavaアプリケーションおよびEJB 3.0のコア・コンポーネントで使用可能)

Enterprise Edition

Standard Editionのすべての機能に加えて、次の機能が含まれます。

  • クラスタリングのサポート

  • Diagnostics Pack for Oracle Middleware

  • Oracle HTTP Server

Standard Editionのすべての機能に加えて、次の機能が含まれます。

WebLogic Suite

Enterprise Editionのすべての機能に加えて、次の機能が含まれます。

  • Oracle Coherence Enterprise Edition

  • Oracle WebLogic Operations Control

  • Oracle WebLogic Real Time

  • Oracle Internet Application Server Enterprise Edition

  • Oracle Enterprise Manager Management Pack for Oracle Coherence

Enterprise Editionのすべての機能に加えて、次の機能が含まれます。

  • Oracle Coherence Enterprise Editionにより提供されるアプリケーション・データ管理フォルト・トレラントなデータ・キャッシュ、データ管理、ライトビハインド、トランザクション、分析およびイベントが含まれます。ライセンスの詳細は、第1.4項「Oracle Coherence」を参照してください。

  • WebLogic Operations Controlを使用すると、WebLogic ServerおよびCoherenceの一元化されたガバナンスと制御、動的なアクティブ化、およびサービス・レベルの管理が可能になります。

  • WebLogic Server上でWebLogic Real Timeとともに実行するJava EEアプリケーション用の確定的ガベージ・コレクションを備えた高パフォーマンス、低レイテンシのJDK

  • Oracle Enterprise Manager Management Pack for Oracle Coherenceを使用した、Oracle Coherenceの監視、管理およびプロビジョニングを行う管理ツール

また、次を含むOracle Internet Application Server Enterprise Editionも含まれています。

  • Oracle Internet Directory

  • Oracle Application Server Single Sign-On

  • Oracle Application Server Certificate Authority

  • Oracle Application Server Discoverer

  • Oracle Application Server Reports Services

  • Oracle Application Server Forms Services

  • Oracle Containers for J2EE

  • Oracle Application Server Integration B2B

  • Oracle Business Rules

  • Oracle Application Server Portal

  • Oracle Application Server Web Cache

  • Oracle Enterprise Service Bus

  • Oracle Delegated Administration Services

  • Oracle Directory Integration Platform

Oracle Internet Application Server Enterprise Editionのライセンスの詳細は、第1.3項「Oracle Internet Application Server製品ファミリ」を参照してください。


1.2.1 Oracle WebLogic製品エディションのインストール

Oracle WebLogic Serverは、使用可能な各エディションに直接対応するインストール・プログラムを提供していません。たとえば、取得しているライセンスのエディションに応じて、次の個々のインストーラの1つ以上を実行する必要があります。

  • Oracle WebLogic Server

  • Oracle Coherence

  • Oracle JRockit Real Time

  • Oracle WebLogic Operations Control

  • Oracle JDeveloper

  • Oracle TopLink

  • Oracle Business Intelligence

  • Oracle SOA Suite 10g

  • Oracle Containers for J2EE

また、インストーラの多くには、一括または個別にインストールできる複数のコンポーネントが含まれており、各インストール・コンポーネントには最小限のライセンス要件があります。 表1-2では、Oracle WebLogic Serverインストール・プログラムからインストールできる各インストール・オプションに対する最小限のエディション要件を示しています。

表1-2 WebLogic製品の各エディションに必要なインストール・プログラム

エディションのライセンス 対応するインストール・プログラム

Standard Edition

Standard Editionには、次のインストール・プログラムが含まれています。

  • WebLogic Server 10.3ネット・インストーラまたはパッケージ・インストーラ、およびApacheプラグイン(オプション)。このインストーラには、JEE 5のコア・アプリケーション・サーバー、Administration Console、Configuration Wizard and Upgrade Framework、WebLogicおよびサード・パーティのJDBCドライバ、JMS、WebLogic Serverクライアント、Webサーバーのプラグイン、UDDIとXqueryのサポート、WebLogic Server Examples、Workshop for WebLogic、Workshop Runtime Framework、およびSun JDKまたはOracle JRockit JDK(プラットフォームに対応)が含まれています。

    手順は、『Oracle WebLogic Server インストール・ガイド』を参照してください。

  • Oracle JDeveloperインストーラ。Oracle JDeveloperのドキュメントのページを参照してください。

  • Oracle ADFインストーラ。インストールZipファイルに含まれているREADME.htmlファイルを参照してください。

  • Oracle TopLink 10gインストーラ。Oracle TopLinkのドキュメントのページを参照してください。

Enterprise Edition

Enterprise Editionのインストール・プログラムには、Standard Editionのすべてのインストール・プログラムに加えて、次が含まれています。

  • Oracle JRockit Mission Control。インストールの詳細は、「Oracle JRockit Mission Controlのインストール」を参照してください。

  • Oracle Enterprise Manager Diagnostics Pack for Oracle Middleware。

  • Oracle HTTP Serverをインストールするには、Oracle Internet Application Serverのインストーラを実行する必要があります。Oracle Internet Application Server 10gのインストール手順は、次の場所にあります。

    10g リリース2については、ドキュメント・ライブラリを参照してください。

    10g リリース3については、ドキュメント・ライブラリを参照してください。

注意: クラスタ・サポートを追加するために、追加のインストール手順は必要ありません。

WebLogic Suite

WebLogic Suiteのインストール・プログラムには、Enterprise Editionのすべてのインストール・プログラムに加えて、次のものが含まれます。

Oracle Internet Application Server 10gのインストール手順は、次の場所にあります。


1.2.2 その他の機能に関するライセンス上の考慮事項

WebLogic Serverの特定のエディションの一部の機能には、その他のライセンス上の考慮事項があります。

1.2.2.1 管理機能

管理機能については、次のライセンス上の考慮事項に注意してください。

  • Oracle Enterprise Manager 10g Application Server Controlのすべての機能は、WebLogic Suite Editionに含まれています。詳細は、第1.3.2.1項「管理機能」を参照してください。

  • WebLogic Serverのすべてのエディションで、WebLogic Server Administration Console、WebLogic Scripting Tool、およびWebLogic JMXが使用制限なしで使用できます。

1.2.2.2 高可用性機能

Oracle WebLogic Serverは、高可用性およびスケーラビリティを備えたアプリケーションのデプロイをサポートする、次の複数の機能およびツールを提供しています。

  • WebLogic Serverクラスタ: 作業負荷をWebLogic Serverの複数のインスタンス間に分散させることにより、アプリケーションにスケーラビリティと信頼性を提供します。

  • ワーク・マネージャ: 定義したルールに基づき、また、実際のランタイム・パフォーマンスの統計を監視することによって、作業の優先順位を決定します。ワーク・マネージャは、過度の作業負荷の検出、回避、およびその状態からのリカバリなど、過負荷からの保護を提供します。ワーク・マネージャはWebLogic Serverドメイン全体に対して適用することも、特定のアプリケーション・コンポーネントに適用することもできます。

  • WebLogic Server永続ストア: 永続性を必要とするWebLogic Serverのサブシステムおよびサービスに対する、組込み型の高パフォーマンスのストレージ・ソリューションです。ストア・アンド・フォワード機能により送信されたメッセージを一時的に格納できます。ファイル・ベースのストアまたはJDBC対応データベースの永続性が永続ストアによってサポートされます。

  • ネットワーク・チャネル: ネットワークのトラフィックをその種類に基づいて複数のチャネルに分割することにより、ネットワーク・リソースの効率的な利用を簡単にできるようにします。

  • ストア・アンド・フォワード・サービス: 複数のWebLogic Serverインスタンスに分散されているアプリケーション間でメッセージを確実に配信できます。ネットワークの問題やシステム障害が原因で、メッセージの送信時に送り先が使用不能になっている場合、メッセージはローカルのサーバー・インスタンスに保存されて、リモートの送り先が使用可能になった時点で送り先に転送されます。

WebLogic Serverの高可用性機能の一部では、特別なライセンス上の考慮事項が必要です。これについは、次の項で説明します。

1.2.2.2.1 WebLogic Server Standard Edition

Standard Editionライセンスは、クラスタ・サポートを除く、WebLogic Serverのほとんどの高可用性機能に対して無制限にアクセスできます。Standard Editionライセンスでは、次に対して制限がありません。

  • WebLogicドメイン内で構成されるManaged Serverインスタンスの数

  • ステートレスなサーバー・インスタンス間のロード・バランシングを実行するための、Apache HTTP Serverプラグインの使用

1.2.2.2.2 クラスタ・サポート

クラスタ・サポートは、WebLogic Server Enterprise EditionおよびWebLogic Suite Editionのすべてのライセンスで提供されており、これには次の機能があります。

  • アプリケーション・フェイルオーバー

    アプリケーション・コンポーネントが何らかの理由で使用できなくなった場合、障害のあるオブジェクトのコピーによりジョブが終了されます。ハードウェアまたはその他で障害が発生した場合、セッション状態は、障害のあるノードの作業を再開させることができる他のクラスタ・ノードで使用できます。

  • Server Migrationを使用した、クラスタ化されたサーバー・インスタンスのマシン間の自動および手動移行

    サーバー・インスタンスのホスティングが失敗した場合は、Service Migrationを使用した、連続的なシングルトン・サービス(JMSおよびJTAトランザクション・リカバリ・システムなど、特定の時間に単一のサーバー・インスタンスでのみ実行されるサービス)の可用性が保証されます。

  • ロード・バランシング

    処理する作業の量に基づき、受信リクエストをWebLogic Serverクラスタ内のインスタンスにルーティングできます。

WebLogic Serverデプロイメントでは、次のタイプのオブジェクトをクラスタ化できます。

  • サーブレット

  • Java Server Pages

  • Enterprise JavaBeans

  • Remote Method Invocation(RMI)オブジェクト

  • Java Messaging Service(JMS)の送り先

    注意:

    • 接続ファクトリと送り先の対象を、異なるWebLogic Serverインスタンスに指定できます。

    • 外部サーバーおよび分散された送り先は、WebLogic Serverの複数インスタンス間で使用できます。

1.2.2.2.3 Oracle WebLogic Server中間層インスタンスの高可用性の考慮事項

複数の方法により、WebLogic Serverインスタンスを高可用性にすることができます。これらの高可用性モデルには、それぞれ固有のライセンス要件があります。これらの考慮事項は、Oracle Databaseの高可用性機能に関するライセンス上の考慮事項と同様です。

  • バックアップ: このタイプのリカバリの場合、プライマリ・サーバーのWebLogic Serverデータまたはファイルは、テープ・メディアなどのストレージ・デバイスに格納されます。ユーザーは追加のライセンスを購入する必要はありません。

  • フェイルオーバー(アクティブ/パッシブ・クラスタまたはコールド・フェイルオーバー・クラスタとも呼ばれる): このタイプのリカバリの場合、WebLogic Serverのノードはアクティブ/パッシブ・クラスタ内で構成され、最初にインストールされたノードがプライマリ・ノードとして動作します。プライマリ・ノードに障害が発生した場合、クラスタ内のノードの1つが、プライマリ・ノードとして動作します。このような環境の場合、Oracleでは、Oracle WebLogic Serverのライセンスを持つユーザーに対し、年間最大10日(連続日数ではなく合計日数)まで、1台のスペア・コンピュータ上でのWebLogic Serverの実行を許可します。その他の使用については、環境がフル・ライセンスを取得している必要があります。また、フェイルオーバー環境にWebLogic Serverのライセンスを取得する場合は、同じメトリック(ProcessorまたはNamed User Plus)を使用する必要があります。

  • リモート・ミラーリング: このメソッドは、WebLogic Serverソフトウェアのセカンダリ・サイトへのコピーと、プライマリWebLogic Serverの構成およびデータの変更内容のセカンダリ・サイトへのコピーを伴います。これは、ストレージ・ベースのリモート・ミラーリングまたはホスト・ベースのミラーリングなどの技術を介して達成されます。プライマリ・サイトで障害が発生した場合、セカンダリ・サイト上のOracle WebLogic Serverがリモート・ストレージを使用して実行されます。このような環境の場合、Oracle WebLogic Serverはプライマリ・サイトでフル・ライセンスを取得している必要があり、セカンダリ・サイトでインストールまたは実行、あるいはその両方がすでに行われている場合には、そこでもフル・ライセンスを取得している必要があります。また、WebLogic Serverの両ドメインのライセンス取得には、同じメトリック(ProcessorまたはNamed User Plus)を使用する必要があります。

1.2.2.2.4 WebLogic Suite Edition

Oracle Application Serverクラスタに関しては、第1.3.2.3項「高可用性機能」で説明されている考慮事項に注意してください。

1.2.2.3 PointBase

PointBase Serverは、WebLogic Server評価版でのみサポートされWebLogic Server配布キットに含まれる完全なJava DBMS製品で、試用版のカスタム・アプリケーションとして、またはWebLogic Serverに付属するサンプル・アプリケーションの一部として提供されます。評価を目的としない開発や本番でPointBaseを使用する場合は、エンド・ユーザーはIBMからライセンスを取得する必要があります。

1.2.2.4 Oracle JRockit

Oracle JRockitの次の考慮事項に注意してください。

1.2.2.4.1 Oracle JRockit JDK

Oracle JRockit JDKには、Javaプログラミング言語を使用してアプリケーションを開発し実行するためのツール、ユーティリティ、および完全なランタイム環境が用意されています。JDKにはOracle JRockit Java Virtual Machine(JVM)が含まれています。これは、Intelアーキテクチャを対象に最適化されており、サーバー・サイドJavaアプリケーションのための信頼性、スケーラビリティ、および管理性を提供するよう設計されています。

Oracle JRockit JDKは、Oracle WebLogic Server Standard Edition、Oracle WebLogic Enterprise Edition、およびWebLogic Suite Editionのすべてのライセンスに含まれています。JRockit JDKは、これらの製品内のコンポーネントにホストされた実行中のアプリケーションに限定されています。

1.2.2.4.2 Oracle JRockit Real Time

Oracle JRockit Real Timeは、低レイテンシのイベント駆動型のアプリケーションに対し、軽量なフロント・オフィスのインフラストラクチャを提供します。

Oracle JRockit Real Timeは、WebLogic Suite Edition内では、Oracle WebLogic Real Timeという名前でライセンスされます。Oracle WebLogic Real Timeは、実行中のWebLogic ServerおよびそこにホストされたJava EEアプリケーションのみに限定されたJRockit Real Timeのライセンスです。

1.2.2.4.3 Oracle JRockit Mission Control

Oracle JRockit Mission Controlは、Oracle JRockit JVMの優れた問題分析、パフォーマンス・チューニング、および監視を可能にする診断ツールです。Oracle JRockit Mission Controlは、Diagnostics Pack for Oracle Middlewareの一部としてライセンスされ、WebLogic Server Enterprise Editionに含まれています。Diagnostics Pack for Oracle Middlewareの詳細は、『Oracle Enterprise Manager ライセンス情報』の「Oracle Middleware Enterprise Management」を参照してください。

1.2.2.5 スタンド・アロンWebLogicクライアント

WebLogic Server Standard Edition、WebLogic Server Enterprise Edition、およびWebLogic Suite Editionのライセンスでは、WebLogic Serverにホストされたアプリケーションにアクセスするスタンド・アロン・クライアントを作成するためにWebLogic ServerとバンドルされたクライアントJARファイルが使用制限なしで使用できます。

スタンド・アロン・クライアントを作成するためにOracle WebLogic Serverで提供しているクライアントJARとその他のリソース、およびそれらがサポートする主要な機能を、表1-3に示します。

表1-3 スタンド・アロン・クライアントに対して提供されるクライアントJARファイルおよびその他のリソース

クライアント・タイプ バンドルされたリソース 主要な機能

WebLogicフル・クライアント(T3)

wlfullclient.jar

次をサポートします。

  • ほとんどのJava EEおよびWebLogic固有の機能

  • クラスタリング、SSL

  • JMSおよびJMS SAFクライアント

WebLogic-IIOP

wlfullclient.jar

  • ほとんどのWebLogic固有の機能をサポート

  • クラスタリング、SSLをサポート

  • IIOPシン・クライアントよりも高速で、スケーラビリティが高い

  • 非ORBベース

  • WLS JMSをサポートしない

Java EEアプリケーション・クライアント(シン・クライアント)

wlclient.jar

  • クラスタリング、SSL、セキュリティおよびトランザクションを含む多数のJava EE機能

  • CORBA 2.4 ORBを使用

JMSシン・クライアント

wljmsclient.jar

wlclient.jar

  • シン・クライアントの機能

  • WebLogic JMS(マルチキャスト・セッションおよびJMSHelperクラス・メソッドのクライアント・サイドのXML選択を除く)

  • SSL

JMS SAFクライアント(ストア・アンド・フォワード・サービス用)

wlsafclient.jar

wljmsclient.jar

wlclient.jar

  • メッセージをクライアント上でローカルに格納し、クライアントの接続時にサーバー・サイドのJMS送り先に転送

  • SSLをサポート

JMS Cクライアント

wlfullclient.jar または

wljmsclient.jar

wlclient.jar

  • WebLogic JMSアプリケーションおよびリソースにアクセス可能なCクライアント・アプリケーション

  • SSLをサポート

JMS .NETクライアント

WebLogic.Messaging.dll動的ライブラリ

WebLogic JMSアプリケーションおよびリソースにアクセス可能な、C#で記述されたMicrosoft .NETクライアント・アプリケーション

JMXクライアント

wljmxclient.jar

WebLogic Server MBeansにアクセス

Webサービス・クライアント

wseeclient.jar

Webサービスを起動


1.2.3 使用制限付きライセンス

次の使用制限付きライセンスは、次に示すエディションおよび製品のOracle WebLogic Serverに含まれています。

1.2.3.1 Oracle Databaseライセンス要件

Oracle Database(Standard Edition、Standard Edition One、およびEnterprise Edition)の使用制限付きライセンスの詳細は、第1.3.3項「使用制限付きライセンス」を参照してください。

1.2.3.2 Oracle Internet Application Server要件

WebLogic Suite Editionに含まれる使用制限付きライセンスの詳細は、第1.3.3項「使用制限付きライセンス」を参照してください。

1.2.4 ライセンスの一般情報

Oracle WebLogic Server Standard Edition、WebLogic Server Enterprise Edition、およびWebLogic Suite Editionは、Named User PlusメトリックまたはProcessorメトリック、あるいはその両方によりライセンスを購入できます。

1.3 Oracle Internet Application Server製品ファミリ

Oracle Internet Application Serverには異なる機能を持つ3つのエディションがあり、各エディションは、様々な種類のアプリケーション、様々な開発シナリオおよびデプロイメント・シナリオに適しています。また、Oracleは、特定の用途にあわせてOracle Internet Application Serverの機能を拡張する、複数のアプリケーション・サーバー・オプション、パックおよびその他の製品を提供しています。この項では、Oracle Internet Application Serverの各エディションのライセンスについて説明します。

表1-4に、Oracle Internet Application Serverのライセンス・オプションを示します。


注意:

  • Oracle Internet Application Server 10g リリース3のStandard EditionおよびEnterprise Editionのライセンス・オプションには、表1-4に示すように、Oracle Internet Application Server 10g リリース2のコンポーネントが含まれています。

  • Oracle Internet Application Server 10g リリース2のStandard EditionおよびEnterprise Editionのライセンス・オプションには、表1-4に示すように、Oracle Internet Application Server 10g リリース3またはOracle Internet Application Server 10g リリース2、あるいはその両方のコンポーネントが含まれています。


表1-4 Oracle Internet Application Serverのエディション

エディションのライセンス 高度な機能 含まれる機能

Standard Edition

Oracle Internet Application Server Standard Editionには次の機能が含まれています。

  • Oracle HTTP Server

  • Oracle Containers for J2EE

  • Oracle TopLink

  • Oracle Sensor Edge Server

  • Oracle Application Server MapViewer

  • Oracle Application Server Portal(Oracle Internet Application Server 10g リリース2以降)

  • Oracle Application Server Web Cache(Oracle Internet Application Server 10g リリース2以降)

 

Oracle Internet Application Server 10g リリース3およびOracle Internet Application Server 10g リリース2には、Oracle Security Developer Toolkitも組み込まれています。

 

Oracle Internet Application Server 10g リリース2 Standard Editionには、上で示したコンポーネント以外に、次も含まれます。

  • Oracle Business Rules

  • Oracle Internet Directory

  • Oracle Application Server Single Sign-On

Oracle Internet Application Server 10g リリース2 Standard Editionには、Oracle Internet DirectoryおよびOracleAS Single Sign-Onの使用制限付きライセンスが含まれています。フルユースには、第8.13項「Oracle Identity and Access Management Suite」で説明しているように、Oracle Internet Application Server Enterprise EditionまたはOracle Identity and Access Management Suiteのライセンスが必要です。

 

注意: Oracle Internet Application Server 10g リリース2にはOracle Identity and Access Management製品以外のコンポーネントは含まれないため、Standard Editionのライセンスを取得した場合、一部のコンポーネントはOracle Internet Application Server 10g リリース2またはOracle Internet Application Server 10g リリース3からのものとなります。

  • mod_oc4j                                         

  • mod_ossl

  • mod_oradav

  • mod_fastcgi

  • mod_rewrite

  • Proxy Plug-In

  • XML Developer Kit

  • Oracle Application Development Framework(ADF)

  • Oracle Security Developer Toolkit

  • Oracle Enterprise Manager 10g Application Server Control

  • JAAS(Java Authentication and Authorization Service)プロバイダ

  • OracleおよびOracle以外のデータベース用Data Direct JDBCドライバ

  • mod_plsql

  • mod_php

  • mod_osso

  • mod_perl

  • Perl Interpreter

  • DBI/DBDデータ・アクセス・ライブラリ

  • PL/SQL Server Pages

  • Oracle Content Management SDK

  • UDDI Repository

  • Oracle Application Server Repository Creation Assistant

Standard Edition One

Oracle Internet Application Server Standard Edition Oneには、Standard Editionのすべての機能が含まれています。

Standard Editionに含まれるすべての機能

Enterprise Edition

Oracle Internet Application Server Enterprise Editionには、Standard Editionのすべての機能に加えて、次の機能が含まれています。

  • Oracle Internet Directory

  • Oracle Application Server Single Sign-On

  • Oracle Application Server Certificate Authority

  • Oracle Application Server Discoverer

  • Oracle Application Server Reports Services

  • Oracle Application Server Personalization

  • Oracle Application Server Forms Services

  • Oracle Application Server Integration InterConnect

  • Oracle Application Server Integration B2B

  • Oracle Application Server Wireless

注意: Oracle Internet Application Server 10g Release 3のその他のコンポーネントはすべてOracle Internet Application Server 10g Release 2からのものです。

 

Oracle Internet Application Server 10g リリース2 Enterprise Editionには、上で示したコンポーネント以外に、次も含まれます。

  • Oracle Delegated Administration Services

  • Oracle Directory Integration Platform

Oracle Internet Application Server 10g リリース2 Enterprise Editionには、Oracle Internet DirectoryおよびOracleAS Single Sign-Onのフルユース・ライセンスが含まれています。

 

注意: Oracle Internet Application Server 10g リリース2にはOracle Identity and Access Management製品以外のコンポーネントは含まれないため、Enterprise Editionのライセンスを取得した場合、一部のコンポーネントはOracle Internet Application Server 10g リリース2またはOracle Internet Application Server 10g リリース3からのものとなります。

Standard Editionのすべての機能に加えて、次の機能が含まれます。

  • Oracle Identity Managementの機能

  • Business Intelligenceの機能

  • Integrationの機能

  • Wirelessの機能

Identity Managementの機能の詳細は、第1.3.2.2.2項「Oracle Identity Management」を参照してください。


1.3.1 Oracle Internet Application Serverのエディションおよびインストール・タイプ

Oracle Application Serverのインストール時には、いくつかのオプションのいずれか、またはインストール・タイプを選択するよう求められます。それぞれのインストール・タイプによって、アプリケーション・サーバーの特定のコンポーネントと機能のセットが用意されています。たとえば、Oracle Internet Application Server 10g リリース2のOracle Application Server Infrastructureは、一元化された製品メタデータとセキュリティ・サービス、構成情報、および中間層インストールのデータ・リポジトリを提供するインストール・タイプです。


注意:

Oracle Internet Application Server 10g リリース3インストーラでは、次のコンポーネントをインストールできます。
  • Oracle HTTP Server

  • Oracle Containers for J2EE

  • Oracle TopLink

  • Oracle Sensor Edge Server

  • Oracle Application Server MapViewer

  • Oracle Security Developer Toolkit

Standard EditionおよびEnterprise Editionでライセンスされる追加コンポーネントをインストールする場合は、Oracle Internet Application Server 10g リリース2インストーラを実行します。インストール・タイプの詳細は、Oracle Application Serverのバージョンに対応する『Oracle Application Serverインストレーション・ガイド』を参照してください。


Oracle Internet Application Serverのエディションは、これらの製品のインストール・タイプに直接マッピングしていません。これらの2つの概念が、どのように相互に関連しているかを理解することが重要です。表1-5および表1-6に、(Oracle Internet Application Server 10g リリース2の)各インストール・タイプの最小限のエディション要件を示します。

いずれの場合も、表示されている最小限のエディションは、インストール・タイプのインストールに必要なエディションです。ただし、最小限のエディションでは、該当のインストール・タイプに含まれているすべての製品を使用できない場合があります。たとえば、あるインストール・タイプからPortal and Wireless製品をインストールできますが、Standard EditionライセンスではOracle Application Server Wirelessを使用できません。これらの制限事項については表1-7で説明します。

表1-5 Oracle Internet Application Server 10g リリース2(10.1.2.x)およびリリース3(10.1.3.x)のインストール・タイプに対するエディション要件

インストール・タイプ Oracle Internet Application Serverに必要な最小限のエディション

J2EE and Web Cache

Standard Edition

JDeveloper

Standard Edition

TopLink

Standard Edition

Portal and Wireless

Standard EditionまたはStandard Edition One

Integration

Enterprise Edition

Business Intelligence and Forms

Enterprise Edition

Infrastructure

Standard EditionまたはStandard Edition One


表1-6 Oracle Internet Application Server 10g(10.1.4.x)のインストール・タイプに対するエディション要件

インストール・タイプまたはコンポーネント Oracle Internet Application Serverに必要な最小限のエディション

Security Developer Tools

Standard Edition

Infrastructure

Standard EditionまたはStandard Edition One

Oracle Internet Directory、OracleAS Single Sign-On

Standard EditionまたはStandard Edition One

Oracle Delegated Administration Services、Oracle Directory Integration Platform、OracleAS Certificate Authority

Enterprise Edition

Oracle Access Manager、Oracle Identity Federation、Oracle Identity Manager、Oracle Identity Manager Connector、Oracle Virtual Directory

個々のライセンスが必要


表1-7および表1-8では、Oracle Internet Application Serverの各エディションで使用可能なインストール・タイプ、および各エディションとインストールの組合せに関連する例外と制限を示します。

表1-7 Oracle Internet Application Server 10g リリース2(10.1.2.x)およびリリース3(10.1.3.x)のエディションに含まれるインストール・タイプ

エディション インストール・タイプ 例外

Standard EditionまたはStandard Edition One

J2EE and Web Cache

JDeveloper

TopLink

Portal and Wireless

Infrastructure

次の機能が必要な場合は、Enterprise Editionにアップグレードします。

  • Wireless

  • Oracle Application Server Certificate Authority

  • Oracle Application Server Single Sign-On

  • Oracle Internet Directory

参照: 第1.3.3項「使用制限付きライセンス」

Enterprise Edition

J2EE and Web Cache

JDeveloper

TopLink

Portal and Wireless

Integration

Business Intelligence and Forms

Infrastructure

Discoverer PlusまたはDiscoverer Viewer(あるいはその両方)を使用するには、少なくともInternet Developer Suiteの1ライセンスが必要です。

Integrationインストールの場合、すべてのパッケージ・アプリケーション、レガシー・システムおよびB2Bのアダプタは、単独でライセンスされます。

参照: 第1.3.3項「使用制限付きライセンス」


表1-8 Oracle Internet Application Server 10g リリース2(10.1.4.x)のエディションに含まれるインストール・タイプ

エディション インストール・タイプまたはコンポーネント 例外

Standard EditionまたはStandard Edition One

Oracle Internet Directory

OracleAS Single Sign-On

次の機能が必要な場合は、Enterprise Editionにアップグレードします。

  • これらのコンポーネントのいずれかのフルユース

  • Oracle Delegated Administration Services

  • Oracle Directory Integration Platform

  • OracleAS Certificate Authority

次の機能が必要な場合は、Identity and Access Managementのいずれかのオプションを追加します。

  • Oracle Access Manager

  • Oracle Identity Federation

  • Oracle Identity Manager

  • Oracle Identity Manager Connector

  • Oracle Directory Services

参照: 第1.3.3項「使用制限付きライセンス」

Enterprise Edition

Oracle Internet Directory

OracleAS Single Sign-On

Oracle Delegated Administration Services

Oracle Directory Integration Platform

OracleAS Certificate Authority

Infrastructure

次の機能が必要な場合は、Identity and Access Managementのいずれかのオプションを追加します。

  • Oracle Access Manager

  • Oracle Identity Federation

  • Oracle Identity Manager

  • Oracle Identity Manager Connector

  • Oracle Directory Services

参照: 第1.3.3項「使用制限付きライセンス」


1.3.2 その他の機能に関するライセンス上の考慮事項

Oracle Application Serverの特定の機能には、その他のライセンス上の考慮事項があります。この項は、次の項目で構成されています。

1.3.2.1 管理機能

Oracle Enterprise Manager 10g Application Server Controlのすべての機能は、Oracle Internet Application Serverの各エディションに含まれています。また、Oracle Internet Application Serverのすべてのエディションには、Oracle Enterprise Manager 10g Grid Controlが含まれています。これは、グリッド上で実行中のOracle Gridおよびコンポーネント(単一インスタンス・データベース、Real Application Clusters、Oracle Applications、Oracle Fusion Middleware、およびサード・パーティ製品など)を管理するための、Oracleの単一の統合されたツールです。

Grid Controlには、Grid Controlをデプロイするのに必要な、Oracle DatabaseおよびOracle Application Serverコンポーネントの使用制限付きライセンスが含まれます。使用制限付きライセンスの詳細は、第1.3.3項「使用制限付きライセンス」を参照してください。

また、Grid Controlの基本的な機能を拡張できます。第9章「Oracle Middleware Enterprise Management」を参照してください。

1.3.2.2 セキュリティ機能

Oracle Application Serverは、クライアントとアプリケーション・サーバー間、アプリケーション・サーバーとデータベース間のセキュリティを確保するための多数の機能を提供しています。

1.3.2.2.1 Oracle Advanced Security

Oracle Advanced Securityによって、Net8プロトコル上の通信が暗号化されセキュアになります。また、アプリケーション・サーバーとデータベース間における双方向の厳密認証が提供されます。Oracle Advanced Securityは、セキュア・バイ・デフォルト設計の一部として、Oracle Application Serverとともにデフォルトでインストールされます。これにより、アプリケーション・サーバーとOracleデータベース間のセキュアな通信と厳密認証を可能にするために必要なクライアント・コンポーネントが、デフォルトで提供されます。ただし、Oracle Advanced Securityを使用するには、アプリケーション・サーバーと通信するOracleデータベースとは別に、Oracle Advanced Securityのライセンスが必要となります。

1.3.2.2.2 Oracle Identity Management

Oracle Identity Managementは、Oracle製品が分散化されたセキュリティのために使用する統合されたインフラストラクチャです。Oracle Identity Managementインフラストラクチャには、次のコンポーネントが含まれます。

  • Oracle Internet Directory: Oracle Databaseに実装されるLDAP準拠のディレクトリ・サービスです。

  • Oracle Directory Integration Platform: Oracle Internet Directoryの一部で、Oracle Internet Directoryと他のディレクトリ、ユーザー・リポジトリ、自動プロビジョニング・サービスおよびアプリケーションとの同期を可能にします。

  • Oracle Delegated Administration Services: Oracle Internet Directoryの一部で、ユーザーおよびアプリケーション管理者による、プロキシ・ベースの信頼できるディレクトリ情報管理を提供します。

  • Oracle Application Server Single Sign-On: Oracleおよびサード・パーティのWebアプリケーションへのシングル・サインオン・アクセスを提供します。

  • Oracle Application Server Certificate Authority: X.509証明書を発行および公開し、PKIベースの(強力な)認証方法をサポートします。

Oracle Identity Managementは、Oracle製品のエンタープライズ・インフラストラクチャを提供するために設計されていますが、ユーザーが記述したアプリケーションやサード・パーティのアプリケーションに対する汎用のアイデンティティ管理ソリューションとしても機能します。Oracle Identity Managementは、サード・パーティのアプリケーション、ハードウェアおよびネットワーク・オペレーティング・システムに対する、エンタープライズ全体のアイデンティティ管理プラットフォームを提供します。

Oracle Identity Managementは、Oracle Internet Application Server Enterprise Editionに含まれています。

一部のOracle Identity Management機能の使用制限付きライセンスは、特定の用途のアプリケーション・サーバーに含まれています。詳細は、第1.3.3項「使用制限付きライセンス」を参照してください。

1.3.2.3 高可用性機能

Oracle Application Serverには、いくつかの高可用性機能があり、これには、別途ライセンス上の考慮事項があります。これらの考慮事項は、Oracle Databaseの高可用性機能に関するライセンス上の考慮事項と同様です。このような考慮事項には、2つのカテゴリがあります。1つはOracle Application Server中間層インスタンスの高可用性、もう1つはOracle Application Server Infrastructureの高可用性です。

1.3.2.3.1 Oracle Application Server中間層インスタンスの高可用性の考慮事項

複数の方法により、Oracle Application Server中間層インスタンスを高可用性にすることができます。これらの高可用性モデルには、それぞれ固有のライセンス要件があります。

  • バックアップ: このタイプのリカバリの場合、プライマリ・サーバーのOracle Application Serverインスタンスのデータまたはファイルは、テープ・メディアなどのストレージ・デバイスに格納されます。ユーザーは追加のライセンスを購入する必要はありません。

  • フェイルオーバー(アクティブ/パッシブ・クラスタまたはコールド・フェイルオーバー・クラスタとも呼ばれる): このタイプのリカバリの場合、Oracle Application Serverのノードはアクティブ/パッシブ・クラスタ内で構成され、最初にインストールされたノードがプライマリ・ノードとして動作します。プライマリ・ノードに障害が発生した場合、クラスタ内のノードの1つが、プライマリ・ノードとして動作します。このような環境の場合、Oracleは、Oracle Application Serverのライセンスを持つユーザーに対し、年間最大10日(連続日数ではなく合計日数)まで、1台のスペア・コンピュータ上でのOracle Application Serverの実行を許可します。その他の使用については、環境がフル・ライセンスを取得している必要があります。また、フェイルオーバー環境でOracle Application Serverのライセンスを取得する場合は、同じメトリック(ProcessorまたはNamed User Plus)を使用する必要があります。

  • リモート・ミラーリング: このメソッドは、Oracle Application Serverソフトウェアのセカンダリ・サイトへのコピーと、プライマリOracle Application Serverの構成およびデータの変更内容のセカンダリ・サイトへのコピーを伴います。これは、ストレージ・ベースのリモート・ミラーリングまたはホスト・ベースのミラーリングなどの技術を介して達成されます。プライマリ・サイトで障害が発生した場合、セカンダリ・サイト上のOracle Application Serverがリモート・ストレージを使用して実行されます。このような環境の場合、Oracle Application Serverはプライマリ・サイトでフル・ライセンスを取得している必要があり、セカンダリ・サイトでインストールまたは実行、あるいはその両方がすでに行われている場合には、そこでもフル・ライセンスを取得している必要があります。また、Oracle Application Serverの両ドメインのライセンス取得には、同じメトリック(ProcessorまたはNamed User Plus)を使用する必要があります。

1.3.2.3.2 Oracle Internet Application Server 10g リリース2の高可用性の考慮事項

Oracle Application Server Infrastructureは、一元化された製品メタデータとセキュリティ・サービス、構成情報、および中間層インストールのデータ・リポジトリを提供するインストール・タイプです。Infrastructureは、通常、中間層インスタンスにより次の主要な3つの機能に対して使用されます。

  • 製品メタデータ記憶域: Oracle Application Server Metadata Repositoryを、中間層インスタンスで集中型のコンポーネント・リポジトリとして使用し、製品メタデータの検索に利用できます。Oracle Application Server中間層インスタンスで必要とされるすべての製品メタデータは、Infrastructureの一部としてバンドルされています。

  • ID管理: Identity Managementは、すべてのOracle Application Serverアプリケーションに対する一貫性のあるセキュリティおよびID管理モデルを提供します。これは、すべての管理およびユーザー権限を含むセキュリティ・メタデータのシングル・ソースとして機能します。中間層コンポーネントでは、Identity Managementコンポーネント(Oracle Internet Directory、OracleAS Single Sign-On、Oracle Delegated Administration Services、Oracle Directory Integration Platform、およびOracleAS Certificate Authority)を使用して、セキュリティの向上、認証サービスの集中管理、およびパスワード管理を実行します。

  • 構成管理: Distributed Configuration Management(DCM)ツールでは、ほとんどのインストール・タイプのメタデータ・リポジトリ内に情報が格納されます。クラスタ管理の場合、DCMは、ファイルベース・リポジトリとデータベースを使用するリポジトリのどちらでも使用できます。

Oracle Application Server Infrastructureとともに使用できる複数の高可用性モデルがあります。Oracle Application Server Cold Failover ClustersとOracle Application Server Disaster Recoveryです。これらの高可用性モデルには、それぞれ固有のライセンス要件があります。

  • バックアップ: このタイプのリカバリの場合、プライマリ・サーバーのOracle Application Serverインスタンスのデータまたはファイルは、テープ・メディアなどのストレージ・デバイスに格納されます。ユーザーは追加のライセンスを購入する必要はありません。

  • フェイルオーバー(アクティブ/パッシブ・クラスタまたはコールド・フェイルオーバー・クラスタとも呼ばれる): このタイプのリカバリの場合、Oracle Application Serverのノードはアクティブ/パッシブ・クラスタ内で構成され、最初にインストールされたノードがプライマリ・ノードとして動作します。プライマリ・ノードに障害が発生した場合、クラスタ内のノードの1つが、プライマリ・ノードとして動作します。このような環境の場合、Oracleは、Oracle Application Serverのライセンスを持つユーザーに対し、年間最大10日(連続日数ではなく合計日数)まで、1台のスペア・コンピュータ上でのOracle Application Serverの実行を許可します。その他の使用については、環境がフル・ライセンスを取得している必要があります。また、フェイルオーバー環境でOracle Application Serverのライセンスを取得する場合は、同じメトリック(ProcessorまたはNamed User Plus)を使用する必要があります。

  • リモート・ミラーリング: このメソッドは、Oracle Application Serverソフトウェアのセカンダリ・サイトへのコピーと、プライマリOracle Application Serverの構成およびデータの変更内容のセカンダリ・サイトへのコピーを伴います。これは、ストレージ・ベースのリモート・ミラーリングまたはホスト・ベースのミラーリングなどの技術を介して達成されます。プライマリ・サイトで障害が発生した場合、セカンダリ・サイト上のOracle Application Serverがリモート・ストレージを使用して実行されます。このような環境の場合、Oracle Application Serverはプライマリ・サイトでフル・ライセンスを取得している必要があり、セカンダリ・サイトでインストールまたは実行、あるいはその両方がすでに行われている場合には、そこでもフル・ライセンスを取得している必要があります。また、Oracle Application Serverの両ドメインのライセンス取得には、同じメトリック(ProcessorまたはNamed User Plus)を使用する必要があります。

  • Oracle Application Server Disaster RecoveryおよびOracle Application Server Guard: 障害時のリカバリのために、アクティブとスタンバイの両方のアプリケーション・サーバー用にOracle Application Serverライセンスが必要です。アクティブ・ノードのOracle Internet Application Serverライセンスには、フェイルオーバーの日数が含まれていません。OracleAS Guardを使用した障害時のリカバリは、Oracle Internet Application Server Enterprise Editionでのみ使用可能です。

    Oracle Internet Application Server 10g リリース2にはEnterprise Editionの一部のコンポーネントが含まれていないため、Enterprise EditionライセンスでOracleAS Guardを取得しても、一部のコンポーネントはOracle Internet Application Server 10g リリース2およびOracle Internet Application Server 10g リリース3のものになります。

1.3.2.4 アダプタ

Fusion Middlewareアダプタの説明は、第3章「Oracle Fusion Middleware Adapters」を参照してください。テクノロジ・アダプタは、Oracle Internet Application Serverのすべてのエディションに含まれています。他のアダプタには、個別のライセンスが必要です。

1.3.2.5 Oracle Business Rules

Oracle Business Rules(Rules Author、Rules SDKおよびRules Engineを含む)は、Oracle Internet Application Server Standard Editionに含まれています。Oracle Internet Application Server 10g リリース3には、Standard Editionの一部のコンポーネントが含まれていないため、Standard EditionライセンスでOracle Business Rulesを取得しても一部のコンポーネントはOracle Internet Application Server 10g リリース2のものになります。

1.3.2.6 Oracle JRockit

Oracle JRockitの次の考慮事項に注意してください。

1.3.2.6.1 Oracle JRockit JDK

Oracle JRockit JDKには、Javaプログラミング言語を使用してアプリケーションを開発し実行するためのツール、ユーティリティ、および完全なランタイム環境が用意されています。JDKにはOracle JRockit Java Virtual Machine(JVM)が含まれています。これは、Intelアーキテクチャを対象に最適化されており、サーバー・サイドJavaアプリケーションのための信頼性、スケーラビリティ、および管理性を提供するよう設計されています。Oracle JRockit JVMは、Oracle Internet Application Serverのすべてのエディションに含まれています。JRockit JDKは、これらの製品内のコンポーネントにホストされた実行中のアプリケーションに限定されています。

1.3.2.6.2 Oracle JRockit Real Time

Oracle JRockit Real Timeは、低レイテンシのイベント駆動型のアプリケーションに対し、軽量なフロント・オフィスのインフラストラクチャを提供します。

Oracle JRockit Real Timeは、WebLogic Suite内では、Oracle WebLogic Real Timeという名前でライセンスされます。Oracle WebLogic Real Timeは、実行中のWebLogic ServerおよびそこにホストされたJava EEアプリケーションのみに限定されたJRockit Real Timeのライセンスです。

1.3.2.6.3 Oracle JRockit Mission Control

Oracle JRockit Mission Controlは、Oracle JRockit JVMの優れた問題分析、パフォーマンス・チューニング、および監視を可能にする診断ツールです。Oracle JRockit Mission Controlは、Diagnostics Pack for Oracle Middlewareの一部としてライセンスされ、Oracle Internet Application Serverのエディションには含まれません。Diagnostics Pack for Oracle Middlewareの詳細は、『Oracle Enterprise Manager ライセンス情報』の「Oracle Middleware Enterprise Management」を参照してください。

1.3.3 使用制限付きライセンス

次の使用制限付きライセンスは、次に示すエディションおよび製品のOracle Internet Application Serverに含まれています。

1.3.3.1 Oracle Enterprise Manager 10g Grid Control

  • Oracle Application Server: Oracle Management Serviceのホスティングのためにのみ提供されています。

  • Oracle Database: Oracle Management Repositoryのホスティングのためにのみ提供されています。

  • Oracle DatabaseとOracle Application Serverの高可用性機能および障害時リカバリ機能: Oracle Management ServiceおよびOracle Management RepositoryをサポートしているOracle Application ServerとOracle Databaseのコンポーネントとともに使用するためにのみ提供されています。

1.3.3.2 Standard EditionおよびStandard Edition One

  • Oracle Application Server Single Sign-On: Oracle Application Server Portalとともに使用するためにのみ提供されています。

  • Oracle Internet Directory: Oracle Application Server Single Sign-Onおよび他のアプリケーション・サーバー・コンポーネントとともに使用して、ユーザーとグループ、および対応するセキュリティ資格証明と権限をプロビジョニング、格納および管理し、サード・パーティのディレクトリ・サービスとデータの同期をとり、コンポーネント固有のその他のメタデータを格納するために提供されています。

  • Oracle Workflow: Oracle Content Management Software Development Kitとともに使用するためにのみ提供されています。

  • Oracle Advanced Securityオプション: Oracle Java SSLライブラリでの使用にのみ制限されて組み込まれています。

  • Oracle Database(Standard EditionまたはStandard Edition One): Oracle Application Server Metadata Repositoryで製品メタデータの格納に使用するためにのみ提供されています。


    注意:

    インストール時には、ライセンス取得済の既存のデータベースに製品メタデータをインストールすることを選択できます。このオプションを選択すると、ライセンス上の次のような影響があります。
    • 使用制限付きライセンスは、メタデータのリポジトリとして使用される既存のデータベースには適用されません。

    • 既存のデータベースが実行されているマシンで、他のOracle Application Serverのインストールが実行されていない場合、そのマシンに対するOracle Internet Application Serverライセンス要件はありません。

    • メタデータ・リポジトリを既存のデータベースにインストールすると、それによってデータベースにアクセスするユーザー数が増加し、結果としてご使用のデータベースにライセンスが必要になる可能性があります。契約に従った適切な数のデータベース・ライセンスがあるかどうかを確認する必要があります。


1.3.3.3 Enterprise Edition

  • Oracle Advanced Securityオプション: Oracle Java SSLライブラリでの使用にのみ制限されて組み込まれています。

  • Oracle Workflow: Oracle Content Management Software Development KitおよびOracle Application Server Integrationとともに使用するためにのみ提供されています。

  • Oracle Database(Enterprise Edition): Oracle Application Server Infrastructureで製品メタデータの格納に使用するためにのみ提供されています。


    注意:

    インストール時には、ライセンス取得済の既存のデータベースに製品メタデータをインストールすることを選択できます。このオプションを選択すると、ライセンス上の次のような影響があります。
    • 使用制限付きライセンスは、メタデータのリポジトリとして使用される既存のデータベースには適用されません。

    • 既存のデータベースが実行されているマシンで、他のOracle Application Serverのインストールが実行されていない場合、そのマシンに対するOracle Internet Application Serverライセンス要件はありません。

    • メタデータ・リポジトリを既存のデータベースにインストールすると、それによってデータベースにアクセスするユーザー数が増加し、結果としてご使用のデータベースにライセンスが必要になる可能性があります。契約に従った適切な数のデータベース・ライセンスがあるかどうかを確認する必要があります。


1.3.3.4 Oracle Databaseライセンス要件: Oracle Internet Application Server(Standard Edition、Standard Edition One、Enterprise Edition)およびWebLogic Suite

Oracle Application Server Infrastructureデータベースに製品メタデータ以外のデータを格納するには、そのOracle Database(Standard Edition、Standard Edition OneおよびEnterprise Edition)のフルユース・ライセンスが必要です。

1.3.3.4.1 Oracle Database Standard EditionまたはStandard Edition Oneのフルユース・ライセンス

Oracle DatabaseのStandard EditionまたはStandard Edition Oneのフルユース・ライセンスの購入が必要なデータの種類として、次のようなものがあります。

  • Oracle Content Management SDKのOracle Databaseに格納されるドキュメントまたはその他のオブジェクト

  • ポータル・リポジトリに格納されるドキュメントまたはすべてのタイプのコンテンツ

  • すべてのOracle Workflowプロセス、変換、Oracle Application Server Integration B2BまたはInterConnectデータ

  • BPEL Process Managerのすべてのプロセス・インスタンス・データ(Oracle Databaseをデハイドレーション・ストアとして使用するものも含む)

  • 汎用のLDAPディレクトリとしてのOracle Internet Directoryの使用に関連するすべてのLDAPデータ

  • アプリケーションによって作成または更新される、その他すべてのカスタム・データ

1.3.3.4.2 Oracle Database Enterprise Editionのフルユース・ライセンス

次の3種類のデータでは、Oracle Database Enterprise Editionのフルユース・ライセンスの購入が必要です。

  • 予測モデルやOracle Application Server Personalization Mining Table Repository(MTR)の移入

  • ホスティング用のデータベースのVPD機能を使用する、すべてのOracle Application Server Portal

  • Oracle Internet Directory LDAPディレクトリの使用に関連し、ディレクトリ・レプリケーションが使用されるすべてのLDAPデータ

1.3.3.4.3 Oracle Databaseのフルユース・ライセンスが不要な場合

次の場合、Oracle Internet Application Serverの購入時に、Oracle Databaseのフルユース・ライセンスの購入は不要です。

  • Oracle Application Server Web Cacheのみを使用している場合

  • Oracle以外のデータベースに対してのみOracle Business Intelligence Discovererを使用している場合

  • Oracle以外のデータベースに対してのみOracle Application Server Reports Servicesを使用している場合

  • Oracle以外のデータベースに対して、クラスタなしの構成、またはファイルベースのリポジトリを使用してクラスタリングされた構成のOracle Containers for J2EE(OC4J)を使用している場合

1.3.4 ライセンスの一般情報

Oracle Internet Application Server Standard Edition、Oracle Internet Application Server Standard Edition One、およびOracle Internet Application Server Enterprise Editionは、Named User PlusメトリックまたはProcessorメトリック(あるいはその両方)によりライセンスを購入できます。

1.4 Oracle Coherence

Oracle Coherenceは、インメモリー・データ・グリッド・ソリューションです。これを使用すると、頻繁に使用するデータへの高速アクセスが提供されることで、アプリケーションをスケーリングできるようになります。

この項は、次の項目で構成されています。

1.4.1 Oracle Coherence Standard Edition

Oracle Coherence Standard Editionは、データのキャッシュ、およびアプリケーションにより使用されるクラスタリングされたデータの共有に使用されます。これは、小規模のデプロイメントを対象としています。

1.4.2 Oracle Coherence Enterprise Edition

Oracle Coherence Enterprise Editionは、中規模から大規模のデプロイメントを対象としています。これは、ライン・オブ・ビジネス・アプリケーションの分散データの管理、マルチキャスト・フリーの操作(よく知られたアドレスまたはWKAを使用)、およびOracle Application Server(または他のアプリケーション・サーバー)との統合などの機能を提供します。

1.4.3 Oracle Coherence Grid Edition

Oracle Coherence Grid Editionは、エンタープライズ規模の共有データのサービス・プラットフォームです。これは通常、大規模なデプロイメントにおける別個の層またはコア・インフラストラクチャの一部としてデプロイされます。Oracle Coherence Grid Editionは、リアルタイム分析、トランザクション管理、イベント・インフラストラクチャ、および優れたアプリケーション・データ・キャッシングの導入に重点を置いています。

また、Oracle Coherence Grid Editionには、複数の異種クライアントからアクセス可能なクラスタ化された(計算およびトランザクション処理を目的とした)共有サービスの機能があります。

1.4.4 Oracle Coherence Real Time Client

Oracle Coherence Real Time Clientを使用すると、Java、Java EE、および.NETアプリケーションより、Oracle Coherence Grid Editionを実行中のデータ・グリッドに接続できるようになります。Oracle Coherence Real Time Clientは、クライアントにデータ・グリッドの情報およびサービスへのフル・アクセスを提供し、プラットフォームと言語の相互運用性に対するブリッジとして機能します。また、Oracle Coherence Real Time Clientは、バックエンド・グリッドからクライアントへのデータに対して継続的な更新を提供するよう設計されています。

Oracle Coherence Real Time Clientには、TCPクライアント(.NET、Java、C++)およびTCMPクライアント(完全なクラスタ・メンバーシップ、ただし記憶域は無効化)が含まれています。

Oracle Coherence Real Time ClientはOracle Coherence Grid Editionの一部です。Oracle Coherence Grid Editionのライセンスを取得すると、Oracle Coherence Real Time Clientを個数制限なしで入手することになります。

1.4.5 Oracle JRockit with Oracle Coherence

Oracle JRockit JDKは、Oracle Coherence Standard Edition、Oracle Coherence Enterprise Edition、およびOracle Coherence Grid Editionのすべてのライセンスに含まれています。JRockit JDKは、これらの製品内のコンポーネントにホストされた実行中のアプリケーションに限定されています。

1.4.6 使用可能な機能

表1-9では、Oracle Coherenceの各エディションで使用可能な機能を示しています。

表1-9 エディションへの機能のマッピング

カテゴリ 機能 Standard Edition Enterprise Edition Grid Edition

全般

分散データのキャッシング(TCMP)

Checkmark
Checkmark
Checkmark

全般

完全なデータ・サービス(ライトビハインド、トランザクション、分析、およびイベントなど)


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Checkmark

全般

異種クライアントのサポート



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接続性

組込みのデータ・クライアント

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Checkmark
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接続性

TCMPクラスタ・テクノロジ

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Checkmark

接続性

マルチキャスト・フリーの操作(WKA)


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管理および監視

管理ホスト

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管理および監視

クラスタ化したJMXを介した管理


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Checkmark

キャッシング

ローカル・キャッシュ、ニア・キャッシュ、連続問合せキャッシュ、リアルタイム・イベント

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キャッシング

完全にレプリケートされたデータの管理

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Checkmark

キャッシング

パーティション化されたデータの管理

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Checkmark

キャッシング

リードスルー/ライトスルー・キャッシングを介したデータソースの統合

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Checkmark

統合

HibernateおよびTopLinkとの統合

Checkmark
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Checkmark

統合

アプリケーション・サーバーのHTTPセッション管理


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Checkmark

分析

InvocableMapとQueryMapによる並行処理


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トランザクション

ライトビハインド・キャッシュ


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Checkmark

トランザクション

J2CAリソース・アダプタ


Checkmark
Checkmark

トランザクション

TransactionMapのサポート


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Checkmark

コンピューティング・グリッド

InvocationService


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Checkmark

コンピューティング・グリッド

WorkManager


Checkmark
Checkmark

エンタープライズ・データ・グリッド

WANサポート


Checkmark
Checkmark

エンタープライズ・データ・グリッド

Real Time Clientの接続



Checkmark

エンタープライズ・データ・グリッド

.NETのサポート



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1.5 WebLogic Application Grid

WebLogic Application Gridには、次の製品のすべてのエディションが含まれています。


注意:

WebLogic Application Gridには、WebLogic Serverは含まれません。

1.5.1 WebLogic Application Gridのインストール・プログラム

WebLogic Application Gridのインストール・プログラムには、次のものがあります。

1.5.2 Oracle JRockitおよびWebLogic Application Grid

Oracle JRockitの次の考慮事項に注意してください。

1.5.2.1 Oracle JRockit JDK

Oracle JRockit JDKには、Javaプログラミング言語を使用してアプリケーションを開発し実行するためのツール、ユーティリティ、および完全なランタイム環境が用意されています。JDKにはOracle JRockit Java Virtual Machine(JVM)が含まれています。これは、Intelアーキテクチャを対象に最適化されており、サーバー・サイドJavaアプリケーションのための信頼性、スケーラビリティ、および管理性を提供するよう設計されています。

JRockit JDKは、これらの製品内のコンポーネントにホストされた実行中のアプリケーションに限定されています。

1.5.2.2 Oracle JRockit Real Time

Oracle JRockit Real Timeは、低レイテンシのイベント駆動型のアプリケーションに対し、軽量なフロント・オフィスのインフラストラクチャを提供します。

WebLogic Application Gridパッケージは、ライセンス取得済のサーバー・プロセッサごとに、JRockit Real Timeのフルユース・ライセンスを提供します。

1.5.2.3 Oracle JRockit Mission Control

Oracle JRockit Mission Controlは、Oracle JRockit JVMの優れた問題分析、パフォーマンス・チューニング、および監視を可能にする診断ツールです。Oracle JRockit Mission Controlは、Diagnostics Pack for Oracle Middlewareの一部としてライセンスされ、WebLogic Application Gridに含まれています。Diagnostics Pack for Oracle Middlewareの詳細は、『Oracle Enterprise Manager ライセンス情報』の「Oracle Middleware Enterprise Management」を参照してください。

1.6 BPEL Process Manager

エンタープライズでは、Oracle BPEL Process Managerを使用すると、BPEL(Business Process Execution Language)プロセスのモデリング、デプロイおよび管理を実行できます。Oracle BPEL Process Managerには、BPELビジネス・プロセス・モデラー、スケーラブルなBPELランタイム・エンジン、拡張可能なWSDLバインディング・フレームワーク、および監視用コンソールが含まれています。

Oracle BPEL Process Managerは、スタンドアロン製品またはWebLogic Suiteのオプションとして、単独でライセンスを購入できます。これは、次のスイートのコンポーネントでもあります。

1.7 WebLogic Integration

Oracle WebLogic Integrationは、Javaベースの柔軟な包括的ソリューションです。企業内や企業間でシステム、データ、および従業員を統合し、既存資産がどこにあっても最大限に活用できるようにします。Oracle WebLogic Integrationは、すべての主要なパッケージ・アプリケーションに対する標準ベースの接続機能、ベスト・プラクティス・パターンのサポート、そして複雑なトランザクション・プロセス・シナリオを短時間で構築できるように設計された統合開発環境を備えています。WebLogic Integrationは、企業の情報とプロセスをサービスとして迅速に統合することでSOAイニシアチブを促進し、絶え間ないビジネス革新を推進します。

Oracle WebLogic Integrationは、スタンドアロン製品として単独でライセンスされます。

1.8 Service Registry

Oracle Service Registry(OSR)は、SOAに対し、DNSに類似したリファレンスを提供します。UDDI v3に完全準拠するレジストリであるOracle Service Registryは、SOAランタイム・インフラストラクチャに標準ベースのインタフェースを提供して、デプロイ済サービスのエンド・ポイントの動的な検出およびバインドを可能にします。Oracle SOA Governanceソリューションの一部としてOracle Service Registryは、Oracle Enterprise RepositoryおよびOracle SOA Suiteを使用した自動化された同期により、デザインタイム環境とランタイム環境のギャップを解消します。

Oracle Service Registryは、スタンドアロン製品として単独でライセンスされます。ただし、Oracle Service Registryは、Oracle Enterprise Repository、Oracle Web Services ManagerおよびManagement Pack Plus for SOAと連動すると、エンタープライズ・クラスのSOA Governanceソリューションを提供します。

2008年9月1日以前にOracle Internet Application Server(Java Edition、Standard Edition、またはEnterprise Edition)のライセンスを購入されたお客様には、Service Registryの50エントリの無償ライセンスが継続されます。Internet Application Server(すべてのエディション)の2008年9月1日以降のライセンスには、これらは含まれません。

1.9 Enterprise Repository

Oracle Enterprise Repository(OER)は、すべてのSOA資産とそれらの関係の可視性を高めることで、冗長性の排除、再利用の促進、変更の影響管理を可能にする包括的なリポジトリです。また、SOAのライフ・サイクルに対するエンド・ツー・エンドのガバナンスを提供し、自動化された反復可能なプロセスによるリスク削減を可能にします。さらに、SOAのビジネス・バリューへの洞察をもたらす分析手法を提供し、よりよい意思決定を可能にします。Oracle Enterprise Repositoryには、OERにより供給される既存のワークフローを変更し、リポジトリ・セントリックのワークフローを新たに実装するための、Oracle Business Process Management Suite for Non-Oracle Middlewareの使用制限付きライセンスが含まれています。

Oracle Enterprise Repositoryは、スタンドアロン製品として単独でライセンスされます。ただし、Oracle Enterprise Repositoryは、Oracle Service Registry、Oracle Web Services ManagerおよびManagement Pack Plus for SOAと連動すると、エンタープライズ・クラスのSOA Governanceソリューションを提供します。

1.10 Oracle Web Services Manager

Oracle Web Services Managerは、Webサービスのアクセス管理およびアクセス制御を提供します。

Oracle Web Services Managerオプションは、Oracle Internet Application Serverの任意のエディションのオプションとして購入できます。

1.11 SOA Suite for Non Oracle Middleware

Oracle SOA Suiteは、部門レベルのシステムからエンタープライズ全体のシステムにわたるデプロイメントを、構築、デプロイ、および管理するための、ベストインクラスの統合化された製品スイートです。完全に標準ベースのホットプラッガブルなこのインフラストラクチャを、既存のIT投資と相互運用することができます。グリッド・コンピューティング・インフラストラクチャ上で、Oracleの幅広い接続オプション並びによく知られた高スケーラビリティと組み合された、業界最高のService BusとBPELで編成されるエンジンを活用することにより、多くのOracleユーザーが大規模でミッション・クリティカルなSOAシステムのデプロイに成功しています。

Oracle SOA Suite for Non-Oracle Middlewareは、Oracleアプリケーション・サーバーとは別に、単独でライセンスを購入できます。WebSphereなど他のアプリケーション・サーバーのユーザーは、このバージョンのライセンスを購入する必要があります。Oracle Application ServerまたはWebLogic Serverを使用しているユーザーは、Oracle SOA Suite for Oracle Middlewareを使用ことになります(第2.3項「SOA Suite for Oracle Middleware」)。このスイートには、次のものが含まれます。

1.12 Business Process Management Suite for Non Oracle Middleware

Oracle Business Process Management Suite(BPM Suite)は、ビジネス・プロセスのモデリング、統合、実行、管理、および監視を、急激な変化をサポートする完全なライフ・サイクルに統合するソフトウェア・スイートです。ビジネス・プロセスの作成、実行および最適化を可能にし、他に例のない、ビジネスとITのコラボレーションを実現します。結果として、ビジネス・プロセスが自動化および最適化され、効率性と即応性が向上し、コストも削減されます。Oracle Business Process Managementは既存のIT投資を活用します。また、ライン・オブ・ビジネスのユーザーに合せて特別にチューニングされています。Oracle Business Process Managementを使用することによって、生産性と可視性が向上し、組織は、これまでにないほどの能力をもって市場のニーズに応えることが可能となります。

Oracle Business Process Management Suiteには、次のコンポーネントが含まれます。

BPM Suiteには含まれていませんが、Oracle Business Process Managementプラットフォームの重要な構成要素として、Oracle Business Process Analysis Suite(Oracle BPA Suite)があります。Oracle BPA Suiteは、ビジネス・アナリストを対象とするモデリングおよび分析用ツールです。これは、最終的にはBPMNモデルに分解される、シックス・シグマや階層的プロセス・モデリング(バリュー・チェーン・ダイアグラムなど)のような、厳密なプロセス手法をサポートしています。これらのBPMNモデルは、BPELエディタ(完全な双方向同期機能など)と共有されることで、シームレスなラウンド・トリップ設計を実現します。BPA Suiteには、豊富な分析、シミュレーションおよびレポート機能も含まれます。

1.13 Oracle Business Process Analysis Suite

Oracle BPA Suiteは、ビジネス・アナリストを対象とするモデリングおよび分析用ツールです。これは、最終的にはBPMNモデルに分解される、シックス・シグマや階層的プロセス・モデリング(バリュー・チェーン・ダイアグラムなど)のような、厳密なプロセス手法をサポートしています。これらのBPMNモデルは、BPELエディタ(完全な双方向同期機能など)と共有されることで、シームレスなラウンド・トリップ設計を実現します。BPA Suiteには、豊富な分析、シミュレーションおよびレポート機能も含まれます。

Oracle BPA Suiteは、Oracle BPM Suiteパッケージには含まれていませんが、Oracle Business Process Managementプラットフォームの重要な構成要素です。

1.14 Event-Driven Architecture Suite

EDA Suiteは、低レイテンシ、高スループット、および確定的なデータ・ストリーム/イベント・ストリーム処理を必要とするフロント・オフィス・アプリケーションを定義する開発者のイベント駆動型アプリケーションへの開発ニーズに応えることに重点を置いた、Oracle統合製品の特別なスイート。

Event-Driven Architecture Suiteには、次のものが含まれます。

EDA Suiteは、スタンドアロン製品として単独でライセンスされます。ただし、Oracle CEPの高パフォーマンス・デプロイの場合、最適な低レイテンシのためにWebLogic Application Gridが必要です。

1.15 Oracle Forms and Reports

Oracle Forms and Reportsは、Oracle Internet Application Serverのエディションとは別に、単独でライセンスを購入できます。

単独でライセンスを購入した場合、Oracle Forms and Reportsには次のものが含まれます。

1.15.1 使用制限付きライセンス

Oracle Formsのライセンスを単独で購入した場合、次の使用制限付きライセンスが含まれます。

  • Oracle Internet Directory: ユーザーとグループ、および対応するセキュリティ資格証明と権限をプロビジョニング、格納および管理し、サード・パーティのディレクトリ・サービスとデータの同期をとり、Oracle Forms and Reports固有のその他のメタデータを格納するために提供されています。

  • Oracle Application Server Single Sign-On: Oracle Forms and Reportsにアクセスするユーザーへの認証サービスのために提供されています。

  • Oracle HTTP Serverおよびそのモジュール: Oracle Forms and Reportsアプリケーションを実行するためにのみ提供されています。

  • Oracle Containers for J2EE(OC4J): Oracle Forms and Reportsアプリケーションを実行するためにのみ提供されています。

1.16 Oracle Data Integration Suite

Oracle Data Integration Suiteは、異種データ環境でのスケーラブルで高度にアクセス可能なデータ統合を可能にするための包括的なソフトウェア・バンドルです。Oracle Data Integration Suiteは、Oracle Internet Application Serverのエディションとは別に、単独でライセンスを購入できます。Oracle Data Integration Suiteには、次のものが含まれます。

1.16.1 使用制限付きライセンス

Oracle Data Integration Suiteには、次のコンポーネントの使用制限付きライセンスが含まれます。

  • Oracle WebLogic Suite: Oracle Data Integration Suite専用のホストとして含まれており、そこには、Javaランタイム環境を提供するランタイム・コンポーネント、およびそれらのランタイム・コンポーネントの設定および管理に使用する構成コンポーネントおよび管理コンポーネントが含まれます。

  • Oracle BPEL Process Manager: Oracle Data IntegratorまたはHyperion Data Relationship Management、あるいはその両方とともにエンドポイントとして使用するために含まれています。

  • Oracle Enterprise Service Bus: Oracle Data IntegratorまたはHyperion Data Relationship Management、あるいはその両方とともにエンドポイントとして使用するために含まれています。

1.17 Oracle Data Integrator Enterprise Edition

Oracle Data Integrator Enterprise Editionは、異種データ環境でのスケーラブルなデータ統合を可能にするための包括的なソフトウェア・パッケージです。Oracle Data Integrator Enterprise Editionは、Oracle Internet Application Serverのすべてのエディション、Oracle Business Intelligence Server Enterprise Edition、またはOracle Business Intelligence Suite Enterprise Editionとは別に、単独でライセンスされます。

Oracle Data Integrator Enterprise Editionには、次のコンポーネントが含まれています。

Oracle Warehouse Builder Enterprise ETLはOracle Database ETLの機能を拡張するもので、次の機能が含まれています。

Warehouse Builder機能の詳細は、Oracle Database 11.2 Documentation Library for Data Warehousing and Business Intelligenceを参照してください。

1.18 Oracle Application Adapters for Data Integration

Oracle Application Adapters for Data Integrationは、様々なERPソフトウェア・アプリケーションからメタデータのリバース・エンジニアリングおよびバルク・データの抽出を行うための、特定のソフトウェア・コンポーネントを提供します。個々のApplication Adapter for Data Integrationはそれぞれ単独でライセンスされますが、Oracle Data Integrator Enterprise EditionおよびData Integratorコンポーネントとともに使用する必要があります。

Application Adapters for Data Integrationは、PeopleSoft、JD Edwards、E-Business Suite、SiebelおよびSAP Applicationsに使用できます。各Application Adapter for Data Integrationは、個別にライセンスされます。

1.19 Oracle Application Adapters for Warehouse Builder

Oracle Application Adapters for Warehouse Builderは、様々なERPソフトウェア・アプリケーションからメタデータのリバース・エンジニアリングおよびバルク・データの抽出を行うための、特定のソフトウェア・コネクタを提供します。個々のApplication Adapters for Warehouse Builderはそれぞれ単独でライセンスされますが、Oracle Data Integrator Enterprise EditionおよびOracle Warehouse Builderコンポーネントとともに使用する必要があります。

Application Adapters for Warehouse Builderは、PeopleSoft、SAP、Siebel、およびE-Business Suiteに使用できます。