Oracle Enterprise Manager Oracle Fusion Middlewareメトリック・リファレンス・マニュアル 10gリリース5(10.2.0.5.0) B54825-01 |
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Oracle Enterprise Managerを使用して、Oracle Reports Serverを監視および管理できます。
様々なReportsサーバーが稼働しているクラスタに関する情報を提供します。次の表に、メトリックとその説明を示します。
表25-1 クラスタ情報(Cluster Information)メトリック
メトリック | 説明 |
---|---|
現行ジョブ(Current Jobs) |
Reports Serverクラスタのジョブ・キューで現在実行しているジョブの総数。 |
失敗したジョブ(Failed Jobs) |
完了前に停止した、リストされたReports Serverクラスタのジョブの総数。これには、取り消されたジョブやエラーで終了されたジョブも含まれます。 |
終了したジョブ(Finished Jobs) |
Reports Serverクラスタに現在入っている終了したジョブの総数。 |
レスポンス時間(ミリ秒)(Response Time (ms)) |
リストされたReports Serverクラスタがクライアントからのリクエストの処理に要する平均時間(ミリ秒)。 |
スケジュール済のジョブ(Scheduled Jobs) |
リストされたReports Serverクラスタのジョブ・キューに現在入っている、スケジュールされたジョブの総数。 |
サーバー名(Server Name) |
選択したReports Serverと同じクラスタのメンバーである他のReports Serverの名前を一覧表示します。サーバー名をクリックすると、そのサーバーのOEMホームページに移動します。 |
Reports Serverで現在実行しているジョブに関する情報を提供します。次の表に、メトリックとその説明を示します。
表25-2 現行ジョブ(Current Jobs)メトリック
メトリック | 説明 |
---|---|
ID |
Reports Serverによってこのジョブに割り当てられる、一意のジョブID。この番号はサーバーによって厳密に管理されているため、ユーザーはリセットできません。 |
ジョブ名(Job Name) |
このジョブの実行に使用したコマンドラインにジョブ名を指定した場合、その名前がここにリストされます。指定しなかった場合、この名前は、ジョブ・リクエストのreport=またはmodule=パラメータに指定されたジョブの名前です。 |
出力形式(Output Format) |
実行時にこのジョブに指定された出力形式(desformat)。 |
出力タイプ(Output Type) |
実行時にこのジョブに指定された宛先タイプ(destype)。 |
所有者(Owner) |
このジョブを実行しているユーザーID。 |
受付時間(Queued At) |
このジョブ・リクエストがジョブ・キューに置かれた日時。 |
開始時間(Started At) |
このジョブの実行を開始した日時。 |
ステータス(Status) |
現行ジョブのステータス。 |
選択したReports Serverで現在実行中のエンジンに関する詳細と、そのエンジンを管理する方法を提供します。次の表に、メトリックとその説明を示します。
表25-3 エンジン情報(Engine Information)メトリック
メトリック | 説明 |
---|---|
エンジンID(Engine ID) |
選択したReports Serverでジョブの処理に利用できるエンジンのタイプ。 |
エンジン(Engines) |
選択したReports Serverで現在実行しているこのタイプのエンジンの総数。 |
アイドル時間(秒)(Idle Time (seconds)) |
最後のジョブが実行されてからエンジンがアイドル状態になっている時間(秒)。 |
ジョブ実行時間(ミリ秒)(Job Running Time (ms)) |
今までにジョブの実行に要した時間(ミリ秒)。 |
実行されたジョブ(Jobs Run) |
今までにエンジンが実行したジョブの数。 |
残存数(ジョブ)(Life Remaining (jobs)) |
選択したエンジンが停止する前に実行可能なジョブの数。 |
名前(Name) |
選択したReports Serverでジョブの処理に利用できる各種エンジンの名前を一覧表示します。 |
NLS |
エンジンを起動するNLS値。エンジンのNLS言語がサーバーの構成ファイルで指定されていない場合、その値はデフォルトでReports ServerのNLSに設定されます。 |
プロセスID(Process ID) |
エンジン・プロセスのオペレーティング・システムPID。 |
実行中(Running) |
Reports Server処理リクエストで現在実行している(アクティブになっている)エンジンの数。 |
実行中のジョブID(Running Job ID) |
このエンジンで実行中のジョブのID。「n/a」は、エンジンがジョブを実行していないことを示します。 |
ステータス(Status) |
エンジンのステータス。 |
合計アイドル時間(分)(Total Idle Time (minutes)) |
ジョブの実行中、選択したエンジンがアイドル状態になっている合計時間。 |
合計実行時間(秒)(Total Running Time (seconds)) |
エンジンがすべてのジョブの実行に要した合計時間。 |
完了前に停止した、選択したReports Serverのジョブ・キューに現在入っているジョブの総数を表示します。これには、取り消されたジョブやエラーで終了されたジョブも含まれます。この数が0を超える場合、失敗したジョブ・キューにリンクします。ここでは、ジョブが失敗した原因の確認、ジョブのトレース・ファイルの表示、およびジョブの再発行が可能です。
表25-4 失敗したジョブ(Failed Jobs)メトリック
メトリック | 説明 |
---|---|
終了時間(Finished At) |
エラーによってこのジョブが取り消された、または終了した日時。 |
ID |
Reports Serverによってこのジョブに割り当てられる、一意のジョブID。この番号はサーバーによって厳密に管理されているため、ユーザーはリセットできません。ジョブにトレース・ファイルの生成が含まれる場合、IDの値はこのジョブのトレース・ファイルにリンクしています。「ID」をクリックすると、このレポートに関連するトレース・ファイルが表示されます。 |
ジョブ名(Job Name) |
このレポートの実行に使用したコマンドラインにジョブ名を指定した場合、その名前がここにリストされます。指定しなかった場合、この名前は、レポート・リクエストのreport=またはmodule=パラメータに指定されたジョブの名前です。 |
出力形式(Output Format) |
実行時にこのレポートに指定された宛先形式(desformat)。 |
出力タイプ(Output Type) |
実行時にこのジョブに指定された宛先タイプ(destype)。 |
所有者(Owner) |
このジョブを実行したユーザーID。 |
受付時間(Queued At) |
このジョブ・リクエストがジョブ・キューに置かれた日時。 |
開始時間(Started At) |
このジョブの実行を開始した日時。 |
ステータス(Status) |
ジョブのステータス。ステータスは、ユーザーによってこのジョブが取り消されたことを示すか、エラーによってジョブが終了した原因に関する情報を提供します。 |
選択したReports Serverのジョブ・キューにある、正常に完了したすべてのジョブの詳細を表示します。
表25-5 終了したジョブ(Finished Jobs)メトリック
メトリック | 説明 |
---|---|
終了時間(Finished At) |
このジョブが完了した日時。 |
ID |
Reports Serverによってこのレポートに割り当てられる、一意のジョブID。この番号はサーバーによって厳密に管理されているため、ユーザーはリセットできません。ジョブにトレース・ファイルの生成が含まれる場合、IDの値はこのジョブのトレース・ファイルにリンクしています。「ID」をクリックすると、このレポートに関連するトレース・ファイルが表示されます。 |
ジョブ名(Job Name) |
このレポートの実行に使用したコマンドラインにジョブ名を指定した場合、その名前がここにリストされます。指定しなかった場合、この名前は、ジョブ・リクエストのreport=またはmodule=パラメータに指定されたジョブの名前です。ジョブ名は、このジョブの出力にリンクします。「ジョブ名」をクリックすると、このジョブの出力のWebバージョンが表示されます(Reports Serverキャッシュからフェッチされます)。 |
出力形式(Output Format) |
実行時にこのジョブに指定された宛先形式(desformat)。 |
出力タイプ(Output Type) |
実行時にこのジョブに指定された宛先タイプ(destype)。 |
所有者(Owner) |
このジョブを実行したユーザーID。 |
受付時間(Queued At) |
このジョブ・リクエストがジョブ・キューに置かれた日時。 |
開始時間(Started At) |
このジョブの実行を開始した日時。 |
ステータス(Status) |
終了したジョブのステータス。終了したジョブ・キューでは、ステータスは常に正常終了です。 |
選択したReports Serverがクライアントからのリクエストを処理する際に要する平均時間を、ミリ秒単位で表示します。
選択したReports Serverで実行するようにスケジュールされたすべてのジョブの詳細を表示します。また、スケジュールされたジョブをここで取り消すことも可能です。次の表に、メトリックとその説明を示します。
表25-7 スケジュール済のジョブ(Scheduled Jobs)メトリック
メトリック | 説明 |
---|---|
ID |
Reports Serverによってこのジョブに割り当てられる、一意のジョブID。この番号はサーバーによって厳密に管理されているため、ユーザーはリセットできません。 |
ジョブ名(Job Name) |
このレポートの実行に使用したコマンドラインにジョブ名を指定した場合、その名前がここにリストされます。指定しなかった場合、この名前は、ジョブ・リクエストのreport=またはmodule=パラメータに指定されたジョブの名前です。 |
前回実行時間(Last Run At) |
現行ジョブが処理された時刻。 |
次回実行時間(Next Run At) |
現行ジョブが再実行される時刻。 |
出力形式(Output Format) |
実行時にこのジョブに指定された出力形式(desformat)。 |
出力タイプ(Output Type) |
実行時にこのジョブに指定された宛先タイプ(destype)。 |
所有者(Owner) |
このジョブを実行しているユーザーID。 |
繰返し間隔(Repeat Interval) |
現行ジョブの実行スケジュールの頻度。たとえば、毎日、毎月などです。この設定は、Reports Serverのスケジュールされたジョブ・キューのページにのみ表示されます。 |
Reports Server、エンジン数およびReports Serverに関連したその他のパラメータに関する情報を提供します。Reports Serverによって処理されたすべてのリクエストに対するReports Serverのライフ・サイクル全体がこの情報から確認できます。一方「サーバーのパフォーマンス・データ(Server Performance Data)」メトリックは、Reports Serverのパフォーマンスをリアルタイムで測定します。ここで生成されたメトリックは、Reports Serverによって最後の5分間に処理されたリクエストに基づいています。
次の表に、メトリックとその説明を示します。
表25-8 サーバー情報(Server Information)メトリック
メトリック | 説明 |
---|---|
アクティブなエンジン(Active Engines) |
選択したReports Serverで現在実行しているエンジンの数。 |
平均経過時間(Average Elapsed Time (ms)) |
Reports Serverで実行が終了していない現行ジョブの実行時間。このメトリックは、現在実行中のジョブの実行時間がデフォルトの平均経過時間(現時点では3分間)を超える場合、0以外の値になります。平均経過時間は、Oracle Enterprise Manager(セントラル・コンソール)のReports Serverターゲットを構成することにより変更できます。 |
平均レスポンス時間(ミリ秒)(Average Response Time (ms)) |
選択したReports Serverがクライアントからのリクエストの処理に要する平均時間(ミリ秒)。 |
クラスタ名(Cluster Name) |
選択したReports Serverがサーバー・クラスタのメンバーの場合、クラスタ名がここにリストされます。 |
現行ジョブ(Current Jobs) |
ジョブ・キューで現在実行しているジョブの総数。 |
失敗したジョブ(Failed Jobs) |
完了前に停止した、ジョブ・キューに現在入っているジョブの総数。これには、取り消されたジョブやエラーで終了されたジョブも含まれます。 |
失敗率(%)(Failed Ratio (%)) |
Reports Serverの動作を表示します。これは、失敗したジョブの過去のジョブに対する割合(失敗したジョブ/(終了したジョブ+失敗したジョブ))です。 |
終了したジョブ(Finished Jobs) |
実行が正常終了したジョブの総数。この数が0を超える場合、終了したジョブ・キューにリンクします。ここでは、終了したジョブの詳細の確認、ジョブのトレース・ファイルの表示、キャッシュからのジョブ結果の表示、およびジョブの再発行が可能です。 |
最大キュー・サイズ(Maximum Queue Size) |
Reports Server構成ファイル(server_name.conf)のキュー要素の最大キュー・サイズに入力した値。このキュー要素では、Reports serverの過去のジョブ・キューで保持できるジョブの最大数を指定します。最大数に達すると、最も古いジョブを自動的に削除して、最新のジョブのスペースを確保します(先入れ先出し(FIFO))。 |
スケジュール済のジョブ(Scheduled Jobs) |
スケジュールされたジョブ・キューに現在入っているジョブの総数。この数が0を超える場合、スケジュールされたジョブ・キューにリンクします。ここでは、詳細の確認およびスケジュールされたジョブの取消しが可能です。 |
開始時間(ミリ秒/Epoch以降)(Start Time (ms since Epoch)) |
選択したReports Serverが最後に起動した日時。 |
トレース・ファイル名(Trace File Name) |
Reports Serverのトレース・ファイル名。 |
トレース・モード(Trace Mode) |
Reports Server構成ファイルでトレース・ログ・ファイルに対して指定されているトレース・モード(「置換」(デフォルト)または「追加」)。「置換」トレース・モードは、トレース・ログ・ファイル内の既存のテキストを新しい情報に置き換えます。「追加」トレース・モードは、既存のトレース・ログ・ファイルの最後に新しい情報を追加します。 |
トレース・オプション(Trace Option) |
Reports Server構成ファイル(server_name.conf)にOracleトレース・オプションを入力した場合、このフィールドには、入力したオプションが一覧表示されます。 |
転送済ジョブ(Transferred Jobs) |
クラスタ・サーバー環境内における、選択したReports Serverと他のクラスタ・メンバーとの間で転送されたジョブの総数を表示します。たとえば、選択したReports Serverが他のクラスタ・メンバーで以前に実行したジョブに対するリクエストを受信した場合、以前の結果を保持するクラスタ・メンバーにリクエストが転送され、そのクラスタ・メンバーのキャッシュからクライアントに結果が配信されます。このようなトランザクションは、クラスタ内の1回の転送とみなされます。 |
バージョン(Version) |
Reports Serverの現在のバージョン。 |
最後の5分間に処理/リクエストされたジョブのメトリックを表示します。「サーバーのパフォーマンス・データ(Server Performance Data)」のメトリックは「サーバー情報(Server Information)」のメトリックに似ていますが、「サーバー情報(Server Information)」のメトリックは、最後の5分間に処理/リクエストされたジョブのメトリック番号を生成する場合に検証されます。
次の表に、メトリックとその説明を示します。
注意: ターゲットのすべてのリリースにおいて、各メトリックの収集頻度は5分ごとになります。 |
表25-9 サーバーのパフォーマンス・データ(Server Performance Data)メトリック
メトリック | 説明 |
---|---|
アクティブなエンジン(Active Engines) |
選択したReports Serverで現在実行しているエンジンの数。 |
平均経過時間(ミリ秒)(Average Elapsed Time to date (ms)) |
最後の5分間にReports Serverで実行されたすべてのジョブの平均経過時間を表示します。このメトリックは、実行中のジョブのいずれかの実行時間がデフォルトの平均経過時間(現時点では3分間)を超える場合、0以外の値になります。平均経過時間は、Oracle Enterprise Manager(セントラル・コンソール)のReports Serverターゲットを構成することにより変更できます。 |
平均レスポンス時間(ミリ秒)(Average Response Time (ms)) |
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クラスタ名(Cluster Name) |
選択したReports Serverがサーバー・クラスタのメンバーの場合、クラスタ名がここにリストされます。 |
現行ジョブのロード(Current Job Load) |
一定期間(5分間)Reports Serverにあるジョブ(失敗したジョブ、成功したジョブおよび現在実行中のジョブ)の数。 |
現行ジョブ(Current Jobs) |
ジョブ・キューで現在実行しているジョブの総数。 |
失敗したジョブ(Failed Jobs) |
完了前に停止した、ジョブ・キューに現在入っているジョブの総数。これには、取り消されたジョブやエラーで終了されたジョブも含まれます。 |
失敗率(%)(Failed Ratio (%)) |
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ジョブのロード(Job Load) |
最後の5分間にReports Serverによって処理された、失敗したジョブおよび成功したジョブの数。 |
最大キュー・サイズ(Maximum Queue Size) |
Reports Server構成ファイル(server_name.conf)のキュー要素の最大キュー・サイズに入力した値を提供します。このキュー要素では、Reports serverの過去のジョブ・キューで保持できるジョブの最大数を指定します。最大数に達すると、最も古いジョブを自動的に削除して、最新のジョブのスペースを確保します(先入れ先出し(FIFO))。 |
スケジュール済のジョブ(Scheduled Jobs) |
スケジュールされたジョブ・キューに現在入っているジョブの総数。この数が0を超える場合、スケジュールされたジョブ・キューにリンクします。ここでは、詳細の確認およびスケジュールされたジョブの取消しが可能です。 |
開始時間(ミリ秒/Epoch以降)(Start Time (ms since Epoch)) |
選択したReports Serverが最後に起動した日時。 |
成功したジョブ(Successful Jobs) |
最後の5分間にReports Serverによって処理された、成功したジョブの数。 |
トレース・ファイル名(Trace File Name) |
Reports Serverのトレース・ファイル名。 |
トレース・モード(Trace Mode) |
Reports Server構成ファイルでトレース・ログ・ファイルに対して指定されているトレース・モード(「置換」(デフォルト)または「追加」)を表示します。「置換」トレース・モードは、トレース・ログ・ファイル内の既存のテキストを新しい情報に置き換えます。「追加」トレース・モードは、既存のトレース・ログ・ファイルの最後に新しい情報を追加します。 |
トレース・オプション(Trace Option) |
Reports Server構成ファイル(server_name.conf)にOracleトレース・オプションを入力した場合、このフィールドには、入力したオプションが一覧表示されます。 |
転送済ジョブ(Transferred Jobs) |
クラスタ・サーバー環境内における、選択したReports Serverと他のクラスタ・メンバーとの間で転送されたジョブの総数を表示します。たとえば、選択したReports Serverが他のクラスタ・メンバーで以前に実行したジョブに対するリクエストを受信した場合、以前の結果を保持するクラスタ・メンバーにリクエストが転送され、そのクラスタ・メンバーのキャッシュからクライアントに結果が配信されます。このようなトランザクションは、クラスタ内の1回の転送とみなされます。 |
バージョン(Version) |
Reports Serverの現在のバージョン。 |
次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。