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Oracle TimesTen In-Memory Database C開発者ガイド
リリース11.2.1
B56048-01
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10 TimesTen ODBC関数およびオプション

この章では、次に示す内容について説明し、TimesTenでサポートされているODBC関数と、文と接続の関数を設定および取得するためにTimesTenでサポートされているオプションを示します。 関数の定義の詳細は、ODBC APIのリファレンス・マニュアルを参照してください。

TimesTenでは、ODBC 2.5、拡張レベル1がサポートされており、この章で示すように、拡張レベル2用の追加機能もあります。

サポートされているODBC関数

この項では、TimesTenでサポートされているODBC関数を示し、必要な場合には特に注意事項が記載されています。

表10-1 サポートされているODBC関数

関数 注意

SQLAllocConnect


SQLAllocEnv


SQLAllocStmt


SQLBindCol


SQLBindParameter

「SQLBindParameter関数」を参照してください。

SQLCancel

TimesTenでは、SQLCancelを使用して、hstmtで非同期式に実行されている関数または別のスレッドのhstmtで実行されている関数を取り消すことはできません。

SQLColAttributes


SQLColumns


SQLConnect


SQLDataSources

ドライバ・マネージャを使用しているプログラムでのみ使用できます。

SQLDescribeCol


SQLDescribeParam


SQLDisconnect


SQLDriverConnect


SQLDrivers

ドライバ・マネージャを使用しているプログラムでのみ使用できます。

SQLError


SQLExecDirect


SQLExecute


SQLFetch


SQLForeignKeys


SQLFreeConnect


SQLFreeEnv


SQLFreeStmt


SQLGetConnectOption

「SQLSetConnectOptionおよびSQLGetConnectOptionのオプションのサポート」を参照してください。

SQLGetCursorName

カーソル名の設定または取得はできますが、参照はできません(位置を指定した更新または削除を行うWHERE CURRENT OF句内など)。

SQLGetData


SQLGetFunctions


SQLGetInfo


SQLGetStmtOption

「SQLSetStmtOptionおよびSQLGetStmtOptionのオプションのサポート」を参照してください。

SQLGetTypeInfo


SQLNativeSql


SQLNumParams


SQLNumResultCols


SQLParamData


SQLParamOptions


SQLPrepare


SQLPrimaryKeys


SQLProcedureColumns


SQLProcedures


SQLPutData


SQLRowCount

標準の機能以外に、この関数には、キャッシュ・グループでの特別な使用方法があります。 「キャッシュ・グループの管理」を参照してください。

SQLSetConnectOption

「SQLSetConnectOptionおよびSQLGetConnectOptionのオプションのサポート」を参照してください。

SQLSetCursorName

カーソル名の設定または取得はできますが、参照はできません(位置を指定した更新または削除を行うWHERE CURRENT OF句内など)。

SQLSetStmtOption

「SQLSetStmtOptionおよびSQLGetStmtOptionのオプションのサポート」を参照してください。

SQLSetParam

ODBC 2.0ではSQLBindParameterに置き換えられたODBC 1.0関数。下位互換性を保つために保持されています。

SQLSpecialColumns


SQLStatistics


SQLTables


SQLTransact



ODBCの接続関数および文関数のオプションのサポート

この項では、ODBC関数SQLSetConnectOptionSQLGetConnectOptionSQLSetStmtOptionおよびSQLGetStmtOptionのTimesTenオプションのサポートについて説明します。

これらの関数の一般的な情報は、ODBC APIのリファレンス・マニュアルを参照してください。

SQLSetConnectOptionおよびSQLGetConnectOptionのオプションのサポート

表10-2および表10-3に、ODBCのSQLSetConnectOption関数およびSQLGetConnectOption関数の標準オプションおよびTimesTen固有のオプションに対するTimesTenでのサポート状況を示します。 これらの関数を使用すると、初期接続後の接続オプションを設定したり、それらの設定を取得できます。 オプションの中には、表に示すように、接続プロセス中に設定できる接続属性と対応するものもあります。


注意:

SQLSetConnectOptionまたはSQLSetStmtOptionを使用したオプション設定は、対応する接続属性の設定よりも優先されます(該当する場合)。

表10-2 標準オプション: SQLSetConnectOption、SQLGetConnectOption

オプション サポート

SQL_ACCESS_MODE

なし

SQL_AUTOCOMMIT

あり

SQL_CURRENT_QUALIFIER

なし

SQL_LOGIN_TIMEOUT

なし

SQL_MAX_ROWS

あり

SQL_NOSCAN

あり

SQL_ODBC_CURSORS

ドライバ・マネージャを使用しているプログラムでのみ使用できます。

SQL_OPT_TRACE

ドライバ・マネージャを使用しているプログラムでのみ使用できます。

SQL_OPT_TRACEFILE

ドライバ・マネージャを使用しているプログラムでのみ使用できます。

SQL_PACKET_SIZE

なし

SQL_QUIET_MODE

なし

SQL_TRANSLATE_DLL

なし

SQL_TRANSLATE_OPTION

なし

SQL_TXN_ISOLATION

vParamがSQL_TXN_READ_COMMITTEDまたはSQL_TXN_SERIALIZABLEの場合のみサポートされています。 「複数のデータ行のプリフェッチ」および『Oracle TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイド』の同時実行性の制御に関する項を参照してください。 Isolation接続属性と同じ機能です。『Oracle TimesTen In-Memory Databaseリファレンス』の分離に関する項を参照してください。


表10-3 TimesTenオプション: SQLSetConnectOption、SQLGetConnectOption

オプション コメント

TT_PREFETCH_CLOSE

『Oracle TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイド』のシリアライズ可能なトランザクションに対するTT_PREFETCH_CLOSEの有効化に関する項を参照してください。

TT_CLIENT_TIMEOUT

クライアント/サーバーの場合のみ。 TTC_Timeout接続属性と同じ機能です。『Oracle TimesTen In-Memory Databaseリファレンス』のTTC_Timeoutに関する項を参照してください。

TT_NLS_SORT

「グローバリゼーション・オプションの設定」を参照してください。 NLS_SORT接続属性と同じ機能です。『Oracle TimesTen In-Memory Databaseリファレンス』のNLS_SORTに関する項を参照してください。「その他のグローバリゼーション機能」にも、この機能に関する関連情報があります。

TT_NLS_LENGTH_SEMANTICS

「グローバリゼーション・オプションの設定」を参照してください。 NLS_LENGTH_SEMANTICS接続属性と同じ機能です。『Oracle TimesTen In-Memory Databaseリファレンス』のNLS_LENGTH_SEMANTICSに関する項を参照してください。「その他のグローバリゼーション機能」にも、この機能に関する関連情報があります。

TT_NLS_NCHAR_CONV_EXCP

「グローバリゼーション・オプションの設定」を参照してください。 NLS_NCHAR_CONV_EXCP接続属性と同じ機能です。『Oracle TimesTen In-Memory Databaseリファレンス』のNLS_NCHAR_CONV_EXCPに関する項を参照してください。「その他のグローバリゼーション機能」にも、この機能に関する関連情報があります。

TT_DYNAMIC_LOAD_ENABLE

『Oracle In-Memory Database Cacheユーザーズ・ガイド』の動的ロードの無効化に関する項を参照してください。 DynamicLoadEnable接続属性と同じ機能です。『Oracle TimesTen In-Memory Databaseリファレンス』のDynamicLoadEnableに関する項を参照してください。

TT_DYNAMIC_LOAD_ERROR_MODE

『Oracle In-Memory Database Cacheユーザーズ・ガイド』の動的ロード・エラーの表示に関する項を参照してください。 DynamicLoadErrorMode接続属性と同じ機能です。『Oracle TimesTen In-Memory Databaseリファレンス』のDynamicLoadErrorModeに関する項を参照してください。

TT_REGISTER_FAILOVER_CALLBACK

「自動クライアント・フェイルオーバー」を参照してください。


SQLSetStmtOptionおよびSQLGetStmtOptionのオプションのサポート

表10-4表10-5は、ODBCのSQLSetStmtOptionおよびSQLGetStmtOption関数の標準オプションおよびTimesTen固有のオプションに対するTimesTenでのサポート状況を示しています。これらの関数を使用すると、文オプションの設定またはそれらの設定の取得ができます。


注意:

SQLSetConnectOptionまたはSQLSetStmtOptionを使用したオプション設定は、対応する接続属性の設定よりも優先されます(該当する場合)。

表10-4 標準オプション: SQLSetStmtOption、SQLGetStmtOption

オプション サポート

SQL_ASYNC_ENABLE

なし

SQL_BIND_TYPE

なし

SQL_CONCURRENCY

なし

SQL_CURSOR_TYPE

なし

SQL_KEYSET_SIZE

なし

SQL_MAX_LENGTH

なし。SQL_MAX_LENGTHは設定できますが、指定した値はすべて0で上書きされます(すべての使用可能なデータが返されます)。

SQL_MAX_ROWS

あり

SQL_NOSCAN

あり

SQL_QUERY_TIMEOUT

あり。「SQL文の実行に対するタイムアウトまたはしきい値の設定」を参照してください。

SQL_RETRIEVE_DATA

なし

SQL_ROWSET_SIZE

なし

SQL_SIMULATE_CURSOR

なし

SQL_USE_BOOKMARKS

なし


表10-5 TimesTenオプション: SQLSetStmtOption、SQLGetStmtOption

オプション コメント

TT_PREFETCH_COUNT

「複数のデータ行のプリフェッチ」を参照してください。

TT_QUERY_THRESHOLD

「SQL文の実行に対するタイムアウトまたはしきい値の設定」を参照してください。

TT_PRIVATE_COMMANDS

コマンドはその他の接続と共有されません。 『Oracle TimesTen In-Memory Databaseリファレンス』のPrivateCommandsに関する項を参照してください。

TT_STMT_PASSTHROUGH_TYPE

特定の準備済の文がIMDB Cacheのパススルー機能によってOracleにパススルーされるかどうかを決定します。 SQLGetStmtOptionによって返される値は、TT_STMT_PASSTHROUGH_NONEまたはTT_STMT_PASSTHROUGH_ORACLEのいずれかです。

注意: TimesTenでは、このオプションはSQLGetStmtOptionでのみサポートされています。

『Oracle In-Memory Database Cacheユーザーズ・ガイド』の文のパススルー設定の決定に関する項を参照してください。