この章では、次に示す内容について説明し、TimesTenでサポートされているODBC関数と、文と接続の関数を設定および取得するためにTimesTenでサポートされているオプションを示します。 関数の定義の詳細は、ODBC APIのリファレンス・マニュアルを参照してください。
TimesTenでは、ODBC 2.5、拡張レベル1がサポートされており、この章で示すように、拡張レベル2用の追加機能もあります。
この項では、TimesTenでサポートされているODBC関数を示し、必要な場合には特に注意事項が記載されています。
表10-1 サポートされているODBC関数
関数 | 注意 |
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「SQLBindParameter関数」を参照してください。 |
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TimesTenでは、 |
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ドライバ・マネージャを使用しているプログラムでのみ使用できます。 |
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ドライバ・マネージャを使用しているプログラムでのみ使用できます。 |
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「SQLSetConnectOptionおよびSQLGetConnectOptionのオプションのサポート」を参照してください。 |
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カーソル名の設定または取得はできますが、参照はできません(位置を指定した更新または削除を行うWHERE CURRENT OF句内など)。 |
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標準の機能以外に、この関数には、キャッシュ・グループでの特別な使用方法があります。 「キャッシュ・グループの管理」を参照してください。 |
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「SQLSetConnectOptionおよびSQLGetConnectOptionのオプションのサポート」を参照してください。 |
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カーソル名の設定または取得はできますが、参照はできません(位置を指定した更新または削除を行うWHERE CURRENT OF句内など)。 |
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ODBC 2.0では |
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この項では、ODBC関数SQLSetConnectOption
、SQLGetConnectOption
、SQLSetStmtOption
およびSQLGetStmtOption
のTimesTenオプションのサポートについて説明します。
これらの関数の一般的な情報は、ODBC APIのリファレンス・マニュアルを参照してください。
表10-2および表10-3に、ODBCのSQLSetConnectOption
関数およびSQLGetConnectOption
関数の標準オプションおよびTimesTen固有のオプションに対するTimesTenでのサポート状況を示します。 これらの関数を使用すると、初期接続後の接続オプションを設定したり、それらの設定を取得できます。 オプションの中には、表に示すように、接続プロセス中に設定できる接続属性と対応するものもあります。
注意: SQLSetConnectOption またはSQLSetStmtOption を使用したオプション設定は、対応する接続属性の設定よりも優先されます(該当する場合)。 |
表10-2 標準オプション: SQLSetConnectOption、SQLGetConnectOption
オプション | サポート |
---|---|
SQL_ACCESS_MODE |
なし |
SQL_AUTOCOMMIT |
あり |
SQL_CURRENT_QUALIFIER |
なし |
SQL_LOGIN_TIMEOUT |
なし |
SQL_MAX_ROWS |
あり |
SQL_NOSCAN |
あり |
SQL_ODBC_CURSORS |
ドライバ・マネージャを使用しているプログラムでのみ使用できます。 |
SQL_OPT_TRACE |
ドライバ・マネージャを使用しているプログラムでのみ使用できます。 |
SQL_OPT_TRACEFILE |
ドライバ・マネージャを使用しているプログラムでのみ使用できます。 |
SQL_PACKET_SIZE |
なし |
SQL_QUIET_MODE |
なし |
SQL_TRANSLATE_DLL |
なし |
SQL_TRANSLATE_OPTION |
なし |
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表10-3 TimesTenオプション: SQLSetConnectOption、SQLGetConnectOption
オプション | コメント |
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TT_PREFETCH_CLOSE |
『Oracle TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイド』のシリアライズ可能なトランザクションに対するTT_PREFETCH_CLOSEの有効化に関する項を参照してください。 |
TT_CLIENT_TIMEOUT |
クライアント/サーバーの場合のみ。 |
TT_NLS_SORT |
「グローバリゼーション・オプションの設定」を参照してください。 |
TT_NLS_LENGTH_SEMANTICS |
「グローバリゼーション・オプションの設定」を参照してください。 |
TT_NLS_NCHAR_CONV_EXCP |
「グローバリゼーション・オプションの設定」を参照してください。 |
TT_DYNAMIC_LOAD_ENABLE |
『Oracle In-Memory Database Cacheユーザーズ・ガイド』の動的ロードの無効化に関する項を参照してください。 |
TT_DYNAMIC_LOAD_ERROR_MODE |
『Oracle In-Memory Database Cacheユーザーズ・ガイド』の動的ロード・エラーの表示に関する項を参照してください。 |
TT_REGISTER_FAILOVER_CALLBACK |
「自動クライアント・フェイルオーバー」を参照してください。 |
表10-4と表10-5は、ODBCのSQLSetStmtOption
およびSQLGetStmtOption
関数の標準オプションおよびTimesTen固有のオプションに対するTimesTenでのサポート状況を示しています。これらの関数を使用すると、文オプションの設定またはそれらの設定の取得ができます。
注意: SQLSetConnectOption またはSQLSetStmtOption を使用したオプション設定は、対応する接続属性の設定よりも優先されます(該当する場合)。 |
表10-4 標準オプション: SQLSetStmtOption、SQLGetStmtOption
オプション | サポート |
---|---|
SQL_ASYNC_ENABLE |
なし |
SQL_BIND_TYPE |
なし |
SQL_CONCURRENCY |
なし |
SQL_CURSOR_TYPE |
なし |
SQL_KEYSET_SIZE |
なし |
SQL_MAX_LENGTH |
なし。SQL_MAX_LENGTHは設定できますが、指定した値はすべて0で上書きされます(すべての使用可能なデータが返されます)。 |
SQL_MAX_ROWS |
あり |
SQL_NOSCAN |
あり |
SQL_QUERY_TIMEOUT |
あり。「SQL文の実行に対するタイムアウトまたはしきい値の設定」を参照してください。 |
SQL_RETRIEVE_DATA |
なし |
SQL_ROWSET_SIZE |
なし |
SQL_SIMULATE_CURSOR |
なし |
SQL_USE_BOOKMARKS |
なし |
表10-5 TimesTenオプション: SQLSetStmtOption、SQLGetStmtOption
オプション | コメント |
---|---|
TT_PREFETCH_COUNT |
「複数のデータ行のプリフェッチ」を参照してください。 |
TT_QUERY_THRESHOLD |
「SQL文の実行に対するタイムアウトまたはしきい値の設定」を参照してください。 |
TT_PRIVATE_COMMANDS |
コマンドはその他の接続と共有されません。 『Oracle TimesTen In-Memory Databaseリファレンス』のPrivateCommandsに関する項を参照してください。 |
特定の準備済の文がIMDB Cacheのパススルー機能によってOracleにパススルーされるかどうかを決定します。 注意: TimesTenでは、このオプションは 『Oracle In-Memory Database Cacheユーザーズ・ガイド』の文のパススルー設定の決定に関する項を参照してください。 |