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Oracle Identity Manager Database User Management Connectorガイド
リリース9.0.4
E05495-04
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Oracle Identity Manager Database User Management Connectorの更新情報

この章では、リリース9.0.4.3のDatabase User Managementコネクタ用のソフトウェアとドキュメントに関する更新の概要を示します。

この章で説明する更新内容は、次のカテゴリに分類されます。

ソフトウェアの更新

次の各項では、コネクタのリリース9.0.4から現在のリリースまでに行われた更新について説明します。

リリース9.0.4.1でのソフトウェアの更新

リリース9.0.4.1でのソフトウェアの更新は次のとおりです。

信頼できるソースのリコンシリエーション

このリリースのコネクタでは、信頼できるソースのリコンシリエーションがサポートされています。必要な情報は、このマニュアルの該当する箇所に記載されています。

信頼できるソースおよびターゲット・リソースのリコンシリエーションを別々のスケジュール済タスクに分離

このリリースのコネクタには、信頼できるソースおよびターゲット・リソースのリコンシリエーションに対する、個別のユーザー・リコンシリエーションのスケジュール済タスクがあります。「リコンシリエーションのスケジュール済タスクの構成」の項で、これらのスケジュール済タスクの属性を説明します。

タイムアウトのサポート

このリリースのコネクタでは、プロビジョニングおよびリコンシリエーションのタイムアウトがサポートされています。「ITリソース」の項では、この機能を実装するために使用するITリソース・パラメータについて説明します。

部分リコンシリエーション

リコンサイルする必要のある追加または変更されたターゲット・システム・レコードのサブセットを指定して、リコンシリエーション・プロセスをカスタマイズできます。この機能については「部分リコンシリエーション」の項で説明します。

リコンサイルするレコード数の指定

このリリースでは、ユーザー・リコンシリエーションのスケジュール済タスクのRecord Size属性を使用して、リコンサイルするレコード数を指定できます。これについては、「リコンサイルするレコード数の指定」の項で説明します。

ロギングの有効化

「ロギングの有効化」の項の手順に従って、ターゲット・システム固有のログ情報の生成を構成できます。

Oracle Databaseへのセキュアな接続

このリリースのコネクタでは、Oracle Identity ManagerとOracle Database間にかぎり、セキュアなJDBC接続を設定できます。その他のターゲット・システムでは、この機能は使用できません。これにはisSecureパラメータを使用します。このパラメータについては、「ITリソース」の項で説明します。

テスト・ユーティリティ

このリリースのコネクタには、テスト・ユーティリティが追加されています。必要な情報は、次の項に追加されています。

リリース9.0.4.1_6728658のソフトウェアの更新

次の表で、リリース9.0.4.1_6728658で解決された問題を説明します。

Oracle Bug# 問題 解決内容
6974826 Oracle Databaseターゲット・システムで、TEMPという名前の一時表領域がターゲット・システムに含まれない場合、Create Userプロビジョニング操作が失敗しました。プロビジョニング操作の結果、タスクがORA - 959により却下されたというエラー・メッセージが表示されました。 ターゲット・システム上にTEMPという名前の一時表領域がない場合でも、Oracle Databaseのターゲット・システムで、Create Userプロビジョニング操作を実行できます。ターゲット・システムのデフォルトの一時表領域を使用して、ユーザーがプロビジョニングされます。
6371580および6488890 Oracle Databaseで、コネクタ操作を実行するターゲット・システムのユーザー・アカウントに割り当てられた必要な権限が不明でした。コネクタ操作のために管理者レベルのユーザー・アカウントを作成および使用する必要がありました。 このターゲット・システムのために、コネクタのインストール・パッケージと一緒に、ターゲット・システムのユーザー・アカウントを作成するスクリプトが出荷されます。スクリプトを実行するとターゲット・システムのユーザー・アカウントが作成され、自動的に必要な権限がユーザー・アカウントに割り当てられます。

このスクリプトの詳細は、「Oracle Databaseの構成」を参照してください。

6438096 Microsoft SQL Serverターゲット・システムでは、ターゲット・システム・インストール上のデータベース名を使用して、UD_Lookup.DB_Dbnames-sql参照定義を手動で更新する必要がありました。 参照リコンシリエーションのスケジュール済タスクのDBAccessLookupReconTaskを使用して、UD_Lookup.DB_SQL_DBNames参照定義内のデータベース名を自動的に更新できます。このスケジュール済タスクのExclusion List属性を使用して、リコンシリエーション・プロセスから除外するデータベース名を指定できます。
6468961 ロギング表記規則が、ターゲット・システムに対して一貫性がありませんでした。 ロギング機能が拡張され、一貫性を持っています。
6603690 ユーザーおよびログイン・アカウントで使用するプロセス・フォームの組織を拡張するために要件がありました。 この表の次で、コネクタに対する変更について説明しています。
6617547 ターゲット・システム上にユーザーが作成されない場合、Create Userプロセス・タスクのステータスが、Rejectedのままでした。これは期待される動作です。ただし、ユーザー上で、Update Passwordプロビジョニング操作の実行が可能でした。 この問題は解決されました。ターゲット・システムでユーザーが作成されていない場合、Oracle Identity Managerのユーザー上でUpdate Userプロビジョニング操作を実行できません。
6624875 Oracle Databaseでは、リコンシリエーションの実行中にLocked状態のユーザーが検出されませんでした。 この問題は解決されました。スケジュール済タスクのReconcileLockedUser属性を使用して、リコンシリエーションの実行中にターゲット・システムのLocked状態のユーザーをリコンサイルするかどうか指定できます。
6639559 ターゲット・リソースのリコンシリエーションの実行で、リコンシリエーション・イベントのリンクが成功した後も、リソース・オブジェクトがProvisioning状態のままでした。 プロビジョニング・プロセスでは、Reconciliation Update Receivedタスクに対するレスポンス・マッピングが変更されています。"Event Processed"レスポンス・コードで、"C"(Completed)ステータス・コードが"Provisioned"オブジェクト・ステータスにマッピングされます。
5496483 ターゲット・リソースのリコンシリエーションがMicrosoft SQL ServerまたはSybase上で実行中の場合、ターゲット・システム・インストールの複数のデータベースに所属しているユーザーに対して複数のユーザーIDが生成されました。 Microsoft SQL ServerおよびSybaseのユーザーのプロセス定義では、親ログイン名および「ユーザー名」に加えて「データベース名」フィールドがキー・フィールドです。つまり、コンポジット・キー・フィールドが使用されます。
5505785 「認証タイプ」フィールドが、ログイン・アカウントの作成に必要なパラメータです。ただし、プロセス・フォーム上、このフィールドは必須フィールドではありませんでした。プロセス・フォーム上のこのフィールドに値を入力しないと、プロビジョニングが失敗しました。 この問題は解決されました。

この表の次で、コネクタに対する変更について説明しています。

5582717 プロビジョニング操作でログイン名またはユーザー名を変更しようとすると、常に操作が失敗しました。 Update LoginおよびUpdate Userプロビジョニング操作はサポートされていません。これらの操作を実行すると、該当するメッセージが表示されます。
6279025 ITリソース・パラメータ、max_retryが空白のままの場合、リコンシリエーションおよびプロビジョニング中にnumberformatexception例外がスローされます。 この問題は解決されました。ITリソースの構成でmax_retryおよびdelay_retryパラメータに値を指定しない場合、リコンシリエーションおよびプロビジョニング中、これらのパラメータに対してデフォルト値が使用されます。
6455965 Microsoft SQL Server、Oracle DatabaseおよびSybaseは、Enable/Disable User操作をサポートしていません。これらのいずれかのターゲット・システム上で、EnableまたはDisableプロビジョニング操作を実行すると、Oracle Identity Manager内のリソースの状態は"Provisioning"のままです。 Enable/Disable Userプロビジョニング操作は、IBM DB2 UDBでのみサポートされています。その他のターゲット・システムでこれらのプロビジョニング操作を実行すると、操作がサポートされていないことを告げるメッセージが表示されます。

次のリソース・オブジェクトが、リリース9.0.4.1で使用されたリソース・オブジェクトに置き換えられます。


注意:

Microsoft SQL ServerおよびSybaseでは、ユーザー・アカウントはログイン・アカウントの子要素です。ただし、Oracle Identity Managerでは、同一のユーザーのログインおよびユーザー・アカウント間の関係は維持されません。つまり、Oracle Identity Managerでは、ログインおよびユーザー・リソースは独立したリソースとして扱われます。

コネクタ・オブジェクト定義に対する変更のサマリーを、次に示します。

コネクタ・オブジェクト IBM DB2 UDB Microsoft SQL Server Oracle Database Sybase
リソース・オブジェクト Database Access DB2UDB User RO Database Access SQLServer Login RO

Database Access SQLServer User RO

Database Access Oracle User RO Database Access Sybase Login RO

Database Access Sybase User RO

プロセス・フォーム UD_DB_DB2_U(ユーザー・エンティティの親フォーム)

UD_DB_DB2_S(スキーマの子フォーム)

UD_DB_DB2_T(表領域の子フォーム)

UD_DB_SQL_L(ログイン・エンティティの親フォーム)

UD_DB_SQL_U(ユーザー・エンティティの親フォーム)

UD_DB_SQL_R(ロールの子フォーム)

UD_DB_ORA_U(ユーザー・エンティティの親フォーム)

UD_DB_ORA_R(ロールの子フォーム)

UD_DB_ORA_P(権限の子フォーム)

UD_DB_SYB_L(ログイン・エンティティの親フォーム)

UD_DB_SYB_R(ロールの子フォーム)

UD_DB_SYB_U(ユーザー・エンティティの親フォーム)

プロビジョニング・プロセス Database Access DB2UDB User Database Access MSSQL Login

Database Access MSSQL User

Database Access Oracle User Database Access Sybase Login

Database Access Sybase User


次のコネクタ・オブジェクトは、すべてのターゲット・システムで同様です。

コネクタ・オブジェクトは、次のXMLファイルで定義されています。

リリース9.0.4.2でのソフトウェアの更新

リリース9.0.4.2でのソフトウェアの更新は次のとおりです。

コネクタ・インストーラの使用

Oracle Identity Managerリリース9.1.0以上では、管理およびユーザー・コンソールでコネクタ・インストーラ機能を使用できます。この機能を使用すると、コネクタのインストール手順を自動化できます。

詳細は、「Oracle Identity Managerリリース9.1.0以上へのコネクタのインストール」を参照してください。

解決された問題

リリース9.0.4.2で解決された問題を次に示します。

Oracle Bug# 問題 解決内容
7355039 パッチ番号9.0.4.1_6728658で提供されたOracle Identity Managerオブジェクトの変更が、コネクタのリソース・バンドルに反映されませんでした。 この問題は解決されました。英語および英語以外の言語の両方に対するリソース・バンドル・キーが、新しいユーザー構成に基づいて変更されています。

リリース9.0.4.3でのソフトウェアの更新

リリース9.0.4.3で解決された問題を次に示します。

Oracle Bug# 問題 解決内容
8206597 ターゲット・システムがMicrosoft SQL Server 2000だった場合は、リコンシリエーション時に次のエラーが発生していました。
Column index 7 is out of range
この問題は解決されました。Microsoft SQL Server 2000データベースと組合せによるリコンシリエーション時に、このエラーは発生しません。

ドキュメント固有の更新

次の項では、このガイドでのドキュメント固有の更新について説明します。

リリース9.0.4.1でのドキュメント固有の更新

このドキュメントの構成が、大幅に変更されました。これらの変更は、ドキュメントをコネクタに対する変更と同期化し、ドキュメントで提供する情報の可用性を改善するために行われました。

リリース9.0.4.1_6728658でのドキュメント固有の更新

リリース9.0.4.1_6728658にはドキュメント固有の更新はありません。

リリース9.0.4.2でのドキュメント固有の更新

リリース9.0.4.2にはドキュメント固有の更新はありません。

リリース9.0.4.3でのドキュメント固有の更新

「既知の問題」の章が次のように変更されました。