Oracle Containers for J2EE
構成および管理ガイド
10g(10.1.3.4.0) B50866-01 |
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この章では、Oracle Containers for J2EE(OC4J)の概要を説明します。この章の内容は次のとおりです。
Oracle Containers for J2EE 10g(10.1.3.4.0)、すなわちOC4Jは、Java 2 Enterprise Edition(J2EE)1.4に完全準拠した環境を提供します。OC4Jには、J2EE仕様で規定されたコンテナ、APIおよびサービスがすべて装備されています。
OC4Jは、次の2つの構成で配布されます。
この構成の詳細は、「スタンドアロン構成でのOC4J」を参照してください。
Oracle Application Server 10gリリース3(10.1.3.4.0)では、グループは同じクラスタ・トポロジに属するOC4Jインスタンスの同期セットです(クラスタ・トポロジは、2つ以上の粗結合のOracle Application Serverノードで構成されています)。グループのすべてのOC4Jインスタンスで、構成、管理およびデプロイ操作を同時に実行できます。
管理OC4Jインストールには、少なくともOracle Process Manager and Notification Server(OPMN)が含まれます。OPMNは、OC4JなどのOracle Application Serverの各種コンポーネントを管理します。
通常、このインストールには、1つ以上のOracle HTTP Server(OHS)インスタンスも含まれます。このインスタンスは、Web通信およびロード・バランシング機能を提供します。
詳細は、「Oracle Application Server構成でのOC4J」を参照してください。
OC4Jは、完全にJavaで記述されており、Java Platform Standard Edition(Java SE)Development Kit(JDK)6、Java Platform 2 Standard Edition(J2SE)Development Kit(JDK)5.0(JDK 1.5とも呼ばれる)、またはJDK 1.4.2のJava仮想マシン(JVM)で稼働します。OPMN管理のOC4Jでは、JDK 5.0はサーバー・バイナリとともにインストールされ、デフォルトでOC4Jインスタンスを起動するために使用されます。スタンドアロンOC4Jの場合は、JDKを指定する必要があります。複数のJVMで実行するOC4Jインスタンスを構成できます。
OC4Jドキュメントでは、Javaプログラミング、J2EEテクノロジ、WebアプリケーションおよびEJBアプリケーションのテクノロジについて基礎知識があることを前提にしています。これには、/WEB-INF
および/META-INF
ディレクトリなどのデプロイ規則が含まれます。
OC4J 10g(10.1.3.4.0)では、表1-1に示す標準J2EE仕様がサポートされています。
次の各項では、Oracle Containers for J2EE 10g(10.1.3.x)の新機能の他に、旧リリースからの機能の変更点について説明します。
Oracle Containers for J2EE 10g(10.1.3.x)には、次の各項で説明する多くの新機能および追加機能があります。
OC4Jでは、JAX-RPC 1.1などのJ2EE 1.4標準に従ってWebサービスを完全サポートします。Webサービスの相互運用性も同様にサポートします。
OC4Jでは、J2EE環境におけるアプリケーションのデプロイおよび管理について新しい標準を定義する次の仕様をサポートします。
OC4J 10g(10.1.3.4.0)では、EJBの注釈および依存性インジェクションのサポートを含め、Enterprise JavaBeans 3.0の最終仕様を完全にサポートしています。この最終仕様は、次のWebサイトで入手できます。
http://java.sun.com/products/ejb/
Oracle Application Server TopLinkは、様々なJava 2 Enterprise Edition(J2EE)およびJavaアプリケーションのアーキテクチャで使用するための高度なオブジェクト永続性フレームワークです。Oracle TopLinkには、Bean管理の永続性(BMP)の開発を容易にするOC4Jのコンテナ管理の永続性(CMP)コンテナおよびベース・クラスのサポートが含まれます。
Oracle Job Schedulerは、J2EEアプリケーションに非同期スケジュール・サービスを提供します。主な特長として、ジョブの送信、制御および監視を行う機能があり、各ジョブは作業実行時に動作する作業単位として定義されます。
OC4Jの新しい分散トランザクション・マネージャは、Oracleだけでなく他のベンダーやJMSプロバイダ(IBM WebSphere MQなど)のデータベースを含むあらゆるタイプのXAリソース間で2フェーズ・コミット・トランザクションを調整できます。障害時の自動トランザクション・リカバリもサポートされます。
汎用JMSリソース・アダプタを、IBM WebSphere MQ JMSバージョン5.3のみではなく、OC4J 10g(10.1.3.4.0)に付属しているOracle Enterprise Messaging Service(OEMS)のOC4Jプラグインとして使用できるようになりました。
遅延トランザクション登録のサポートが追加されているため、JMS接続をキャッシュすることができます。また、JMS接続は、これまでどおりグローバル・トランザクションに正しく参加できます。
汎用JMSリソース・アダプタのエラー処理が改善されています。エンドポイントは、プロバイダまたはシステムの障害後に自動的に再試行され、onMessage()
エラーは正しく処理されるようになりました。
admin_client.jar
ユーティリティには、データソース、およびOC4J JMSコネクション・ファクトリや接続先を管理するための新しいコマンドがあります。admin_client.jarコマンドは、リモートの管理クライアント・ユーティリティでも使用できます。これらのコマンドをコマンドライン・ツールまたは関連するJMX MBeansを介して使用し、データソース、およびJMSコネクション・ファクトリや接続先に関する情報の追加、削除および取得を実行できます。詳細は、第6章「admin_client.jarユーティリティの使用方法」を参照してください。
Oracle Application ServerのコンポーネントとしてインストールされたOC4Jインスタンス、およびスタンドアロンOC4Jで使用される構成ファイルに、次の変更が加えられています。ここに示すファイルはすべてORACLE_HOME
/j2ee/
instance
/config
にデフォルトでインストールされます。ここで、instance
はOC4Jインスタンス名を表します。
<persistence>
要素は、新しいsystem-application.xml
ファイルに移動されました。
<jazn>
要素で指定するOC4Jインスタンスのセキュリティ構成ファイルは、新しいsystem-jazn-data.xml
ファイルになりました。<jazn>
の詳細は、『Oracle Containers for J2EEセキュリティ・ガイド』を参照してください。
<orion-application>
ルート要素のdefault-data-source
属性で指定するデフォルトのデータソースは、スタンドアロンOC4JとOracle Application Serverの両方でjdbc/OracleDS
になりました。
<ejb-module>
要素は、削除されました。
default
アプリケーションのODLロギングを有効にするための<odl>
要素が<log>
のサブ要素として追加されましたが、コメント・アウトされています。
default-web-site.xml
にバインドされ、/em
コンテキスト・ルートからアクセスできます。
<dtd>
要素は、Oracle Application Server用のこのファイルから削除されました。
<url-pattern>
要素は、スタンドアロンOC4JとOracle Application Serverの両方でrmiTunnel/*
を指定しています。
default-web-site.xml
にバインドされます。
system-jazn-data.xml
ファイルで定義されるようになりました。ただし、アプリケーション・レベルでユーザーおよびロールを定義するよう、jazn-data.xml
ファイルを指定できます。jazn-data.xml
およびsystem-jazn-data.xml
ファイルの詳細は、『Oracle Containers for J2EEセキュリティ・ガイド』を参照してください。
<connector>
要素のlocation
属性は、datasourcesおよびOracle Enterprise Messaging Service(OEMS)コネクタに対して指定されなくなりました。
http-web-site.xml
およびascontrol-web-site.xml
を示す<web-site>
要素は削除されました。1つの要素が、デフォルトWebサイトの構成ファイルであるdefault-web-site.xml
を示すようになりました。
<shared-library>
要素が追加され、それぞれがOC4Jとともにインストールされる共有ライブラリを参照しています。
server.xml
に追加されました。この要素は、OC4J 10g(10.1.3.4.0)では非推奨の<global-thread-pool>および<work-manager-thread-pool>要素を置き換えます。
server.xml
ファイルに追加されました。
system
アプリケーションの構成を指定するために新しく追加されたファイルです。この新しい内部コンポーネントの詳細は、「systemアプリケーション」を参照してください。
jazn-data.xml
のかわりとなります。jazn-data.xml
およびsystem-jazn-data.xml
ファイルの詳細は、『Oracle Containers for J2EEセキュリティ・ガイド』を参照してください。
スタンドアロン(非管理)のOC4J構成は、管理しやすく堅牢なJ2EE準拠のコンテナを提供します。この構成では、単一のOC4Jインスタンスが1つのORACLE_HOME
ディレクトリ(Oracleソフトウェアがインストールされるルート・ディレクトリ)にインストールされます。スタンドアロンOC4J構成には次のコンポーネントが含まれます。
Application Server Controlは、インストールと同時に使用できます。この管理インタフェースの使用方法は、「Oracle Enterprise Manager 10g Application Server Control」を参照してください。
スタンドアロンOC4Jのディストリビューション(Application Server Controlを含む)は、ZIPアーカイブとして提供されます。手順は、第2章「スタンドアロンOC4Jのインストール」を参照してください。
スタンドアロンOC4Jは、インスタンスとともにインストールされるApplication Server Controlアプリケーション、組込みコマンドライン・ユーティリティの1つであるadmin_client.jar
、またはOC4J Antタスクを使用して、スタンドアロンOC4Jインスタンスとして管理されます。これらのツールの詳細は、第3章「OC4Jの管理用ツール」を参照してください。
スタンドアロンOC4Jは、OC4J Antタスクおよびadmin_client.jar
が含まれる管理クライアント・ユーティリティを使用して、リモートで管理することもできます。リモート管理の詳細は、「リモート管理クライアントのダウンロードおよび抽出」を参照してください。
OC4Jで提供されるadmin.jar
ツールは、スタンドアロンOC4Jサーバーでのみ管理タスクを実行できます。このツールの使用方法の詳細は、第7章「admin.jarユーティリティの使用方法」を参照してください。
スタンドアロン構成では、OC4Jインスタンスは、oc4j
コマンド・スクリプト、または実行可能なoc4j.jar
アーカイブを使用して起動します。起動オプションおよびシステム・プロパティは、コマンド・スクリプトの場合は起動前に、oc4j.jar
直接実行モデルを使用する場合は起動時に設定します。
詳細は、「スタンドアロン環境でのOC4Jの起動」を参照してください。
スタンドアロンOC4Jサーバーは、admin_client.jar
またはadmin.jar
コマンドライン・ユーティリティか、oc4j
コマンド・スクリプトを使用して停止および再起動できます。詳細は、「スタンドアロン環境でのOC4Jの停止」、「スタンドアロン環境でのOC4Jインスタンスの再起動」または「スタンドアロン環境でのOC4Jの停止および再起動」を参照してください。
スタンドアロンOC4J構成には、バックアップ、リストアおよび障害リカバリ機能はありません。
スタンドアロン環境でのWeb通信は、組込みOC4J Webサーバーを介して提供されます。このサーバーは、Oracle HTTP Serverを使用せずにHTTPおよびHTTPS通信をネイティブにサポートします。
デフォルトWebサイトは、default-web-site.xml
ファイルに定義されています。このファイルは、ポート8888
にデフォルトのHTTPリスナーを指定します。このファイルを変更して使用することで、追加のWebサイトを定義できます。OC4Jで追加のWebサイトを作成する手順は、第13章「OC4JでのWebサイトの管理」を参照してください。
この構成では、OC4Jは、Oracle Application Serverクラスタ内の1つ以上のOC4Jインスタンスのグループに、Oracle Application Serverのコンポーネントとしてインストールされます。通常の構成には、次のコンポーネントが含まれます。
Oracle Application Serverでは、クラスタ・トポロジ内のOC4Jインスタンスのグループでの、HTTPセッションおよびステートフル・セッションEnterprise JavaBean(EJB)のレプリケーションとロード・バランシングをサポートします。詳細は、第9章「OC4Jでのアプリケーションのクラスタリング」を参照してください。
Oracle Application Serverクラスタ内での接続は、Oracle Application Serverコンポーネント(OC4JやOracle HTTP Serverなど)間の通信を管理するOracle Notification Server(ONS)の機能により提供されます。ONSサーバーは、Oracle Process Manager and Notification Server(OPMN)のコンポーネントで、すべてのOracle Application Serverホストにデフォルトでインストールされます。
Oracle Universal Installerには、次のような複数のインストール・オプションがあります。
この構成では、すべてのコンポーネント(OC4J、Oracle HTTP ServerおよびOPMN)が単一のORACLE_HOME
ディレクトリにインストールされます。
このORACLE_HOME
ディレクトリ内には、複数のOC4Jインスタンスを作成できます。それぞれ1つ以上のOC4Jインスタンスのホストとなる複数のホスト・マシンを、1つのOracle Application Serverクラスタに含めることができます。
このインストールには、OC4JおよびOPMNが含まれます。開発またはテスト用に、スタンドアロンOPMN管理OC4Jインスタンスとして使用できます。また、Oracle Application Serverクラスタに含めることができます。
このインストールには、Oracle HTTP ServerおよびOPMNが含まれます。通常はOracle Application ServerクラスタのフロントエンドWebリスナーとして機能する、スタンドアロンOracle HTTP Serverインスタンスとして使用できます。
Oracle Universal Installerを使用して、様々なコンポーネントがインストールされます。インストールされた各コンポーネントを監視できるようにするには、OPMNをすべてのORACLE_HOME
ディレクトリにインストールする必要があります。
管理タスクは、次のツールを使用して実行できます。
admin_client.jar
コマンドライン・ツール
admin.jar
コマンドライン・ツール(スタンドアロンOC4Jサーバーに対してのみ)
これらのツールの詳細は、第3章「OC4Jの管理用ツール」を参照してください。
Oracle Application Serverのクラスタ化された環境では、単一のApplication Server Controlインスタンスを使用してクラスタ内のすべてのOC4Jインスタンスを管理できます。このアプリケーションの詳細は、「Oracle Enterprise Manager 10g Application Server Control」を参照してください。
OC4Jには、Oracle Application Serverクラスタ内のOC4Jインスタンスのグループ、OPMN管理のOC4Jインスタンス、またはスタンドアロンOC4Jサーバーで管理タスクを実行するための一連のAntタスクが含まれています。Antタスクの詳細、およびアプリケーション作成プロセスにそれらのタスクを統合するためのガイドラインは、『Oracle Containers for J2EEデプロイメント・ガイド』の「OC4J Antタスクによるデプロイ」を参照してください。
OC4Jで提供されているadmin_client.jar
ツールは、Oracle Application Serverクラスタ内のOC4Jインスタンスのグループ、またはOC4Jインスタンスで管理タスクを実行できます。また、管理クライアント・ユーティリティのディストリビューションであるoc4j_admin_client_101340.zip
には、次に示す3つの方法でリモート・クライアントから管理操作を実行する際に必要なクライアント・サイドのJARが含まれています。
admin_client.jar
コマンドの使用
リモート管理の詳細は、「リモート管理クライアントのダウンロードおよび抽出」を参照してください。
管理環境では、すべてのコンポーネント(OC4Jなど)の起動および停止にOPMNを使用する必要があります。詳細は、「Oracle Application Server環境でのOC4Jの起動」を参照してください。
OC4Jランタイム・オプションおよびシステム・プロパティは、OPMN構成ファイルopmn.xml
に手動で設定できます。詳細は、第4章「OC4Jランタイムの構成」を参照してください。
これらの機能は、管理Oracle Application Server構成で使用できます。
スタンドアロンOPMN管理のOC4Jインスタンス(「J2EE Serverおよびプロセス管理」インストール・タイプ)は、組込みOC4J Webサーバーを使用して、HTTP(S)リクエストを直接受信し応答します。
また、OC4JとのWeb通信はOracle HTTP Serverおよびmod_oc4j
モジュールを使用して管理できます。OHSはフロント・エンド・リスナーとして機能し、mod_oc4j
モジュールはApache JServ Protocol(AJP)1.3を使用してHTTPリクエストをOC4Jインスタンスに転送します。
Oracle HTTP ServerとOC4J間のリクエスト/レスポンス・フローは次のとおりです。
mod_oc4j
モジュールを介してリクエストをOC4Jインスタンスに渡します。Oracle HTTP ServerとOC4J間の接続では、OC4Jの起動時に決定されたポート番号でApache JServ Protocol(AJP)が使用されます。リクエスト元アプリケーションとして機能するOC4JインスタンスにリクエストURLをマップするマウント・ポイントは、アプリケーションのデプロイ時にmod_oc4j
に動的に作成されます。特定のマウント・ポイントに対するリクエストは、そのマウント・ポイントに対応するOC4Jインスタンスにルーティングされます。
OHSおよびmod_oc4j
モジュールの構成および管理の詳細は、『Oracle HTTP Server管理者ガイド』を参照してください。
この項では、OC4Jインスタンス内のアプリケーション階層の概要を説明します。
system
アプリケーションは、Oracle Containers for J2EE 10g(10.1.3.4.0)の内部コンポーネントです。このアプリケーションは、OC4Jの初回起動時に、OC4JインスタンスまたはスタンドアロンOC4Jに自動デプロイされます。
このアプリケーションは、主にOC4Jへのアプリケーションのデプロイまたは再デプロイに関連する問題に対処するために追加されました。アプリケーション階層のルートに存在し、OC4Jの起動時に必要なクラスおよび構成を提供します。たとえば、その他のすべてのデプロイ済アプリケーション(Oralce JDBCドライバ実装やXMLパーサー実装など)によってデフォルトでインポートされる共有ライブラリを提供します。
system
アプリケーションは、OC4Jの内部コンポーネントにすぎません。アプリケーションをデプロイすることも、別のアプリケーションの親として宣言することもできません。default
アプリケーションは、すべてのデプロイ済アプリケーションのデフォルトの親として引き続き機能します。
system
アプリケーションの構成は、system-application.xml
に定義されています。このファイルは、ORACLE_HOME
/j2ee/
instance
/config
にデフォルトでインストールされます。
default
アプリケーションは、アプリケーション階層のsystem
の直下に存在します。OC4Jインスタンスにデプロイされたその他すべてのJ2EEアプリケーションのデフォルトの親として引き続き機能します。したがって、default
アプリケーションに対して定義された構成パラメータはすべて、アプリケーション・レベルで明示的に上書きされないかぎり、その他すべてのアプリケーションによって継承されます。
スタンドアロンWebモジュール(WARファイル)をdefault
アプリケーションにデプロイすることもできます。
defaultアプリケーションの構成は、application.xml
に定義されています。このファイルは、ORACLE_HOME
/j2ee/
instance
/config
にデフォルトでインストールされます。
グローバルWebアプリケーションは、default
アプリケーションのWebモジュール・コンポーネントです。OC4JインスタンスにデプロイされたすべてのWebモジュールにデフォルトで適用される構成データを提供します。また、すべてのサーブレットにデフォルトで適用される初期化パラメータも含まれます。
デフォルトのWebアプリケーションの構成ファイルは、global-web-application.xml
です。このファイルは、ORACLE_HOME
/j2ee/
instance
/config
にデフォルトでインストールされます。このファイルには、OC4JインスタンスにデプロイされたすべてのWebモジュールにデフォルトで適用されるパラメータの他に、すべてのサーブレットに適用されるサーブレット初期化パラメータも含まれます。これらのパラメータ値はいずれも、Webモジュールのorion-web.xml
ファイルの対応する値によって上書きできます。
スタンドアロンOC4Jインストールでは、デフォルトのWebアプリケーションのルート・ディレクトリは、j2ee/home/default-web-app
です。デフォルトのWebアプリケーションにデプロイするには、Webアプリケーションの標準のディレクトリ構造で、JSPページおよびクラス・ファイルをこのディレクトリ内に配置します。
デフォルトでは、OC4Jインスタンスにデプロイされたアプリケーションは、指定された親アプリケーションから、あるいは他の親が指定されていない場合はdefault
アプリケーションから、構成パラメータを継承します。ただし、アプリケーションのorion-application.xml
ディスクリプタに設定されたパラメータ値は、親から継承された該当するパラメータに優先します。
Webモジュールは親J2EEアプリケーションに含まれている必要があります。WARファイルは通常、親J2EEアプリケーションを定義するEARファイルとともにパッケージおよびデプロイされます。しかし、WARファイルは、スタンドアロンWebモジュールとしてdefault
アプリケーションにデプロイできます。
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