Oracle Universal InstallerおよびOpatchユーザーズ・ガイド 10gリリース2(10.2) for Microsoft Windows and UNIX Systems B19264-06 |
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この章は、Oracleソフトウェアをインストールする開発者、管理者およびその他すべてのユーザーが、Oracle Universal Installerのシステム要件と機能を理解できるようにすることを目的としています。
この章の内容は次のとおりです。
Oracle Universal Installerの最小システム要件は次のとおりです。
Java Runtime Environment(JRE)。ほとんどのプラットフォームでOracle Universal Installerとともに自動的にインストールされます。インストールする製品のリリース・ノートとインストレーション・ガイドで、必要なバージョンを確認してください。
メモリー要件。メモリー要件は、インストールされるコンポーネント数によって異なります。詳細は、インストールする製品のリリース・ノートとインストレーション・ガイドを確認してください。すべてのプラットフォームで32MB以上が推奨されます。
ディスク領域要件。WindowsプラットフォームではOracle Universal Installerファイル用に60MB以上、UNIXでは70MB以上が推奨されます。(UNIXでは、プラットフォームごとにJREのサイズが異なるため、より多くのメモリーが必要です。)関連インベントリ・ファイル用に最大1MB必要になる場合があります。
NFSにマウントされたユーザー・ホームからOracle Universal Installerを実行する場合(特にLinux)、quotaコマンドを実行して空き容量を確認してください。quotaに基づいて領域が割り当てられているユーザー・ホームからは、インストールを実行しないでください。
Oracle Universal Installer 10gリリース2(10.2)には次の機能があります。
XMLベースのセントラル・インベントリ
XML形式を使用しているため、サード・パーティのJavaアプリケーションは、インストールされたソフトウェアに関する情報をインベントリに問合せできます。下位互換性を保つために、セントラル・インベントリはバイナリ・バージョンも引き続き保守します。
既存のOracleホームのクローニング
既存のOracleホームを別の場所にコピーし、新しい環境に合せてインストール構成を更新することにより調整できます。クローニングを使用すると、インストール後にインストールや構成を行うことなく標準設定を簡単に伝播できます。
クラスタ環境のサポートの向上
Oracle Universal Installerでは、クラスタベースのインストールに関与するすべてのノードにインベントリをレプリケートするようになりました。ユーザーは、インストールの一部であるクラスタ上の任意のノードからOracle Universal Installerを起動できます。ユーザーは、任意のノードから既存のソフトウェアをアップグレードまたは削除したり、パッチを適用できます。
真のサイレント機能
キャラクタ・モード・コンソールでOracle Universal Installerをサイレント・モードで実行した場合は、UNIXでのXサーバーの指定や環境変数DISPLAYの設定が必要なくなります。GUIクラスはインスタンス化されず、サイレント・モードは真のサイレントになります。
Oracle Universal Installerセッションをレスポンス・ファイルに記録する機能
この機能を使用すると、成功したインストールの結果を複数のシステムに簡単に複製できます。インストール時に選択したすべてのオプションが、結果として生成されるレスポンス・ファイルに保存されます。Oracle Universal Installerセッションの記録の詳細は、「記録モードでのレスポンス・ファイルの作成」を参照してください。
正確なディスク領域計算
Oracle Universal Installerでは、Oracle製品に必要なディスク領域の計算に、より正確な方法が使用されるようになりました。この機能により、インストール中にディスク領域が不足するリスクが減少します。
インストール後に自動的に起動するソフトウェア
一部のOracle製品は、インストールの直後にソフトウェアを自動的に起動する新機能を利用できるようになりました。
クリーンな削除とアップグレード
削除では、すべてのソフトウェアが何も残らない状態まで完全に削除されます。また、コンフィギュレーション・アシスタントおよびパッチ・セットに関連付けられているファイルも完全に削除されます。Oracleホームも、インベントリとレジストリから削除されます。
統合された前提条件チェック
インストール環境の準備状況を診断する前提条件チェック・ツールが提供されます。前提条件チェックは、インストール・プロセスの一部として実行されますが、別のアプリケーションとしても実行できます。
シングル・クリック・インストールのサポート
基本構成の特定の製品についてシングル・クリック・インストールを可能にする機能が用意されています。より多くのオプションを使用するための拡張モードもあります。