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Oracle TimesTen In-Memory Database SQLリファレンス・ガイド
リリース11.2.1
B56051-01
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FLUSH CACHE GROUP

FLUSH CACHE GROUP文は、TimesTenキャッシュ表のデータをOracle表にフラッシュします。 この文は、ユーザー管理キャッシュ・グループでのみ使用できます。キャッシュ・グループの種類については、「ユーザー管理キャッシュ・グループおよびシステム管理キャッシュ・グループ」を参照してください。

この操作には、WHERE句を受け入れる操作およびWITH ID句を受け入れる操作の2つのタイプがあります。

FLUSH CACHE GROUPは、コミットの伝播(TimesTenからOracleへ)がオフになっているときに使用します。 コミットのすべてのトランザクションを伝播するのではなく、変更をOracleに伝播する前に多数のトランザクションをコミットできます。 Oracle Databaseにキャッシュ・インスタンスが存在する場合は、キャッシュ・インスタンスIDごとに更新操作が実行されます。 Oracle Databaseにキャッシュ・インスタンスが存在しない場合は、TimesTenによって挿入されます。

この機能は、注文がマスターOracle表にコミットされる前に、高速キャッシュとしてTimesTenを使用する、カートへの変更が頻繁に行われるショッピング・カート・アプリケーションなどで役立ちます。


注意:

通常、WHERE句を使用するより、WITH ID句を使用した方が高いシステム・パフォーマンスが得られます。

挿入および更新のみがフラッシュされます。 Oracle表にレコードが存在しない場合、挿入は挿入として伝播されます。または、レコードが存在する場合は、更新として伝播されます。削除はフラッシュできません。 つまり、TimesTenでレコードが削除されても、その削除はOracle表にフラッシュされません。削除は手動で伝播するか、またはコミットの伝播をオンに設定します。削除したレコードをフラッシュしようとしても無視されます。エラーまたは警告は出力されません。 READ ONLYまたはPROPAGATEが指定された表のレコードは、Oracle表にフラッシュできません。

必要な権限

キャッシュ・グループの所有者に必要な権限はありません。

別のユーザーのキャッシュ・グループの場合はFLUSHまたはFLUSH ANY CACHE GROUPが必要です。

SQL構文

FLUSH CACHE GROUP [Owner.]GroupName
[WHERE ConditionalExpression];

または

FLUSH CACHE GROUP [Owner.]GroupName
WITH ID (ColumnValueList)

パラメータ

FLUSH CACHE GROUP文には、次のパラメータがあります。

パラメータ 説明
[Owner.]GroupName フラッシュされるキャッシュ・グループの名前。
ConditionalExpression 処理のターゲット行を指定する検索条件。
WITH ID ColumnValueList WITH ID句を使用すると、主キーの値を使用してキャッシュ・インスタンスをフラッシュできます。ColumnValueListを主キーの値を表すリテラルまたはバインディング・パラメータのリストとして指定します。

説明

制限

FLUSH CACHE GROUP marketbasket;

FLUSH CACHE GROUP marketbasket
WITH ID(10);

関連項目


「CREATE CACHE GROUP」