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Oracle® TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイド
リリース11.2.1
B56047-02
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新機能

この項では、このマニュアルで説明するOracle TimesTen In-Memory Databaseリリース11.2.1の新機能の概要、および各機能の詳細への参照先を示します。

リリース11.2.1.6.0の新機能

この項では、このリファレンスに記載されているリリース11.2.1.6.0の新機能を示し、追加情報の参照先も示します。

リリース11.2.1.4.0の新機能

シノニムのサポート

TimesTenでは、必要な権限が付与されていればシノニムを作成できます。

シノニムは、データベース・オブジェクトの別名です。オブジェクト名およびオブジェクト所有者にマスクをかけるために使用できるため、多くの場合はセキュリティおよび利便性のために使用されます。また、シノニムでSQL文を簡略化できます。シノニムによって独立性が実現するため、シノニムがどのオブジェクトを指すかにかかわらず、変更なしでアプリケーションの動作が可能になります。シノニムはDML文の他、一部のDDLやIMDBキャッシュ文で使用できます。

シノニムの詳細は、「シノニムの理解」を参照してください。シノニムの作成および使用時に必要な権限の詳細は、「シノニムのオブジェクト権限」を参照してください。

マテリアライズド・ビューに必要な権限

マテリアライズド・ビューを作成する際、所有者にはマテリアライズド・ビューが参照する各表(ディテール表ともいう)に対するSELECT権限が必要です。ディテール表に対するSELECT権限を失うと、マテリアライズド・ビューは無効になります。マテリアライズド・ビューに必要なすべての権限、および無効なマテリアライズド・ビューのリカバリ方法の詳細は、「マテリアライズド・ビューのオブジェクト権限」を参照してください。

ttIsqlを使用した実行計画およびSQLコマンドの表示

ttIsqlユーティリティを使用すると、SQLコマンド・キャッシュに含まれるコマンドまたはその実行計画を表示できます。詳細は、「SQLコマンド・キャッシュからのコマンドおよび実行計画の表示」を参照してください。

PL/SQL接続属性

図1-8「PL/SQL属性」で示すとおり、PL/SQLには初期接続属性および一般接続属性があります。

リリース11.2.1.0の新機能

このマニュアルで説明されている新機能は、次のとおりです。

アクセス制御

Oracle TimesTen In-Memory Databaseリリース11.2.1には、新しいアクセス制御モデルが実装されています。これまでのTimesTenアクセス制御モデルは削除されました。2つのモデル間に下位互換性はありません。

ユーザーは、インストール・レベルではなくデータベース・レベルで定義されます。権限はオブジェクト・レベルで定義されます。TimesTenリリース7.0とそれより前のシステム権限は、Oracle Databaseのシステム権限に似たシステム権限に置き換えられました。

このリリースにおけるアクセス制御に対する主な変更点は、次のとおりです。

ユーザーの作成、およびデータベース・オブジェクトにアクセスするための権限の割当ての詳細は、第4章「アクセス制御の管理」を参照してください。

非同期マテリアライズド・ビュー

マテリアライズド・ビューは、指定した時間に、または手動で開始することによって、非同期にリフレッシュできます。遅延トランザクションは、増分または完全リフレッシュで更新できます。非同期マテリアライズド・ビューにはマテリアライズド・ビュー・ログが作成および関連付けられ、ディテール表からのデータの増分リフレッシュに対応します。詳細は、「マテリアライズド・ビューの理解」および「マテリアライズド・ビューの処理」を参照してください。

SQLコマンド・キャッシュ

SQL文、組込みプロシージャなど、実行されたすべてのコマンドは、一時メモリーを使用するSQLコマンド・キャッシュに格納されます。コマンドはSQLコマンド・キャッシュの制限に達するまで格納され、その後は最後に使用されたコマンドが削除された後に新しいコマンドが格納されます。SQLコマンド・キャッシュに格納されているこれらのコマンドを1つ以上取得できます。SQLコマンド・キャッシュの詳細は、「SQLコマンド・キャッシュに格納されているSQLコマンドの表示」を参照してください。

問合せ計画情報を使用して、問合せの監視およびトラブルシューティングを行うこともできます。詳細は、「SQLコマンド・キャッシュに格納されているコマンドに関連付けられた問合せ計画の表示」を参照してください。

ビットマップ索引

TimesTenはビットマップ索引をサポートします。「索引タイプの概要」を参照してください。

トランザクション・ログ・バッファのファイル・サイズ

トランザクション・ログ・バッファのファイル・サイズの構成は、KBでサイズを定義するLogBuffSizeから、MBで定義するLogBufMBに変更になりました。これは、「データベースのサイズ指定」で説明するとおり、データベース・サイズの構成方法に影響します。パフォーマンスを構成するにはLogBufMBを使用します。詳細は、「LogBufMBの増加(必要な場合)」を参照してください。

自動クライアント・フェイルオーバー

アクティブ・スタンバイ・ペアのレプリケーション・スキームを使用するデータベースに対して、自動クライアント・フェイルオーバーを構成できます。これにより、クライアントは、スタンバイ・データベースが存在するサーバーに自動的にフェイルオーバーできるようになります。「自動クライアント・フェイルオーバーの構成」を参照してください。

PL/SQLのサポート

データソース名(DSN)でPL/SQL接続属性の値を指定できます。「DSNでのPL/SQL接続属性の指定」を参照してください。

ttIsqlユーティリティを使用してPL/SQLブロックを作成および実行できます。「PL/SQLブロックの作成および実行」および「OUTパラメータを使用したPL/SQLからのデータの受渡し」を参照してください。

ttIsqlユーティリティを使用してPL/SQLオブジェクトを表示できます。「オブジェクト・タイプ別のデータベース・オブジェクトのリスト」を参照してください。

レプリケーション・パフォーマンス

RecoveryThreads初期接続属性を使用して、アクティブ・スタンバイ・ペアのパフォーマンスを向上させることができます。「アクティブ・スタンバイ・ペアのレプリケーション・スループットの向上」を参照してください。