この章では、Application Server製品ファミリと、この製品ファミリで使用できる機能について説明します。内容は次のとおりです。
Oracle TopLink and Application Development Frameworkは、Oracle WebLogic ServerまたはOracle Internet Application Serverのエディションとは別に、単独でライセンスを購入できます。また、Oracle TopLink、Application Development FrameworkおよびOracle MapViewerは、Oracle Internet Application Server、WebLogic ServerおよびSuiteのすべてのエディションに含まれています。
Oracle TopLink and Application Development Frameworkのライセンスを単独で購入した場合、そのライセンスには、Oracle TopLink Mapping WorkbenchおよびOracle MapViewerが含まれます。
Oracle WebLogic Serverには異なる機能を持つ3つのエディションがあり、各エディションは、様々な種類のアプリケーション、様々な開発シナリオおよびデプロイメント・シナリオに適しています。また、Oracleは、特定の用途に合わせてOracle WebLogic Serverの機能を拡張する、複数のアプリケーション・サーバー・オプション、パックおよびその他の製品を提供しています。この項では、Oracle WebLogic Serverの各エディションのライセンスについて説明します。
表1-1に、Oracle WebLogic Serverのライセンス・オプションを示します。
表1-1 Oracle WebLogic Serverの各エディションのライセンス
エディションのライセンス | 高度な機能 | 含まれる機能 |
---|---|---|
Standard Edition |
WebLogic Server Standard Editionには次の機能が含まれます。
|
次のものが含まれます。
|
Enterprise Edition |
Standard Editionのすべての機能に加えて、次の機能が含まれます。
|
Standard Editionのすべての機能に加えて、次の機能が含まれます。
|
WebLogic Suite |
Enterprise Editionのすべての機能に加えて、次の機能が含まれます。
|
Enterprise Editionのすべての機能に加えて、次の機能が含まれます。
また、次を含むOracle Internet Application Server Enterprise Editionも含まれています。
Oracle Internet Application Server Enterprise Editionのライセンスの詳細は、第1.3項「Oracle Internet Application Server製品ファミリ」を参照してください。 |
Oracle WebLogic Serverは、使用可能な各エディションに直接対応するインストール・プログラムを提供していません。たとえば、取得しているライセンスのエディションに応じて、次の個々のインストーラの1つ以上を実行する必要があります。
Oracle WebLogic Server
Oracle Coherence
Oracle JRockit Real Time
Oracle WebLogic Operations Control
Oracle JDeveloper
Oracle TopLink
Oracle Business Intelligence
Oracle SOA Suite 10g
Oracle Containers for J2EE
また、インストーラの多くには、一括または個別にインストールできる複数のコンポーネントが含まれており、各インストール・コンポーネントには最小限のライセンス要件があります。 表1-2では、Oracle WebLogic Serverインストール・プログラムからインストールできる各インストール・オプションに対する最小限のエディション要件を示しています。
表1-2 WebLogic製品の各エディションに必要なインストール・プログラム
エディションのライセンス | 対応するインストール・プログラム |
---|---|
Standard Edition |
Standard Editionには、次のインストール・プログラムが含まれています。
|
Enterprise Edition |
Enterprise Editionのインストール・プログラムには、Standard Editionのすべてのインストール・プログラムに加えて、次が含まれています。
注意: クラスタ・サポートを追加するために、追加のインストール手順は必要ありません。 |
WebLogic Suite |
WebLogic Suiteのインストール・プログラムには、Enterprise Editionのすべてのインストール・プログラムに加えて、次のものが含まれます。
Oracle Internet Application Server 10gのインストール手順は、次の場所にあります。
|
WebLogic Serverの特定のエディションの一部の機能には、その他のライセンス上の考慮事項があります。
管理機能については、次のライセンス上の考慮事項に注意してください。
Oracle Enterprise Manager 10g Application Server Controlのすべての機能は、WebLogic Suite Editionに含まれています。詳細は、第1.3.2.1項「管理機能」を参照してください。
WebLogic Serverのすべてのエディションで、WebLogic Server Administration Console、WebLogic Scripting Tool、およびWebLogic JMXが使用制限なしで使用できます。
Oracle WebLogic Serverは、高可用性およびスケーラビリティを備えたアプリケーションのデプロイをサポートする、次の複数の機能およびツールを提供しています。
WebLogic Serverクラスタ: 作業負荷をWebLogic Serverの複数のインスタンス間に分散させることにより、アプリケーションにスケーラビリティと信頼性を提供します。
ワーク・マネージャ: 定義したルールに基づき、また、実際のランタイム・パフォーマンスの統計を監視することによって、作業の優先順位を決定します。ワーク・マネージャは、過度の作業負荷の検出、回避、およびその状態からのリカバリなど、過負荷からの保護を提供します。ワーク・マネージャはWebLogic Serverドメイン全体に対して適用することも、特定のアプリケーション・コンポーネントに適用することもできます。
WebLogic Server永続ストア: 永続性を必要とするWebLogic Serverのサブシステムおよびサービスに対する、組込み型の高パフォーマンスのストレージ・ソリューションです。ストア・アンド・フォワード機能により送信されたメッセージを一時的に格納できます。ファイル・ベースのストアまたはJDBC対応データベースの永続性が永続ストアによってサポートされます。
ネットワーク・チャネル: ネットワークのトラフィックをその種類に基づいて複数のチャネルに分割することにより、ネットワーク・リソースの効率的な利用を簡単にできるようにします。
ストア・アンド・フォワード・サービス: 複数のWebLogic Serverインスタンスに分散されているアプリケーション間でメッセージを確実に配信できます。ネットワークの問題やシステム障害が原因で、メッセージの送信時に送り先が使用不能になっている場合、メッセージはローカルのサーバー・インスタンスに保存されて、リモートの送り先が使用可能になった時点で送り先に転送されます。
WebLogic Serverの高可用性機能の一部では、特別なライセンス上の考慮事項が必要です。これについは、次の項で説明します。
Standard Editionライセンスは、クラスタ・サポートを除く、WebLogic Serverのほとんどの高可用性機能に対して無制限にアクセスできます。Standard Editionライセンスでは、次に対して制限がありません。
WebLogicドメイン内で構成されるManaged Serverインスタンスの数
ステートレスなサーバー・インスタンス間のロード・バランシングを実行するための、Apache HTTP Serverプラグインの使用
クラスタ・サポートは、WebLogic Server Enterprise EditionおよびWebLogic Suite Editionのすべてのライセンスで提供されており、これには次の機能があります。
アプリケーション・フェイルオーバー
アプリケーション・コンポーネントが何らかの理由で使用できなくなった場合、障害のあるオブジェクトのコピーによりジョブが終了されます。ハードウェアまたはその他で障害が発生した場合、セッション状態は、障害のあるノードの作業を再開させることができる他のクラスタ・ノードで使用できます。
Server Migrationを使用した、クラスタ化されたサーバー・インスタンスのマシン間の自動および手動移行
サーバー・インスタンスのホスティングが失敗した場合は、Service Migrationを使用した、連続的なシングルトン・サービス(JMSおよびJTAトランザクション・リカバリ・システムなど、特定の時間に単一のサーバー・インスタンスでのみ実行されるサービス)の可用性が保証されます。
ロード・バランシング
処理する作業の量に基づき、受信リクエストをWebLogic Serverクラスタ内のインスタンスにルーティングできます。
WebLogic Serverデプロイメントでは、次のタイプのオブジェクトをクラスタ化できます。
サーブレット
Java Server Pages
Enterprise JavaBeans
Remote Method Invocation(RMI)オブジェクト
Java Messaging Service(JMS)の送り先
注意:
接続ファクトリと送り先の対象を、異なるWebLogic Serverインスタンスに指定できます。
外部サーバーおよび分散された送り先は、WebLogic Serverの複数インスタンス間で使用できます。
複数の方法により、WebLogic Serverインスタンスを高可用性にすることができます。これらの高可用性モデルには、それぞれ固有のライセンス要件があります。これらの考慮事項は、Oracle Databaseの高可用性機能に関するライセンス上の考慮事項と同様です。
バックアップ: このタイプのリカバリの場合、プライマリ・サーバーのWebLogic Serverデータまたはファイルは、テープ・メディアなどのストレージ・デバイスに格納されます。ユーザーは追加のライセンスを購入する必要はありません。
フェイルオーバー(アクティブ/パッシブ・クラスタまたはコールド・フェイルオーバー・クラスタとも呼ばれる): このタイプのリカバリの場合、WebLogic Serverのノードはアクティブ/パッシブ・クラスタ内で構成され、最初にインストールされたノードがプライマリ・ノードとして動作します。プライマリ・ノードに障害が発生した場合、クラスタ内のノードの1つが、プライマリ・ノードとして動作します。このような環境の場合、Oracleでは、Oracle WebLogic Serverのライセンスを持つユーザーに対し、年間最大10日(連続日数ではなく合計日数)まで、1台のスペア・コンピュータ上でのWebLogic Serverの実行を許可します。その他の使用については、環境がフル・ライセンスを取得している必要があります。また、フェイルオーバー環境にWebLogic Serverのライセンスを取得する場合は、同じメトリック(ProcessorまたはNamed User Plus)を使用する必要があります。
リモート・ミラーリング: このメソッドは、WebLogic Serverソフトウェアのセカンダリ・サイトへのコピーと、プライマリWebLogic Serverの構成およびデータの変更内容のセカンダリ・サイトへのコピーを伴います。これは、ストレージ・ベースのリモート・ミラーリングまたはホスト・ベースのミラーリングなどの技術を介して達成されます。プライマリ・サイトで障害が発生した場合、セカンダリ・サイト上のOracle WebLogic Serverがリモート・ストレージを使用して実行されます。このような環境の場合、Oracle WebLogic Serverはプライマリ・サイトでフル・ライセンスを取得している必要があり、セカンダリ・サイトでインストールまたは実行、あるいはその両方がすでに行われている場合には、そこでもフル・ライセンスを取得している必要があります。また、WebLogic Serverの両ドメインのライセンス取得には、同じメトリック(ProcessorまたはNamed User Plus)を使用する必要があります。
Oracle Application Serverクラスタに関しては、第1.3.2.3項「高可用性機能」で説明されている考慮事項に注意してください。
PointBase Serverは、WebLogic Server評価版でのみサポートされWebLogic Server配布キットに含まれる完全なJava DBMS製品で、試用版のカスタム・アプリケーションとして、またはWebLogic Serverに付属するサンプル・アプリケーションの一部として提供されます。評価を目的としない開発や本番でPointBaseを使用する場合は、エンド・ユーザーはIBMからライセンスを取得する必要があります。
Oracle JRockitの次の考慮事項に注意してください。
Oracle JRockit JDKには、Javaプログラミング言語を使用してアプリケーションを開発し実行するためのツール、ユーティリティ、および完全なランタイム環境が用意されています。JDKにはOracle JRockit Java Virtual Machine(JVM)が含まれています。これは、Intelアーキテクチャを対象に最適化されており、サーバー・サイドJavaアプリケーションのための信頼性、スケーラビリティ、および管理性を提供するよう設計されています。
Oracle JRockit JDKは、Oracle WebLogic Server Standard Edition、Oracle WebLogic Enterprise Edition、およびWebLogic Suite Editionのすべてのライセンスに含まれています。JRockit JDKは、これらの製品内のコンポーネントにホストされた実行中のアプリケーションに限定されています。
Oracle JRockit Real Timeは、低レイテンシのイベント駆動型のアプリケーションに対し、軽量なフロント・オフィスのインフラストラクチャを提供します。
Oracle JRockit Real Timeは、WebLogic Suite Edition内では、Oracle WebLogic Real Timeという名前でライセンスされます。Oracle WebLogic Real Timeは、実行中のWebLogic ServerおよびそこにホストされたJava EEアプリケーションのみに限定されたJRockit Real Timeのライセンスです。
Oracle JRockit Mission Controlは、Oracle JRockit JVMの優れた問題分析、パフォーマンス・チューニング、および監視を可能にする診断ツールです。Oracle JRockit Mission Controlは、Diagnostics Pack for Oracle Middlewareの一部としてライセンスされ、WebLogic Server Enterprise Editionに含まれています。Diagnostics Pack for Oracle Middlewareの詳細は、『Oracle Enterprise Manager ライセンス情報』の「Oracle Middleware Enterprise Management」を参照してください。
WebLogic Server Standard Edition、WebLogic Server Enterprise Edition、およびWebLogic Suite Editionのライセンスでは、WebLogic Serverにホストされたアプリケーションにアクセスするスタンド・アロン・クライアントを作成するためにWebLogic ServerとバンドルされたクライアントJARファイルが使用制限なしで使用できます。
スタンド・アロン・クライアントを作成するためにOracle WebLogic Serverで提供しているクライアントJARとその他のリソース、およびそれらがサポートする主要な機能を、表1-3に示します。
表1-3 スタンド・アロン・クライアントに対して提供されるクライアントJARファイルおよびその他のリソース
クライアント・タイプ | バンドルされたリソース | 主要な機能 |
---|---|---|
WebLogicフル・クライアント(T3) |
|
次をサポートします。
|
WebLogic-IIOP |
|
|
Java EEアプリケーション・クライアント(シン・クライアント) |
|
|
JMSシン・クライアント |
|
|
JMS SAFクライアント(ストア・アンド・フォワード・サービス用) |
|
|
JMS Cクライアント |
|
|
JMS .NETクライアント |
|
WebLogic JMSアプリケーションおよびリソースにアクセス可能な、C#で記述されたMicrosoft .NETクライアント・アプリケーション |
JMXクライアント |
|
WebLogic Server MBeansにアクセス |
Webサービス・クライアント |
|
Webサービスを起動 |
次の使用制限付きライセンスは、次に示すエディションおよび製品のOracle WebLogic Serverに含まれています。
Oracle Database(Standard Edition、Standard Edition One、およびEnterprise Edition)の使用制限付きライセンスの詳細は、第1.3.3項「使用制限付きライセンス」を参照してください。
WebLogic Suite Editionに含まれる使用制限付きライセンスの詳細は、第1.3.3項「使用制限付きライセンス」を参照してください。
Oracle WebLogic Server Standard Edition、WebLogic Server Enterprise Edition、およびWebLogic Suite Editionは、Named User PlusメトリックまたはProcessorメトリック、あるいはその両方によりライセンスを購入できます。
Oracle Internet Application Serverには異なる機能を持つ3つのエディションがあり、各エディションは、様々な種類のアプリケーション、様々な開発シナリオおよびデプロイメント・シナリオに適しています。また、Oracleは、特定の用途にあわせてOracle Internet Application Serverの機能を拡張する、複数のアプリケーション・サーバー・オプション、パックおよびその他の製品を提供しています。この項では、Oracle Internet Application Serverの各エディションのライセンスについて説明します。
表1-4に、Oracle Internet Application Serverのライセンス・オプションを示します。
注意:
|
表1-4 Oracle Internet Application Serverのエディション
エディションのライセンス | 高度な機能 | 含まれる機能 |
---|---|---|
Standard Edition |
Oracle Internet Application Server Standard Editionには次の機能が含まれています。
Oracle Internet Application Server 10g リリース3およびOracle Internet Application Server 10g リリース2には、Oracle Security Developer Toolkitも組み込まれています。
Oracle Internet Application Server 10g リリース2 Standard Editionには、上で示したコンポーネント以外に、次も含まれます。
Oracle Internet Application Server 10g リリース2 Standard Editionには、Oracle Internet DirectoryおよびOracleAS Single Sign-Onの使用制限付きライセンスが含まれています。フルユースには、第8.13項「Oracle Identity and Access Management Suite」で説明しているように、Oracle Internet Application Server Enterprise EditionまたはOracle Identity and Access Management Suiteのライセンスが必要です。
注意: Oracle Internet Application Server 10g リリース2にはOracle Identity and Access Management製品以外のコンポーネントは含まれないため、Standard Editionのライセンスを取得した場合、一部のコンポーネントはOracle Internet Application Server 10g リリース2またはOracle Internet Application Server 10g リリース3からのものとなります。 |
|
Standard Edition One |
Oracle Internet Application Server Standard Edition Oneには、Standard Editionのすべての機能が含まれています。 |
Standard Editionに含まれるすべての機能 |
Enterprise Edition |
Oracle Internet Application Server Enterprise Editionには、Standard Editionのすべての機能に加えて、次の機能が含まれています。
注意: Oracle Internet Application Server 10g Release 3のその他のコンポーネントはすべてOracle Internet Application Server 10g Release 2からのものです。
Oracle Internet Application Server 10g リリース2 Enterprise Editionには、上で示したコンポーネント以外に、次も含まれます。
Oracle Internet Application Server 10g リリース2 Enterprise Editionには、Oracle Internet DirectoryおよびOracleAS Single Sign-Onのフルユース・ライセンスが含まれています。
注意: Oracle Internet Application Server 10g リリース2にはOracle Identity and Access Management製品以外のコンポーネントは含まれないため、Enterprise Editionのライセンスを取得した場合、一部のコンポーネントはOracle Internet Application Server 10g リリース2またはOracle Internet Application Server 10g リリース3からのものとなります。 |
Standard Editionのすべての機能に加えて、次の機能が含まれます。
Identity Managementの機能の詳細は、第1.3.2.2.2項「Oracle Identity Management」を参照してください。 |
Oracle Application Serverのインストール時には、いくつかのオプションのいずれか、またはインストール・タイプを選択するよう求められます。それぞれのインストール・タイプによって、アプリケーション・サーバーの特定のコンポーネントと機能のセットが用意されています。たとえば、Oracle Internet Application Server 10g リリース2のOracle Application Server Infrastructureは、一元化された製品メタデータとセキュリティ・サービス、構成情報、および中間層インストールのデータ・リポジトリを提供するインストール・タイプです。
注意: Oracle Internet Application Server 10g リリース3インストーラでは、次のコンポーネントをインストールできます。
Standard EditionおよびEnterprise Editionでライセンスされる追加コンポーネントをインストールする場合は、Oracle Internet Application Server 10g リリース2インストーラを実行します。インストール・タイプの詳細は、Oracle Application Serverのバージョンに対応する『Oracle Application Serverインストレーション・ガイド』を参照してください。 |
Oracle Internet Application Serverのエディションは、これらの製品のインストール・タイプに直接マッピングしていません。これらの2つの概念が、どのように相互に関連しているかを理解することが重要です。表1-5および表1-6に、(Oracle Internet Application Server 10g リリース2の)各インストール・タイプの最小限のエディション要件を示します。
いずれの場合も、表示されている最小限のエディションは、インストール・タイプのインストールに必要なエディションです。ただし、最小限のエディションでは、該当のインストール・タイプに含まれているすべての製品を使用できない場合があります。たとえば、あるインストール・タイプからPortal and Wireless製品をインストールできますが、Standard EditionライセンスではOracle Application Server Wirelessを使用できません。これらの制限事項については表1-7で説明します。
表1-5 Oracle Internet Application Server 10g リリース2(10.1.2.x)およびリリース3(10.1.3.x)のインストール・タイプに対するエディション要件
インストール・タイプ | Oracle Internet Application Serverに必要な最小限のエディション |
---|---|
J2EE and Web Cache |
Standard Edition |
JDeveloper |
Standard Edition |
TopLink |
Standard Edition |
Portal and Wireless |
Standard EditionまたはStandard Edition One |
Integration |
Enterprise Edition |
Business Intelligence and Forms |
Enterprise Edition |
Infrastructure |
Standard EditionまたはStandard Edition One |
表1-6 Oracle Internet Application Server 10g(10.1.4.x)のインストール・タイプに対するエディション要件
インストール・タイプまたはコンポーネント | Oracle Internet Application Serverに必要な最小限のエディション |
---|---|
Security Developer Tools |
Standard Edition |
Infrastructure |
Standard EditionまたはStandard Edition One |
Oracle Internet Directory、OracleAS Single Sign-On |
Standard EditionまたはStandard Edition One |
Oracle Delegated Administration Services、Oracle Directory Integration Platform、OracleAS Certificate Authority |
Enterprise Edition |
Oracle Access Manager、Oracle Identity Federation、Oracle Identity Manager、Oracle Identity Manager Connector、Oracle Virtual Directory |
個々のライセンスが必要 |
表1-7および表1-8では、Oracle Internet Application Serverの各エディションで使用可能なインストール・タイプ、および各エディションとインストールの組合せに関連する例外と制限を示します。
表1-7 Oracle Internet Application Server 10g リリース2(10.1.2.x)およびリリース3(10.1.3.x)のエディションに含まれるインストール・タイプ
エディション | インストール・タイプ | 例外 |
---|---|---|
Standard EditionまたはStandard Edition One |
J2EE and Web Cache JDeveloper TopLink Portal and Wireless Infrastructure |
次の機能が必要な場合は、Enterprise Editionにアップグレードします。
|
Enterprise Edition |
J2EE and Web Cache JDeveloper TopLink Portal and Wireless Integration Business Intelligence and Forms Infrastructure |
Discoverer PlusまたはDiscoverer Viewer(あるいはその両方)を使用するには、少なくともInternet Developer Suiteの1ライセンスが必要です。 Integrationインストールの場合、すべてのパッケージ・アプリケーション、レガシー・システムおよびB2Bのアダプタは、単独でライセンスされます。 |
表1-8 Oracle Internet Application Server 10g リリース2(10.1.4.x)のエディションに含まれるインストール・タイプ
エディション | インストール・タイプまたはコンポーネント | 例外 |
---|---|---|
Standard EditionまたはStandard Edition One |
Oracle Internet Directory OracleAS Single Sign-On |
次の機能が必要な場合は、Enterprise Editionにアップグレードします。
次の機能が必要な場合は、Identity and Access Managementのいずれかのオプションを追加します。
|
Enterprise Edition |
Oracle Internet Directory OracleAS Single Sign-On Oracle Delegated Administration Services Oracle Directory Integration Platform OracleAS Certificate Authority Infrastructure |
次の機能が必要な場合は、Identity and Access Managementのいずれかのオプションを追加します。
|
Oracle Application Serverの特定の機能には、その他のライセンス上の考慮事項があります。この項は、次の項目で構成されています。
Oracle Enterprise Manager 10g Application Server Controlのすべての機能は、Oracle Internet Application Serverの各エディションに含まれています。また、Oracle Internet Application Serverのすべてのエディションには、Oracle Enterprise Manager 10g Grid Controlが含まれています。これは、グリッド上で実行中のOracle Gridおよびコンポーネント(単一インスタンス・データベース、Real Application Clusters、Oracle Applications、Oracle Fusion Middleware、およびサード・パーティ製品など)を管理するための、Oracleの単一の統合されたツールです。
Grid Controlには、Grid Controlをデプロイするのに必要な、Oracle DatabaseおよびOracle Application Serverコンポーネントの使用制限付きライセンスが含まれます。使用制限付きライセンスの詳細は、第1.3.3項「使用制限付きライセンス」を参照してください。
また、Grid Controlの基本的な機能を拡張できます。第9章「Oracle Middleware Enterprise Management」を参照してください。
Oracle Application Serverは、クライアントとアプリケーション・サーバー間、アプリケーション・サーバーとデータベース間のセキュリティを確保するための多数の機能を提供しています。
Oracle Advanced Securityによって、Net8プロトコル上の通信が暗号化されセキュアになります。また、アプリケーション・サーバーとデータベース間における双方向の厳密認証が提供されます。Oracle Advanced Securityは、セキュア・バイ・デフォルト設計の一部として、Oracle Application Serverとともにデフォルトでインストールされます。これにより、アプリケーション・サーバーとOracleデータベース間のセキュアな通信と厳密認証を可能にするために必要なクライアント・コンポーネントが、デフォルトで提供されます。ただし、Oracle Advanced Securityを使用するには、アプリケーション・サーバーと通信するOracleデータベースとは別に、Oracle Advanced Securityのライセンスが必要となります。
Oracle Identity Managementは、Oracle製品が分散化されたセキュリティのために使用する統合されたインフラストラクチャです。Oracle Identity Managementインフラストラクチャには、次のコンポーネントが含まれます。
Oracle Internet Directory: Oracle Databaseに実装されるLDAP準拠のディレクトリ・サービスです。
Oracle Directory Integration Platform: Oracle Internet Directoryの一部で、Oracle Internet Directoryと他のディレクトリ、ユーザー・リポジトリ、自動プロビジョニング・サービスおよびアプリケーションとの同期を可能にします。
Oracle Delegated Administration Services: Oracle Internet Directoryの一部で、ユーザーおよびアプリケーション管理者による、プロキシ・ベースの信頼できるディレクトリ情報管理を提供します。
Oracle Application Server Single Sign-On: Oracleおよびサード・パーティのWebアプリケーションへのシングル・サインオン・アクセスを提供します。
Oracle Application Server Certificate Authority: X.509証明書を発行および公開し、PKIベースの(強力な)認証方法をサポートします。
Oracle Identity Managementは、Oracle製品のエンタープライズ・インフラストラクチャを提供するために設計されていますが、ユーザーが記述したアプリケーションやサード・パーティのアプリケーションに対する汎用のアイデンティティ管理ソリューションとしても機能します。Oracle Identity Managementは、サード・パーティのアプリケーション、ハードウェアおよびネットワーク・オペレーティング・システムに対する、エンタープライズ全体のアイデンティティ管理プラットフォームを提供します。
Oracle Identity Managementは、Oracle Internet Application Server Enterprise Editionに含まれています。
一部のOracle Identity Management機能の使用制限付きライセンスは、特定の用途のアプリケーション・サーバーに含まれています。詳細は、第1.3.3項「使用制限付きライセンス」を参照してください。
Oracle Application Serverには、いくつかの高可用性機能があり、これには、別途ライセンス上の考慮事項があります。これらの考慮事項は、Oracle Databaseの高可用性機能に関するライセンス上の考慮事項と同様です。このような考慮事項には、2つのカテゴリがあります。1つはOracle Application Server中間層インスタンスの高可用性、もう1つはOracle Application Server Infrastructureの高可用性です。
複数の方法により、Oracle Application Server中間層インスタンスを高可用性にすることができます。これらの高可用性モデルには、それぞれ固有のライセンス要件があります。
バックアップ: このタイプのリカバリの場合、プライマリ・サーバーのOracle Application Serverインスタンスのデータまたはファイルは、テープ・メディアなどのストレージ・デバイスに格納されます。ユーザーは追加のライセンスを購入する必要はありません。
フェイルオーバー(アクティブ/パッシブ・クラスタまたはコールド・フェイルオーバー・クラスタとも呼ばれる): このタイプのリカバリの場合、Oracle Application Serverのノードはアクティブ/パッシブ・クラスタ内で構成され、最初にインストールされたノードがプライマリ・ノードとして動作します。プライマリ・ノードに障害が発生した場合、クラスタ内のノードの1つが、プライマリ・ノードとして動作します。このような環境の場合、Oracleは、Oracle Application Serverのライセンスを持つユーザーに対し、年間最大10日(連続日数ではなく合計日数)まで、1台のスペア・コンピュータ上でのOracle Application Serverの実行を許可します。その他の使用については、環境がフル・ライセンスを取得している必要があります。また、フェイルオーバー環境でOracle Application Serverのライセンスを取得する場合は、同じメトリック(ProcessorまたはNamed User Plus)を使用する必要があります。
リモート・ミラーリング: このメソッドは、Oracle Application Serverソフトウェアのセカンダリ・サイトへのコピーと、プライマリOracle Application Serverの構成およびデータの変更内容のセカンダリ・サイトへのコピーを伴います。これは、ストレージ・ベースのリモート・ミラーリングまたはホスト・ベースのミラーリングなどの技術を介して達成されます。プライマリ・サイトで障害が発生した場合、セカンダリ・サイト上のOracle Application Serverがリモート・ストレージを使用して実行されます。このような環境の場合、Oracle Application Serverはプライマリ・サイトでフル・ライセンスを取得している必要があり、セカンダリ・サイトでインストールまたは実行、あるいはその両方がすでに行われている場合には、そこでもフル・ライセンスを取得している必要があります。また、Oracle Application Serverの両ドメインのライセンス取得には、同じメトリック(ProcessorまたはNamed User Plus)を使用する必要があります。
Oracle Application Server Infrastructureは、一元化された製品メタデータとセキュリティ・サービス、構成情報、および中間層インストールのデータ・リポジトリを提供するインストール・タイプです。Infrastructureは、通常、中間層インスタンスにより次の主要な3つの機能に対して使用されます。
製品メタデータ記憶域: Oracle Application Server Metadata Repositoryを、中間層インスタンスで集中型のコンポーネント・リポジトリとして使用し、製品メタデータの検索に利用できます。Oracle Application Server中間層インスタンスで必要とされるすべての製品メタデータは、Infrastructureの一部としてバンドルされています。
ID管理: Identity Managementは、すべてのOracle Application Serverアプリケーションに対する一貫性のあるセキュリティおよびID管理モデルを提供します。これは、すべての管理およびユーザー権限を含むセキュリティ・メタデータのシングル・ソースとして機能します。中間層コンポーネントでは、Identity Managementコンポーネント(Oracle Internet Directory、OracleAS Single Sign-On、Oracle Delegated Administration Services、Oracle Directory Integration Platform、およびOracleAS Certificate Authority)を使用して、セキュリティの向上、認証サービスの集中管理、およびパスワード管理を実行します。
構成管理: Distributed Configuration Management(DCM)ツールでは、ほとんどのインストール・タイプのメタデータ・リポジトリ内に情報が格納されます。クラスタ管理の場合、DCMは、ファイルベース・リポジトリとデータベースを使用するリポジトリのどちらでも使用できます。
Oracle Application Server Infrastructureとともに使用できる複数の高可用性モデルがあります。Oracle Application Server Cold Failover ClustersとOracle Application Server Disaster Recoveryです。これらの高可用性モデルには、それぞれ固有のライセンス要件があります。
バックアップ: このタイプのリカバリの場合、プライマリ・サーバーのOracle Application Serverインスタンスのデータまたはファイルは、テープ・メディアなどのストレージ・デバイスに格納されます。ユーザーは追加のライセンスを購入する必要はありません。
フェイルオーバー(アクティブ/パッシブ・クラスタまたはコールド・フェイルオーバー・クラスタとも呼ばれる): このタイプのリカバリの場合、Oracle Application Serverのノードはアクティブ/パッシブ・クラスタ内で構成され、最初にインストールされたノードがプライマリ・ノードとして動作します。プライマリ・ノードに障害が発生した場合、クラスタ内のノードの1つが、プライマリ・ノードとして動作します。このような環境の場合、Oracleは、Oracle Application Serverのライセンスを持つユーザーに対し、年間最大10日(連続日数ではなく合計日数)まで、1台のスペア・コンピュータ上でのOracle Application Serverの実行を許可します。その他の使用については、環境がフル・ライセンスを取得している必要があります。また、フェイルオーバー環境でOracle Application Serverのライセンスを取得する場合は、同じメトリック(ProcessorまたはNamed User Plus)を使用する必要があります。
リモート・ミラーリング: このメソッドは、Oracle Application Serverソフトウェアのセカンダリ・サイトへのコピーと、プライマリOracle Application Serverの構成およびデータの変更内容のセカンダリ・サイトへのコピーを伴います。これは、ストレージ・ベースのリモート・ミラーリングまたはホスト・ベースのミラーリングなどの技術を介して達成されます。プライマリ・サイトで障害が発生した場合、セカンダリ・サイト上のOracle Application Serverがリモート・ストレージを使用して実行されます。このような環境の場合、Oracle Application Serverはプライマリ・サイトでフル・ライセンスを取得している必要があり、セカンダリ・サイトでインストールまたは実行、あるいはその両方がすでに行われている場合には、そこでもフル・ライセンスを取得している必要があります。また、Oracle Application Serverの両ドメインのライセンス取得には、同じメトリック(ProcessorまたはNamed User Plus)を使用する必要があります。
Oracle Application Server Disaster RecoveryおよびOracle Application Server Guard: 障害時のリカバリのために、アクティブとスタンバイの両方のアプリケーション・サーバー用にOracle Application Serverライセンスが必要です。アクティブ・ノードのOracle Internet Application Serverライセンスには、フェイルオーバーの日数が含まれていません。OracleAS Guardを使用した障害時のリカバリは、Oracle Internet Application Server Enterprise Editionでのみ使用可能です。
Oracle Internet Application Server 10g リリース2にはEnterprise Editionの一部のコンポーネントが含まれていないため、Enterprise EditionライセンスでOracleAS Guardを取得しても、一部のコンポーネントはOracle Internet Application Server 10g リリース2およびOracle Internet Application Server 10g リリース3のものになります。
Fusion Middlewareアダプタの説明は、第3章「Oracle Fusion Middleware Adapters」を参照してください。テクノロジ・アダプタは、Oracle Internet Application Serverのすべてのエディションに含まれています。他のアダプタには、個別のライセンスが必要です。
Oracle Business Rules(Rules Author、Rules SDKおよびRules Engineを含む)は、Oracle Internet Application Server Standard Editionに含まれています。Oracle Internet Application Server 10g リリース3には、Standard Editionの一部のコンポーネントが含まれていないため、Standard EditionライセンスでOracle Business Rulesを取得しても一部のコンポーネントはOracle Internet Application Server 10g リリース2のものになります。
Oracle JRockitの次の考慮事項に注意してください。
Oracle JRockit JDKには、Javaプログラミング言語を使用してアプリケーションを開発し実行するためのツール、ユーティリティ、および完全なランタイム環境が用意されています。JDKにはOracle JRockit Java Virtual Machine(JVM)が含まれています。これは、Intelアーキテクチャを対象に最適化されており、サーバー・サイドJavaアプリケーションのための信頼性、スケーラビリティ、および管理性を提供するよう設計されています。Oracle JRockit JVMは、Oracle Internet Application Serverのすべてのエディションに含まれています。JRockit JDKは、これらの製品内のコンポーネントにホストされた実行中のアプリケーションに限定されています。
Oracle JRockit Real Timeは、低レイテンシのイベント駆動型のアプリケーションに対し、軽量なフロント・オフィスのインフラストラクチャを提供します。
Oracle JRockit Real Timeは、WebLogic Suite内では、Oracle WebLogic Real Timeという名前でライセンスされます。Oracle WebLogic Real Timeは、実行中のWebLogic ServerおよびそこにホストされたJava EEアプリケーションのみに限定されたJRockit Real Timeのライセンスです。
Oracle JRockit Mission Controlは、Oracle JRockit JVMの優れた問題分析、パフォーマンス・チューニング、および監視を可能にする診断ツールです。Oracle JRockit Mission Controlは、Diagnostics Pack for Oracle Middlewareの一部としてライセンスされ、Oracle Internet Application Serverのエディションには含まれません。Diagnostics Pack for Oracle Middlewareの詳細は、『Oracle Enterprise Manager ライセンス情報』の「Oracle Middleware Enterprise Management」を参照してください。
次の使用制限付きライセンスは、次に示すエディションおよび製品のOracle Internet Application Serverに含まれています。
Oracle Application Server: Oracle Management Serviceのホスティングのためにのみ提供されています。
Oracle Database: Oracle Management Repositoryのホスティングのためにのみ提供されています。
Oracle DatabaseとOracle Application Serverの高可用性機能および障害時リカバリ機能: Oracle Management ServiceおよびOracle Management RepositoryをサポートしているOracle Application ServerとOracle Databaseのコンポーネントとともに使用するためにのみ提供されています。
Oracle Application Server Single Sign-On: Oracle Application Server Portalとともに使用するためにのみ提供されています。
Oracle Internet Directory: Oracle Application Server Single Sign-Onおよび他のアプリケーション・サーバー・コンポーネントとともに使用して、ユーザーとグループ、および対応するセキュリティ資格証明と権限をプロビジョニング、格納および管理し、サード・パーティのディレクトリ・サービスとデータの同期をとり、コンポーネント固有のその他のメタデータを格納するために提供されています。
Oracle Workflow: Oracle Content Management Software Development Kitとともに使用するためにのみ提供されています。
Oracle Advanced Securityオプション: Oracle Java SSLライブラリでの使用にのみ制限されて組み込まれています。
Oracle Database(Standard EditionまたはStandard Edition One): Oracle Application Server Metadata Repositoryで製品メタデータの格納に使用するためにのみ提供されています。
注意: インストール時には、ライセンス取得済の既存のデータベースに製品メタデータをインストールすることを選択できます。このオプションを選択すると、ライセンス上の次のような影響があります。
|
Oracle Advanced Securityオプション: Oracle Java SSLライブラリでの使用にのみ制限されて組み込まれています。
Oracle Workflow: Oracle Content Management Software Development KitおよびOracle Application Server Integrationとともに使用するためにのみ提供されています。
Oracle Database(Enterprise Edition): Oracle Application Server Infrastructureで製品メタデータの格納に使用するためにのみ提供されています。
注意: インストール時には、ライセンス取得済の既存のデータベースに製品メタデータをインストールすることを選択できます。このオプションを選択すると、ライセンス上の次のような影響があります。
|
Oracle Application Server Infrastructureデータベースに製品メタデータ以外のデータを格納するには、そのOracle Database(Standard Edition、Standard Edition OneおよびEnterprise Edition)のフルユース・ライセンスが必要です。
Oracle DatabaseのStandard EditionまたはStandard Edition Oneのフルユース・ライセンスの購入が必要なデータの種類として、次のようなものがあります。
Oracle Content Management SDKのOracle Databaseに格納されるドキュメントまたはその他のオブジェクト
ポータル・リポジトリに格納されるドキュメントまたはすべてのタイプのコンテンツ
すべてのOracle Workflowプロセス、変換、Oracle Application Server Integration B2BまたはInterConnectデータ
BPEL Process Managerのすべてのプロセス・インスタンス・データ(Oracle Databaseをデハイドレーション・ストアとして使用するものも含む)
汎用のLDAPディレクトリとしてのOracle Internet Directoryの使用に関連するすべてのLDAPデータ
アプリケーションによって作成または更新される、その他すべてのカスタム・データ
次の3種類のデータでは、Oracle Database Enterprise Editionのフルユース・ライセンスの購入が必要です。
予測モデルやOracle Application Server Personalization Mining Table Repository(MTR)の移入
ホスティング用のデータベースのVPD機能を使用する、すべてのOracle Application Server Portal
Oracle Internet Directory LDAPディレクトリの使用に関連し、ディレクトリ・レプリケーションが使用されるすべてのLDAPデータ
次の場合、Oracle Internet Application Serverの購入時に、Oracle Databaseのフルユース・ライセンスの購入は不要です。
Oracle Application Server Web Cacheのみを使用している場合
Oracle以外のデータベースに対してのみOracle Business Intelligence Discovererを使用している場合
Oracle以外のデータベースに対してのみOracle Application Server Reports Servicesを使用している場合
Oracle以外のデータベースに対して、クラスタなしの構成、またはファイルベースのリポジトリを使用してクラスタリングされた構成のOracle Containers for J2EE(OC4J)を使用している場合
Oracle Internet Application Server Standard Edition、Oracle Internet Application Server Standard Edition One、およびOracle Internet Application Server Enterprise Editionは、Named User PlusメトリックまたはProcessorメトリック(あるいはその両方)によりライセンスを購入できます。
Oracle Coherenceは、インメモリー・データ・グリッド・ソリューションです。これを使用すると、頻繁に使用するデータへの高速アクセスが提供されることで、アプリケーションをスケーリングできるようになります。
この項は、次の項目で構成されています。
Oracle Coherence Standard Editionは、データのキャッシュ、およびアプリケーションにより使用されるクラスタリングされたデータの共有に使用されます。これは、小規模のデプロイメントを対象としています。
Oracle Coherence Enterprise Editionは、中規模から大規模のデプロイメントを対象としています。これは、ライン・オブ・ビジネス・アプリケーションの分散データの管理、マルチキャスト・フリーの操作(よく知られたアドレスまたはWKAを使用)、およびOracle Application Server(または他のアプリケーション・サーバー)との統合などの機能を提供します。
Oracle Coherence Grid Editionは、エンタープライズ規模の共有データのサービス・プラットフォームです。これは通常、大規模なデプロイメントにおける別個の層またはコア・インフラストラクチャの一部としてデプロイされます。Oracle Coherence Grid Editionは、リアルタイム分析、トランザクション管理、イベント・インフラストラクチャ、および優れたアプリケーション・データ・キャッシングの導入に重点を置いています。
また、Oracle Coherence Grid Editionには、複数の異種クライアントからアクセス可能なクラスタ化された(計算およびトランザクション処理を目的とした)共有サービスの機能があります。
Oracle Coherence Real Time Clientを使用すると、Java、Java EE、および.NETアプリケーションより、Oracle Coherence Grid Editionを実行中のデータ・グリッドに接続できるようになります。Oracle Coherence Real Time Clientは、クライアントにデータ・グリッドの情報およびサービスへのフル・アクセスを提供し、プラットフォームと言語の相互運用性に対するブリッジとして機能します。また、Oracle Coherence Real Time Clientは、バックエンド・グリッドからクライアントへのデータに対して継続的な更新を提供するよう設計されています。
Oracle Coherence Real Time Clientには、TCPクライアント(.NET、Java、C++)およびTCMPクライアント(完全なクラスタ・メンバーシップ、ただし記憶域は無効化)が含まれています。
Oracle Coherence Real Time ClientはOracle Coherence Grid Editionの一部です。Oracle Coherence Grid Editionのライセンスを取得すると、Oracle Coherence Real Time Clientを個数制限なしで入手することになります。
Oracle JRockit JDKは、Oracle Coherence Standard Edition、Oracle Coherence Enterprise Edition、およびOracle Coherence Grid Editionのすべてのライセンスに含まれています。JRockit JDKは、これらの製品内のコンポーネントにホストされた実行中のアプリケーションに限定されています。
表1-9では、Oracle Coherenceの各エディションで使用可能な機能を示しています。
表1-9 エディションへの機能のマッピング
カテゴリ | 機能 | Standard Edition | Enterprise Edition | Grid Edition |
---|---|---|---|---|
全般 |
分散データのキャッシング(TCMP) |
![]() |
![]() |
![]() |
全般 |
完全なデータ・サービス(ライトビハインド、トランザクション、分析、およびイベントなど) |
![]() |
![]() |
|
全般 |
異種クライアントのサポート |
![]() |
||
接続性 |
組込みのデータ・クライアント |
![]() |
![]() |
![]() |
接続性 |
TCMPクラスタ・テクノロジ |
![]() |
![]() |
![]() |
接続性 |
マルチキャスト・フリーの操作(WKA) |
![]() |
![]() |
|
管理および監視 |
管理ホスト |
![]() |
![]() |
![]() |
管理および監視 |
クラスタ化したJMXを介した管理 |
![]() |
![]() |
|
キャッシング |
ローカル・キャッシュ、ニア・キャッシュ、連続問合せキャッシュ、リアルタイム・イベント |
![]() |
![]() |
![]() |
キャッシング |
完全にレプリケートされたデータの管理 |
![]() |
![]() |
![]() |
キャッシング |
パーティション化されたデータの管理 |
![]() |
![]() |
![]() |
キャッシング |
リードスルー/ライトスルー・キャッシングを介したデータソースの統合 |
![]() |
![]() |
![]() |
統合 |
HibernateおよびTopLinkとの統合 |
![]() |
![]() |
![]() |
統合 |
アプリケーション・サーバーのHTTPセッション管理 |
![]() |
![]() |
|
分析 |
InvocableMapとQueryMapによる並行処理 |
![]() |
![]() |
|
トランザクション |
ライトビハインド・キャッシュ |
![]() |
![]() |
|
トランザクション |
J2CAリソース・アダプタ |
![]() |
![]() |
|
トランザクション |
TransactionMapのサポート |
![]() |
![]() |
|
コンピューティング・グリッド |
InvocationService |
![]() |
![]() |
|
コンピューティング・グリッド |
WorkManager |
![]() |
![]() |
|
エンタープライズ・データ・グリッド |
WANサポート |
![]() |
![]() |
|
エンタープライズ・データ・グリッド |
Real Time Clientの接続 |
![]() |
||
エンタープライズ・データ・グリッド |
.NETのサポート |
![]() |
WebLogic Application Gridには、次の製品のすべてのエディションが含まれています。
Oracle Coherence Grid Edition
Oracle Coherence Grid Editionは、アプリケーション・データ管理、フォルト・トレラントなデータ・キャッシュ、データ管理、ライトビハインド、トランザクション、分析およびイベントを提供します。ライセンスの詳細は、第1.4項「Oracle Coherence」を参照してください。
Oracle WebLogic Operations Control
Oracle WebLogic Operations Controlを使用すると、Coherenceの一元化されたガバナンスと制御、動的なアクティブ化、およびサービス・レベルの管理が可能になります。
Oracle JRockit Real Time
Oracle JRockit Real Timeは、Coherence Grid Edition上で実行されるJavaアプリケーションでの、確定的ガベージ・コレクションによる高パフォーマンス、低レイテンシのJDKを提供します。
Enterprise Manager Diagnostics Pack
Enterprise Manager Diagnostics Packは、アプリケーションのパフォーマンス問題の診断および収集の複雑なタスクを軽減し、複数システムにわたるWebベースのアプリケーションの管理コストを削減することで、ミッション・クリティカルなアプリケーションの可用性を高めます。
Oracle Enterprise Manager Management Pack for Oracle Coherence
このEnterprise Manager Management Packは、Oracle Coherenceの監視、管理およびプロビジョニングを行う機能を提供します。
注意: WebLogic Application Gridには、WebLogic Serverは含まれません。 |
WebLogic Application Gridのインストール・プログラムには、次のものがあります。
Oracle Coherence Grid Edition。「Installing Oracle Coherence」を参照してください。
Oracle WebLogic Operations Control。『Oracle WebLogic Operations Control Installation Guide』を参照してください。
Oracle JRockit。「Oracle JRockitへようこそ」を参照してください。
Oracle JRockitの次の考慮事項に注意してください。
Oracle JRockit JDKには、Javaプログラミング言語を使用してアプリケーションを開発し実行するためのツール、ユーティリティ、および完全なランタイム環境が用意されています。JDKにはOracle JRockit Java Virtual Machine(JVM)が含まれています。これは、Intelアーキテクチャを対象に最適化されており、サーバー・サイドJavaアプリケーションのための信頼性、スケーラビリティ、および管理性を提供するよう設計されています。
JRockit JDKは、これらの製品内のコンポーネントにホストされた実行中のアプリケーションに限定されています。
Oracle JRockit Real Timeは、低レイテンシのイベント駆動型のアプリケーションに対し、軽量なフロント・オフィスのインフラストラクチャを提供します。
WebLogic Application Gridパッケージは、ライセンス取得済のサーバー・プロセッサごとに、JRockit Real Timeのフルユース・ライセンスを提供します。
Oracle JRockit Mission Controlは、Oracle JRockit JVMの優れた問題分析、パフォーマンス・チューニング、および監視を可能にする診断ツールです。Oracle JRockit Mission Controlは、Diagnostics Pack for Oracle Middlewareの一部としてライセンスされ、WebLogic Application Gridに含まれています。Diagnostics Pack for Oracle Middlewareの詳細は、『Oracle Enterprise Manager ライセンス情報』の「Oracle Middleware Enterprise Management」を参照してください。
エンタープライズでは、Oracle BPEL Process Managerを使用すると、BPEL(Business Process Execution Language)プロセスのモデリング、デプロイおよび管理を実行できます。Oracle BPEL Process Managerには、BPELビジネス・プロセス・モデラー、スケーラブルなBPELランタイム・エンジン、拡張可能なWSDLバインディング・フレームワーク、および監視用コンソールが含まれています。
Oracle BPEL Process Managerは、スタンドアロン製品またはWebLogic Suiteのオプションとして、単独でライセンスを購入できます。これは、次のスイートのコンポーネントでもあります。
SOA Suite for Non Oracle Middleware
SOA Suite for Oracle Middleware
Business Process Management Suite for Non Oracle Middleware
Business Process Management Suite
Oracle WebLogic Integrationは、Javaベースの柔軟な包括的ソリューションです。企業内や企業間でシステム、データ、および従業員を統合し、既存資産がどこにあっても最大限に活用できるようにします。Oracle WebLogic Integrationは、すべての主要なパッケージ・アプリケーションに対する標準ベースの接続機能、ベスト・プラクティス・パターンのサポート、そして複雑なトランザクション・プロセス・シナリオを短時間で構築できるように設計された統合開発環境を備えています。WebLogic Integrationは、企業の情報とプロセスをサービスとして迅速に統合することでSOAイニシアチブを促進し、絶え間ないビジネス革新を推進します。
Oracle WebLogic Integrationは、スタンドアロン製品として単独でライセンスされます。
Oracle Service Registry(OSR)は、SOAに対し、DNSに類似したリファレンスを提供します。UDDI v3に完全準拠するレジストリであるOracle Service Registryは、SOAランタイム・インフラストラクチャに標準ベースのインタフェースを提供して、デプロイ済サービスのエンド・ポイントの動的な検出およびバインドを可能にします。Oracle SOA Governanceソリューションの一部としてOracle Service Registryは、Oracle Enterprise RepositoryおよびOracle SOA Suiteを使用した自動化された同期により、デザインタイム環境とランタイム環境のギャップを解消します。
Oracle Service Registryは、スタンドアロン製品として単独でライセンスされます。ただし、Oracle Service Registryは、Oracle Enterprise Repository、Oracle Web Services ManagerおよびManagement Pack Plus for SOAと連動すると、エンタープライズ・クラスのSOA Governanceソリューションを提供します。
2008年9月1日以前にOracle Internet Application Server(Java Edition、Standard Edition、またはEnterprise Edition)のライセンスを購入されたお客様には、Service Registryの50エントリの無償ライセンスが継続されます。Internet Application Server(すべてのエディション)の2008年9月1日以降のライセンスには、これらは含まれません。
Oracle Enterprise Repository(OER)は、すべてのSOA資産とそれらの関係の可視性を高めることで、冗長性の排除、再利用の促進、変更の影響管理を可能にする包括的なリポジトリです。また、SOAのライフ・サイクルに対するエンド・ツー・エンドのガバナンスを提供し、自動化された反復可能なプロセスによるリスク削減を可能にします。さらに、SOAのビジネス・バリューへの洞察をもたらす分析手法を提供し、よりよい意思決定を可能にします。Oracle Enterprise Repositoryには、OERにより供給される既存のワークフローを変更し、リポジトリ・セントリックのワークフローを新たに実装するための、Oracle Business Process Management Suite for Non-Oracle Middlewareの使用制限付きライセンスが含まれています。
Oracle Enterprise Repositoryは、スタンドアロン製品として単独でライセンスされます。ただし、Oracle Enterprise Repositoryは、Oracle Service Registry、Oracle Web Services ManagerおよびManagement Pack Plus for SOAと連動すると、エンタープライズ・クラスのSOA Governanceソリューションを提供します。
Oracle Web Services Managerは、Webサービスのアクセス管理およびアクセス制御を提供します。
Oracle Web Services Managerオプションは、Oracle Internet Application Serverの任意のエディションのオプションとして購入できます。
Oracle SOA Suiteは、部門レベルのシステムからエンタープライズ全体のシステムにわたるデプロイメントを、構築、デプロイ、および管理するための、ベストインクラスの統合化された製品スイートです。完全に標準ベースのホットプラッガブルなこのインフラストラクチャを、既存のIT投資と相互運用することができます。グリッド・コンピューティング・インフラストラクチャ上で、Oracleの幅広い接続オプション並びによく知られた高スケーラビリティと組み合された、業界最高のService BusとBPELで編成されるエンジンを活用することにより、多くのOracleユーザーが大規模でミッション・クリティカルなSOAシステムのデプロイに成功しています。
Oracle SOA Suite for Non-Oracle Middlewareは、Oracleアプリケーション・サーバーとは別に、単独でライセンスを購入できます。WebSphereなど他のアプリケーション・サーバーのユーザーは、このバージョンのライセンスを購入する必要があります。Oracle Application ServerまたはWebLogic Serverを使用しているユーザーは、Oracle SOA Suite for Oracle Middlewareを使用ことになります(第2.3項「SOA Suite for Oracle Middleware」)。このスイートには、次のものが含まれます。
Oracle BPEL Process Manager(第1.6項「BPEL Process Manager」を参照)
Oracle Enterprise Service Bus
Oracle Enterprise Service Bus(OESB)は、SOA Suite リリース10.1.3.1で導入されましたが、OC4JおよびWebSphereなどのサード・パーティのJava EEプラットフォーム上で、依然として主要なESBであり続けています。
Oracle Business Activity Monitoring
Oracle Business Activity Monitoring(BAM)は、事業経営者が企業のビジネス・サービスをリアル・タイムで監視して、そのKPI(キー・パフォーマンス・インディケータ)と実際のビジネス・プロセスを相互に関連付ける機能を提供します。また、Oracle BAMは、ビジネス環境が変化した場合にユーザーがビジネス・プロセスを変更したり、修正措置を行う機能を提供します。Oracle BAMは、Webを介したリアルタイムの経営ダッシュボードと、監視およびアラートのアプリケーションを構築するための完全なソリューションです。
Oracle Web Services Manager
Oracle Web Services Managerは、WS-Policy、WS-RM、およびQOS Policyの管理、監視、および強化を提供します。
Oracle Business Rules
Oracle Business Rulesは、即応性を提供し、ビジネスの重要な意思決定およびポリシーを迅速および柔軟に、そして確信を持って変更できるようにする、高パフォーマンスな軽量のビジネス・ルール製品です。Oracle Business Rulesは、Oracle BPEL PMおよびその他のSOAスタックとシームレスに統合されます。
Oracle Complex Event Processing(第1.14項「Event-Driven Architecture Suite」を参照)
JDeveloperおよびADF
Oracle JDeveloperは、JavaベースのSOAアプリケーションのモデリング、開発、デバッグ、最適化、およびデプロイをエンド・ツー・エンドにサポートする、無償の統合化されたエンタープライズ開発環境です。Oracle JDeveloperは、視覚的で宣言型の開発を可能にする機能により、Java EE開発への新しいアプローチを導入します。革新的なOracle Application Development Framework(ADF)は、Java EE開発を容易にします。Oracle JDeveloperの「選択肢のある生産性(Productivity with Choice)」は、開発アプローチ、テクノロジのスコープ、およびデプロイメント・プラットフォームに選択肢を提供しています。
アダプタ
Fusion Middlewareアダプタの説明は、第3章「Oracle Fusion Middleware Adapters」を参照してください。テクノロジ・アダプタは、SOA Suiteライセンスに含まれています。他のアダプタには、個別のライセンスが必要です。
Oracle Business Process Management Suite(BPM Suite)は、ビジネス・プロセスのモデリング、統合、実行、管理、および監視を、急激な変化をサポートする完全なライフ・サイクルに統合するソフトウェア・スイートです。ビジネス・プロセスの作成、実行および最適化を可能にし、他に例のない、ビジネスとITのコラボレーションを実現します。結果として、ビジネス・プロセスが自動化および最適化され、効率性と即応性が向上し、コストも削減されます。Oracle Business Process Managementは既存のIT投資を活用します。また、ライン・オブ・ビジネスのユーザーに合せて特別にチューニングされています。Oracle Business Process Managementを使用することによって、生産性と可視性が向上し、組織は、これまでにないほどの能力をもって市場のニーズに応えることが可能となります。
Oracle Business Process Management Suiteには、次のコンポーネントが含まれます。
Oracle BPM
Oracle BPMは、BEA社のAqualogic BPM製品をリブランドしたものです。この製品は、一般に「ピュアプレイBPM」と呼ばれるカテゴリに属し、ビジネス・ユーザー主導の人間中心のBPMイニシアチブに特化しています。Oracle BPMには、ビジネスとIT、ランタイム・サーバー、およびエンド・ユーザー操作用のワークスペース・アプリケーションをサポートするモデリング環境が含まれています。これは、Business Process Modeling Notation(BPMN)およびXML Process Definition Language(XPDL)標準をサポートしています。
Oracle BPEL Process Manager
Oracle BPEL PMは、Business Process Execution Language(BPEL)の主要な実装です。この製品は、特にシステム中心のBPMプロセスで威力を発揮し、堅牢なサービス指向アーキテクチャに基づいて構築されています。Oracle BPEL PMには、JDeveloperに格納されたBPELエディタ、BPELランタイム・サーバー、およびエンド・ユーザー・インタラクション用のワークリスト・アプリケーションが含まれています。
Oracle Business Rules
Oracle Business Rulesは、推論可能な宣言型のルール・エンジンで、これにより、ルールおよびポリシーのプロセスおよびアプリケーションを外部化することができます。Oracle Business Rulesには、オーサリング環境およびランタイム・サーバーが含まれています。
Oracle Business Activity Monitoring
Oracle Business Activity Monitoring(BAM)は、Webを介したリアルタイムの経営ダッシュボードと、監視およびアラートのアプリケーションを構築するための完全なソリューションです。これを使用すると、ビジネス・プロセスとそこから発生するイベントを監視して、ビジネスに作用するKPI(キー・パフォーマンス・インディケータ)への影響を把握することができます。
Oracle WebCenter Suite(使用制限あり: プロセス・ポータルとの共用のみ)
Oracle WebCenter Suiteは、検索、公開、およびナレッジ・マネジメントをシームレスに結合して、ポータル、コンポジット・アプリケーション、およびEnterprise 2.0の社会的でコラボレーティブなアプリケーションを構築するための、ユーザー・インタラクション・スイートです。また、これにはAqualogic User Interaction(ALUI)製品をリブランドした、Web Center Interaction製品が含まれています。Oracle BPMおよびWeb Center Interactionには広範囲にわたる統合機能があり、ともにかつてはBEAのAqualogic BPM Collaboration Editionとして提供されていました。
BPM Suiteには含まれていませんが、Oracle Business Process Managementプラットフォームの重要な構成要素として、Oracle Business Process Analysis Suite(Oracle BPA Suite)があります。Oracle BPA Suiteは、ビジネス・アナリストを対象とするモデリングおよび分析用ツールです。これは、最終的にはBPMNモデルに分解される、シックス・シグマや階層的プロセス・モデリング(バリュー・チェーン・ダイアグラムなど)のような、厳密なプロセス手法をサポートしています。これらのBPMNモデルは、BPELエディタ(完全な双方向同期機能など)と共有されることで、シームレスなラウンド・トリップ設計を実現します。BPA Suiteには、豊富な分析、シミュレーションおよびレポート機能も含まれます。
Oracle BPA Suiteは、ビジネス・アナリストを対象とするモデリングおよび分析用ツールです。これは、最終的にはBPMNモデルに分解される、シックス・シグマや階層的プロセス・モデリング(バリュー・チェーン・ダイアグラムなど)のような、厳密なプロセス手法をサポートしています。これらのBPMNモデルは、BPELエディタ(完全な双方向同期機能など)と共有されることで、シームレスなラウンド・トリップ設計を実現します。BPA Suiteには、豊富な分析、シミュレーションおよびレポート機能も含まれます。
Oracle BPA Suiteは、Oracle BPM Suiteパッケージには含まれていませんが、Oracle Business Process Managementプラットフォームの重要な構成要素です。
EDA Suiteは、低レイテンシ、高スループット、および確定的なデータ・ストリーム/イベント・ストリーム処理を必要とするフロント・オフィス・アプリケーションを定義する開発者のイベント駆動型アプリケーションへの開発ニーズに応えることに重点を置いた、Oracle統合製品の特別なスイート。
Event-Driven Architecture Suiteには、次のものが含まれます。
Oracle Complex Event Processing(CEP)
Oracle CEP(かつてのBEAのWebLogic Event Server)は、高パフォーマンスなイベント駆動型アプリケーションの開発を目的とした、世界で最初のJavaサーバーです。これは、Equinox OSGiを基盤としてゼロから構築された軽量Javaアプリケーション・コンテナで、ビジネス運営管理の効率性と効果を向上させるための機能が豊富で宣言型の環境を提供する、強力なComplex Event Processing(CEP)サービスなどの共有サービスを含んでいます。CEPは、イベント・ソース間のフィルタリング、相関関係、および集計に基づいて、イベントのフローのパターンを検出します。CEPには、業界最先端の一時機能および順序付け機能が含まれています。CEPは、超高速スループット(100万/秒++)とマイクロ秒のレイテンシを提供します。
Oracle Business Activity Monitoring
Oracle Business Activity Monitoring(BAM)は、Webを介したリアルタイムの経営ダッシュボードと、監視およびアラートのアプリケーションを構築するための完全なソリューションです。これを使用すると、ビジネス・プロセスとそこから発生するイベントを監視して、ビジネスに作用するKPI(キー・パフォーマンス・インディケータ)への影響を把握することができます。
Oracle Enterprise Service Bus(第1.11項「SOA Suite for Non Oracle Middleware」を参照)
Oracle Business Rules
Oracle Business Rulesは、推論可能な宣言型のルール・エンジンで、これにより、ルールおよびポリシーのプロセスおよびアプリケーションを外部化することができます。Oracle Business Rulesには、オーサリング環境およびランタイム・サーバーが含まれています。
JRockit JVM
Enterprise Messaging
EDA Suiteは、スタンドアロン製品として単独でライセンスされます。ただし、Oracle CEPの高パフォーマンス・デプロイの場合、最適な低レイテンシのためにWebLogic Application Gridが必要です。
Oracle Forms and Reportsは、Oracle Internet Application Serverのエディションとは別に、単独でライセンスを購入できます。
単独でライセンスを購入した場合、Oracle Forms and Reportsには次のものが含まれます。
Oracle Forms
Forms client Applet
Forms ランタイム
Oracle Reports
Oracle Enterprise Manager 10g Application Server Control
Oracle Formsのライセンスを単独で購入した場合、次の使用制限付きライセンスが含まれます。
Oracle Internet Directory: ユーザーとグループ、および対応するセキュリティ資格証明と権限をプロビジョニング、格納および管理し、サード・パーティのディレクトリ・サービスとデータの同期をとり、Oracle Forms and Reports固有のその他のメタデータを格納するために提供されています。
Oracle Application Server Single Sign-On: Oracle Forms and Reportsにアクセスするユーザーへの認証サービスのために提供されています。
Oracle HTTP Serverおよびそのモジュール: Oracle Forms and Reportsアプリケーションを実行するためにのみ提供されています。
Oracle Containers for J2EE(OC4J): Oracle Forms and Reportsアプリケーションを実行するためにのみ提供されています。
Oracle Data Integration Suiteは、異種データ環境でのスケーラブルで高度にアクセス可能なデータ統合を可能にするための包括的なソフトウェア・バンドルです。Oracle Data Integration Suiteは、Oracle Internet Application Serverのエディションとは別に、単独でライセンスを購入できます。Oracle Data Integration Suiteには、次のものが含まれます。
Oracle Data Integrator Enterprise Edition
Oracle Data Relationship Management(プロセッサあたり最大2000レコード)
Oracle Data Integration Suiteには、次のコンポーネントの使用制限付きライセンスが含まれます。
Oracle WebLogic Suite: Oracle Data Integration Suite専用のホストとして含まれており、そこには、Javaランタイム環境を提供するランタイム・コンポーネント、およびそれらのランタイム・コンポーネントの設定および管理に使用する構成コンポーネントおよび管理コンポーネントが含まれます。
Oracle BPEL Process Manager: Oracle Data IntegratorまたはHyperion Data Relationship Management、あるいはその両方とともにエンドポイントとして使用するために含まれています。
Oracle Enterprise Service Bus: Oracle Data IntegratorまたはHyperion Data Relationship Management、あるいはその両方とともにエンドポイントとして使用するために含まれています。
Oracle Data Integrator Enterprise Editionは、異種データ環境でのスケーラブルなデータ統合を可能にするための包括的なソフトウェア・パッケージです。Oracle Data Integrator Enterprise Editionは、Oracle Internet Application Serverのすべてのエディション、Oracle Business Intelligence Server Enterprise Edition、またはOracle Business Intelligence Suite Enterprise Editionとは別に、単独でライセンスされます。
Oracle Data Integrator Enterprise Editionには、次のコンポーネントが含まれています。
Oracle Data Integrator(ODI): ODIは、モデリングおよびマッピング用のデザインタイム・コンポーネント、およびバルク・データ移動および変換を実行するためのランタイム・コンポーネントを含む、データ統合用の異種プラットフォームです。ODIには、Job Scheduler Services、Changed Data Captureコンポーネント、および無数のソース・テクノロジへのアクセスを提供するKnowledge Modulesの全セットが含まれています。
Oracle Warehouse Builder Enterprise ETL(OWB-EETL): OWB-EETLは、モデリングおよびマッピング用のデザインタイム・コンポーネント、バルク・データ移動および変換を実行するためのランタイム・コンポーネント、およびメタデータ・リポジトリを管理するための管理コンポーネントを含む、エンタープライズ・クラスのOracle Database用データ統合プラットフォームです。
Oracle Warehouse Builder Enterprise ETLはOracle Database ETLの機能を拡張するもので、次の機能が含まれています。
ソースおよびターゲットへのアクセス
新規プラットフォーム・タイプ、JDBC接続、Knowledge Modulesおよびコード・テンプレートの定義が含まれる、異種データベースのネイティブ・サポート
Oracle BPEL Process Managerなどのプロセス編成テクノロジとの統合を含む、Webサービスの公開および使用
組込みウィザードを使用したCOBOLコピーブックのインポート
XMLファイルのターゲット設定
ディメンショナル・オブジェクトの操作
緩やかに変化するディメンションType 2および3の作成
OLAPキューブ・マテリアライズド・ビューに対するデータの格納
孤立した管理ポリシーの定義
ETLジョブの設計および実行
キューおよびリアルタイム・マッピングを使用したランタイム・データ・ウェアハウス
マッピング・コードの再利用、およびプラッガブルなマッピングによるマッピング・コードの埋込み
単一マッピング内の複数ターゲットのロード順序の指定
データ・チャンク機能を使用した、表に対する更新のパーティション化およびパラレル化
組込みスケジュール・インタフェースを使用したETLジョブのスケジューリング
高度なプロセス・フロー機能の使用(アクティビティ・テンプレート、つまり「割当」、「ステータスの設定」、「forループ」、「whileループ」、「ルート」、「通知」、「EJB」、「Javaクラス」および「Webサービス」アクティビティの使用)
可変長配列イテレータ演算子、オブジェクトの構成演算子、およびオブジェクトの拡張演算子を使用した、複雑なタイプを処理するマッピングの設計
トランスポート可能なモジュールによる、大量のデータの高速移動
Spatial変換およびStream変換の使用
その他の製品との統合
Oracle Discoverer End User Layerへのメタデータの直接的なデプロイ
Oracle Business Intelligence Enterprise Editionへのメタデータの導出およびデプロイ
Warehouse Builderおよびそのメタデータ・リポジトリの管理
複数構成機能を使用した、開発から本番テストへの推進を含む環境の管理
メタデータ依存性マネージャを使用した、メタデータ系統および影響のインタラクティブな分析およびメタデータ変更の自動伝播
メタデータ・リポジトリの拡張(ユーザー定義オブジェクト、ユーザー定義関連、ユーザー定義モジュールを使用した、アイコン・セットおよびカスタム・アイコンの作成)
OWB開発者によるOracle Real Application Clusters(Oracle RAC)環境での設計の有効化(RAC環境で実行する場合はライセンス不要)
Warehouse Builder機能の詳細は、Oracle Database 11.2 Documentation Library for Data Warehousing and Business Intelligenceを参照してください。
Oracle Application Adapters for Data Integrationは、様々なERPソフトウェア・アプリケーションからメタデータのリバース・エンジニアリングおよびバルク・データの抽出を行うための、特定のソフトウェア・コンポーネントを提供します。個々のApplication Adapter for Data Integrationはそれぞれ単独でライセンスされますが、Oracle Data Integrator Enterprise EditionおよびData Integratorコンポーネントとともに使用する必要があります。
Application Adapters for Data Integrationは、PeopleSoft、JD Edwards、E-Business Suite、SiebelおよびSAP Applicationsに使用できます。各Application Adapter for Data Integrationは、個別にライセンスされます。
Oracle Application Adapters for Warehouse Builderは、様々なERPソフトウェア・アプリケーションからメタデータのリバース・エンジニアリングおよびバルク・データの抽出を行うための、特定のソフトウェア・コネクタを提供します。個々のApplication Adapters for Warehouse Builderはそれぞれ単独でライセンスされますが、Oracle Data Integrator Enterprise EditionおよびOracle Warehouse Builderコンポーネントとともに使用する必要があります。
Application Adapters for Warehouse Builderは、PeopleSoft、SAP、Siebel、およびE-Business Suiteに使用できます。