この章では、次の項目について説明します。
次の表に、コネクタに関して発生する一般的な問題の一部を示します。
問題の詳細 | 解決方法 |
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Oracle Identity ManagerがIBM RACFへの接続を確立できない。 |
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メインフレームが応答しない。 |
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特定のユースケースが予定どおりに機能していない。 | 問題のユースケース・イベントをLDAP Gatewayのログで確認します。次に、使用しているIBM RACF Advanced Connectorに対応する固有のログで、このイベントを確認します。
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LDAP Gatewayが機能していない。 | この問題が発生すると、Reconciliation AgentがLDAP Gatewayへのメッセージの送信を停止します。メッセージはサブプール・キャッシュに格納されます。
この場合は、LDAP Gatewayインスタンスを再起動して、Reconciliation Agentがサブプール・キャッシュを読み取ってメッセージを再送信するようにします。 |
LDAP Gatewayは実行しているが、Reconciliation Agentが機能していない。 | この問題が発生すると、すべてのイベントがサブプール・キャッシュに送信されます。メインフレームで障害が発生した場合は、すべてのメッセージがディスクに書き込まれます。
この場合は、Reconciliation Agentインスタンスを再起動し、ディスクまたはサブプール・キャッシュからメッセージを読み取って再送信するようにします。 |
コネクタを使用するときは次のガイドラインを適用します。
IBM RACF Advanced Connectorでは、メインフレームへの任意のASCII以外のデータを受け付けて転送できますが、メインフレームではASCII以外の文字は受け付けられません。そのため、ASCII以外のデータの送信が必要なタスクはすべて失敗します。また、コネクタには、タスクが失敗したことやメインフレームでエラーが発生したことを示すプロビジョニングはありません。特に地域言語のインタフェースを使用している場合、ターゲット・システムのコネクタに入力を指定する際には注意する必要があります。
メインフレームで使用されるパスワードは、メインフレームのパスワードに関する厳密な規則に準拠している必要があります。これらのパスワードは、メインフレームのパスワードに関する企業のポリシーおよび規則によって設定される制限の対象でもあります。メインフレームのターゲット・システムにユーザー・アカウントを作成する際には、それらのアカウントにパスワードを割り当てる前に、これらの要件を考慮する必要があります。
信頼できるソースのリコンシリエーションにコネクタを構成し、メインフレームのターゲット・システムのインストールの1つでinitialRacfAdv.properties
ファイルのidfTrusted
プロパティをtrue
に設定した場合、同じLDAP Gatewayに接続するすべてのインストールでtrue
に設定する必要があります。そうでない場合、コネクタは機能しなくなります。この問題は、ターゲット・システムの複数のインストールに単一のLDAP Gatewayが接続する構成にのみ当てはまります。