ALTER USER文を使用すると、ユーザーはユーザー自身のパスワードを変更できます。 ADMIN権限を持つユーザーは別のユーザーのパスワードを変更できます。
また、ユーザーはこの文を使用して、別のユーザーを内部ユーザーから外部ユーザーに、または外部ユーザーから内部ユーザーに変更できます。
必要な権限
ユーザー自身のパスワードの変更に必要な権限はありません。
別のユーザーのパスワードの変更にはADMIN権限が必要です。
ユーザーを内部ユーザーから外部ユーザーに、および外部ユーザーから内部ユーザーに変更するにはADMIN権限が必要です。
SQL構文
ALTER USER user
IDENTIFIED BY {password | "password"}
ALTER USER user IDENTIFIED EXTERNALLY
パラメータ
ALTER USER文には、次のパラメータがあります。
パラメータ | 説明 |
---|---|
user |
パスワードが変更されるユーザーの名前。 |
IDENTIFIED BY |
識別句。 |
password |" password " |
TimesTenデータベースに対する内部ユーザーを識別するパスワードを指定します。 |
EXTERNALLY |
TimesTenデータベースに対するオペレーティング・システムのuser を識別します。データベースを外部ユーザーとして操作するには、オペレーティング・システムまたはネットワークで認証されているユーザー名と一致するTimesTen外部ユーザー名がプロセスに必要です。ユーザーはログイン時にオペレーティング・システムによって認証されているため、TimesTenではパスワードは必要ありません。 |
説明
データベース・ユーザーには、内部ユーザーまたは外部ユーザーを指定できます。
内部ユーザーは、TimesTenデータベース用に定義されるユーザーです。
外部ユーザーは、オペレーティング・システムなどの外部権限によって定義されています。外部ユーザーにTimesTenパスワードを割り当てることはできません。
user
として接続している内部ユーザーは、この文を実行して自分のTimesTenパスワードを変更します。
パスワードでは、大文字と小文字が区別されます。
クライアント/サーバー接続を介してユーザーを変更することはできません。 ユーザーを変更する場合は、直接接続を使用する必要があります。
例
内部ユーザーterry
のパスワードを現在の設定から"12345"
に変更するには、次の文を使用します。
ALTER USER terry IDENTIFIED BY "12345"; User altered.
ユーザーterry
を外部ユーザーに変更するには、次の文を使用します。
ALTER USER terry IDENTIFIED EXTERNALLY; User altered.
ユーザーterry
を内部ユーザーに戻してパスワードを指定するには、次の文を使用します。
ALTER USER terry IDENTIFIED BY "secret"; User altered.
関連項目